洗濯の仕方の基本|初めての洗剤選びのやり方から、干し方まで基本のキ

洗濯の仕方の基本|初めての洗剤選びのやり方から、干し方まで基本のキ

初めての一人暮らしさんや結婚したてで家事に慣れていない方は、初めてのお洗濯にとまどうこともあるでしょう。洗濯のやり方はどれも同じ?どんな洗剤で洗えばいい?などなど、お洗濯の基本のキをご紹介します。

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これだけは知っておきたいお洗濯のコツをおさえよう!

一人暮らしを始めたばかりの方や、結婚してまだ家事に慣れない方は、毎日着ている服や肌着、タオルなどのお洗濯のやり方について、これで良いのかしらと不安に思っている方も多いのでは?
お洗濯は洗濯機さえあれば、自動で「洗い」から「脱水」までしてくれます。とはいえ、「洗い方」や「使う洗剤」など、自分で判断しなくてはならないことも意外と多いもの。
うっかり間違えると、丈が縮んでしまったり、ほかの衣類から色が移ってしまったりと、もとに戻すことが難しい失敗につながります。

お洗濯を始める前にする5つのポイント

POINT

1.洗剤を用意する

お洗濯をするには、まず洗剤が必要ですね。
洗剤売り場に行くとたくさんの種類が売っていて、初めはどれを買えばいいか迷ってしまうでしょう。
最初は、「一般衣類用洗剤」と「おしゃれ着用洗剤」を1つずつ用意しましょう。

●洗剤の選び方についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック!
洗濯洗剤の選び方〜粉末と液体、おしゃれ着用洗剤と一般衣料用洗剤の違い〜

●一般衣類用洗剤なら「液体洗剤」がおすすめ

液体洗剤なら、えりや袖などについた黒ずみ汚れや、うっかりついた食べ物のシミなどには、汚れの気になる部分に洗剤を直接塗布してから洗濯機に入れると、汚れを効果的に落とします。
一例として、超コンパクト液体洗剤スーパーNANOXは、ワイシャツのエリなどにガンコな黒ずみがついた時は、汚れに塗布して一晩放置することで、さらに汚れ落ちが向上します。ボトルが小さく、置き場所に困らないのも魅力です。
液体洗剤には、スーパーNANOXのように、皮脂汚れやガンコな汚れに強い洗剤や、HYGIAのように抗菌効果のある洗剤もあるので、生活スタイルによって選ぶと良いでしょう。

●「おしゃれ着用洗剤」

アクロンなどのおしゃれ着用洗剤は、汚れを落とすだけでなく、衣類の型くずれや、色あせ、毛玉ができるのを防ぎ、服の見た目を整えてくれます。
ニットなどのトップスやダウンジャケットなどのアウター、おしゃれ小物、ブラジャーなどのデリケートな衣類やお気に入りの衣類などを、おしゃれ着コースなどの弱水流コースでお洗濯する時におすすめの洗剤です。

POINT

2.便利なお洗濯グッズを用意する

快適なお洗濯ライフのために
・洗濯ネット 2~3枚
・衣類用のハンガー 5〜10本
・小物を干すのに便利な角ハンガー 1個
といったグッズを用意しましょう。好きな色でそろえたりすると気分もアガりますよ。

洗濯ネットは上手に活用すると、衣類の型くずれや糸くずの付着を防ぐことができます。特に女性物の衣類には、洗濯ネットに入れた方がよいものが多くあります。洗濯ネットには網目の細かさやサイズなどさまざまなタイプがあり、衣類に合わせて使えるよう数種類持っていると便利です。

●洗濯ネットについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック!
「洗濯ネット」の種類と正しい使い方~効果的に使い分けて効率よくお洗濯~

POINT

3.家で洗えるかどうか「洗濯表示」を確認する

一般的なタオルや靴下などはもちろん洗濯機で洗えますが、シャツ・スカート・ワンピース・ニット・制服・スーツなどの衣類を洗う際には「洗濯表示」を必ずチェックしましょう。

以下の表にあるマークがついていたら、自宅で手洗い、または洗濯機で洗うことができます。

洗濯表示 旧絵表示
洗濯機で洗える 洗濯表示 旧絵表示
手洗いできる 洗濯表示 旧絵表示

衣類の裏側にあるタグにかかれている洗濯表示は、洗い方や干し方などの大事な情報が載っています。
文字情報も読んでおきましょう。
買って初めてその服を洗濯する時は、必ずこの洗濯表示を見て確認しましょう。
※洗濯表示は2016年12月1日に改定されました。

洗濯表示により、洗剤を選びましょう。

旧絵表示 洗濯表示 おすすめの洗濯の仕方 おすすめの洗剤
洗濯表示 洗濯機による洗濯ができる。 洗濯表示 洗濯機の弱水流又は弱い手洗いがよい。 洗濯表示 洗濯機で洗濯処理ができる
洗濯表示 洗濯機で弱い洗濯処理ができる
洗濯機の「標準コース」などで洗濯する 一般衣料用洗剤
洗剤
洗濯表示 洗濯機で非常に弱い洗濯処理ができる 洗濯機の「弱水流コース」「手洗いコース」などの優しいコースで洗う
液温は30℃以下を推奨
おしゃれ着用洗剤
洗剤
洗濯表示 弱い手洗いがよい(洗濯機は使用できない)。 洗濯表示手洗いができる 手洗いする。洗濯機を使う場合は、洗濯機メーカーの情報を確認して「手洗いコース」「ドライコース」などのやさしいコースで洗う。液温は30℃以下を推奨
洗濯表示 水洗いできない。 家庭での洗濯禁止 家庭洗濯禁止 -

●洗濯表示についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック!
洗濯表示(洗濯マーク)の意味は?新しい洗濯マークをきちんと覚えてお洗濯

POINT

4.分けて洗ったほうがいいものをチェックする

お洗濯はできれば一度で済ませたい!という気持ちはわかります。ですが、何でも一緒に洗ってしまうと、色落ちしてほかのものに色が移ったり、縮んだり型くずれして着られなくなってしまうことも……。
以下の3種類は、面倒でも分けて別々に洗うことをおすすめします。

●ジーンズや濃い色のコーデュロイ、初めて洗う濃い色の衣類など、色落ちしやすいもの
●ひどい泥汚れなどがついてしまったもの
●ブラウス・スカート・ニット・ワンピースなどのデリケートなおしゃれ着

なお、初めて洗う濃い色の衣類は、洗濯前に色落ちチェックをしましょう。
チェックをしてみて色落ちした衣類は、単独で洗いましょう。

  • ※色落ちのチェックの方法液体洗剤を別の白い布につけ、衣類の縫い目などの目立たない部分をたたいて、布に色が移らないかどうかを調べます。

●色落ちしやすいデニム素材の衣類の洗い方について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック!
ジーンズ(デニムパンツ)の上手な洗い方〜ずっと長持ちするお洗濯のコツ〜
デニムジャケットのお洗濯!色落ち・型くずれを防ぐ上手な洗い方をご紹介

●「おしゃれ着洗い」についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック!
「おしゃれ着洗い」とは?失敗しない洗い方とおすすめの洗剤

POINT

5.衣類のポケットの中をチェックするのを忘れずに!

ポケットの中を確認しないでそのまま洗濯してしまい、洗濯物や洗濯機が大変なことになった!という失敗談はたくさんあります。

ポケットティッシュを入れたまま洗濯してしまい、細かな紙くずが洗濯槽や洗濯物にたくさんついてなかなかとれなかったり、アメやガムを入れたまま洗濯をしてポケットの中がベタベタになったり……。
お財布や携帯、定期券などの大切なものをポケットに入れるクセがある方も要注意!
洗濯機に入れる前には、必ずポケットの中身をチェックしましょう。

さぁ、お洗濯を始めましょう!

洗濯機でお洗濯する方法をご紹介します。

1. 洗濯物を洗濯機に入れる

洗濯したいものを洗濯機に入れた後、洗濯機の電源を入れます。
なお、詰め込みすぎは洗濯物がスムーズに動かず、汚れ落ちが悪くなるのでNG!洗濯物は洗濯槽の容量の7~8割程度を限度にしましょう。

●気になる汚れがある時は、直接洗剤を塗布してから洗濯機へ

エリや袖などの黒ズミや食べこぼしなど気になる汚れがある場合は、洗剤をその汚れ部分に直接塗布してから入れると効果的に汚れが落とせます。

●シャツやパンツ、おしゃれ着は洗濯ネットに入れてから洗濯機へ

ワイシャツやパンツなどは、他の洗濯物にからまって取り出しにくくならないように、あらかじめ洗濯ネットに入れるといいでしょう。

また、おしゃれ着やお気に入りの服も洗濯ネットに入れて洗うと仕上がりが違いますので、ぜひ使ってみてください。

●「洗濯ネット」の使い方についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック!
「洗濯ネット」の種類と正しい使い方~効果的に使い分けて効率よくお洗濯~

2. 洗濯機のコースを選ぶ

普段着、肌着、タオルなど日常の衣類を洗濯する時は「標準コース」が基本です。慣れてきたら洗濯機の取扱説明書に従って、汚れの程度、時間の短縮化や節水など、目的に応じてコースを選ぶと便利です。

●大切な衣類やおしゃれ着を洗うときには、ドライコースなどの弱水流コースを選んで

ニットをはじめとしたデリケートな素材やお気に入りの衣類を洗う場合や、「洗濯表示」で桶に二本バーの衣類は、型くずれや縮みなどの失敗を防ぐために、弱水流のコースでお洗濯をしましょう。

洗濯機の機種によって、「ドライコース」「手洗いコース」「おしゃれ着コース」「おうちクリーニングコース」などコース名が違いますから、事前に洗濯機の取扱説明書をチェックしてください。

●洗濯機の「コース」の使い分けについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック!
洗濯機の「コース」を賢く使い分け!おしゃれ着、ドライコースも活用しよう

●型くずれや縮みなどについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック!
セーター・ニットが縮まない洗濯機洗い|洗濯ネットだけに頼るのはNG!

3. 洗濯機のスタートボタンを押して洗剤を入れる

コースを選んだら、洗濯機のスタートボタンを押しましょう。
すると洗濯に使用する「水量」、または洗濯に必要な「洗剤の量」が表示されます。それを目安に、洗剤の容器に書かれている洗剤量をはかって入れます。
洗剤は「たくさん入れればいい」というものではありません。適切な量をきちんとはかるようにしましょう。

<洗剤の使用量の例>

また、粉末洗剤と液体洗剤では投入口が違う場合もあるので、よく確認しましょう。
柔軟剤や液体酸素系漂白剤を使う時も、適切な量をはかり、それぞれ専用の投入口に入れます。
あとは洗濯機のフタをしめればOKです!

もっと詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック!
●洗剤の使用量について
洗剤の使用量は何で決まる?縦型洗濯機なら「水量」で決まります
●縦型洗濯機の使い方について
縦型の「全自動洗濯機」の正しい使い方
●漂白剤について
漂白剤の正しい使い方は?いつものお洗濯にプラスして衣類をもっと清潔に

初めてのお洗濯 素朴なギモン

「柔軟剤」は使用したほうがいいの?

柔軟剤は、衣類をやわらかく仕上げるだけでなく、いい香りをつけたり、防臭や消臭もできる便利なアイテムです。
お洗濯に慣れてきたら、ぜひ使ってみましょう。
洗濯機で洗う場合は、洗濯を始める時に「柔軟剤自動投入口」に入れます。そうすると、最後のすすぎの時に自動的に柔軟剤が投入されます。
おしゃれ着用洗剤(アクロン)を使って手洗いする場合は、最後(2回目)のすすぎの時に柔軟剤を入れます。

●柔軟剤についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック
「柔軟剤」の正しい使い方とは?柔軟剤の効果や上手に使うコツを紹介

「手洗い」をするにはどうしたらいいの?

ニットをはじめとしたデリケートな衣類には、手洗いマークの洗濯表示がついているものがあります。

<手洗いマークの洗濯表示>

洗濯表示 旧絵表示
洗濯表示 旧絵表示

上記の洗濯表示(絵表示)がついていたら、手洗いをしましょう。洗濯機の機種によっては、手洗いマークの衣類が洗濯機で洗えるものもたくさんあります。洗濯機で洗えるかどうかは、洗濯機メーカーの情報を確認しましょう。
手洗いする場合は、洗濯おけに水を張り、おしゃれ着用洗剤(アクロン)を適量入れます。適量とはアクロンの場合、水4Lに対して10mlが目安です。
その洗剤液に、静かに衣類を沈めてやさしく上から押し洗いをします。こすったりもんだりするのは、型くずれや縮みの原因になるのでNGです。

その後、洗濯おけに新たにきれいな水を入れて、押し洗いと同じ要領ですすぎを2回行います。
2回目のすすぎの水に柔軟剤を入れると、衣類がふんわりと仕上がり、静電気の発生を抑えたり、着用中・着用後の衣類の汗のニオイを消臭・防臭することができるのでおすすめです。
軽く衣類を押し絞り、最後は洗濯機で1分程度、軽く脱水をしましょう。

●ニットの手洗いについてもっと詳しく知りたい方はこの記事をごらんください。
ニット・セーターの手洗いの方法 縮ませずに洗うコツと干し方

お風呂の残り湯って洗濯に使える?

もったいないのでお風呂の残り湯をお洗濯に使いたい……と思う方もいるでしょう。
けれど、お風呂の残り湯には「菌」や角質などの「汚れ」が多く含まれているので、残り湯を使うのは「洗い」の工程だけにして、「すすぎ」には水道水を使うようにしましょう。また、菌やニオイ対策に、液体酸素系漂白剤を一緒に使うのもおすすめです。

洗濯が終了!洗濯物の干し方のコツは?

洗濯が終了したら干す作業です。
洗濯槽に長時間そのままにしておくと、イヤなニオイの発生のもとになりますので、洗濯が終了したらできるだけ早く干すようにしましょう。
洗濯槽からとり出したら、パシッパシッと上から下に数回振りさばいてから干すと、シワがつきにくくなります。

数回振りさばく

干す際は、衣類なら衣類用のハンガーに、タオルや靴下、下着などは角ハンガーに干していきましょう。
斜め・縦・横方向に手でピッピッと引っ張って、しわを伸ばしながら干すのがおすすめです。

ハンガーにかけて干したワイシャツやTシャツは、乾いたらそのままクローゼットに収納すると、たたむ手間が省けて、しわも防ぐことができますのでぜひお試しください。
なお、洗濯物は素材や種類によって乾きやすさに差があります。
形や生地の厚みなどに合わせて干し方を工夫すれば、より効率良く、短い時間で乾かすことが可能になります。

●干し方についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック
洗濯物を早く乾かす干し方〜ワイシャツやスカートなどアイテム別にご紹介~
部屋干しバスタオルを早く乾かす干し方のコツ 扇風機で乾く時間を短縮!
一人暮らしさん必見!面倒な洗濯の手間が減る4つのテクニック

TEACH ME, MEISTER!
教えてマイスター!

洗剤はいっぱい入れたほうがよく落ちるの?

「いっぱい入れる」のはムダ使い!洗剤も洗濯物も適量がベスト

洗剤はたくさん入れれば、その分汚れがよく落ちるというわけではありません。
洗い上がりがよく、かつムダなく経済的にお洗濯をするには、洗剤と洗濯物のそれぞれの「適量」を知っておく必要があります。

<洗剤は「使用量の目安」を確認して適量をはかりましょう>
ついつい無意識でやってしまいがちなのが、洗剤を計量せずに適当に投入すること。
洗剤が少なすぎたり、逆に多すぎたりしてもデメリットがあります。
洗剤の容器に表示されている「使用量の目安」を確認して、付属のスプーンやキャップで適量をはかって使いましょう。

<洗剤が少なすぎる場合のデメリットとは>
・汚れ落ちが悪くなる
・一度落ちた汚れが再び衣類についてしまうことがある

<洗剤が多すぎる場合のデメリットとは?>
・汚れ落ちがよくなるわけではないので、多く入れた分、洗剤がムダになる
・泡切れが悪くなってすすぎに時間がかかり、水や電気代がムダになる場合がある

TEACH ME, MEISTER!
教えてマイスター!

もし、意味がわからない洗濯表示があったら?

アプリ「これ洗える?」を活用してみて!

洗濯表示を見て「手洗いできる?」「クリーニングの表示があるけれど、自宅で洗えないかな」などの疑問がわいたら、「これ洗える?」アプリをご活用ください。
新しい洗濯表示だけでなく、従来の絵表示まですべてチェックでき、お洋服に適したお洗濯方法を簡単に知ることができて、洗濯初心者さんにぴったりです。
「わからないからどうしよう!」と悩むより、スマホでパパッと調べてみてくださいね。

<ダウンロードはこちら>
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この記事を作成・監修した
マイスター

大貫 和泉

お洗濯マイスター

大貫 和泉

おおぬき いずみ

洗濯用洗剤などの製品開発・調査に約20年携わってきました。
母親としての経験と研究活動を融合し、日々のお洗濯に役立つ情報をわかりやすくお伝えしていきます。

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