正しい手洗いの方法〜洗ったつもりのその手、本当にキレイ?〜

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こんな人は手にバイ菌が多いかも⁉

バイ菌やウイルスは「目に見えない」ので気付かないかもしれませんが、実は意外な所に潜んでいます。

以下の生活スタイルのうち、当てはまるものがある方は要注意!

オフィスで共用のモノを頻繁に使う

ライオン社内の調査では、「共用の固定電話」「トイレの個室の鍵」「コピー機」「冷蔵庫のドア」「居室のドアノブ」が汚れの多い場所でした。このようなモノに触ったときには、注意しましょう。

オフィスの中の場所やモノについた汚れの量

オフィスの中の場所やモノについた汚れの量

  • 方法:ATPふき取り検査※ それぞれ10か所を測定し、平均した

  • ※ATPふき取り検査法:清浄度検査として普及しつつある微生物や食物の細胞に存在するATPを計測する方法。生物由来の汚れを検出できるため、器物の汚染調査、清浄度調査に使用される(この測定法は、生物由来の汚れの測定は可能であるが、特定の菌の測定はできない)。

車で頻繁に移動する

車内のハンドルやシート、ドアの内側の取っ手にも、「オフィスの共用トイレの入り口ドア」以上の汚れが!
それなのに、車内で飲食前に手や指をキレイにする人は半数しかいませんでした。

「オフィスの共用トイレの入り口ドア」以上の汚れ

爪が長い・ネイルをしている

爪が長い・ネイルをしている

ネイルをした爪の裏側は、していない爪よりも汚れがたまりやすく、両手の指を合わせると「オフィスの共用トイレの入り口ドア」と同じくらいの汚れに!

手が荒れている

肌荒れを起こしている手は、「バイ菌バリア」機能が低下してしまい、バイ菌がつきやすくなってしまいます。
「手荒れなし」の手と「手荒れあり」の手、それぞれに付着している菌を比較すると以下のような結果に…。

<手荒れなし・ありによるバイ菌の数の違い>

手荒れなし・ありによるバイ菌の数の違い

  • ※ライオンハイジーン調べ

手荒れがあることで、黄色ブドウ球菌が増殖していることがわかりました。
手を洗うだけではなく、肌荒れを防ぐケアも忘れずに!

タオルを毎日取り換えていない

トイレや洗面所、キッチンのタオルは毎日取り換えていますか?いったん湿ったタオルを、長時間放置するとバイ菌が増殖!
せっかくキレイに手を洗っても、何日も使っているタオルでふくと、手にバイ菌がついてしまい逆効果です。

いかがでしたか?
上記のうち当てはまるものがあったら、一見キレイに見える手でも、バイ菌やウイルスがたくさんついているかもしれません。

手は「バイ菌の運び屋」です。
手に菌がついたからといって、すぐに食中毒になるわけではありませんが、「汚れた手でお菓子をつまんで食べる」「食材にさわって調理する」「目や鼻をこする」といった行動から、菌はからだの中に入ってしまいます。
だからこそ、「手洗い」が大切!手洗いをすることで、手や指についたバイ菌を洗い流し、「家に持ち込まない」「からだの中に侵入させない」ようにしましょう。

手洗いの適切なタイミングは?

手洗いの回数が多過ぎると、手荒れを起こしやすくなります。あまり神経質に洗い過ぎないように、適切なタイミングで手洗いをしましょう。
汚れやバイ菌を「家に持ち込まない」「からだの中に侵入させない」ためには、以下のタイミングで手洗いをするのがおすすめ。水洗いですませるのではなく、石けんやハンドソープを泡立てて洗ってくださいね。

<ここだけは外さない! 手洗いのタイミング>
●外出先から帰った時
●咳やくしゃみをしたあと、鼻をかんだあと
●食事やおやつの前後
●調理の前後
●病気の人をケアした時
●外にある遊具などに触った時
●トイレに行ったあと
●動物に触れたあと

子どもの手洗いは「指先まで洗う」ように気を付けて

風邪や食中毒が流行する時期、小さなお子さんがいるご家庭では、特にていねいな手洗いを心がけたいもの。
ライオンが2011年に首都圏の保育園と幼稚園に通う子ども約100名の手洗いを観察した結果、食事前には8割、外遊びのあとではほぼ全員が石けんやハンドソープで手を洗っていたのですが、「指先まで洗っている」という子どもは全体の2割程度。また、トイレのあとの手洗いについては、約6割が水をかけるだけで終わらせていました。

そのため、「子どもの手洗い」では、以下の3つのポイントに気を付けましょう。

POINT

1 トイレのあとにも石けんやハンドソープを使って洗う
2 しっかりと泡立てて洗う
3 「指先」など洗い残しやすい部分に注意する

以前は手洗い時には固形の石けんが使われてきましたが、今では使い勝手の良さから泡や液体のハンドソープが主流になっています。「泡立ちの良さ」のほか、洗い上がりの「さっぱり感」や「しっとり感」などの好みによって、自分に合うものを選んでみてください。
上手に泡立てられないお子さんや、急いでいる時は泡立てが面倒という方には、最初から「泡で出てくるタイプ」のハンドソープがおすすめです。
家族みんなでキレイに気持ち良く洗う「手洗い習慣」で、風邪や食中毒のリスクを減らしましょう。

この記事を作成・監修した
マイスター

浅野 ほたか

衛生マイスター

浅野 ほたか

あさの ほたか

界面活性剤の基礎研究14年、身体洗浄・消毒(手、身体、毛髪)や台所用洗剤、調理分野の製品開発17年と、およそ30年間研究に携わってきました。
これまでの経験を活かし、生活における様々なシーンでの衛生に関わる情報をわかりやすく発信していきます。

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