秋の衣替えは「18℃」が目安!衣替え期のお洗濯・収納と着こなしのコツ

秋の衣替えは「18℃」が目安!衣替え期のお洗濯・収納と着こなしのコツ

最低気温が18℃を切ったら、秋の衣替えのタイミング。黄ばみやニオイ、虫食いを防ぐためには、収納前に繊維の奥に残った皮脂汚れや食べこぼし、汗などの汚れを洗濯でしっかり落としておくことが大切です。色あせを防ぐにはおしゃれ着用洗剤を使い、陰干しや部屋干しを。収納方法も工夫して、収納によるしわを防ぎましょう。

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1日の中でも気温差が大きかったり、涼しい日が続いたと思ったら急に暑さがぶり返したり、季節の変わり目はおしゃれも難しい時期。何を着たらいいか迷ってしまうこともありますね。また、いつ衣替えをするべきかの判断がむずかしい、という声もよく聞かれます。

そこで、地域ごとの衣替えのベストタイミング、夏物の収納前のしまい洗い、おすすめの収納法、さらに季節の変わり目を乗り切る着こなしのコツまで、秋の衣替えにまつわる困りごとを解決するアイデアをたっぷりご紹介します。

衣替えのタイミングは最低気温が鍵!

肌寒くなってくると、待っているのが秋の衣替え。皆さんはいつ、衣替えをしていますか?制服の切り替えや、ウォームビズが始まるタイミングは、10月1日が一般的ですね。Lidea(リディア)の調査では、秋の衣替え時期のピークは「9月3週目〜10月の1週目」。

秋の衣替えに向けて、長袖を着用し始めたり、衣替えの意識が高まるタイミングについて、株式会社ウエザーニューズとともに調査した結果、最低気温が「20℃」を切ると約5割、「18℃」で約6割の人が半袖から長袖に移行することがわかりました。そこで、最低気温が18℃になる予測日を「2023年衣替え前線」として株式会社ウエザーニューズに作成を依頼しました。猛暑だった今年は、昨年と比べ、北日本~中部内陸で大幅に遅くなっています。また、気候の異なる日本では、衣替えを意識するタイミングも9月1日~12月1日まで、約3ケ月の差が出るんですね。

衣替え前線

「肌寒いな」と感じても、実際にいつ衣替えをしたら良いかわからないこともありますよね。その場合には、毎日の最低気温をチェックして、20を切ったら衣替えの準備、18℃を切ったら衣替えの時期」と考えると、準備から完了まで無駄なく計画できるのではないでしょうか。この「衣替え前線」をぜひ参考にして、今年の衣替えを上手に計画してみてください。

夏→秋、気温別のおすすめの服装は?

「せっかく衣替えをしたのに、急に暑さがぶり返して、しまった夏物を引っ張り出した」「日中はまだ暑さも残るから、いつ夏物をしまったらいいかわからない」なんて声も聞かれます。

9月の各地の気温

1981-2010年の30年間の観測値の平均値:出典:気象庁

衣替え時期の洋服選びの基準に「最高気温」を参考にしてみてはいかがでしょうか

夏から秋へと季節が移り変わる9月は、昼間は夏の暑さが残るものの、夜になると冷えてくる地域が多いのが特徴です。コーディネートに迷ったときには、毎日の天気予報をチェックしてみましょう。

最高気温25℃以上の日は

25℃以上は「夏日」と呼ばれるように、暑さを感じる気温です。日なたでは暑く、少し歩くと汗ばむことも。半袖が快適に感じられるでしょう。ただ、朝晩は涼しさを感じることも。最低気温が低い日は、ストールや薄手の羽織ものなどを持っていくと安心です。

最高気温20℃以上25℃未満の日は

朝晩の気温差が大きくなり、最も服装に迷う時期の気温です。風が吹くと少し涼しく感じられるでしょう。長袖のカットソーやシャツでのお出かけが快適。半袖に脱ぎ着がラクな長袖シャツやカーディガンを合わせるのもおすすめです。

最高気温16℃以上20℃未満の日は

長袖シャツの上にベストや薄手のカーディガンなど、1枚羽織るものが必要と感じます。最高気温が20℃を切る日が多くなったら、本格的な秋冬ファッションのシーズンへ。衣替えのタイミングです。

最高気温16℃未満の日は

空気は冷たいものの、日なたでは暖かさを感じるくらいの陽気です。ふんわりセーターで身軽にお出かけするのがよさそうです。

衣替えによくある"困りごと"ランキングと対策

衣替えの時に、長期にわたり収納する夏服はしっかり「しまい洗い」をすることが大切です。しまい洗いが充分でないと、洋服が大きなダメージを受けてしまうことがあります。実際、どんなダメージを経験したことがあるか、20〜60代の男女500人にアンケート調査を実施しました。上位に挙がった5つの項目について、夏服のしまい洗いの時にできる予防対策を紹介します。

  • ※ 2022年ライオン調べ
POINT

"困りごと"ランキングと対策

第1位「しわ」

しまい洗いの時に、しわをなるべく少なくすることと、しわを作らない収納方法を実践することが、しわ予防の2大ポイントです。夏服に多い麻素材の衣類は、洗濯ネットに入れて洗い、「手洗いコース」や「ドライマークコース」などの弱水流コースでやさしく洗いましょう。しわを抑える働きがある柔軟剤を使うのもおすすめです。

第2位「黄ばみ」

黄ばみの原因の1つは、洗濯しても落としきれなかった皮脂汚れ。繊維の隙間に入りこんだわずかな皮脂汚れが蓄積し、黄ばみとなって現れるのです。黄ばみを予防するためには、衣類をしまう前に、しっかり皮脂汚れを落とすことが肝心です。脇の下やエリ・袖など、黄ばみが出やすい部分には、シミ用の部分洗い剤や液体酸素系漂白剤を直接塗り、前処理してからお洗濯するのが有効です。

第3位「ニオイ」

ニオイが気になりやすいアイテムの代表が、インナー。機能性インナーの素材である化学繊維は、皮脂汚れに含まれる液状の汚れ(オレイン酸)がつきやすく、さらに極細繊維のため、汚れが奥の奥まで入り込みやすいという特徴があります。そのため長期収納すると、気になるニオイが発生しやすいのです。

ニオイ対策には、汚れをしっかり落とすことが必要です。皮脂汚れに効果的な濃縮タイプの液体洗剤液体酸素系漂白剤を活用し、つけ置き洗いでニオイを落としてからしまいましょう。

第4位「色あせ」や「型くずれ」

色あせの原因として考えられるのは、お洗濯を繰り返すこと、外干しでの直射日光などです。一度色あせが起こると元には戻らないので、色を守りたい衣類は、普段のお洗濯・しまい洗いに関わらず、おしゃれ着用洗剤でのお洗濯がおすすめです。おしゃれ着用洗剤には、水道水の塩素による色あせを防止する効果があります。
また、日光による色あせを防ぐには、「陰干し」や「部屋干し」が有効です。衣類に直接日光が当たらないようにしましょう。どうしても日光が当たってしまう場合は、衣類を裏返しにして干しましょう。

型くずれを防止したい衣料の場合は、手洗いもしくは、「おしゃれ着コース」でやさしく洗いましょう。

第5位「虫食い」

1度しか着ていない衣類でも、そのまま収納せず、必ずお洗濯してからしまいましょう。もし食べこぼしや汗などの汚れがついている場合は、とくに虫食いの被害が出やすくなります。以下の記事を参考に、しっかりお手入れしてから収納しましょう。

「夏物衣類」アイテム別の洗い方

夏に活躍したお気に入りのアイテムは、次のシーズンにも気持ちよく着られるようにしっかり洗ってから収納しましょう。

夏イベントに大活躍の「浴衣」

洗剤は、型くずれ・色あせ防止効果のあるおしゃれ着用洗剤がおすすめです。エリなどの汚れが気になる場合は、洗剤を直接つけてキャップの角で軽くたたき、洗剤を汚れになじませまる「前処理」を行いましょう。「袖だたみ」をしてたたみ、洗濯ネットに入れて弱水流コースで洗濯します。

ひと夏かぶり続けた「帽子」

帽子はひたいが触れる内側や、手で触るツバなどが汗やファンデーションなどで汚れやすい部分なので、「前処理」をしましょう。洗濯前におしゃれ着用洗剤を直接汚れの部分につけ、キャップの角で軽くたたきます。洗濯機で洗う場合には洗濯ネットに入れ、手洗いの場合は押し洗いします。干す時は、洗濯ネットを帽子に詰めて形を整え、ペットボトルなどにかぶせると型くずれを防げます。

しわ・ヨレを防ぎたい「リネンシャツ」

リネンはしわになりやすく、一度しわがつくと取れにくい素材です。お洗濯の際には洗濯ネット(30×33cm程度のもの)を活用しましょう。ネットに入れてから洗うと、しわが少なく仕上がります。また、脱水じわを軽減するために、弱水流コースで洗い、脱水時間は最短に設定しましょう。脱水後はすぐに取り出し、形を整えて陰干しします。

きれいな形をキープしたい「サマーニット」

サマーニットを洗濯機で洗う場合は、型くずれを防ぐために洗濯ネットに入れ、標準コースではなく「手洗いコース」や「ドライマークコース」などの弱水流コースでやさしく洗うことがポイント。色あせや型くずれ、着用中に発生する毛玉を防止するには、おしゃれ着用洗剤を使うのがおすすめです。さらに柔らかく仕上げたい場合は、柔軟剤を併用しましょう。

寝ている間に汗を吸い込んだ「敷きパッド」

寝苦しい夜も多い夏、汗対策に敷きパッドを活用している家庭も多いでしょう。汗は嫌なニオイや黄ばみの原因。すっきり洗ってから収納しましょう。

汚れが目立つ部分には、おしゃれ着用洗剤を直接塗布して、前処理をします。その後、洗濯ネットに入れ「大物洗いコース」「毛布コース」などで洗いましょう。干す時には、物干し竿を2本使ってM字型にかけると、早く乾きます。

衣替えも効率的に!今日からできるらくらく収納3パターン

収納方法の工夫は、衣類のしわや型くずれの予防にもつながります。取り出しやすく、しまいやすい収納の仕組みをつくっておくと、手持ちのアイテムがひと目でわかって、毎朝の服選びもラクになりますね。

1.引き出し収納

Tシャツや吊るすと伸びやすいニット類は引き出しにしまいましょう。しわが気にならないカジュアルパンツや下着、靴下、ハンカチなどはアイテム別にまとめます。衣類を寝かせずに立てて入れると、引き出しの中が見やすくなりますよ。

2.吊るして収納

型くずれやしわを避けたいスーツ、スカート、パンツ、ジャケットなどは、吊るして洋服ダンスやクローゼットへ。トップスのハンガーとボトムのハンガーを交互にしたり、ハンガーの位置が上下にずれるように配置すると、上着の肩などがぶつかり合って擦れる心配もありません。数着分の上着を吊るせるハンガーなどを使うと、省スペースでたくさんの衣類を吊るせます。

3.ケースで保管

長期保管の時に活躍するのが、衣類ケースです。ニット類はケースの大きさに合わせてたたみ、寝かせず立てて収納しましょう。

写真左のように衣類を重ねるよりも、右のように立てて並べる収納の方が、衣類に重みがかからないのでしわが付きにくく、型くずれも防止できます。すべてのアイテムが一目で見渡せ、取り出しやすいのもポイントです。

TEACH ME, MEISTER!
教えてマイスター!

Q.気温差が大きい季節の変わり目、どんな服を着たらいいか迷います。おすすめコーデを知りたい!

A.ロングカーディガンが便利です!

衣替えの時期は急に寒くなったり暑くなったりと、服選びに悩みがち。ファッションアドバイザーの日比理子さんにおすすめのコーディネートを伺いました。

ファッションアドバイザー
日比理子さん

客室乗務員として10年間勤務した後、アパレル業に転身。ファッションアドバイザーとして、雑誌や新聞などのメディアで活躍中。ファッションや色彩の基本をわかりやすく解説する発信が注目され、幅広い世代の女性に人気。近著に『MY FASHION BOOK 色合わせと着こなしでいつもの服がおしゃれに見える』など。

サッと羽織れるカーディガンは、寒暖差の大きいこの時期におすすめのアイテムです。なかでも今年注目なのは、ロングカーディガン。肌寒いときの防寒対策としてはもちろん、着るだけで大人っぽく、こなれた雰囲気を演出できるのが魅力です。

トレンドのロングボトムスとも相性抜群!気になるヒップ周りもカバーできるので、さりげなく体のラインを隠せてスタイルアップも叶えてくれる一石二鳥のアイテムです。

面倒なイメージのある衣替えも、気温に注目してベストタイミングで行えば、ムダがなく効率的。朝晩と日中の気温差が大きい季節の変わり目も、上手に乗り切っていけますね。
また、この機会に「しまい洗い」や「収納方法の見直し」をすれば、大切な衣類が長持ち! 次の衣替えが楽になるというメリットもあります。スムーズな衣替えで、夏から秋のおしゃれを楽しんでいきましょう。

この記事を作成・監修した
マイスター

大貫 和泉

お洗濯マイスター

大貫 和泉

おおぬき いずみ

洗濯用洗剤などの製品開発・調査に約20年携わってきました。
母親としての経験と研究活動を融合し、日々のお洗濯に役立つ情報をわかりやすくお伝えしていきます。

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