歯医者さんに聞いた、歯みがき・歯間清掃・舌清掃のあるある間違いケア

歯医者さんに聞いた、歯みがき・歯間清掃・舌清掃のあるある間違いケア

歯医者さんなどの歯科専門家に、患者さんについてアンケート調査した結果、「せっかく頑張っているのに、実は間違ったセルフケアをしていた」事例が数多くありました。そこには、効果的なケアを身に付けるヒントがいっぱい!歯みがきなど毎日のケアに自信がある人もない人も、この機会に見直してみませんか?

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歯医者さんに「歯をきちんとみがけていない」と言われてがっかりした経験はありませんか?
ライオンは、生活者を対象に「セルフケアの実態調査」※1と、歯科専門家(歯科医師・歯科衛生士)を対象に「患者さんのセルフケア」について調査を行いました※2
すると、歯科専門家からは「歯みがきや歯間清掃、舌清掃など、間違ったケアをしている患者さんが多い」という指摘と、その具体的な事例が多数寄せられました。
2つの調査結果から見えてきた、毎日のケアで生活者が見落としがちな点、思い込みや勘違いからつい行いがちな間違ったケアをお伝えするとともに、正しいケア方法を解説します。

  • 1 生活者調査、ライオン調べ、20代~60代の生活者男女1000名(各世代で男女各100名)、2021年
  • 2 歯科専門家調査、ライオン調べ、患者さんに口腔衛生指導を実施している歯科専門家 166名(歯科医師131名、歯科衛生士35名)、2021年

歯医者さんはどう思っている?患者さんの「歯みがき(ブラッシング)」とそのNG事例

生活者に「普段の歯みがきを、どの程度できていると思うか」と聞くと、「できていると思う」と回答した人は、合計で6割※3を超えました。ある程度はみがけていると認識している人が多数派です。

  • 3 生活者調査で、「しっかりできていると思う」「かなりできていると思う」「ややできていると思う」(7段階評価の上位3段階)の回答を選択した人の合計

では、歯医者さんたちの意見はどうでしょうか?
「患者さんのブラッシングについてどう思うか」と聞いたところ、「みがき癖によって、特定の場所がみがけていない人が多い」という回答が約9割、「回数はそれなりにしているが、歯垢が落とせていない人が多い」という回答が約8割を占めました※4

  • 4 歯科専門家調査で、「そう思う」「まあそう思う」(5段階評価の上位2段階)の回答を選択した人の合計

歯医者さんたちからこんな声が挙がっています。

本人はみがいているつもりでも、いつも同じところに歯垢(プラーク)があります。

歯の平らな面はみがけていますが、歯と歯肉(歯ぐき※)の間(歯周ポケットなど※)や、歯と歯の間をみがけていません。

みがきにくい奥歯は一生懸命みがいているものの、逆に前歯がお留守になり、歯垢(プラーク)が残っている患者さんがいます。

利き手側の歯がうまくみがけていません。

  • 編集で補足

また、歯みがきの力加減についても「ゴシゴシ強くみがきすぎている」という意見が目立ちました。

「ゴシゴシと力を入れてみがけば歯の汚れがよく取れる」と勘違いしている患者さんがいます。

歯をみがくのに、歯肉(歯ぐき※)をやたらに傷つけて安心している人が多いのに驚かされる。

「強くみがかないとみがいた気がしない」という人が多いです。

強い力のブラッシングで、(歯みがきならぬ※)「歯削り」をしているため、歯肉の退縮(歯ぐき下がり※)がひどい方がいます。ブラッシング圧が強い人が多く、「庭掃除で、ほうきに力を入れればキレイになりますか?」とたとえて(患者さんに話して※)います。

  • 編集で補足

以上のことから、「自分はきちんと歯みがきしているつもりでも、実は歯垢が残っている」「決まった場所がみがけていない」という生活者の実態がうかがえます。また、「歯を強すぎる力でみがいている。それにより歯ぐき下がりが起きている」という問題点も浮かび上がりました。
歯医者さんに「歯がうまくみがけていない」と言われるのは、こういったことが関係しているのかもしれませんね。

正しい歯みがき方法をチェック!

歯をきちんとみがくには、どうしたらいいのでしょうか?ポイントをまとめました。

歯みがきの基本

POINT

歯みがきの基本

毛先をみがきたい部位にきちんとあてる

歯みがきの基本

毛先が広がらない程度の力(150-200g程度)でみがく

歯みがきの基本

小刻みに動かす

みがき残しが多い場所のケア

POINT

一般にみがき残しが多いのはこのような場所です。

歯や奥歯でみがき残しが多い場所

みがき残しを防ぐためには、「みがく場所にハブラシの毛先をきちんと当てる」ことが大事です。「奥歯の奥はハブラシの先端でみがく」など場所ごとにコツがあるので、工夫してみがくと効果的に清掃できますよ。

また、歯医者さんから「利き手側の歯がうまくみがけていない」という意見が多く挙がりました。「利き手側は手首を返しながらみがくためみがきにくい」との指摘もあり、やはり毛先をきちんと当ててみがく意識が必要です。利き手側の犬歯(前から3番めの歯:糸切り歯ともいう)付近は、ハブラシの向きを変える位置となり、動作が一度途切れるため、みがき残しやすいという指摘もありました。

歯みがきで、右利きの場合のハブラシの動き

歯みがきの適切な力加減

POINT

強すぎるブラッシング圧は「オーバーブラッシング」と呼ばれ、毛先が開いて歯垢(プラーク)や汚れを効果的に落とせないことに加えて、歯ぐきや歯に悪影響を及ぼす場合があります。

オーバーブラッシングによる歯や歯ぐきの異常

適切な力加減でみがくには、

●ハブラシはギュッと握らず、軽く持つ
●毛先が開かない程度の軽い力で、小刻みにみがく

などを心がけると良いでしょう。

歯医者さんはどう思っている?患者さんの「歯間清掃」とそのNG事例

皆さんは、デンタルフロスや歯間ブラシを使用した「歯間清掃」を行っていますか?生活者調査では、デンタルフロスの使い方を理解している人は約5割、歯間清掃を習慣的にしている人は約3割にとどまり、実施率は高いとはいえないようです。

歯医者さんなど歯科専門家調査でも、患者さんに対して「歯間清掃実施率が低い」「歯間清掃はもっと高頻度にしてほしい」という回答が、ともに約8割に上りました。

歯間ブラシの重要性をいくら説明しても、皆さん面倒がります。重要性を理解した患者さんは、お口の中がとても良い状態になります。

歯周病が重症な人ほど、歯間清掃をしていません。

ブリッジにも、ぜひ歯間清掃用具を使ってほしいです。

また、歯間ブラシを使用している生活者※5では、サイズ選びを気にしている人が約6割いましたが、隙間の広さに応じて複数そろえている人は約1/3と少数です。
歯間ブラシとフロスの使い方や使い分け、歯間ブラシのサイズ選びについて、歯科専門家からも「患者さんに理解されていない」という意見が目立ちました。

  • 5 生活者調査、ライオン調べ、20~60代の生活者男女1000名中、歯間ブラシを使用している人340名、2021年

歯間ブラシを無理矢理突っ込んでいる人と、ぶかぶかなのに小さい歯間ブラシを使い続けている人が多い。

サイズが合っていない歯間ブラシを使って、歯肉退縮が起きてしまった患者さんがいます。

望ましくない使い方に対する事例紹介も多く見られました。例えば

歯間ブラシやフロスを「通す」だけで終わってしまい、「みがく」という意識が希薄なようです。

せっかく歯間ブラシを使っているのに、片側からしかみがいていないのが残念!

臼歯(奥歯)の歯間清掃が、うまくできていない患者さんが多いです。

歯ぐきから血が出るほど、ゴシゴシと歯間ブラシを使っている人が多いのには驚きます。

歯間清掃の方法

適切な方法で歯間清掃を行うことや、適切なサイズの歯間ブラシを選ぶことは、歯の健康を守り、歯ぐきを傷めないために、どなたにも気をつけてほしい項目です。そこで、歯間清掃のポイントをご紹介します。

デンタルフロスと歯間ブラシの使い分け

POINT

歯と歯の隙間の大きさにより、デンタルフロスと歯間ブラシを使い分けます。狭い場合はデンタルフロスを使用しましょう。また、歯間ブラシは、歯の隙間に応じて無理なく入るサイズを選ぶのがポイントです。一人のお口の中に異なる大きさの隙間がある場合は、複数のサイズの歯間ブラシをそろえ、場所によって使い分けるのがおすすめです。

デンタルフロスと歯間ブラシの使い分け

デンタルフロスと歯間ブラシの使い方

POINT

ロールタイプとY字タイプのデンタルフロス、歯間ブラシの使い方を動画でわかりやすくご説明します。

「ロールタイプ」デンタルフロスの使い方を動画で確認!
「ホルダータイプ」デンタルフロス(Y字タイプ)の使い方を動画で確認!
歯間ブラシの選び方を動画で確認!

歯医者さんはどう思っている?患者さんの「舌清掃」とそのNG事例

舌の表面に付着した白い苔状のかたまりは「舌苔(ぜったい)」と呼ばれ、細菌やたべカス、はがれた粘膜などからできていて、口臭の主な原因の1つです。

生活者調査※1では、「舌清掃は口臭予防に有効と思う」と回答した人が約3/4を占め、半分以上の人が「定期的に舌清掃することが必要と思う」と回答しました。舌清掃の意味や大切さを理解している人は少なくないようです。
その一方で、実際にハブラシや舌ブラシを使って週1回以上舌清掃を実施している人は1/4程度にとどまりました。

歯医者さんたちの意見はどうでしょうか?
「舌清掃は口臭予防に有効」「お口の衛生を保つのに有効」と回答した人はどちらも約9割を占め、「舌清掃を定期的にすることは必要」という回答も7割を超えています。
患者さんの舌清掃の方法については、「間違った方法で舌清掃をしている人が多い」という回答が半数近くに上りました。

ハブラシを使って力を入れてみがいている人や、舌ブラシの存在を知らない人が多いです。

毛先が硬いハブラシでゴシゴシみがいて、舌痛症の症状が出た患者さんがいます。女性に多い印象です。

舌の後方から前方にかけて一方向にみがくのが適切ですが、間違って往復させている人が見受けられます。

正しい舌清掃の方法をチェック!

多くの歯医者さんたちが「舌清掃は口臭予防やお口の衛生のためにも有効」と考えており、習慣化をおすすめしたいケアです。すでに実施している人も、舌を傷めない適切な方法を再確認すると良いですね。舌の清掃に配慮された専用の舌清掃用具を使用するのがおすすめです。

舌専用のクリーナー

ここで舌清掃のポイントをご紹介します。

POINT

舌清掃7つのポイント

1.舌清掃は1日1回が目安。朝がおすすめ

2.舌ブラシやハブラシを使う

3.鏡を見ながら行う

4.ブラシを動かす方向は「舌の奥から手前」

舌清掃でのブラシを動かす方向

5.強い力でみがかない

6.嘔吐反射を防ぐには舌は思いっきり前に出す

7.無理にキレイにしない

ご紹介した歯医者さんたちの声の中に、思い当たることはありましたか?頑張って歯みがきなどをしても、方法が間違っていたらもったいないですよね。「自分も間違ったケアをしていた」と気づいた時が、適切なケア方法を身に付けるチャンスです。セルフケアをブラッシュアップして、歯とお口の健康を守りましょう!

この記事を作成・監修した
マイスター

太田 博崇

オーラルケアマイスター

太田 博崇

おおた ひろたか

オーラルケアの基礎研究・製品開発に30年以上携わり、その間、国立研究所や歯科大学との共同で疾患予防研究もしてきました。
これらの経験を活かし、オーラルケアと健康生活に関わる有用な情報をお届けしていきます。

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