気になる口臭、もしかして歯周病が原因かも⁉

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LION オーラルケアマイスター

太田 博崇おおた ひろたか

気になる口臭、もしかして歯周病が原因かも⁉

口臭は、病気が原因で発生することもあります

「口臭」というと、人とおしゃべりしていて「くさい」と思ったり、「私の口、ニオってない?」と不安になるといった、ニオイやエチケットの問題と思いがちです。
ところが、口臭がひどくなってきた、ニオイが以前と変わった……という場合には、もしかして、歯周病が原因かもしれません。

歯周病かどうかのチェックポイントのなかには、歯ぐきのはれや出血など歯ぐきの状態に加え、口臭もその1つとして挙げられています。※1口臭は、単にお口のニオイの問題だけでなく、歯周病などの病気がかくれていることもあるのです。今回は、口臭と歯周病の関係について、ご紹介します。

  • ※1  歯周病のチェックポイントと予防法、口腔ケアのABC(河合幹ほか編)、医歯薬出版、1999

病気による口臭の原因の多くは口の中の病気!

「口臭」と一言で言っても、様々な原因があり、発生原因によって主に4つに分けられます。

●生理的口臭
起床直後や空腹時など、口の中の細菌が増殖して発生する口臭で、健康な人でも発生する。

●病的口臭
歯周病、進行したむし歯など、口の中の病気が原因で発生する「口腔由来の口臭」と、糖尿病や肝臓病など、からだの病気が原因で発生する「全身由来の口臭」がある。

●外因的口臭
ニンニク、ネギなどのニオイのある食品、酒、タバコなどによる口臭で、多くは時間の経過とともに弱まる。

●心因的口臭
口臭検査でも口臭が認められず、本人だけが口臭があると思い込む口臭。

大学歯学部付属病院の「口臭外来」を受診した人のうち、実際に「口臭がある」と診断された人が7割近く。そのうちの約2/3は、病気が原因の「病的口臭」と診断されたという報告があります。※2
そして「病的口臭」のうち、多くが歯周病などの口の中の病気が原因で発生する「口腔由来の口臭」と言われています。※2、3

  • ※2 あなたの知識は最新ですか?歯科衛生士のための21世紀のペリオドントロジーダイジェスト(天野敦雄著)、クインテッセンス出版株式会社、2015
    ※3 Hughesら Archs.oral.biol. 2008

歯周病が進行すると臭気の強い成分が増える

まず、口臭はどのように発生するのでしょうか?

口臭の多くは、細菌が口の中のたんぱく質を分解することすることにより発生します。
食べカスや、口の中のはがれた粘膜をはじめ生体成分には「たんぱく質」が含まれているのですが、そのたんぱく質を、歯垢や舌苔、唾液中の細菌が分解することによりニオイ物質が作り出され、口臭が発生します。

口臭の主なニオイ物質は、「硫化水素」「メチルメルカプタン」「ジメチルサルファイド」などの揮発性硫黄化合物(VSC)で、それぞれ特有のニオイがあります。口臭はこれらのガスが混ざり合って、不快なニオイになるのです。

歯周病が原因の「病的口臭」は、朝起きた時や空腹時など、口の中の細菌が増殖して発生する「生理的口臭」と、悪臭ガスが発生するメカニズムは一緒です。しかし、歯周病が進行すると口臭はより強くなってきます。

この原因としては、歯周病で深くなってしまった歯周ポケット(歯と歯ぐきの間にできたすき間)の奥に生息する「歯周病菌」は、VSCの中でも特に臭気の強いメチルメルカプタンを多くつくり出すことや、歯周病の人は舌苔が多い傾向にあると考えられています※4

歯周病の重症度を知る目安のひとつでもある歯ぐきの出血が多いほど、息に含まれるメチルメルカプタンの比率が高まるとの報告もあり※5、歯周病がひどくなるほど口臭が強まることがうかがわれます。

  • ※4「ビジュアル 歯周病を科学する」(天野敦雄ほか編)、クインテッセンス出版株式会社、2012
    ※5 Yaegakiら J.Periodont.Res. 1992

以前よりニオイが強くなったら、歯医者さんへ

もし、以前よりも口臭が強くなった、以前とニオイが変わった、歯みがきやお口の清掃をして歯垢や舌苔を除去しても強い口臭がある、などで思い当たるものがあれば、口臭の原因が歯周病である可能性も疑われます。

歯周病による口臭の場合、すでに歯周ポケットが深くなり、症状が進行している場合も考えられます。そのまま放っておくと歯周病が進行し、最後には歯が抜け落ちてしまうことも……。
単にニオイだけの問題と考えず、一度歯科医院を受診することをおすすめします。専門家に歯周病の治療をしてもらうことで、同時に口臭も改善する可能性もあります。

お口の衛生を保つには、毎日のセルフケアも大事!

歯科医院の受診とともに、セルフケアでお口の衛生を保つことも大事です。
毎日のケアで、原因菌が生息する歯垢や舌苔をきちんと除去しましょう。

歯垢を落とすブラッシング法

歯みがきの際は、歯だけでなく、歯と歯ぐきの境目も意識して、ハブラシの毛先を歯と歯ぐきの境目に45度の角度で当て、軽い力で小刻みに動かしてみがきましょう。歯周ポケットにも毛先が届きやすい超極細毛のハブラシもおすすめです。
詳しい方法はこちらをごらんください。

舌苔の取り方

舌苔は、ハブラシや専用の舌ブラシなどを用いて、舌の奥から手前に向かってやさしい力で取り除きましょう。

詳しい方法は以下をごらんください。
舌苔を除去して口臭予防!正しい「舌苔の取り方」7つのポイント

歯間ブラシやデンタルフロスも合わせて使いましょう

さらに、ハブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスも用いて、歯と歯の間や歯ぐき周辺の歯垢をしっかり落とすことも大切です。

詳しい方法は以下をごらんください。
「歯間ブラシ」の上手な使い方
デンタルフロスの使い方と注意点 ~最適な使用頻度とは?~

ハミガキや洗口剤の選び方

一方、原因菌を殺菌することも大事です。殺菌成分が配合されたハミガキや洗口剤を用いるとよいでしょう。

また、口臭が発生するメカニズムをもう少し詳しくみると、口臭の原因となる舌苔や歯垢の中の細菌は、たんぱく質を「ニオイの元」に分解し、さらにこれを代謝することで悪臭成分のメチルメルカプタンを作り出します。

ライオンの研究で、「グルコン酸銅」という物質は、この「ニオイの元」に吸着する作用をもつことが確認されました。この「グルコン酸銅」が配合されたハミガキを使用することで、口臭の元を吸着して除去しやすくなることが期待されます。

口臭と歯周病の関係がおわかりいただけたでしょうか。お口の健康のための毎日のケアとともに、歯周病が原因の口臭が疑われる場合は、ニオイだけの問題と捉えず、大切な歯を守るためにも、早めに歯科医院を受診しましょう。

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