ハブラシをリサイクル!毎月交換するハブラシを捨てずに有効利用する方法
ハブラシがリサイクルできることをご存知ですか?「歯をきちんとみがくためにハブラシは毎月交換したい。でも、毎月ハブラシを換えると、そのぶんゴミが出るのはエコじゃない!」という方にもぜひ参考にしていただきたい、ライオンのエコプログラムについてご紹介します。
歯とお口の健康を守るためには、ハブラシでの毎日の歯みがきが欠かせません。しかし、毎日使うハブラシは長く使い続けると毛先が開いて、汚れを落とす力が低下してしまいます。そのためライオンでは、「ハブラシは毎月1回交換」することを推奨しています。
しかし、「まだ使えそうなハブラシを捨てるのはもったいない」「毎月ハブラシを換えると、そのぶんゴミが出るのが気になる」など、節約や環境の面でハブラシ交換にためらいを覚える方もいるかもしれません。
そこでライオンは、毎月1回のハブラシ交換を推奨すると同時に、ハブラシをリサイクルして植木鉢などに再生する、「ハブラシ・リサイクルプログラム」にも取り組んでいます。
小さなことでもOK。できることからリサイクルを始めよう!
「ハブラシ・リサイクルプログラム」の関連サイトには、一般の生活者から以下のような声が届いています。
ハブラシもリサイクルできるんですね!今まで使い古しのハブラシは掃除に使って捨てていましたが、植木鉢などに再生できるのなら、対象のものはリサイクルに回したいと思います。
「ハブラシ・リサイクルプログラム」はすごく良いアイデア。ちょっとしたことでもみんなで取り組めば、大きな成果が出るはず!
ハブラシのリサイクルがあるとは知りませんでした。毎月交換するので、家族分となると結構な量になります。ぜひ利用・参加したいと思います。
近所に「ハブラシ・リサイクルプログラム」の回収場所があったので、私も始めてみたいと思います。
これらのコメントからも伝わってくるように、リサイクルは、小さいことでも良いので1人ひとりができることを始めることが大切です。
「ハブラシ・リサイクルプログラム」ってどんなことをするの?
ここからは、ライオンの「ハブラシ・リサイクルプログラム」についてご紹介します。
使用済みハブラシを植木鉢などに再生するプログラムを実施
ライオンでは、毎月8日を「歯ブラシ交換デー」と制定し、定期的なハブラシ交換を促すことで歯の健康を守る活動を推進しています。と同時に、使用済みのハブラシを回収したあと、リサイクルして植木鉢や定規など身近に使えるプラスチック製品に再生する「ハブラシ・リサイクルプログラム」を実施しています。
このプログラムでは、回収量に応じてポイントが付与され(1本約10g=2ポイント)、貯まったポイントは慈善団体などに寄付することができます。
使用済みハブラシをリサイクルする時の注意点
使用済みのハブラシをリサイクルする時は、いくつかの注意点があります。
異物混入がないようにすることが重要
プラスチック製品のリサイクルで一番重要なことは、排出時(廃棄する時)に「異物混入がないこと」です。「ハブラシ・リサイクルプログラム」に参加する場合、以下の留意点にご配慮いただくと、効率良くリサイクルすることができます。
1. 回収対象としているハブラシだけをリサイクルに
現在リサイクルの対象にしているのは、一般的に家庭で使われるハブラシです。ホテルのアメニティハブラシ(使い捨てハブラシ)は事業系廃棄物となるので対象外です。
また、電動ハブラシも家庭で使われますが、電池や金具の問題があるため対象外となります。
詳しくは、こちらをご覧ください。
2. ハブラシはある程度洗浄しておく
回収後の対象ハブラシは、リサイクル工程で汚れを洗浄・除去しますが、汚れはできるだけないようにして下さい。
3. 複数本を輪ゴム留めしたり、袋ごと回収BOXに入れない
輪ゴムや袋も異物となり、リサイクル業者での仕分けが必要になって負担が増えてしまいます。回収BOXに対象ハブラシを入れる時は、輪ゴムや袋でまとめたりせず、ハブラシだけを入れてください。
「ハブラシ・リサイクルプログラム」Q&A
「ハブラシ・リサイクルプログラム」について、よくある疑問や質問にお答えします。
Q:ライオンのハブラシのみが対象ですか?
A:すべてのメーカーの家庭用ハブラシが対象です。ただし、ホテルなどにある使い捨てハブラシは対象外です。
Q:なぜ使い捨てハブラシは回収できないのですか?
A:この「ハブラシリサイクル活動」は、個人や家庭を対象に使用済みハブラシを回収し、それをリサイクルすることが主旨です。そのため、ホテルなどにある使い捨てハブラシは、「事業者の廃棄するもの=産業廃棄物」扱いになるので、この活動の主旨とは異なり、回収の対象外となります。
Q:掃除に使用したハブラシは、リサイクルできますか?
A:汚れたハブラシもリサイクルできます。ハブラシの汚れはある程度洗浄していただくと、効率良くリサイクルできます。
Q:ハブラシリサイクルは、他の国でも実施していますか?
A:日本で実施しているのはライオンだけですが、北米、中南米、ヨーロッパ、オセアニアでは、コルゲート(アメリカの健康・衛生用品メーカー)が行っています。
皆さんも、このプログラムに参加してみませんか。「自分もハブラシ・リサイクルプログラムに参加してみたい」「登録方法が知りたい」と思った方は、以下のサイトで詳細を確認できます。ぜひチェックしてみてくださいね。
TEACH ME, MEISTER!
教えてマイスター!
月に1度、ハブラシを交換するのはどうして?
毛先が開いたハブラシは汚れを落とす力が弱くなってしまうからです
わずかな毛の開きでも汚れを落とす力がダウン
ライオンの調査※1では、「毛先が広がらなかったのでハブラシを交換しなかった」という回答が多く見られましたが、ハブラシはわずかな毛の開きでも汚れを落とす力が弱まることがあります。
ライオンが行ったモデル実験では、1か月相当使用したハブラシ※2は、写真のようなわずかな毛の開きでも、新しいハブラシと比較して、汚れを落とす力が26%低下※3していました。
- 1 ライオン調べ、20代~60代男女、1,000名、2018年
- 2 「1分間のブラッシング回数240回」×「1回のブラッシング時間3分」×「1日2回(1か月で60回)」で算出した回数(43200回)を200g荷重でブラッシングして作製したサンプル
- 3 ライオン調べ、実験室で機械的にブラッシングを繰返したハブラシを用いた顎模型での清掃力評価
使い続けた歯ブラシってこんな感じ
ところで、皆さんはどのくらいの期間、同じハブラシを使っているのでしょうか?
ライオンが調査したところ、「主に使用するハブラシ」の平均使用期間は、約2か月でした。男女別でみると、女性より男性の方が使用期間は長い傾向にあります。なかには1年以上使うという人もいました。
- ライオン調べ、20代~60代男女、1,000名、2018年
次に、3か月以上ハブラシを取り換えなかった人にその理由を聞いてみました。
一番多かった回答は「まだ使えると思った」であり、約7割を占めました。以下、「毛先が開かなかった」「取り換える必要を感じなかった」と続きます※1。毛先があまり開いておらず、一見まだ使えそうに見えたため、取り換えなかったのかもしれませんが、それでは汚れはきちんと落とせません。みがき残した歯垢はむし歯や歯周病の原因になるので、残さず落とすことが大切です。
たとえ一見して、毛先が広がっていないように見えても、毎日使ったハブラシは1か月を目安に交換しましょう。
合言葉は、「毎月8日は歯ブラシ交換デー」。歯(ハ)のゴロ合わせで8と覚えてくださいね。
この記事を作成・監修した
マイスター
オーラルケアマイスター
平野 正徳
ひらの まさのり
オーラルケア関連の基礎研究ならびに開発研究に20年以上携わってきました。 これまで得た知識と経験を活かして、歯とお口の健康に関する情報をお伝えします。
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