デンタルリンス・マウスウォッシュの効果と選び方・使い方
液体オーラルケア製品には、ブラッシングが必要な「デンタルリンス」と口をすすぐだけでいい「マウスウォッシュ」の2種類があります。製品により効果が異なるので、買う前に製品の裏面をチェックし、目的に合ったもので自分の好みの香味やタイプを選んで下さい。適量を口に含み、全体に行き渡るように使用するのがポイントです。
デンタルリンスとマウスウォッシュの使い方と違いを知ろう
市販されている液体オーラルケア製品には、「デンタルリンス(液体歯磨)」と「マウスウォッシュ(洗口液)」の二つのタイプがあります。
これらを使用したり店頭で目にしたことがあると思いますが、それぞれの違いはご存知ですか?これを知っておくと、より自分に合ったオーラルケア製品が選べるようになります。
製品の特徴は?
「デンタルリンス」も「マウスウォッシュ」も、口をさっぱりさせて口臭を予防するだけではなく、配合されている薬用成分によって、むし歯や歯周病などを予防するものもあります。どちらも口の中を気持ちよく、健康に保つために、とても役立つアイテムです。
使用方法の違いは?
「マウスウォッシュ」は、口をすすぐだけでOK。
一方「デンタルリンス」は、「液体歯磨」とも呼ばれるように、ブラッシングをすることで効果を発揮するように設計されているので、ブラッシングが必要です。
この点が両者の最も大きな違いです。
デンタルリンス(液体歯磨) | マウスウォッシュ(洗口液) | |
使用方法 | ブラッシングが必要 | すすぐだけ |
効果 | 製品による | |
選び方 | 使用感、効果、香味で選ぶ |
デンタルリンスとマウスウォッシュの効果の違いは?
「デンタルリンス」「マウスウォッシュ」ともに、基本機能として「口中を浄化する」「口中を爽快にする」「口臭を防ぐ」といった効果があります。
これらに加えて、製品によっては、配合されている成分により、むし歯を防ぐ、歯肉炎を防ぐ、歯周炎を防ぐ、歯を白くするなどの効果があるものもあります。
どうやって見分けたらいい?
市販されている液体のオーラルケア製品は、製品によってさまざまな呼び方がありますが、一般の製品は全て「洗口液」か「液体歯磨」の表示がされています。
上でご説明したように、使い方や効果など違いがありますので、買う前にまず製品の裏面をチェックし、見分けてから買うようにしましょう。
- ※表示のデザインは製品により異なります
「デンタルリンス」「マウスウォッシュ」選びのポイントは「効果」「香味」「使用感」の3つ
店頭にはいろんな「デンタルリンス」「マウスウォッシュ」が並び、どれを選べばいいのか、迷ってしまう……。そんな時は、「効果」「香味」「使用感」の3つをポイントに、自分のスタイルや好みに合うものを選ぶのがおすすめです。
「デンタルリンス」「マウスウォッシュ」選びのポイント
1.目的に合った効果が表示されているものを選ぶ
「デンタルリンス」「マウスウォッシュ」を選ぶ際は、まず使う目的に合った効果が表示されたものを選ぶといいでしょう。
「口中を浄化し、爽快にする」「口臭を防ぐ」効果は、「デンタルリンス」「マウスウォッシュ」に共通する機能です。加えて、「医薬部外品」と表示があるものの中には、配合されている薬用成分の働きに応じて、さまざまな効果が期待できるものがあります。
どのような効果があるかは、パッケージの表示や裏面の成分表を参考にしてください。
2.自分の好みに合った香味のものを選ぶ
「デンタルリンス」「マウスウォッシュ」には、「爽やかな清涼感のある香味」、「さっぱりとした辛味のある香味」、「薬効感のある香味」「家族で使えるマイルドな香味」などなど、いろいろな香味のものがあります。自分のお気に入りの香味のものを選ぶと、使うのが楽しくなります。
3.アルコールタイプかノンアルコールタイプか、使用感で選ぶ
「デンタルリンス」「マウスウォッシュ」には、アルコールが含まれたタイプとノンアルコールタイプがあり、それぞれ使用感が異なります。さっぱり爽快な使用感がお好みならアルコールタイプを、刺激が苦手な方ならノンアルコールタイプがおすすめです。
また、妊娠中の方やお口の乾きが気になる方、アルコール過敏症の方、お子さまはノンアルコールタイプの使用をおすすめします。
デンタルリンス・マウスウォッシュの正しい使い方
「マウスウォッシュ」と「デンタルリンス」はどのように使うと効果的か、詳しくご紹介しましょう。
マウスウォッシュ(洗口液)の使い方
適量を口に含み、20〜30秒ほどクチュクチュすすぎます。
適量はメーカーによって異なりますが、10~20mlが標準の量です。製品の裏面を見て確認してください。
デンタルリンス(液体歯磨)の使い方
適量を口に含み、ハブラシでブラッシング、もしくは適量を口に含み、20〜30秒ほどクチュクチュすすぐいで吐き出した後、ハブラシでブラッシングをします。
適量はメーカーによって異なりますが、10~20mlが標準の量です。製品の裏面を見て確認してください。
使用効果を高めるポイント
「デンタルリンス」「マウスウォッシュ」の使用効果を高めるためには、口に含んだ液体を口の中の一部だけでなく、全体に行き渡るようにすすぐのがポイントです。
口をすすいだ後は、できれば水などですすがない方がいいでしょう。後味が気になる方は、ごく少量の水で軽くすすぐ程度にとどめましょう。
デンタルリンス・マウスウォッシュに関するみんなのQ&A
「デンタルリンス」「マウスウォッシュ」について多く寄せられる皆さんからの疑問に、Q&A形式でお答えします。使い方など疑問があるときは、ぜひ参考にしてください。
Q.デンタルリンスやマウスウォッシュを使用した後、水で口をすすいだ方がいいですか?
A.すすがない方が、薬用成分がより長くお口の中にとどまります
特に水で口をすすぐ必要はありません。水ですすいでも効果は続きますが、すすがない方が薬用成分をより長くお口の中にとどめることができます。
Q.デンタルリンスで口をすすいだ後は、ブラッシングをしたほうがいいですか?
A.口をすすいだ後にブラッシングが必要です
デンタルリンスはブラッシングをすることで効果を発揮するように設計されていますので、ブラッシングが必要です。
Q.子ども用のデンタルリンスやマウスウォッシュは何歳から使用できますか?
A.お子さまが自分で口をすすげるようになってからご使用ください
年齢制限はありませんが、お子さまが口をすすぐことができるようになってからご使用ください。お子さまが飲み込まずにきちんと口をすすげるか、まず水で試してからお使いになることをおすすめします。
口をすすぐことができるようになったら、はじめは刺激の少ないノンアルコールタイプの製品を使ってみると良いでしょう。上手に使えるようになるまでは、保護者の方が見守ってあげましょう。
Q.マウスウォッシュは妊婦が使ってもいいですか。
A.ご使用いただけます。つわりで歯みがきができない時にときにもおすすめです
ご使用いただけます。妊娠中は体調不良により口腔清掃がおろそかになりがちで、むし歯や歯肉炎のリスクが高まります。つわりがひどく、ハブラシを口に入れるのもつらい時には、マウスウォッシュでお口をケアするとよいでしょう。
TEACH ME, MEISTER!
教えてマイスター!
デンタルリンス・マウスウォッシュは、どんな成分で作られているの?
効果・効能、求める使用感によって、それぞれ成分や配合量が異なります
「デンタルリンス」や「マウスウォッシュ」は、製品によって配合成分や配合割合が異なりますが、主に下の表のような成分で作られていて、それぞれの成分が、「デンタルリンス」や「マウスウォッシュ」の特徴を決める重要な「働き」を担っています。また、「むし歯予防」「歯周病(歯肉炎・歯周炎)予防」などの効能に合わせて、それぞれ効果的な薬用成分が含まれている製品もあります。
デンタルリンスやマウスウォッシュは、多くの種類が販売され、その配合成分は商品によって違います。今の自分にはどんな効果・効能がある製品が必要なのか、アルコールは配合されているタイプか、それともノンアルコールタイプが良いのか、しっかりチェックしてから、選ぶようにしてくださいね。
この記事を作成・監修した
マイスター
オーラルケアマイスター
平野 正徳
ひらの まさのり
オーラルケア関連の基礎研究ならびに開発研究に20年以上携わってきました。 これまで得た知識と経験を活かして、歯とお口の健康に関する情報をお伝えします。
下記のコメントを削除します。
よろしいですか?
コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容