春から始めるオーラルケア~予防歯科の習慣でキレイな歯とお口をキープ~

春から始めるオーラルケア~予防歯科の習慣でキレイな歯とお口をキープ~

春は新生活がスタートするなど環境や気持ちに変化が起きやすいので、新しい習慣を身に着けるのに良い機会です。今回はライオン株式会社が毎年新入社員へ実施している、「オーラルケア研修」の様子と、研修後に現れた変化についてご紹介します。皆さんも、歯とお口をキレイに保つためのオーラルケア習慣を始めませんか。

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新しいオーラルケア習慣を始めませんか?

オーラルケア製品のメーカーであり、より良い習慣作りを推進するライオン株式会社では、社員に対しても、予防歯科習慣を身につける取り組みに注力しています。そのなかの1つとして、毎年、新入社員に「オーラルケア研修」を実施。新生活は、新しい生活習慣を身に付けるチャンスでもあるので、フレッシュな気持ちで、オーラルケアについて学んでもらっています。
そこで、新生活をスタートする皆さんに、新しい生活習慣の1つとしておすすめしたいのが、「プロから学んだオーラルケア(予防歯科1)の実践」です。
「歯みがきなら毎日している」と思っているかもしれませんが、自己流のやり方では「みがいている」つもりでも、実際は「みがけている」とは限りません。歯科医師や歯科衛生士の指導に基づいた、毎日のオーラルケアが大切です。

  • 1 予防歯科とは
    「予防歯科」とは、むし歯などになってからの「治療」ではなく、なる前の「予防」を大切にする考え方です。生涯を健康な歯とお口でいるためには、歯科医院などでの定期的な健診などを通じて「プロケア(プロフェッショナルケア)」を受けることと、歯科医師や歯科衛生士の指導に基づいて自分自身で行う「セルフケア」の両方で、予防歯科を実践することが大切です。

ライオン社員のお口の健康状態を見てみると??

ライオン社内のデータでは、予防歯科習慣を身につける種々の取り組みにより、社員のむし歯や歯周病が一般の生活者と比べて少ないという結果が出ています。

<むし歯の本数>

  • ライオン社員:2021年ライオンデータ
  • 一般生活者:厚労省、平成28年歯科疾患事態調査、20〜59歳

<歯周病の割合>

  • ライオン社員:2021年ライオンデータ
  • 一般生活者:厚生労働省「平成28年歯科疾患実態調査」(20~59歳)より算出

ライオンが「オーラルケア研修」で実施していること

では、ライオンでは新入社員向けにどんなオーラルケア研修をしているのでしょうか?
最初に、歯科衛生士から、むし歯のメカニズムや歯のみがき方、ケアアイテムの使い方などのオーラルケアの基礎的な内容を説明します。次にオーラルケア事業の担当者より、歯みがき習慣の歴史や、一般の生活者がオーラルケア製品をどのように使用しているかの実態などを説明します。その際、その場でオーラルケア製品(携帯用ハブラシセット、デンタルフロス、洗口液、舌ブラシ・専用ジェル、タフトブラシなど)を配付します。

歯みがきについては、「知っているようで知らない」ことや、「わかってはいても実行できていない」ことがあると思います。それは、ライオンの新入社員も同じ。
研修直後のアンケートでは、「自分のやり方との違いに驚いた」という声も多く聞かれると共に、以下のようなコメントも寄せられました。

歯と歯の間は、ブラッシングだけでは約6割しか汚れが落ちないことに、衝撃を受けました

すすぎの回数は1回が理想ということに大変驚きました。ハミガキが口に残るのが苦手で、かなりの回数すすいでいました

月に一度ハブラシを交換するなど、知らなかったことが多々ありました

デンタルフロスを使ったことがなかったのですが、今回の講義を経て、ハブラシにプラスのケアがいかに重要なのか理解することができました

【研修1か月後】日々のオーラルケアに変化が!

研修1か月後、再びアンケートをとってみました。さて、新入社員のオーラルケア習慣はどのように変わったでしょうか。

歯みがきを1日3回以上する人が約8割に

研修前は、平日に歯みがきを13回以上する人は31%でしたが、研修1か月後には78%に上昇。歯みがきの必要性を理解すると、多くの新入社員の行動が変わることがわかりました。

<1日の歯みがき回数の変化>

1日の歯みがき回数の変化

  • 出典:ライオン調べ、ライオン新入社員、男女77名、2022年

オーラルケア製品の使用頻度が大きく伸びた

研修で配付したオーラルケア製品の使用頻度は、いずれも大きく伸びました。
研修で必要性を理解したあと、すぐに使用できる環境を整えたことが、新しいオーラルケア習慣につながったと考えられます。

<オーラルケア製品の使用頻度>

オーラルケア製品の使用頻度

  • 出典:ライオン調べ、ライオン新入社員、男女77名、2022年

オーラルケアや健康への意識が高まった

オーラルケアが健康にもつながることがわかり、研修の1か月後では、「自分はオーラルケアへの意識が高い」と答える人の割合も向上していました。

<オーラルケア意識・健康意識の変化>

オーラルケア意識・健康意識の変化

  • 出典:ライオン調べ、ライオン新入社員、男女77名、2022年

研修1か月後のアンケートでは、以下のような声が寄せられました。

朝は時間がなく、夜は疲れていて歯みがきに手を抜きがちだったのですが、毎日舌ブラシからフロスまでの一連をしています。単純に歯をみがくのではなく、歯を大切にするメリットを知れたことで、前向きに歯をみがくことができています

Y字のフロスをもらってからとても簡単にフロスができるようになり、毎日続けています。使いやすさは、習慣化につながる大切な要素であることを体感できました

やさしい力で1~2本ずつ、しっかりみがくことを心がけるようになりました。また、舌ブラシやマウスウォッシュを使うことで、日々自分の口臭を気にかけるようになり、口の健康意識をより考えるようになりました

歯科健診でアドバイスを受けた歯のみがき方を実践するようになりました。定期健診にも継続して行こうと思うようになりました

オーラルケア研修が、自身の健康を見つめ直す良いきっかけになった人も多かったようです。また、より自分に合った製品を使うことで習慣化につながった、歯科医院への定期健診にも継続して行こうと思うようになったという声もありました。

オーラルケアを習慣化するためには、こうしたポジティブな気持ちの変化を起こすことが重要なようです



ライオンの新入社員が受けたようなオーラルケアの内容は、以下の記事でも紹介しています。興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。

「動画で学ぶ」 正しい歯みがきの基本とみがき残しを防ぐコツ


 

知っておきたい「むし歯」の基礎知識〜原因から予防方法まで〜


 

「おすすめハブラシナビ」がアドバイス。あなたにぴったりのハブラシはこれ!


 

デンタルフロスと歯間ブラシ、どちらを使う?違いと種類、選び方をご紹介

予防歯科は、プロケアとセルフケアの両方が大切

むし歯などにならないように予防して、健康な歯とお口をキープするには、歯科医院などでの定期的な健診などを通じて「プロケア(プロフェッショナルケア)」を受けることと、歯科医師や歯科衛生士の指導に基づいて自分自身で行う「セルフケア」の両方で、予防歯科を実践することが大切です。

歯科の定期健診は、「むし歯などにならないために」予防措置をしてもらえることが最大のメリット。医科と違って、病気の発見を目的とした「検診」ではなく、「健診」。つまり、歯の健康診査です。ところがライオンの調査※2では、歯科の定期健診を受けていない人の半数以上(54%)は、歯科健診で予防措置をしてくれることを知らないと回答しています。

  • 2 ライオン調べ、歯科医療関係者を除く16~69歳の男女1000名、2022年

しばらく歯科医院に行っていない、行ったことがないという方も、改めて歯科の定期健診でアドバイスを受けてみましょう。

歯科健診に行く際の予約の仕方や、受診の準備・注意事項はこちらで詳しく紹介しています。参考にしてください。

新しいオーラルケア習慣は、何かきっかけがあるとスタートしやすいもの。

「オーラルケアのセミナーを受けてみる」「新しいハブラシや携帯用のハブラシセットを買ってみる」など、何か行動に移してみると、モチベーションが上がるかもしれません。休日の気分転換に、歯科医院を予約して行ってみるのも良いのでは。
特にこの新生活の時期にぜひ始めてみるのはおすすめです!
キレイな歯とお口で、新生活を楽しめるといいですね。

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教えてマイスター!

オーラルケアはどうして大切なの?

生涯健康で、食べる喜びを失わないため

歯とお口の健康は、全身の健康にも影響することが明らかになっています。

例えば、歯周病は糖尿病などの病気リスクと関係があることがわかっています。歯周病やむし歯により歯の残存数が少なくなると、「食べる」「話す」「笑う」が困難になるなど、毎日のQOL(Quality of Life:生活の質)の低下にもつながります。
そのため、口腔内を健康な状態に保つことが、「健康寿命の延伸」や「Well-Beingな毎日」の実現に欠かせないと考えられています。

近年、「歯とお口の健康」はますます重視されています

歯とお口の健康に関する、国の制度も整いつつあります。

経済産業省の「令和3年度健康経営度調査」項目に「歯と口の健康」に関する従業員教育が追加されました。また、令和4年度に発表された「骨太の方針」3においては、「国民皆歯科健診の検討」が追加されました。口腔保健が重視される中で、その実現に向けた企業や自治体の役割への注目度が高まっています。

  • 3 正式名称は「経済財政運営と改革の基本方針」で、政府の重要課題や、翌年度の予算編成の方向性を示す。

ライオンでは、誰もが当たり前にオーラルケアの機会を得て、健康なお口の状態を保てるよう、1人ひとりのライフスタイルや心身の健康状態に合わせた予防歯科習慣づくりを後押しする活動を行っています。
その一環として、企業・健康保険組合や自治体と連携しながら、お口から人々の健康増進を実現していくために、本文で紹介したオーラルケアセミナーのほか、唾液検査、オーラルケアサポートコンテンツなどからなる「法人向けプログラム」を提供しています。
「オーラルケアへの興味と実践を無理なく促す」多彩なプログラムで、従業員の健康習慣づくりをサポートします。
詳細はこちらをご覧ください。

法人向けウェルビーイング(健康経営)サポートサービス『おくちプラスユー』

この記事を作成・監修した
マイスター

平野 正徳

オーラルケアマイスター

平野 正徳

ひらの まさのり

オーラルケア関連の基礎研究ならびに開発研究に20年以上携わってきました。 これまで得た知識と経験を活かして、歯とお口の健康に関する情報をお伝えします。

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