
「制服のお洗濯」洗剤の選び方やアイロンいらずの洗い方、干し方をご紹介
制服はクリーニングに出すもの、と思い込んでいませんか?実は最近の制服は形状記憶に優れ、家庭で簡単に洗えるものが増えています。アイロンなしで型崩れせずキレイに仕上げるコツは、「洗濯ネットに入れる」「ドライコースを選択」「形を整えて干す」。汚れが気になるエリ・袖・裾には部分洗い洗剤で「前処理」を。
「制服」のお洗濯は「時間がかかる」「型くずれする」と思っていませんか?
ライオンが行った調査によると、「時間がない」「型くずれが心配」「洗い方がわからない」などの理由で、制服をクリーニングに出している家庭が多いことがわかりました。
制服の洗濯は「普段の洗濯物」と同じ程度の時間でできる
「時間がかかりそう」などの先入観がある制服の洗濯ですが、洗濯機のコースなどに気を付けるだけで、普段の洗濯物と洗い方や時間は変わりません。最近の制服はひと昔前とは違い、形状記憶に優れているので、型くずれの心配もありません。
手のかからない洗濯物なので、制服は月1回程度のお洗濯をおすすめします。
今回は、1回のお洗濯で汚れがすっきり落ちるだけでなく、型くずれも直っている様子をご紹介します。
<制服(スカート)の洗濯前・洗濯後の変化>
スカートは「洗濯前」には横に広がっていたプリーツラインがくっきりキレイによみがえり、横の広がりも消えました。
「制服」のお洗濯のポイント
お洗濯を始める前にポイントを整理しておきましょう。「制服」のお洗濯のポイントは、次の4つです。
1.汚れのつきやすい部分は前処理
2.洗濯ネットに入れる
3.洗濯機のドライコースなどでやさしく洗う
4.脱水後は形を整えて干す
制服を「洗う前」に
それでは制服を洗う手順についてご紹介します。
まずは洗濯機に入れる前の準備についてです。
1. 洗濯表示を確認する
裏面についている洗濯表示をチェックして、家庭で洗えるかどうかを確認します。
※洗濯表示は2016年12月1日に改定されました。
洗濯表示 | 旧絵表示 |
---|---|
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洗濯表示に「洗濯おけ」や「手洗い」の記号がついている場合は、家庭で洗えます。旧絵表示に「洗濯機」マークや「手洗い」マークがついている場合は、家庭で洗えます。
洗濯表示 | 旧絵表示 |
---|---|
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洗濯表示や旧絵表示に「洗濯おけに×」がついている場合は、家庭で洗えません。
洗濯表示に関する詳しい情報は、こちらをご覧ください。
難しくない!新しい洗濯表示(洗濯マーク)を覚えて上手にお洗濯
詰襟タイプの男子学生服の前身頃・袖についている「簡単に取り外せるタイプのボタン」は取り外してから洗いましょう。
2. 洗剤を選ぶ
洗濯表示だけでなく、タグの注意書きも確認して、適切な洗剤を選びます。
旧絵表示 | 洗濯表示 | おすすめの洗剤 |
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![]() ![]() |
一般衣料用洗剤![]() |
![]() |
おしゃれ着用洗剤![]() |
|
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なお、洗剤の中には漂白剤入りのものがありますが、下記の記号(漂白処理ができない)がついている場合には、「漂白剤入りの洗剤」は使用できません。
洗剤は色あせや型くずれを防ぐ、おしゃれ着用洗剤(アクロン)がおすすめです。
3. 汚れのつきやすいエリ・袖・裾には「前処理」を!
制服は黒っぽくて汚れが目立ちにくいものが多いのですが、着用し続けていると、エリには汗や皮脂汚れ、袖口にはそれに加えて鉛筆汚れなどが、また、ズボンの裾には泥はねがつくなど、汚れているものです。汚れがつきやすい部分には、汚れに適した部分洗い剤をつけて「前処理」をしておくようにします。
汚れによって、以下の部分洗い剤の種類を使い分けることがおすすめです。
部分洗い剤の種類
1. エリや袖口の汚れ ⇒「エリそで用」の部分洗い洗剤、もしくは液体の一般衣料用洗剤
2. ドロ、鉛筆の芯汚れ ⇒「ドロ用」の部分洗い洗剤、もしくは液体の一般衣料用洗剤
3. 食べ物のシミ ⇒「シミ用」の部分洗い洗剤、もしくは液体酸素系漂白剤
また、洗濯表示のタグに「中性洗剤使用」の文字や絵表示に「中性」と記載されている場合、「ウールの混紡率が高い」ものは、「中性のおしゃれ着用洗剤」の原液をつけて前処理すると良いでしょう。
4. 制服は必ず「洗濯ネット」に入れる
型くずれが少なく、しわがつかないように洗うため、制服は必ず「洗濯ネット」に入れて洗濯します。制服をネットに入れる時のポイントは、次のとおりです。
●制服の上下は別々の洗濯ネットに
●洗濯ネットは、なるべく洗濯槽の底の大きさ程度のものを!
●ネットの大きさに合わせてたたんでから入れる
洗濯機で「制服を洗う方法」
次に縦型全自動洗濯機で「制服を洗う方法」をご紹介します。
1. コースを選択
洗濯機の「手洗いコース」または「ドライコース」などの「やさしいコース」を選ぶ
2. しっかり押し沈める
3. 脱水は短時間に設定する
脱水でできるしわを抑えるために、洗濯機で設定できるもっとも短い時間に設定しましょう。
制服を「干す」時のポイント
最後に「干し方」をご紹介します。以下のいずれの場合も、短時間脱水をしたあとは、制服の「形を整えて」から干します。
形を整えて干すポイント
●上着の場合
肩を持って振りさばき、厚みのあるハンガー(なければハンガーにタオルを巻いて厚みを出す)にかけて干します。ボタンは外してエリの形を整え、しわが寄らないように身頃の位置を調節し、ハンガーの中心にかけます。袖口には、ぐるぐると巻いたタオルをおもり代わりに入れて、しわを防ぎます。
●セーラー服の場合
●ズボン・スカートの場合
「日頃のお手入れ」のポイント
毎日着用する制服は、なかなか頻繁に洗うことがむずかしいものです。だからこそ、「日頃のお手入れ」をしっかり行って、気持ち良く着用できるよう心がけましょう。
1.着用後はハンガーにつるし、湿気を取る
2.洋服ブラシでホコリを取る
3.ニオイやしわ予防のために「しわ取り消臭スプレー」を使用する
4.菌やウイルスが気になる場合には「菌やウイルス除去効果」のあるスプレーを使用する
5.ちょっと香りを楽しみたい時は、香り付けミストで
この記事を作成・監修した
マイスター

お洗濯マイスター
大貫 和泉
おおぬき いずみ
洗濯用洗剤などの製品開発・調査に約20年携わってきました。
母親としての経験と研究活動を融合し、日々のお洗濯に役立つ情報をわかりやすくお伝えしていきます。
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