クイズで出題!誤解しやすい「歯みがきとお口のケア」をマイスターが解説
歯とお口のケアについて、WEB上の〇×形式のクイズで楽しく学べる「オーラルケア模試」。2021年11月には第2回が実施されます!ここでは第1回で正答率が低かった問題などについてマイスターが詳しく解説。歯みがき方法などの正しい知識をしっかり身に付けましょう。
2021年11月に第2回オーラルケア模試を実施!歯とお口の知識を深めよう
毎日、歯みがきやお口のケアをしている皆さんは、オーラルケアの知識にどれくらい自信がありますか?
ライオンでは、2021年6月にWeb上で、クイズ形式の「第1回全国統一オーラルケア模試」を実施しました。〇×で答える問題で、3段階の難易度(難・普通・易)の、多めに作った問題から難易度ごとにランダムに選び計10問を出題するものです。20点満点で、難易度が高い問題は高配点としました。
第1回の模試には3万5000人以上が参加し、平均点は20点満点中の15.1点。なかなかの高得点となりました。
制限時間は15分で、点数に影響はありませんが、回答時間が早いほど順位が高くなります。第1回の1位は、岐阜県・30代の方。10問全問正解で回答時間は20秒という早ワザでした。
この「全国統一オーラルケア模試」ですが、第2回を実施することとなりました。11月8日の「いい歯の日」にちなみ、11月から12月にかけて実施します。
「第2回全国統一オーラルケア模試」はこちらから
第2回全国統一オーラルケア模試
(2022年1月以降も模試は当面の間実施可能の予定ですが、同時に行うキャンペーンは終了します。)
第1回から厳選!知っておきたい問題7つをマイスターが解説
実施が決まった第2回の模試は、リニューアルした問題もありますので、第1回に参加した方も、初めての方も、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか!
オーラルケア模試では、正解と解説、問題ごとの参加者の正答率についても確認できますので、「正答率が98.6%なのに間違えた!」「勘違いしていた!」など、クイズを楽しみながら、自分流のオーラルケアを見直すきっかけにしていただければと思います。
ここでは、第1回の問題の中から、オーラルケアの知識として知っておいていただきたいことや誤解されやすい7問について、オーラルケアマイスターが解説します。
問1 「タフトブラシ」とは、歯と歯が接した部分(図中の円内)の清掃に適したハブラシのことである。
歯と歯が接した部分(歯と歯の間)の清掃に適しているのは、歯間清掃用具の「デンタルフロス」や「歯間ブラシ」です。正答率30.5%でしたので、誤解している方も多いようです。
タフトブラシは下の写真のような毛束1つのハブラシで、「歯並びの悪いところ」や「奥歯の奥」など、通常のハブラシでみがきにくいところにもピンポイントで毛先が届きやすいのが特長です。歯垢のみがき残しを減らすためにも、ぜひ使っていただきたいアイテムです。
歯と歯が接した部分(歯と歯の間)は、デンタルフロスや歯間ブラシを使いましょう。
「デンタルフロス」は糸状なので、歯と歯の隙間が狭い部分の清掃に適しています。歯と歯が接している部分は誰にでもあるので、デンタルフロスは子どもから大人まで、すべての方に使ってほしいアイテムです。
一方、「歯間ブラシ」は、歯と歯の隙間が広い部分に適しています。使用する時には、ご自分の歯の隙間にあった大きさの歯間ブラシを選ぶことが大切です。
問2 歯垢(プラーク)の正体は、食べかすではなく「細菌のかたまり」である。
歯垢やプラークという言葉は聞いたことがあるかもしれませんが、その正体が何か知っていますか?歯の表面に付着している、白色や黄白色のネバネバした付着物が「歯垢(プラーク)」です。実はこれ、「細菌のかたまり」で、歯垢1mgあたり、なんと1億個以上の細菌が存在していて、食べかすとは区別されます。
歯垢はむし歯や歯周病、口臭の原因になるので、きちんと取り除く必要があります。ハブラシにハミガキをつけてみがくことで、歯垢を効率よく除去することができるという報告もあります。
- 出典:(公財)ライオン歯科衛生研究所、日本小児歯科学会、1986
問3 「初期むし歯」とは、穴の空いたむし歯になる一歩手前の状態である。適切なケアでもとの健康な状態に戻る可能性がある。
初期むし歯は歯に穴ができる前の状態で、肉眼では白く見えることが多く、この段階であれば、唾液に含まれるリンやカルシウムが歯に取り込まれる「再石灰化」により、修復が可能です。
「フッ素」は、この再石灰化を促進します。フッ素が配合されたハミガキを選び、フッ素を残すために水ですすぎ過ぎないことがポイントです。初期むし歯の状態をそのまま放置していると穴の空いたむし歯になってしまうので、初期むし歯の段階でのケアが大切!
但し、初期むし歯が疑われる場合は自己判断せず、まずは歯医者さんに相談しましょう。
問4 「歯周病」は、歯周病菌が出す毒素などで歯ぐき(歯肉)だけに炎症が起こる病気のことである。
「歯周病」は、歯ぐき(歯肉)だけに炎症がある「歯肉炎」と、歯ぐきだけでなく歯を支える骨(歯槽骨)など歯ぐき周囲の歯周組織にまで炎症が及んだ「歯周炎」を合わせた総称です。問題文は「歯ぐき(歯肉)だけ」となっているので正解は×です。
歯周病が進行すると、歯槽骨が溶けて、歯の土台が弱くなってしまいます。歯周病の原因は、歯と歯ぐきの隙間(歯周ポケット)の歯垢です。この部分の歯垢を落とすにはハブラシを45°に当てて小刻みに動かしましょう。歯周ポケットの奥にも毛先が届き、たまった汚れをかき出すことができる超極細毛のハブラシがおすすめです。また、歯垢をしっかり除去するとともに、定期的に歯科医院で健診も受けましょう。
問5 「知覚過敏症状」とは、むし歯が原因で歯がしみたり、痛みが生じたりする症状のことである。
知覚過敏は、むし歯など具体的な痛みの原因がないのに、冷たいものが歯にしみるなどの場合を指すので、むし歯の痛みは知覚過敏とは言いません。
歯周病や、不適切なブラッシングなどが原因で歯ぐきが下がると、歯の根元の部分の「象牙質」が露出し、神経に外部の刺激が伝わりやすくなって痛みを感じると考えられています。
問6 口臭(生理的口臭)の主な原因は、胃から出てくる臭いである。
2017年のライオンの調査では、胃の中も口臭の発生源と思っている人は74%もいました※。しかし、健康な人の胃は通常時、噴門が閉じており中身が逆流しないようになっていているので、ニオイも上がってくることはありません。
- ライオン調べ、20~50代男女 n=842、2017年
健康な人にでも生じる生理的口臭の原因は、歯垢や舌苔の中の菌が作り出すニオイ物質なので、胃ではなく口の中に原因があります。歯垢や舌苔はきちんと落としましょう。
問7 毎月8日は歯みがきの日である
こちらは正答率29.1%と低かった問題。〇ではないかと思えるのですが、実は毎月8日は「歯ブラシ交換デー(日本記念日協会認定)」です。
毎日使うハブラシは、長く使い続けると「汚れを落とす効果」が低下します。ハブラシの毛先が開いてきた場合はもちろん、1カ月に1回のハブラシ交換がおすすめです。
毎月8日を歯(ハ)のゴロ合わせでハブラシ交換の目安にしましょう。
いかがでしたか?言葉は知っていても理解していなかったこと、あやふやだったけれど再確認できたことはありましたか?
年を重ねても元気で過ごすために、歯とお口のケアを継続していくことはとても大切です。2021年11月から12月に実施される「第2回全国統一オーラルケア模試」で、クイズを楽しみながら、自分や家族の「歯とお口のケア」を見直してみてくださいね。
「第2回全国統一オーラルケア模試」はこちらから
(2022年1月以降も模試は当面の間実施可能の予定ですが、同時に行うキャンペーンは終了します。)
この記事を作成・監修した
マイスター
オーラルケアマイスター
平野 正徳
ひらの まさのり
オーラルケア関連の基礎研究ならびに開発研究に20年以上携わってきました。 これまで得た知識と経験を活かして、歯とお口の健康に関する情報をお伝えします。
下記のコメントを削除します。
よろしいですか?
コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容