
実は誤解かも?意外と知らない夏のエアコン・冷感グッズ活用術をプロに聞いた
猛暑の夏、できるだけ涼しく過ごしたいですよね。実は、ちょっとしたコツを知っておくだけで、夏の快適度はぐんと変わるのだそう。今回は漫画家・ごえたむさんが、ダイキンの担当者を直撃取材。意外と知らないエアコン活用術を伺いました。またライオンのヘルスケアマイスターにも、冷感グッズの使い方の工夫を始め酷暑を快適に過ごすための方法を聞きました。
エアコンのこと、実はあんまり知らないかも…
<専門家プロフィール>
担当:森重さん
ダイキン工業株式会社
コーポレートコミュニケーション室
あなたも誤解しているかも?実は間違い!エアコンのNG常識

夏はいつもエアコンにお世話になっているのですが、最近「もしかしたら私、エアコンの使い方がよくわかっていないかも」と思い始めてしまって…。酷暑もすぐそこに迫っているし、電気代も不安だし。節電もしつつ、夏を快適に過ごせるようなエアコンの上手な使い方、教えてください!
エアコンのこと、なんでも聞いてくださいね!今はどのようなエアコンを使っていますか?


今住んでいる家にもともと付いていたエアコンを使っています。正直、エアコンの詳細はわかりません。賃貸物件なので取り替えも難しくて、最新事情にもうといです…。
なるほど。そのような状況の人は、実際たくさんいると思います。最近のエアコンは、AIやIoT技術の導入で、昔と比べて性能がとても高くなっているんです。室内環境を自動判断して、勝手に最適な運転を行い、快適性と省エネのバランスを自動で取ってくれるものもありますよ。


すごい!そんなにハイテクなんですね!でも、そうすると「最新型のエアコンに買い替えてね」って話になっちゃうのか…。
いやいや、そんなことはないですよ。今日は、ご自宅のエアコンでも簡単に実践できるような、ちょっとした工夫をお伝えします。 皆さんが良かれと思ってやっているエアコンの使い方でも、実は意外と誤解が多いんです。


本当ですか?ありがとうございます(泣)。
エアコンの基本的な役割は、室内の空気を調整し、心地良く感じる状態をなるべく一定に保つことです。外気温との差を感知しながら、室内の温度や湿度を調整することで、みなさんが過ごしやすいと感じる空間づくりに貢献しています。


ふむふむ。ただの冷気を出す箱じゃないってことですね!この基本を踏まえながらお話をぜひ伺いたいと思います!
【誤解①】エアコンの設定温度=室内温度のこと?
まず、エアコンについてよくある誤解を1つお話ししましょう。ごえたむさん、エアコンの設定温度はどのように決めていますか?


そうですね…。よく「設定温度を28度にしよう」という話を耳にするので、夏は28度に設定することが多いかもしれません。
実はそれ、よくある間違いなんです。実は、環境省が推奨している28度は「設定温度」ではなく「室内温度」のこと。室内の空気環境によっては、エアコンを28度に設定したとしても、必ずしも常に室温が28度になり続けるとは限らないんです!


えっ!?そうなんですか!?
例えば、直射日光が降り注ぐ昼間は室内温度が高くなるので、部屋は冷えにくい。そのような環境でエアコンを28度に設定しても、室温が28度になるまでには時間がかかります。そうすると、室温が28度以上の状態がしばらく続いてしまうことになりますよね。なかなか室温が下がらないとなると、エアコンが頑張る時間が長くなる分、電気代も上がってしまいます。


やみくもに28度設定せず、ちゃんと室内の温度を確認しながら、場合によっては28度以下に設定しないといけないんですね!
【誤解②】風量「弱」は電気代の節約になる?
それから、もう1つ誤解されやすいのが「風量」の設定です。


風量…いつも雰囲気で設定しています…。なんとなく「弱」にしていることが多いです。
電気代の節約に関していえば、実は「自動」の方が効率的ですよ。


風量が弱いほうがエアコンも頑張らなくて済むから、電気代もかからないんじゃないかな?と思っていました。
エアコンの仕組みの中で、どこが一番電力を消費すると思いますか?実は、エアコン本体(室内機)ではなく、室外機なんです。


これもまた、知らなかった!というか、室外機の役割をそもそも知らないかも…。
エアコンの心臓部といえるのは、どちらかというと室外機の方なんです。具体的にいうと、室外機は、室内機と連動しながら室内の空気を運び出して熱を取り除き、冷たくなった空気を室内機に送り込む働きをしている部分。でも、風量の設定が弱いと、部屋に冷気が広がりにくくなります。その結果、部屋が涼しくなりづらくなるんです。さらに室外機ががんばり続けるため、電気代が高くなってしまうことも。


室外機があの冷気を作っていたなんて!じゃあ、最初は「自動」か「強」で一気に部屋を冷やすのが良いのでしょうか?
そのとおり!「自動」モードに設定すれば、最初は強めの風で部屋をすばやく冷やして、設定温度に近づくとちょうど良い風量に調整してくれます。


温度も風量も効率良く調整してくれるなんて、「自動」モードって、本当にすごい!室外機も、いつも見えないところで働いてくれてありがとう…。
【誤解③】風向を下向きにすると涼しく感じる?
もう1つ、風つながりでよくある誤解が。風向の設定方法も教えましょう。


風向き!これも雰囲気でなんとなく設定していました!
エアコンの風を「水平」に設定するのがおすすめです。暖かい空気は、上の方に溜まりやすい性質があります。冷たい空気をエアコンから水平に出すことで、部屋全体に冷たい空気が循環して、部屋の温度ムラ解消につなげられますよ。


温度のムラ?天井が冷えなくたって、自分がいる場所が冷えていれば良いのでは?
エアコンは、室温が設定温度になるまでがんばり続けるもの。ですので、部屋の上部に設置されているエアコン付近の空気が暖かいままだと、エアコンは「まだ設定温度に達していない!もっと冷やさなきゃ!」と勘違いしてしまうんです。すると、自分のいる場所は冷えすぎてしまい、電気代のムダにもつながります。


なるほど!部屋の温度ムラをなくすのは、快適性と節電の両面で大事なことなんですね。
設定温度を下げる前に「体感温度」を下げるのが肝心!

設定温度を下げると電気代が上がる、とはよく聞きますが、実際はどのくらい上がるものなんですか…?
良い質問ですね。夏にエアコンを使う時、設定温度を1度下げると、電気代は約10%上がるとされています。


10%も…!!!
でも近年は酷暑続きで、どうしても設定温度を大幅に下げたくなってしまいますよね。かといって電気代も気になる時代。そこでおすすめなのは、必要以上に設定温度を下げるよりも、まず「体感温度」を下げる工夫をしてみることです。


体感温度を下げる…というと??
1つは、サーキュレーターや扇風機、空気清浄機などの「空気を動かす家電」を併用すること。エアコンの対面にそれらを置くと、部屋の空気を効率良く循環させ温度ムラを防ぐことができます。結果、設定温度を下げなくても涼しく感じられ、風が直接肌に当たることで体感温度が下がります。


でも、家電を追加で使うとなると、電気代が余計にかかるのでは…?
扇風機や空気清浄機の電気代って、エアコンほど高くないんですよ。例えば、25畳対応の空気清浄機を24時間運転させると、電気代は10.4円程度(※)。エアコンの設定温度を1度下げるより、こういった家電と組み合わせる方が、実は経済的だったりするんですね。

(※)ダイキン製・25畳対応の空気清浄機の場合

へぇ〜!めちゃくちゃ良いことを聞きました。
大事なのは部屋をむやみに「冷やす」よりも「快適な状態を保つ」こと。部屋を冷やしすぎるのも良くないですし、節電を気にして暑さを我慢すると熱中症のリスクも高まります。ぜひこれを機にエアコンを上手に使って、自分が快適に過ごせる空間・室温を見つけてみてくださいね。


ありがとうございます!これからの暑い夏を乗り切るために、しっかり実践してみます!
エアコンを賢く使って暑い夏を乗り切るポイント
1 設定温度ではなく、室内温度を28度に!
2 風量は「強」か「自動」がおすすめ。
3 風向きは「水平」で、サーキュレーターなどの併用が◎
朝から晩まで涼しく快適に!冷感グッズの上手な活用方法

芳賀マイスター、今日はよろしくお願いします!さっき、ダイキンの森重さんにエアコンの上手な使い方を教えてもらったのですが、その時に「冷感グッズ」の話が出たんです。室内はもちろん、エアコンが効かない屋外での暑さにもどうにか対処したいなと思って。1日を通して夏を快適に過ごせるよう、今日は冷感グッズについてのお話を聞きに来ました!
本日はお越しいただきありがとうございます。最近の夏は、朝から晩まで暑くてたまらないですよね。では今回は、1日の流れを例に、おすすめの冷感グッズを解説していきますね。

【朝】寝汗でべたつく朝…!シャワー代わりに「汗ふきシート」でさっぱり

最近の夏の困りごとといえば、寝起きの暑さ。寝る時はエアコンを弱めに設定しているので、暑さで目が覚めることもしばしばです。
最近は夜も寝苦しいし、日が昇ると早朝でも暑いですよね。朝起きたら、寝汗で肌がベタついて不快に思う人もたくさんいると思います。そんな時は、汗ふきシートを使っちゃいましょう。


汗ふきシート!屋外で汗をかいた時に使うイメージしかありませんでした。
夏は朝シャワーを浴びる人も多いですが、時間がない時は「Ban さっぱり感PREMIUMシート(クールタイプ)」で体をふいてみてください。汗をさっぱりふき取れて、シートに含まれる冷却ウォーター(※1)の効果で、肌の表面温度が3℃下がるんです(※2)。

※1:清涼剤、水
※2:前腕内側部を3往復ふいた直後とふく前の皮膚表面温度の比較(当社調べ)

−3℃!?それはすごい…。時間がない夏の朝にピッタリですね。枕元に置いておこうかな。
パウダーinタイプの汗ふきシートを使えば、汗でベタつく肌をサラサラにしてくれますよ。ほかにも、パウダー無配合で、ふいた後も肌・衣類が白くならないノンパウダータイプもあります。お好みで選んでみてください。


朝だけじゃなくて「ちょっとシャワー浴びたいな〜」と思った時に、サッと手軽に涼しさを感じられるなんて、最高!
でも、汗ふきシートの使い方には、1つ注意点が!実は、汗をかいた瞬間にすぐ汗をふき取ってしまうのは、あまり良くないんです。汗は皮膚の表面で蒸発し、気化熱でからだを冷やそうとします。しかし汗が蒸発する前にふいてしまうと、体温が下がりません。すると、からだは体温を下げようとさらに汗を出し続けて、いつまでも汗が止まらないんです。寝汗は、汗をかいてから時間が経っているので問題ないですが、屋外などの場合は、ある程度汗が止まってからふくのがコツですよ!


汗をふいてもふいても全然止まらない!なんてこと、よくありますが、そういうことだったんですね。勉強になる…。
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※2 通販限定販売品は、「取扱店舗を探す」ではご案内しておりませんのでご了承ください。
【日中】冷却シートはおでこだけじゃない!ピタっと貼れるボディ用シートでからだを冷やそう

やっぱり、1日中エアコンの効いた部屋にいるわけにもいかず…。「屋外の暑さ」にもどうにか対処したいです。
では、からだに冷却シートを貼ってみてはいかがでしょうか?


それってあの、熱が出た時におでこに貼るものですよね…?
そのイメージが強いですよね。でも実は、発熱時だけじゃなく、暑い夏を乗り切るための冷感グッズとしても非常におすすめなんですよ。皮膚の表面近くに動脈がある脇や足のつけ根、首筋などにボディ用の冷却シートを貼ると、循環する血液を効果的に冷却できるのでおすすめです。


冷却シートをボディに貼るとは…。おでこのように目立つ場所ではないので、気兼ねなく使えそうです!
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【夕方】暑くてお風呂に入りたくない…そんな時はひんやりタイプのボディソープでクールなバスタイム

夏は暑くて、シャワーだけで済ませてしまうことも多いんです。湯船に浸かった方が疲れが取れるのはわかってるんですが…。お風呂でも使える冷感グッズなんて、あったりしますか?
ありますよ!「hadakara 泡で出てくるボディソープ ひんやりタイプ クールアクアミントの香り」をおすすめします。


「hadakara」って、ボディソープですよね?
はい。こちらは、メントールを配合したひんやり感のあるボディソープです。クール過ぎず、ちょうど良いひんやり感を目指して開発したものです。汚れや肌に残った日焼け止め(※3)などもしっかり落とせるのに、肌にはうるおいも与えてくれます。暑い夏のお風呂時間を、涼しく快適にしてくれますよ。

※3:石けんで落とせるタイプ

夏のお風呂時間をクールに過ごせるなんて…!うるおいを残しつつ、日焼け止めがしっかり落ちるのも、本当にありがたいです〜!
あとは、夏でも湯船にしっかりつかるのをおすすめします。血行促進や疲労回復など、効果は様々ありますが、ほかにも意外な理由があります。それは「汗をかくトレーニングができる」こと。


汗をかくトレーニング?
実は汗腺って、筋肉と同じで、使わないと機能が衰えていくんです。エアコンの効いた部屋で一日中過ごすと、夏でも汗をかきにくくなります。その結果、うまく汗がかけなくなり、ニオイ成分の多い汗が出やすくなることがあるんです。湯船で適度にからだを温めて、汗をかきましょう。運動して汗をかくのも良いですね!


汗をかく機能って、使わないと低下しちゃうんですね…!先ほども「汗は友達」という話がありましたが、汗って本当大事なんだな…。
【就寝前】寝苦しい夜は足元を冷やそう!!足用冷却ジェルシートでひんやりリフレッシュ

お風呂上がりって、だいたい暑くてほてっちゃったり、汗をかいたりしてしまいます。寝ている間はエアコンも控えめ運転に切り替えるので、どうしても寝苦しくなってしまうことが多くて…。
入浴後に暑さを感じたら、先ほど紹介した「Ban さっぱり感PREMIUMシート(クールタイプ)」や冷却シートを使うのも良いですね。あとは、ひんやり感のある足用冷却ジェルシート「足すっきりシート 休足時間」を貼るのもおすすめです。


足をリフレッシュする商品ですね!でも私、実はほとんどデスクワークなんです。足に貼る冷却ジェルシートって、立ち仕事の後や1日中歩き回って疲れた日なんかに使うイメージなのですが…。
もちろん、足を酷使する人にも使ってもらいたいのですが、デスクワーク中心の人にもおすすめなんです。同じ姿勢で長い時間座っていると、足の血行が悪くなって、動かしていなくても疲労は溜まっていくんです。


!!私の足、実は疲れていたのかもしれない。
「足すっきりシート 休足時間」は、気化熱とメントールの効果でひんやりとした冷却効果が持続します。ほどよく足元がひんやりして、リフレッシュできますよ。夏の夜は足元から涼しくして、快適に過ごしましょう。


さっそく試したくなってきました!エアコンと冷感グッズを上手に組み合わせれば、この夏は快適に過ごせそうです。
お役に立てて良かったです!冷感グッズをうまく活用して、心地良い夏を過ごしてくださいね!

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エアコン活用術と冷感グッズの合わせ技で、この夏を乗り切るぞ!
・当記事に掲載の情報は、執筆者の個人的見解で、すべてがライオン株式会社の見解を示すものではありません。
漫画&イラスト:ごえたむ
取材&執筆:大西マリコ
編集:ノオト
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※ 通販限定販売品は、「取扱店舗を探す」ではご案内しておりませんのでご了承ください。
下記のコメントを削除します。
よろしいですか?
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