歯の着色汚れ(ステイン)の原因は?効果的な歯みがき法でステインを予防!

歯の着色汚れ(ステイン)の原因は?効果的な歯みがき法でステインを予防!

歯に蓄積する着色汚れを日々の歯みがきで防ぐためには、清掃剤配合のハミガキでみがきましょう。さらに「着色汚れの除去を助ける成分」「着色汚れの付着を防ぐ成分」なども配合されたハミガキを使うのもおすすめです。ついてしまった強固な着色汚れは歯科医院でクリーニングを受け、同時に歯石除去もしてもらいましょう。

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「歯の白さ」を気にしている女性は、約8割!

皆さんは、自分の「歯の色」が気になったことはありませんか?
ライオンの調査(2021年)によると、10~60代女性の78%は「自分の歯の白さ」を気にしていました。特に10~30代では89%もの人が「気になる」と回答しました。

また、コロナ下でマスクをつけることが増えた中で「人がマスクを外した時につい見てしまう部分は?」という質問に対し、「(歯を含む)口元」と答えた人の割合が70%を占めるという結果もありました。(ライオン調べ、19~39歳女性n=245、2021年)

自分が思う以上に、人は歯や口元を見ているのかもしれません。若々しさや清潔感のためにも、歯を美しく保ちたいですね。

主な歯の汚れの種類

歯の汚れには、食べカスのほかに「歯垢」「歯石」「着色汚れ(ステイン)」などがあります。

歯垢(しこう)

歯の表面に付着する細菌のかたまりのことです。放置すると、細菌のつくり出す酸や毒素がむし歯や歯周病の原因となります。

歯垢染色する前の歯

歯垢染色した歯

歯石(しせき)

歯に付着した「歯垢」に、唾液中のカルシウムやリンなどが沈着して石灰化したものです。表面がザラザラしていて、歯の表面よりさらに歯垢が付きやすいともいわれており、お口の衛生面からも望ましくありません。

歯石が付着(円内)した歯

着色汚れ(ステイン)

「着色汚れ(ステイン)」は、飲食物などに含まれる色素やタバコのヤニなどが歯の表面に固着したものです。歯のくすみや黄ばみの原因となります。

着色汚れ(ステイン)が付着した歯

これらの歯の汚れ以外にも、内部を含めて歯が着色する場合もあり、加齢により歯が黄ばんで見えたり、特定の薬剤を服用した影響で歯が変色することもあります。加齢の場合は、歯の表面のエナメル質が年齢とともに薄くなり、その下の淡褐色の象牙質がより透けて見えるうえ、象牙質の色も加齢により濃くなることなどが原因と考えられています。

歯の断面図

今回は、歯の本来の白さを損なう汚れの1つである「着色汚れ(ステイン)」の原因と予防法をご紹介します。

歯の着色汚れ(ステイン)を防ぐ「ハミガキ」の清掃剤

歯の着色汚れ(ステイン)を防ぐには、清掃剤の入った「ハミガキ」を使って歯をみがくのが効果的です。清掃剤は、何もつけずにハブラシでみがくだけでは対処しきれない日々の着色汚れ(ステイン)の蓄積を防いでくれます。

清掃剤の入ったハミガキを使わず水だけで歯をみがいていると、下の写真の左の状態から徐々に歯に着色汚れ(ステイン)が蓄積していき、右の写真のように見た目にも着色汚れが目立つようになり、時間の経過とともに落ちにくくなってしまいます。

ハミガキを使用しないでみがいた歯

  • 画像提供:(公財)ライオン歯科衛生研究所

また、歯の表面にできたミクロなキズよりも細かい微粒子を配合し、ブラッシングすることでミクロなキズの中に残る着色汚れ(ステイン)まで徹底的に落とし、光を反射する本来の明るく白い歯に近づける「光沢剤入り」のハミガキもあります。このような光沢剤には、酸化アルミニウム(酸化Al、アルミナ)などがあります。

歯の着色汚れ(ステイン)の防止を助ける「ハミガキ成分」

「歯の美白」や「ホワイトニング」を訴求したハミガキには、清掃剤に加えて光沢剤や、さらに歯の着色汚れを防ぐ成分が含まれているものがあります。
歯の表面の着色汚れを歯みがきで防ぐためには、

着色汚れの除去を助ける成分(ポリリン酸ナトリウム、無水ピロリン酸ナトリウムなど)

などが配合されたハミガキがおすすめです。

「着色汚れの除去を助ける成分」は歯の表面と着色汚れの間に入り込み、汚れを浮かせることで、着色汚れをブラッシングにより効果的に落とします。毎日の歯みがきで着色汚れを防ぎましょう。

※1 ここから先は外部サイトへ移動します。価格やサービス内容については、各サイトに記載されている内容をよくお読みになり、ご自身の責任でご利用ください。

※2 通販限定販売品は、「取扱店舗を探す」ではご案内しておりませんのでご了承ください。

また、有効成分としては、タバコヤニを溶かして落としやすくするポリエチレングリコールなどもあります。

歯への着色汚れ(ステイン)防止に効果的な歯のみがき方

歯をみがくときは、歯の面にブラシの毛先をきちんとあて、毛先が開かない程度の力でブラッシングしましょう。

着色汚れ(ステイン)を落とそうとして強い力でゴシゴシみがくと、毛先が開いて歯面にきちんとあたらず、かえって汚れが落としにくくなったり、歯や歯ぐきを傷つける可能性もあります。

歯に着色汚れがつきやすい飲食物に注意

歯に蓄積した着色汚れ(ステイン)は、タバコのヤニのほかに、飲食物に含まれる色素などが主な原因です。歯に着色汚れがつきやすいといわれる飲食物には、以下のものがあります。

・コーヒー、紅茶、日本茶、ウーロン茶などのお茶類
・赤ワイン、ぶどう、チョコレートなどポリフェノールを多く含む食品
・カレー、トマトソースなど色の濃い食品

飲食後に歯をみがければ良いですが、みがけないときでも、歯に着色しやすいものを飲食した際は、水などですすいでお口に残さないようにするとよいでしょう。

強固な着色汚れ(ステイン)は、歯科医院でクリーニングを

強くこびりついてしまった着色汚れ(ステイン)は、家庭でのブラッシングだけでは落とすことは難しいので、歯科医院でクリーニングしてもらうことをおすすめします。着色汚れ(ステイン)とともに、歯石も取り除いてもらうとよいですね。
歯科医院でのクリーニング後は、清掃剤入りで、さらに着色汚れを防ぐ成分を配合したハミガキを使用してきちんと歯をみがき、着色汚れ(ステイン)の蓄積を防ぎましょう。

いかがでしたか?毎日の適切なケアで着色汚れ(ステイン)を防ぎ、清潔感が得られる白い歯をキープしましょう。

TEACH ME, MEISTER!
教えてマイスター!

「歯の清掃」以外で歯を白くする方法ってあるの?

歯科医によるホワイトニングもあります

通常の歯みがきや歯科医院でのクリーニングなどの歯の清掃以外で歯を白くする方法として、歯を漂白する「ホワイトニング」もあります。歯科医院で行うオフィスホワイトニングと、歯科医の指導のもと自分で行うホームホワイトニングがあり、それぞれ専用の道具や薬剤を用いて歯を漂白するものです。この「ホワイトニング」を行いたい場合は、専門の歯科医院に相談しましょう。

この記事を作成・監修した
マイスター

深澤 哲

オーラルケアマイスター

深澤 哲

ふかさわ てつ

オーラルケアの技術開発ならびに製品開発に約25年間携わってきました。
これまでの経験を活かし、オーラルケアと健康生活に関わる有用な情報をお届けしていきます。

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