歯茎の衰えは20代から?!成人期のオーラルケアと歯周病予防のポイント
若いと思える20~30代ですが、実は歯ぐきの衰えが始まる時期です。しかし、日本歯科医師会の調査では、歯科健診や歯科医院でのチェックは若い世代で受診率が低いのが実情です。この時期は若さに任せてついつい無理をしてしまいがちですが、歯周病予防の3つのポイントを知って、20~30代から歯ぐきの健康を保ちましょう。
若いと思える20~30代ですが、実は歯ぐきの衰えが始まる時期です。しかし、日本歯科医師会の調査では、歯科健診や歯科医院でのチェックは若い世代で受診率が低いのが実情です。この時期は若さに任せてついつい無理をしてしまいがちですが、歯周病予防の3つのポイントを知って、20~30代から歯ぐきの健康を保ちましょう。
「歯周病」は、歯と歯ぐきの隙間の「歯周ポケット」にたまった「歯垢」から出る毒素などによって、歯周組織に炎症が起こる病気の総称。歯石の付着や歯並びの悪さ、生活習慣もリスクファクターになります。ケアには、歯周ポケットのブラッシングや歯と歯の間の清掃、デンタルリンスの使用のほか、生活習慣の見直しを。
奥歯は前歯よりも失う割合が高い、という報告があり、むし歯や歯周病リスクに特に気をつけたい部位。奥歯のケアには、ヘッドの厚みが薄く、ネックが細いハブラシがおすすめです。みがきにくい奥歯の奥や頬側にも毛先が届きやすいのがポイント。奥歯にきちんと毛先が届くことで、歯垢除去率も高まることが確認されています。
「歯周病予防ハミガキ」に配合の薬用成分を大別すると、「殺菌成分」と、ハレや出血などに対応した「歯ぐきに作用する成分」の2つ。「原因からしっかり予防したい」方には「殺菌成分」配合のハミガキがおすすめ。「歯ぐきに作用する成分」にはいろんなタイプがあるので、自分の歯ぐきの状態に合ったものを選びましょう。
「歯周ポケット」とは、「歯と歯ぐきの境目にできたすき間」のこと。深さが、歯ぐきの状態や歯周病の進行度合いの目安にもなります。歯周ポケットが深くなる主な原因は、その内部や周辺の「歯垢」。ハブラシの当て方や力のかけ方を見直して歯垢を除去しましょう。デンタルフロスや歯間ブラシで歯と歯の間のケアも忘れずに。
歯周病は痛みなどの自覚症状が少なく、気づかないことが多い病気。そのため、気づいた時には進行してしまっていることも。普段からお口の中をチェックする習慣をつけましょう。チェックポイントのひとつは、「歯肉の色が赤い」もしくは「どす黒い」。ほかにも12個のチェック項目があるので、ご自分でチェックしてみましょう。
つわりの時期は歯みがきさえつらい時もありますが、元気な赤ちゃんを産むためには、妊婦さんのお口が健康であることも大切。妊婦さんの歯周病が早産や低体重児出産のリスクを高めることも報告されています。妊娠中は時期によってケアのポイントが変わります。妊娠期の体や生活の変化をよく知って、口の中を健康な状態に保ちましょう。
歯肉炎は、歯周病の中でも炎症が歯肉に限られている状態です。歯ぐきが赤い、歯と歯の間が丸みを帯びてふくらんでいる、ブラッシング時に歯ぐきから出血するなどの症状を感じたら歯肉炎かもしれません。自分の歯ぐきを鏡でチェックする習慣をつけましょう。気になる症状があるときは早めに歯科医院を受診しましょう。
歯ぐきからの出血は「歯周病」のサインです。歯周病は生活習慣病のひとつで、食生活やストレスなども関係しています。歯周病は体の抵抗力が強いときには進行を一時的に停止します。しかし、寝不足などで体の抵抗力が弱まると再び進行していきます。出血が続くようであれば、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。
歯と歯の隙間はハブラシの毛先が届きにくく、歯垢をしっかり落とし切れていないことも。「歯間ブラシ」を正しく使って、キレイな歯を保ちましょう。動画を見ながら正しい歯間ブラシの使い方を身につけて下さい。歯ぐきの状態によっては、使い始めの時に出血することがあります。出血が続くようであれば、歯科医師に相談してください。