水筒の正しい洗い方〜ニオイや汚れを上手に落とすお掃除・お手入れのコツ〜

水筒の正しい洗い方〜ニオイや汚れを上手に落とすお掃除・お手入れのコツ〜

毎日使う、水筒。汚れを放置すると、菌やカビが発生することも!隅々まで洗うには、ちょっとしたコツがあります。菜箸でミニスポンジをはさんで固定して、「柄付きスポンジ」を作れば、本体の底までしっかり届きます。茶しぶやニオイ対策は、「酸素系漂白剤のつけおき洗い」がおすすめ。30分でピカピカになりますよ。

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オフィスやアウトドアの必需品!水筒の衛生面は大丈夫?

最近は様々な機能やデザインの商品が発売されている「水筒」。マイボトルなどエコの意識も高くなり毎日持ち歩いている人もいるのではないでしょうか。しかし、水筒はキャップのパッキンを取り外したり奥まで手が届きにくい形や構造だったり、意外と洗うのが手間なもの。口に直接つけるものだから、衛生面には一層気をつけてしっかり洗いたいものですね。

しつこいニオイや汚れも上手に落とす洗い方のコツがある!?

水筒には、お茶やコーヒー、紅茶などのニオイがついたり、洗っていても茶しぶなどの汚れが残ってしまうこともありますよね。

そんな時、水筒の中を塩素系漂白剤でつけおきしたり、力任せにゴシゴシ洗いをしたりしている方もいるかもしれませんが、実はやってはいけないことも!

しつこい汚れ落としにスポンジを使う人も多いでしょう。 でも、スポンジの固い面でのゴシゴシ洗いは禁物です。

水筒の洗い方

最近の水筒には飲み口がついたもの、保冷専用のものなど様々なものがあります。特に運動やレジャーにおいて、スポーツドリンクを水筒で持ち歩く人も多くなる季節。スポーツドリンクのように塩分を含んだ飲料を中に入れたときは、サビの原因となるので、長時間放置せずに使い終わったらすぐ洗いましょう。

汚れに合わせた正しいお手入れを行わないと、傷やサビがついたり、複雑な形のキャップの隙間の汚れが取れなかったりと衛生面での不安も残ってしまいます。お気に入りの水筒を大切に、安心して使うために、普段から気をつけたいお手入れのポイントをご紹介します。

水筒の洗い方の手順

1.フタやパッキンを取り外して洗います

パッキンの隙間に飲み物や汚れなどが付着したまま放置しておくと、菌やカビが発生することがあります。清潔を保つためにきちんと外して洗いましょう。

サーモス真空断熱ケータイマグの場合、フタのパッキンなどを外すと、このような状態に。 最近では、右のように内ブタとパッキンが一体型になっているものもあります。

2.やわらかいスポンジと食器用洗剤を使って洗います

食器用洗剤を使い、フタ、パッキン、本体をしっかりと洗いましょう。複雑な形のキャップなどを洗うためには、食器用洗剤はすばやくしっかり汚れを落とすものがおすすめです。

やわらかいスポンジと食器用洗剤を使って洗います

やわらかいスポンジと食器用洗剤を使って洗います

底まで手が届きにくい本体を洗うには、柄付きのスポンジがあると便利です。小さめのスポンジを菜箸ではさみ、輪ゴムで固定した「即席の柄付きスポンジ」でも代用可能です。

菜箸とスポンジと輪ゴムで作った柄付きスポンジ。 これならすぐ作れ、使い終わったら分解して収納できて便利!

要注意

硬いスポンジ面(研磨粒子が練り込まれている面)でこすると傷がつき、サビや汚れがつきやすくなるおそれがあるので、気をつけましょう。

3.水分を残さないようによく水を切り、十分に乾燥させます

洗ったあとは水でよくすすぎます。特に複雑な形のフタは、丁寧にすすぎましょう。お湯ですすぐと水切れがよく、乾きやすくなります。本体の外側は、水滴のあとが付いたりサビの原因にもなるので、すぐに乾いた布でふきます。内側は、逆さにしてよく水を切ってから、しっかりと乾かしましょう。

パッキンなどの小さな部品は、水切りかごの中で迷子になったり、かごの下に落ちて乾くどころかビショビショになったりしがちです。清潔な布やペーパーですぐにふき、その上に置いて乾かせば紛失の心配も減りますよ。

汚れやニオイ別に水筒の掃除方法をご紹介

茶しぶや気になるニオイなどを落としたい時

ステンレスボトル用の酸素系漂白剤を使ってつけおきしましょう。

<フタ、パッキン、ボディリング、底カバーなど>
プラスチックの容器に所定量の酸素系漂白剤を入れて水で溶かし、その中につけおきします。つけおき時間は30分を目安に行いましょう。つけおきのあとは、水ですすぎ、よく水を切り、十分に乾燥させます。

水筒 ステンレスボトル用の酸素系漂白剤を使ってつけおき

<本体ボトル>
本体ボトルにぬるま湯と所定量の酸素系漂白剤を入れて、30分ほどおきます。十分にすすいだあと、しっかり乾燥させます。
実際に酸素系漂白剤を入れてつけおきしたら、コーヒーなどが付いて黒かったボトルの内側もこんなにきれいになりました。

要注意

・本体のつけおき中はフタをしないこと。本体の内圧が上がりフタが飛び出すなど、危険です。
・本体ボトルの外側は、塗装やシールなどがはがれるおそれがあるので、つけおきしないこと。
・ステンレスがさびてしまうおそれがあるので、フタや本体には塩素系漂白剤は使用しないこと。

わずか3分で本体ボトル内側の着色汚れを落とす便利な道具(サーモス専用のボトル洗浄器)もあるそうです。

ザラザラした白っぽい汚れを落としたい時

クエン酸を使ってつけおきしましょう。
ザラザラとした白っぽい汚れは、水に含まれるカルシウムなどが付着した汚れです。クエン酸を1~2%程度入れたぬるま湯を本体ボトルに入れ、フタをせずに3時間ほどおきます。よくすすぎ、内側を乾かせれば完了です。

斑点状の赤いサビを落としたい時

赤いサビは、水に含まれる鉄分などが付着した汚れです。食酢をぬるま湯に対して10%程度入れたものを本体ボトルに入れます。約30分経ったら、よく洗って乾かしましょう。

水筒に関する疑問を解決!

水筒についての素朴な疑問について、サーモス株式会社の方にお聞きしました。

サーモス株式会社 広告宣伝課の山口さん

保冷専用の水筒に熱い飲み物を入れてはいけないのは、なぜ?

保冷専用の水筒は、水筒の飲み口から直接飲むタイプのものが多くあります。熱い飲み物が、飲み口から直接口内に入るので、ヤケドのおそれがあり大変危険です。また、熱い飲み物を入れると本体の内圧が上がり、キャップが開かなくなる、飛び出す、飲み物がふき出るなど、ヤケドやケガの原因になることもありますので注意が必要です。

底に貼ってあるシートをはがしてはいけないのは、なぜ?

底には、二重構造の本体を真空にするための穴があり、それをふさぐことにより二重構造の内部を真空状態に保っています。その部分が損傷すると真空でなくなり保温・保冷ができなくなってしまうので、保護シートが貼られています。

底に貼られている円形のシールが保護シートです

食洗機を使ってはいけないのは、なぜ?

食洗機は高温のお湯で洗浄します。熱によって部品が変形して、漏れにつながるおそれがあります。また、色つきの本体ボトルの塗装が、はがれてしまうこともありますので食洗機で洗うことはやめましょう。
パッキンは食洗機で洗えるものもありますが、軽いので食洗機の中で飛ばないように注意してください。

パッキンは使用のたびに外して洗っても、壊れたり、切れたりすることはないの?

つけたままにしておく方が汚れやカビがつき、傷みの原因となってしまいます。パッキンなどの部品だけを購入し交換することもできるので、1年を目安に点検をおすすめいたします。

いかがでしたか?水筒のお手入れ、実は今まで知らずにやっていたこともあったのではないでしょうか。健康に直接影響するものだからこそ、正しい知識をもって日頃のお手入れにも気をつけてくださいね。

本記事に登場した水筒はこちらでご覧いただけます!

取材協力 サーモス株式会社

この記事を作成・監修した
マイスター

杉本 美穂

リビングケアマイスター

杉本 美穂

すぎもと みほ

家事関連の製品企画、マーケティングを約20年、生活者向け講習会などを約10年経験してきました。
毎日大変な料理や食事の後片付けなどを手早くラクにできるように、わかりやすくお伝えしていきます。

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