実は自分も?多くの人が気にしている口臭の原因と3つのケア方法

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LION オーラルケアマイスター

平野 正徳ひらの まさのり

歯とお口の健康
実は自分も?多くの人が気にしている口臭の原因と3つのケア方法

目次

口臭を気にしている人は「約8割」

皆さんは、自分の「口臭」が気になりますか?ライオンの調査※1によると、老若男女の約8割が口臭を気にしています。口臭は自分では気付きにくいものなので、余計に気になってしまうのかもしれません。

  • ※1 ライオン調べ 女性:n=1,600、男性:n=600 2012年

「口臭」の種類

「口臭」とは、呼吸や会話をする時に口から出る悪臭です。発生原因によって大きく4つの種類に分けられます。

1. 生理的口臭

起床直後や空腹時など、口の中の細菌が増殖して発生する口臭です。生理的口臭は健康な人でも発生する口臭で、歯磨きや食事をすることにより減少します。

2. 病的口臭

歯周病、進行したむし歯など、口の中の病気が原因で発生する口腔由来の口臭と、糖尿病や肝臓病など、からだの病気が原因で発生する全身由来の口臭があります。

3. 外因的口臭

ニンニク、ネギなどのニオイのある食品、酒、タバコなどによる口臭で、多くは時間の経過とともに弱まります。

4. 心因性口臭

口臭検査でも口臭が認められず、本人だけが口臭があると思い込む口臭です。自臭症とも言われます。

放出される場所は「口」と「肺」

口臭は「口」から放出される口臭と、「肺」から放出される口臭に分けられます。

1. 「口気」として口から放出される口臭

歯周病やむし歯など口腔内の疾患による病的口臭や、口腔内の不潔や舌苔(ぜったい)による生理的口臭です。口臭の9割以上※2は口腔内に原因があるといわれています。

  • ※2 川口陽子 公衆衛生 2013

2. 「呼気」として肺から放出される口臭

糖尿病や肝臓病、腎臓病などの全身疾患による病的口臭や、ニンニクやアルコール摂取による外因性の口臭です。

健康な人にも発生する「生理的口臭」

「生理的口臭」は健康な人にも発生するため、口臭が気になっている人も多いのではないでしょうか?
まずは口臭がなぜ発生するのか、その原因やニオイの正体についてご説明します。

ニオイの原因は口の中の「タンパク質」と「細菌」

食べかすや口の中の粘膜からはがれた細胞、歯周ポケットからしみ出した液体などには、「タンパク質」が含まれています。そのタンパク質を、歯垢や舌苔(ぜったい)、唾液中にいる細菌が分解することにより口臭が発生します。

※舌苔とは
「舌苔」とは、舌の表面につく白い苔のような細菌のかたまりです。舌には舌乳頭(ぜつにゅうとう)という細かい突起がたくさんあり、この中に食べかすや口の中ではがれた粘膜が溜まり、細菌のすみ家になっています。舌苔は、健康な人の主たる口臭発生源といわれていますが、舌に強く付着しているので、うがいだけではとれません。歯ブラシや専用の舌ブラシで取り除く必要があります。

「ニオイ物質」が混ざって不快な口臭に!

口臭のおもなニオイ物質は、「メチルメルカプタン」「ジメチルサルファイド」「硫化水素」という3つの揮発性の硫黄化合物で、特有のニオイがあります。口臭はこれらのガスが混ざり合って、不快なニオイとなるのです。

1日の中でも変化する口臭

健康な人でも発生する生理的口臭は、常に同じレベルのニオイが発生しているわけではありません。図のように、1日の中で口臭の強さは「変化」することが知られています。一般に、唾液の分泌が減少すると口臭が発生しやすくなります。そのため、例えば起床時や空腹時は口臭が強くなります。朝起きた時に発生する口臭を「モーニングブレス」、お腹がすいた時に発生する口臭を「ハンガーブレス」と呼んでいます。

  • ※ライオン調べ、口腔衛生会誌、2001 を改変

口臭ケアの方法

生理的口臭は、口の中の「汚れ」が原因となるため、口を清潔に保つことにより予防できます。
「生理的口臭」を防ぐには、以下の3つのポイントをおさえて、「歯垢」や「舌苔」などの口の汚れをしっかりと除去することが大切です。

「生理的口臭」を防ぐ3つのポイント

1. 歯磨きや歯間清掃用具の使用で歯垢を除去

口臭を防ぐには、食べかすや歯垢などの汚れをしっかり除去しましょう。
歯と歯の間、歯と歯茎の境目、奥歯の噛み合わせなどは、特に歯垢が残りやすい部分なので、丁寧に磨きます。歯並びの悪いところ、生え替わり途中で背の低い歯、1番後ろの奥歯などの磨きにくい箇所は、口の状態に合わせて歯ブラシのあて方を工夫して磨きましょう。また、歯と歯の間は歯ブラシの毛先が届きにくく歯垢が残りやすいので、歯ブラシだけでは不十分です。「デンタルフロス」や「歯間ブラシ」を併用して汚れを効率良く落とすようにします。

<歯垢除去についてはこちらから>
「歯磨きの基本」を覚えて快適ケア!
「Y字型デンタルフロス」の使い方とポイント
「歯間ブラシ」の上手な使い方

2. デンタルリンスを使う

デンタルリンスは口の中を爽快にするだけでなく、口臭の原因を洗浄、除菌、マスキングして口臭を予防します。殺菌剤が配合されているデンタルリンスならさらに効果的です。また、寝ているあいだは唾液の分泌が少なくなり、口の中の自浄作用が低下します。細菌が増殖しやすい状態になりますので、就寝前の使用をおすすめします。

<デンタルリンスの使い方はこちらから>
「デンタルリンス・マウスウォッシュ」の選び方・使い方

3. 舌を清掃して舌苔を除去

舌を清掃して舌苔を除去しましょう。舌苔が付着している部分に歯ブラシを横にあて、奥から手前に向かって、軽い力で動かして清掃してください。「おえっ」とならないように、舌を思い切り前に出すのがコツです。舌は非常にデリケートな組織なので、清掃する時は力を入れすぎないこと。1日1回で十分です。

<舌苔除去についてはこちらから>
口臭予防に効果的な「舌苔の取り方」のポイント

唾液は「口臭予防」に役立つ

口臭予防に関係した唾液の重要な役割として、口の中をきれいにする自浄作用、抗菌作用、粘膜の保護作用などがあります。唾液が少なくなるとこれらの作用が弱くなって、口の中が不潔になり、口臭が発生しやすくなります。
また、唾液は年齢を重ねると分泌されにくくなっていくものです。日頃から、図のように唾液腺をマッサージして、唾液の分泌を促すといいでしょう。

<唾液腺マッサージの方法>

「食事」や「口臭ケアグッズ」も有効

口の中の清掃以外にも、口臭を予防する方法はいくつかあります。
例えば、朝の口臭が気になる場合は、朝食を食べることで軽減されます。これは、「食事」により唾液が分泌され、口の中が洗浄されるためです。
また、お店では口中清涼剤など、さまざまな種類の「口臭ケアグッズ」が販売されています。
毎日のケアと合わせて、これらを上手に活用することもおすすめします。


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LION オーラルケアマイスター

平野 正徳

教えて マイスター

人はどうやってニオイを感じているの?

ニオイを感じる仕組み

私たちはニオイを鼻で感じています。鼻の奥の天井にある粘膜には、ニオイ感じる器官である嗅細胞がたくさん並んでいて、鼻に入ったニオイの分子は、この嗅細胞を刺激して、その情報が脳へと送られます。嗅細胞からニオイの情報が送られる脳の部位は、記憶や情動、感情をつかさどる部位と近く、ニオイの刺激によって過去の記憶や感情が呼び起こされると考えられています。

人によって異なるニオイの感じ方

嗅覚は個人差が大きく、また同じ人でもその時の体調や心理的要因によって、ニオイの感受性は大きく変化します。体調が良くない時には、普段は気にならないニオイでも不快に感じる場合があります。汗くさいニオイも好きな人であれば好ましく感じる場合もありますが、他人であれば不快に感じる場合が多くなります。
このように、嗅覚はいつも客観的に識別できるわけではなく、過去の体験や心理的条件など主観的な要因によって大きく影響を受けます。嗅覚は、1日の中では朝起きた時が最も強く、夜になると鈍くなっていきます。また、空腹時に嗅覚は非常に敏感になります。一般的に嗅覚は女性の方が男性より優れているといわれています。また、加齢により嗅覚の敏感度は低下します。

鼻は鈍感になりやすい!?

ひとつのニオイをずっと嗅いでいると次第になれて、そのニオイを感じなくなっていきます。これをニオイの「順応反応」といいます。これは嗅細胞が疲労して、嗅覚が鈍くなるために起こるものです。
嗅覚は、他の感覚と比較して順応反応が一番強く現れることが知られています。口臭が強烈な人でも、持続的に自分の口臭を嗅いでいるため順応反応が起こり、本人は自分の口臭に気が付かないという場合があるのです。

参考資料:川口陽子、「息さわやかの科学」、明治書院

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