部屋干しバスタオルを早く乾かす干し方のコツ 扇風機で乾く時間を短縮!

部屋干しバスタオルを早く乾かす干し方のコツ 扇風機で乾く時間を短縮!

乾きにくいアイテムの代表選手・バスタオルが、部屋干しでも2時間で乾く!そのポイントは3つ。縦方向ではなく、横方向に長く干すこと。筒状にして上辺をピンチで止める「囲み干し」で風の入り口を作ること。そして扇風機を使うこと。風速は「中」で十分。首振りなしでバスタオルの正面から風を当てるのがおすすめです。

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「部屋干し派」はバスタオルが乾きにくくて悩んでいる

雨が続くと、部屋干しの洗濯物が乾かなくて困りますよね。また、共働きなどで日中留守にする家庭が増えていることから、「洗濯物は常に部屋干し」という人も増えています。

ライオンが、普段部屋干しをしているかたにアンケートを取ったところ、部屋干しで乾きにくいアイテムの第2位にバスタオルがランクインしました。確かに分厚くて大きいバスタオルはなかなか乾きにくいですね。

<部屋干しで乾きにくいと思うアイテム>

※ライオン調べ(2016年、既婚女性1,287名、MA)

また、バスタオルの洗濯頻度を調査したところ、なんと4割近い方が、2日間以上バスタオルを使い続けているという結果になりました。「乾きにくい」から洗濯を控えているのかもしれませんが、使用したバスタオルは、やはり、毎回洗いたいところですよね。

<バスタオルの洗濯頻度>

※ライオン調べ(2016年、既婚の男女800名、SA)

乾きにくいからバスタオルは使わない!という人が増加?

さらに、既婚女性500名にバスタオルの利用状況を聞いたところ、実に77%のかたが「バスタオルを思い通りに使えていない」と回答。その理由を聞いたところ、約半数の人が「乾きにくいから」という意見でした。続いて2位が「乾すスペースに困る」、3位が「洗濯に手間がかかる」。洗濯に関する理由が上位3位を占めたことからも、バスタオルの洗濯に悩み、その利用を控えていることが分かります。

バスタオルを使っていない人は、代わりに浴用のタオルで体を拭いているとか。しかし、お風呂上りに清潔なバスタオルにくるまれる心地よさは、一日の疲れを忘れさせてくれるもの。バスタオルを使わないのはもったいないですよね。

<バスタオルを使わない理由を教えてください>

※ライオン調べ(2016年、既婚女性500名)

どうすれば早く乾かせる?部屋干しのバスタオルで比較実験!

そこで今回は、皆さんが乾きにくくて悩んでいるバスタオルを、部屋干しで少しでも早く乾かせる方法は何かを比較実験しました。

2枚のバスタオルを5つの干し方で、それぞれ自然乾燥で乾かした場合と、扇風機の風を正面から首振りなしであてて乾かした場合の乾燥時間を測定、比較しました。

干し方は、比較的ポピュラーな「三角干し」「U字干し」「囲み干し」「蛇腹干し」「縦長干し」の5種類です。

<三角干し>

バスタオルの四隅のうち、対向になる二隅をピンチで止める干し方。

<U字干し>

バスタオルの四隅をピンチで止める干し方。

<囲み干し>

バスタオルを横長にし、上辺をピンチで止める干し方。

<蛇腹干し>

バスタオルを横長にし、蛇腹のように折る干し方。

<縦長干し>

バスタオルの短辺をピンチで止め縦長に干す干し方。

干し方と扇風機の有無で、乾く時間に最大4倍の差が!

<バスタオル2枚の部屋干し乾燥時間実験結果>

※脱水直後の水分率を100%とし、水分率が3%以下になった地点を「乾燥した」と定義し、乾燥時間を測定した

気になる実験結果はこちら!まず、扇風機を使った場合と使わない場合とでは、乾燥時間に最大で4倍もの差が出ました。扇風機で風を起こし、洗濯物の周りの湿った空気を交換すると部屋干しの洗濯物が早く乾くようです。

次に干し方による乾燥時間の違いを見てみましょう。

自然乾燥の場合、「三角干し」「U字干し」「縦長干し」は8時間以上かかったのに対し、「囲み干し」は6.5時間と、1.5時間も早く乾きました。三角干しや縦長干しは早く乾くように思えますが、乾燥に長くかかるのは意外ですね。

結果的に、最も早く乾いたのは、「囲み干し」にして、「扇風機を当てる」方法。なんと乾燥時間は2時間を切り、1.75時間でした。

「囲み干し」が早く乾く理由は、扇風機の風が隙間から入り込み、タオルの中の空気が一定方向に流れるため。完全に囲むのではなく、扇風機の風が当たる部分に空気が入る隙間を作るのがおすすめです。

横長に干す、囲み干し、扇風機を使う、が部屋干しの速乾ポイント

この実験からわかった、部屋干しのバスタオルを少しでも早く乾かすポイントをまとめてみましょう。

POINT

部屋干しのバスタオルを早く乾かすポイント

1.縦方向ではなく、横方向に長く干す

洗濯物というのは上から徐々に乾いていきますから、縦に長く干すと下の方が乾くまで時間がかかります。そのため横方向に長く干すと、乾燥時間が短縮できます。干し方は「囲み干し」がベストですが、上下左右のスペースがなければ「蛇腹干し」もおすすめです。

2.「囲み干し」は空気が入る入口を作ることが大事

囲み干しは、風が入る入り口を作ると、空気が中で循環するので早く乾かすことができます。干す際はできるだけ布が重なる部分を減らし、空気に触れる表面積を増やすのがおすすめです。

3.扇風機の風速は「中」でOK

今回の実験では、どの干し方でも、扇風機で風を当てると乾燥時間が短縮できました。扇風機の風速は「強」がいいかと思いがちですが、実は別の実験で「強」と「中」では、洗濯物が乾く時間はほとんど一緒でした。扇風機の風速は機種や洗濯物との距離によって変わりますが、今回の実験では、「中」の風速は2m/s程度、「強」で2.3m/s程度でした。これくらいの風速であれば、乾燥時間には大差なく、「中」でも十分なのでしょうね。

なお、扇風機は首振りなしで、バスタオルの正面から風を当てるのがおすすめです。

もしも扇風機がなければ、エアコンなどで空気を循環させるのも早く乾くようです。

部屋干しの速乾のコツを味方に、長雨の季節を乗り切りましょう

乾きにくいアイテムの代表選手だったバスタオル。これがたった2時間で乾く干し方、いかがでしたか? 子どもと公園に行く前に干して、遊んで帰ってきたら乾いているぐらいの短時間ですから、この方法でほかの洗濯物を部屋干しすれば、何時間も部屋中に洗濯物がぶら下がっているということが防げるかもしれませんね。

今までバスタオルを敬遠していた人も、これなら使ってみようかなと思ったのではないでしょうか。

早く乾けば、部屋干しの嫌なニオイも出にくくなります。また、抗菌効果のある洗剤を使うと、ニオイ対策により効果があります。これからはこの部屋干しの速乾のコツで長雨の季節を乗り切ってくださいね。

この記事を作成・監修した
マイスター

片木 徹也

お洗濯マイスター

片木 徹也

かたぎ てつや

洗濯用洗剤などの製品開発に約15年携わってきました。
日々のお洗濯を楽しく、快適に行っていただけるよう、技術に基づいたノウハウをわかりやすくお伝えしていきます。

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