フライパンのこびりつき・焦げつきの落とし方は?冷凍餃子フライパンチャレンジとコラボ!
味の素冷凍食品に集まった「冷凍ギョーザが張りついた」というフライパンは、3520個!ライオンでは、そのフライパンに残る汚れの正体を解析し、こびりつき・焦げつき汚れをキレイに落とす「洗い方」や、フライパンを長持ちさせる使い方をお伝えしていきます。
「冷凍餃子フライパンチャレンジ」プロジェクトにライオンも参加!
「冷凍餃子フライパンチャレンジ」は、「冷凍ギョーザがフライパンに張りついた」という1件のSNS投稿から始まりました。それを見た味の素冷凍食品は、その悩みを解決すべく他のお客様にも広く呼びかけ、冷凍ギョーザが張りつき焦げてしまったフライパンを回収したところ、なんとその数は3520個に!
味の素冷凍食品では、そのフライパン1つひとつに番号をつけて、張りつきのメカニズムを解析。冷凍ギョーザの永久改良に取り組んでいるのです。
「冷凍餃子フライパンチャレンジ」の詳細はこちら↓
「CHARMY Magica(マジカ)」の製品開発など、日頃から食器や調理器具の汚れの解析や洗い方を研究しているライオンとしては、「これは何かお手伝いしたい!」という想いもあり、「冷凍餃子フライパンチャレンジ」に参加させてもらうことに!
そんなコラボの始まりに、味の素冷凍食品 勝村さんに、フライパンチャレンジの経緯や検証でわかったことなど、お話を聞きました。
味の素冷凍食品株式会社
戦略コミュニケーション部
勝村敬太さん
Q.なぜお客様からギョーザが張りつくフライパンを送ってもらったのですか?
A.皆さんのフライパンの実物を拝見したかったからです
冷凍ギョーザが張りついたという投稿に対しては、あくまで私たちの再現検証からお答えするしかありませんでした。しかし、皆さんが実際にどんなフライパンを使っているのか、純粋な疑問もあり、見せてほしいと思ったからです。「よかったら送ってください」とSNSで呼びかけたところ、予想を超えてたくさん届き、すぐに募集は締め切ったのですが、最終的に3520個になりました。
Q.どんなフライパンが届いたのでしょうか?
A.愛着を持って長く使われてきたものでした
いろいろな形や種類のもの、想像以上に年季の入ったものもありました。なかには手紙やメッセージが入っていて、「なかなか捨てられなくて5年使っていました」「使いにくいけれど、思い入れがあって捨てられない」など、愛着を持って長く使っている方が多いことに気付きました。
Q.現在どのような検証をされていますか?
A.1つひとつ、冷凍ギョーザを焼いてみて調査中です
まずフライパン本体の外観や状態をチェックしてから、実際に冷凍ギョーザを焼いて、張りつきの状態を確認しています。「張りつく/張りつかない」という状況と、フライパンの表面の状態にどんな関係があるのか調査していますが、なかなかむずかしいです。
ギョーザの羽根の素にも張りつきの要因があることがわかったので、はがれやすくなるように改良しました。すでにリニューアル品を発売しています。
Q.フライパンのメンテナンスについて、何か気付いたことはありますか?
A.上手に焼くには、洗い方も大事だとわかりました
同じフライパンでも、送っていただいた時の状態だと張りついてしまうけれど、キレイに洗ってから再度調理すると、焼きの状態が改善するということもありました。フライパンをいかにコンディションの良い状態に保つかも、とても重要なポイントではないかと思っています。
「感動」で「笑顔」をスローガンに、餃子をフライパンからパカっと出す際、上手に焼けていた時の「おーっ!」という喜びや感動を、ひとりでも多くの方へ伝えたい、と熱く語る勝村さん。こちらもその餃子愛に感動!
一方で、お話を聞いてみて、お客様側のフライパンの調理方法や洗い方が、こびりつきや焦げつきに影響している可能性もあるかもしれないと思いました。
餃子は、こびりつきやすい・焦げつきやすい料理の第1位
ライオンでアンケートをしてみると、なんと「こびりつき、焦げつきが気になる料理」の1位に餃子がランクイン!
<フライパンへのこびりつき、焦げつきが気になる料理は?※1>
1位 餃子 33.5%
2位 タレをからめた魚・肉料理 32.5%
3位 卵料理 30.8%
- 1 ライオン調べ、男女20~69歳9027名、2024年
餃子は、焼き上がるまでフライパンの中の食材を動かさず、焼き色をつけて仕上げる料理なので、こびりつきやすいです。強引にはがそうとして皮が破けてしまうと、ガッカリしてしまいますよね。
食材がフライパンにこびりつくのは、なぜ?
調理器具や食器に残る汚れは、油(脂質)だけではなく、たんぱく質やでんぷんが混ざった複合汚れです。
実は、フライパンチャレンジで集められたフライパンの表面に残る汚れの量をライオンの研究所で確認したところ、「デンプン」や「脂質」の量は大差なかったのですが、ギョーザの張りつき程度が大きいフライパンほど「たんぱく質」が多く検出されることがわかりました※2。
また、味の素冷凍食品によると、送られてきたフライパンの一部を使って検証したところ、同社でキレイに洗浄してから冷凍ギョーザを焼いたら、そのうちの約4割のフライパンで1つも張りつかずに焼けたとのことでした。
これらのことからも、洗い方が不十分であると、こびりつきや焦げつきの原因になるおそれがあることがわかりました。普段から調理するたびに、キレイに洗うことが大事なのです。
- 2 「ギョーザの張りつきの一要因はフライパンに残存するたんぱく質!?」 ライオン株式会社 ニュースリリース 2024年3月
素材別に解説!フライパンのこびりつき・焦げつき汚れの落とし方
フッ素樹脂加工のフライパン使用者でも多くのユーザーがこびりつき・焦げつきを経験しているようです。
フッ素樹脂加工、鉄製など、フライパンは素材や表面加工によって洗い方が違うので、ここで確認しましょう。
フッ素樹脂加工などのフライパンのこびりつき汚れの落とし方
フッ素樹脂加工のフライパンの表面は、デリケートで傷つきやすいです。そのため、クレンザーや研磨粒子が練り込まれたスポンジの硬い面を使うのはNG!食器用洗剤を使ってやさしく洗いましょう。
もし、調理でこびりついたり、焦げついたりしたら、酵素配合の食器用洗剤とぬるま湯を使った「つけおき洗い」が効果的です。
フッ素樹脂加工のフライパンのほか、ステンレス製やセラミックコートのフライパンでもこの方法がおすすめです。
1.「CHARMY Magica 酵素+」とぬるま湯を入れる
フライパンに食器用洗剤「CHARMY Magica 酵素+」3ml(小さじ1/2強)を目安に入れます。洗剤のボトルを強く押すと3mlくらい出ます。続いてぬるま湯1リットルを入れます。熱湯よりぬるま湯の方が、酵素がよく働きます。
2.30分そのままつけおきする
酵素がたんぱく質やデンプンを分解し、汚れがやわらかくなり、だんだんとはがれやすくなってきます。
3.やわらかいスポンジで、軽くこすり洗いしてすすぐ
つけおき後、水とはがれた汚れを捨てます。やわらかいスポンジに「CHARMY Magica 酵素+」をつけて洗います。こびりついていた汚れも、軽い力で簡単に落とせます。水ですすいで完了です。
ここがポイント!
酵素入りの食器用洗剤を使う
酵素入りの食器用洗剤で「つけおき洗い」をすれば、たんぱく質汚れやデンプン汚れを酵素が分解してくれるので、こびりついた汚れも軽い力でスルっと落とすことができます。
ぬるま湯を使う
調理直後の熱々のフライパンに水を入れることは急激な温度変化を与えることになるのでNG。また熱湯の使用も酵素の働きを弱めるので「つけおき洗い」をするときは、40℃程度のぬるま湯がおすすめです。
すすぎ後のフライパンの水滴はふき取る
フライパンを洗ったあと、乾かすために空焚きをするのは厳禁!フッ素樹脂加工の耐熱温度は約250~270℃で、それ以上になると一気に劣化し始めるといわれています。
フッ素樹脂加工のフライパンの寿命を縮めるNG行動はこちら!
※1 ここから先は外部サイトへ移動します。価格やサービス内容については、各サイトに記載されている内容をよくお読みになり、ご自身の責任でご利用ください。
※2 通販限定販売品は、「取扱店舗を探す」ではご案内しておりませんのでご了承ください。
「CHARMY Magica 酵素+」は、高濃度の酵素で油汚れだけでなく、複合汚れに含まれるたんぱく質・デンプンを分解し、落としにくいカレー汚れやこびりつきやすい餃子も、軽い力で落とせます。
鉄製のフライパンのこびりつき汚れの落とし方
油をなじませた鉄製のフライパンの場合は、表面の油の被膜を洗い流さないように、食器用洗剤は使用せずに洗います。
丈夫なので、こびりつき汚れには研磨粒子が練りこまれている硬いスポンジや金属たわしを使ってOK。また、急激な温度変化にも強いので、調理直後に水を入れてもかまいません。
1.こびりついた時は、お湯でふやかす
フライパンに熱い湯を入れるか、水を入れてから火にかけて沸騰させ火を止めます。汚れがやわらかくなるまでそのままおきます。
2.硬めのスポンジでこすって落とす
汚れが取れない場合は、焦げつき汚れを落としやすい、研磨粒子が練り込まれたスポンジやたわし、金属たわしなどでこびりつき汚れをこすり落とし、洗い流します。
3.空焚きをして、しっかり乾かす
フライパンを洗ったあとは、サっと水気をふいてから空焚きし、完全に乾燥させ、薄く調理油をなじませておきましょう。水分が残っていると、さびやすくなります。
フッ素樹脂加工のフライパンの寿命を縮める!NG行動
フッ素樹脂加工のフライパンの寿命は、一般的に1~2年といわれています。熱や摩耗に弱く、傷がつくと加工がはがれやすくなるため、間違った使い方では寿命を縮めてしまうことも!鉄製のフライパンとは、真逆といっていいほど扱い方が違うので、混同しないようにしましょう。
ここでは、ライオンのアンケート※3でわかった、フッ素樹脂加工のフライパンの寿命を縮めるやりがちなNG行動や、カン違いをご紹介します。フッ素樹脂加工のフライパン使用者の実際の行動を調べるとともに、フッ素樹脂加工のフライパンの使い方として正しいか間違っているかも回答してもらっています。皆さんは思い当たるところ、ありますでしょうか?確認してみてください。
- 3 ライオン調べ、男女20~69歳1000名、2024年
NG①フライパンをよ~く熱してから、油や食材を入れる
NG行動
「点火後何も入れずに、フライパンを十分に熱してから、油や食材を入れる」 27.7%
カン違い
「食材を焦げつかせないためには、油や食材を入れる前によく熱することが大切と思う」 62.6%
正しくは…
フッ素樹脂加工のフライパンは、空焚き厳禁!焦げつかないようにフライパンをよく熱してから油や食材を入れるのは鉄製のフライパンの場合です。フッ素樹脂加工のフライパンでは、点火後軽く温めてすぐに、油を引いたり、食材を入れて調理します。食材を入れてから点火してもこびりつかずに調理できますよ。
NG②強火や、強めの中火で調理している
NG行動
「強火~中強火を使うことがもっとも多い」 ガスコンロ使用者52.0% IH使用者46.6%
カン違い
「フライパンで炒め物をする時は強火が良いと思う」 48.6%
正しくは…
約半数の人が中火より強い火力で調理をすることが多いようですが、強火の使用はフライパンの変形やフッ素樹脂加工の劣化の原因になるため、多くのフッ素樹脂加工の取扱説明書でNGとされています。炒め物や揚げ物も、中火以下の火力にします。
NG③フライパンが熱いうちに、水をかけてジュ~!!
NG行動
「フライパンが熱いうちに水をかけたり、水につけたりすることがある」 54.7%
(ほとんど毎回する:15.9% することの方が多い:18.5% 時々する:20.3%)
カン違い
「フライパンの油汚れは熱いうちにサっと水をかけて洗った方がいい」 37.3%
正しくは…
フライパンが熱いうちに水をかけて急冷すると、急激な温度変化による膨張・収縮で、フッ素樹脂加工がはがれやすくなってしまいます。これについては、わかってはいても、ついつい水をかけてしまう人も多いようです。しばらくおいて、フライパンが冷めてから洗ってください。
ほかにも、表面の加工が傷まないように、「金属のヘラなどを使わない」「料理を入れっぱなしにしない」なども気を付けたいポイントです。
フッ素樹脂加工のフライパンは、表面の加工がはがれたり変形したりして、使いにくくなったら買い替えのタイミング。調理方法や洗い方のコツを押さえて、長持ちさせたいですね。
\ライオン研究員のレポートはこちら/
この記事を作成・監修した
マイスター
リビングケアマイスター
杉本 美穂
すぎもと みほ
家事関連の製品企画、マーケティングを約20年、生活者向け講習会などを約10年経験してきました。
毎日大変な料理や食事の後片付けなどを手早くラクにできるように、わかりやすくお伝えしていきます。
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