漂白剤の正しい使い方は?いつものお洗濯にプラスして衣類をもっと清潔に
「衣料用漂白剤」には色柄物にも使える「酸素系」と、白物にしか使えない「塩素系」があります。どちらが使えるかは、洗濯表示を確認。洗濯の時に漂白剤を使うと、汚れ落ちがアップ。時間がたったシミや黄ばみ、ウイルス除去には「つけおき漂白」が効果的です。
清潔意識の高まりとともに、菌やウイルスに対する意識も変化していますね。そこであらためて注目されているのが、「衣料用漂白剤」です。漂白剤は汚れを落とすだけでなく、除菌・ウイルス対策ができるタイプの漂白剤もあります。普段のお洗濯に「漂白剤」をプラスする、新しいお洗濯習慣を始めてみませんか。
漂白剤のメカニズムと効果
「衣料用洗剤(以下洗剤)」も「衣料用漂白剤(以下漂白剤)」も「汚れに作用する」という点は同じですが、そのメカニズムは異なります。
洗剤は、成分に含まれる界面活性剤が汚れを包み込んで引きはがし、汚れそのものを除去します。
一方、漂白剤は、漂白成分の化学反応によって汚れやシミの色素を分解あるいは別の物質に変化させて白くします。さらに除菌やウイルス除去ができるものもあります。
それぞれメカニズムが異なるため、洗剤と漂白剤を合わせて使うことで、衣類をより清潔に洗い上げることができるのです(下図)。
- 〈実験方法〉衣類(ポリエステル、着用して汚れたワイシャツ)。「洗剤のみ」は当社洗剤を使用して洗濯、「洗剤+ブライトSTRONG」はブライトSTRONGを塗布し10分放置した後に当社洗剤を使用して洗濯。洗濯は全自動洗濯機、通常コース、水道水使用、ワイシャツ単独で洗濯。
例えば、洗剤のみで洗濯した場合、エリに汚れが残っていますが(左図)、洗剤と漂白剤(ブライトSTRONG)を使用した場合、エリの汚れがすっきりと落ちています。
漂白剤の種類と選び方は?
家庭で使われる漂白剤は、大きく「塩素系漂白剤」と「酸素系漂白剤」の二つに分けられます。
「塩素系漂白剤」の漂白成分は、次亜塩素酸ナトリウムなど。漂白力が強く、白い衣類や布巾などの白物の漂白に使われます。ただし、生地を傷めるおそれがあるので、毛・絹・ナイロン・アセテート・ポリウレタンの繊維には使用できません。
一方、「酸素系漂白剤」の漂白成分は、過炭酸ナトリウムや過酸化水素など。塩素系漂白剤と比較すると漂白力がおだやかです。色・柄物にも使うことができるため、普段のお洗濯に使いやすいのは「酸素系」です。
さらに、「酸素系漂白剤」には「液体」と「粉末」があります。
「液体」タイプは、毛や絹など幅広い素材に使うことができ、汚れに直接塗布することもできるのが特徴です。
「粉末」タイプは、使用できる素材は限られるものの、「液体」タイプよりも漂白力が強い点が魅力です。
<漂白剤の種類と特徴>
酸素系漂白剤 | 塩素系漂白剤 | ||
---|---|---|---|
種類 | 液体 | 粉末 | |
使える衣類 | 色柄物・白物 毛・絹もOK | 色柄物・白物 毛・絹はNG | 白物 毛・絹・ナイロン・アセテート・ポリウレタンはNG |
ただし、漂白剤を使用する時は、必ず洗濯表示を確認し、使用できるかどうかを確認してください。
洗濯表示 | 酸素系漂白剤 | 塩素系漂白剤 |
---|---|---|
使用できる | 使用できる | |
使用できる | 使用できない | |
使用できない | 使用できない |
この汚れは漂白剤を使ったほうが良い?
漂白剤には、食べこぼしなどのシミに含まれる色素を分解する作用があります。また、時間がたって変質したり、繊維の奥まで入り込んで落ちにくくなったりした皮脂などの汚れも、漂白剤の得意分野です。
シミ汚れには、洗剤だけで落とせるもの、漂白剤と洗剤の合わせ技で落ちやすくなるものがあります。まずは「汚れの選別」をして、汚れの正体に合わせたお洗濯をすることが大切です。
なお、洗剤や漂白剤を使っても落ちにくい汚れもあります。
汚れの選別
「洗剤」だけで落ちやすい汚れ
しょうゆ、ソース
「洗剤」と「漂白剤」を併用する方が良い汚れ
赤ワイン、ブドウジュース、紅茶、カレー、ケチャップ、ミートソース、コーヒー、血液
洗剤や漂白剤を使っても落ちにくい汚れ
接着剤、チューインガム
動画で解説!漂白剤の効果的な使い方
ガンコな汚れや気になるニオイ対策に加えて、除菌・ウイルス対策にも有効な漂白剤。用途に応じて、「洗剤と一緒に洗濯機に入れる」「汚れに直接塗る」「つけおきする」など、漂白剤の使い方を変えるとさらに効果的!動画で詳しく解説します。
知っていますか?漂白剤(酸素系)の適切な使い方
- ※「ブライトSTRONG極 パウダー」は、現在販売しておりません。
目的別の漂白剤の使い方
解決したい悩み事別に、漂白剤の使い方をご紹介します。
「衣類全体の汚れ」を漂白する
黄ばみや黒ずみなど、衣類全体の汚れを漂白し、白物をより白く、色・柄物をくっきり鮮やかにしたい場合には、「全体漂白」を行います。毎回のお洗濯で行うと、黄ばみ・黒ずみの予防にも効果的です。
〈使い方〉
1.洗濯機に衣類を入れて、スタートボタンを押す
2.洗剤と液体酸素系漂白剤(もしくは粉末酸素系漂白剤)を投入口に入れる
(洗剤と粉末タイプは異なる投入口に投入する場合があります)
3.ふたを閉めて、洗濯スタート
「部分汚れ」を漂白したい時には
食べこぼしのシミ、エリ・袖口の汚れ、汗ジミなど、部分的な汚れを落としたい場合には、汚れの部分に液体酸素系漂白剤を直接塗ってから洗濯すると効果的です。
- ※金属製のファスナー、ボタン、ホックには直接塗らないでください。
<使い方>
1.液体酸素系漂白剤を汚れに直接塗る
液体酸素系漂白剤をキャップにとり、シミなどの汚れに直接塗ります。汚れに十分にしみ込む程度に塗りましょう。
2.洗濯機に衣類を入れてふたを閉め、スタートボタンを押す
漂白剤を塗った衣類とほかの洗濯物を一緒に洗濯機に入れます。洗剤を投入口に入れ、洗濯スタート。液体酸素系漂白剤を塗った衣類は放置せず、すぐに洗濯します。
「ガンコな汚れ」を漂白したい時には
時間がたってしまったシミや黄ばみ・黒ずみなど、ガンコな汚れを落としたい場合には「つけおき漂白」が効果的です。液体酸素系漂白剤と粉末酸素系漂白剤では使用方法が異なるので注意してください。
液体酸素系漂白剤(ブライトSTRONG漂白&抗菌ジェル) の場合
〈使い方〉
1.「濃い目の洗剤液」をつくる
洗濯おけや洗面器に入れた40℃以下の水5Lに、洗濯1回分の洗剤を入れます。洗剤は、「使用量の目安」に書いてある水量30Lの時の洗剤量を入れます(高濃度液体洗剤(トップスーパーNANOXなど)の場合は10gが目安)。
2.液体酸素系漂白剤を入れる
液体酸素系漂白剤を商品の使用量の目安に従い入れます。50mlが目安です(水1Lあたり10ml(キャップ1/4杯))。手荒れが気になる方は、洗剤や漂白剤を入れる時に炊事・掃除用ゴム手袋を着用してください。また、つけおき用の容器は、ステンレス以外の金属製の容器を使用すると金属が触媒となって、生地を傷めたりする場合がありますので注意してください。
3.衣類を入れてつけおきする
衣類を入れて30分〜2時間程度つけおきします。その際、衣類に十分液がしみわたるようにしましょう。
4.つけおき液ごと洗濯機に入れて洗濯する
つけおきした衣類は、つけおき液ごと洗濯機に入れ、洗濯します。ほかの洗濯物と一緒に洗濯してもかまいません。
粉末酸素系漂白剤の場合
粉末酸素系漂白剤でつけおきをする時には、洗剤を加えずに行うのがポイントです。
〈使い方〉
1.粉末酸素系漂白剤を溶かした「つけおき液」をつくる
洗濯おけや洗面器に、40℃以下の水(5L程度)に、粉末酸素系漂白剤を溶かした液をつくります(漂白剤量は製品の「使用量の目安」を参考にしてください)。炊事・掃除用ゴム手袋を着用してください。また、つけおき用の容器は、ステンレス以外の金属製の容器を使用すると金属が触媒となって、生地を傷めたりする場合がありますので注意してください。
2.つけおき液に衣類を入れてつけおきする
衣類を入れて、30分〜2時間程度つけおきします。その際、衣類に十分液がしみわたるようにしましょう。
3.つけおき液を捨て、洗濯機で洗う
つけおきした液を捨ててから、洗濯槽に衣類を入れ、いつも通りにお洗濯します。ほかの衣類を洗濯したい場合は、洗剤に加えて、あらためて粉末酸素系漂白剤も投入口に入れます。
「除菌」したい時には
衣類の除菌にも、漂白剤と洗剤を使った洗濯が有効です(ただし、すべての菌を除菌するわけではありません)。液体酸素系漂白剤と粉末酸素系漂白剤では使用方法が異なるので注意してください。
液体酸素系漂白剤(ブライトSTRONG漂白&抗菌ジェル) の場合
1.液体酸素系漂白剤と洗剤を溶かした「つけおき液」をつくる
1Lの水に対し、液体酸素系漂白剤をキャップ1/4杯(10ml)と液体洗剤を小さじ1杯程度(約5ml)溶かします。手荒れが気になる方は、洗剤や漂白剤を入れる時に炊事・掃除用ゴム手袋を着用してください。また、つけおき用の容器は、ステンレス以外の金属製の容器を使用すると金属が触媒となって、生地を傷めたりする場合がありますので注意してください。
2.衣類を入れてつけおきする
衣類を入れて、30分〜2時間程度つけおきします。
3.水ですすぐ
つけおき液を流して、衣類を水ですすいでください。すすぎの回数は、一緒に使う洗剤の指定回数に準じます。また、つけおき後、洗濯機にほかの衣類と一緒に入れ、普通にお洗濯する場合は、再度洗剤を加えてください。衣類全体の漂白をしたい場合には、再度漂白剤も加えます。
粉末酸素系漂白剤の場合
1. 洗濯機に衣料用洗剤と粉末酸素系漂白剤を入れる
洗濯槽に洗剤を入れ、いつも使っている洗剤と粉末酸素系漂白剤を投入口に入れます。漂白剤の投入口は、粉末洗剤の投入口と同じ洗濯機もあります。
2.洗濯スタート
洗濯機のふたを閉じ、いつも通りにお洗濯をします。粉末酸素系漂白剤のパワーで衣類の除菌をしながら、気になる汚れやニオイもパワフルに落とすことができます。
「ウイルス除去」したい時には
ウイルスを除去するには、酸素系漂白剤を使用して「つけおき洗い」を行います(ただし、すべてのウイルスを除去できるわけではありません)。
1.酸素系漂白剤を溶かした「つけおき液」をつくる
洗濯おけや洗面器に、40℃以下の水(5L程度)に、酸素系漂白剤を溶かした液をつくります(漂白剤量は製品の「使用量の目安」を参考にしてください)。炊事・掃除用ゴム手袋を着用してください。また、つけおき用の容器は、ステンレス以外の金属製の容器を使用すると金属が触媒となって、生地を傷めたりする場合がありますので注意してください。
2.つけおき液に衣類を入れてつけおきする
衣類を入れ、30分~2時間程度つけおきします。「ウイルス除去効果のある酸素系漂白剤」でつけおき洗いを行うと、ウイルスの除去効果があります。
3.つけおき液を捨て、洗濯機で洗う
つけおきした液を捨ててから、洗濯槽に衣類を入れ、いつも通りにお洗濯します。
※1 ここから先は外部サイトへ移動します。価格やサービス内容については、各サイトに記載されている内容をよくお読みになり、ご自身の責任でご利用ください。
※2 通販限定販売品は、「取扱店舗を探す」ではご案内しておりませんのでご了承ください。
漂白剤についてのQ&A
- INDEX
-
- Q.目に入った時、飲み込んだ時、皮膚についた時の応急処置は?
- Q.漂白剤が洗濯機のプラスチックに付着すると、傷みの原因になる?
- Q.酸素系漂白剤を床や家具、電気製品等にこぼしてしまった!
- Q.塩素系と酸素系など、異なるタイプの漂白剤を混ぜても大丈夫?
- Q.塩素系の漂白剤の表示にある「まぜるな危険」とは?
- Q.台所用(キッチン用)漂白剤と衣料用漂白剤の違いは?
- Q.衣類の取り扱い表示の漂白記号の意味と、それぞれ使える漂白剤が知りたい
- Q.漂白剤に含まれる漂白成分は何?
- Q.酸素系漂白剤は単独で使えますか?洗剤との併用が必要なのでしょうか?
- Q.衣料用洗剤と一緒に使用しても大丈夫?
- Q.すすぎ1回の高濃度液体洗剤と一緒に使えますか?
- Q.柔軟剤と一緒に使用しても大丈夫?
- Q.漂白を使用する時に生地を傷めないようにするポイントは?
- Q.おしゃれ着や色・柄物に使用できますか?
- Q.赤ちゃんの衣料(肌着、布おむつなど)にも使えますか?
- Q.どの洗濯機でも使用できますか?
- Q.衣料用漂白剤は、洗濯機のどこに入れれば良いですか?
- Q.熱湯で使用してはいけない理由は?
- Q.つけおき時に使う容器の注意点は?
- Q.つけおき用の液を作り置きしておくことはできますか?
- Q.白いTシャツに他の衣類の色がうつってしまった場合、衣料用漂白剤で回復させることができますか?
- Q.血液汚れの適切な落とし方は?
- Q.残り湯洗濯でも漂白剤は使用できますか?
1.使用上の注意
Q.目に入った時、飲み込んだ時、皮膚についた時の応急処置は?
液体酸素系漂白剤(ブライトSTRONG漂白&抗菌ジェル)および粉末酸素系漂白剤の場合、目に入った時は、すぐに流水で15分以上洗い流してください。飲み込んだ時は、吐かせずに、水又は牛乳を飲ませてください。皮膚についた時は、すぐに水で洗い流してください。いずれの場合も、異常がある時は商品を持参し、医師に相談してください。
液体酸素系漂白剤の場合、原液が皮膚につくと白くなることがありますが、しばらくすると元に戻ります。
Q.液体酸素系漂白剤が洗濯機などのプラスチックに付着すると、傷みの原因になる?
液体酸素系漂白剤の「使用上の注意」には、「洗濯槽のフタなどプラスチック部分に液がついた時は、水ですぐにふきとる。放置すると傷むことがある」と表示されています。すべてのプラスチック素材で傷みが発生するわけではありませんが、原液がついたまま放置すると、時間の経過とともにプラスチックの表面部分が白く変化したり、ヒビが入ったりする場合があります。原液がプラスチック部分に付着した場合には、乾ぶきではなく、水で湿らせた布巾などですぐにふき取ってください。
Q.酸素系漂白剤を床や家具、電気製品等にこぼしてしまった!
液体タイプの酸素系漂白剤の場合、床や家具、電気製品等についた液はすぐにふき取ってください。床がすべる場合は、水ぶきするとぬめりが取れやすくなります。粉末タイプの酸素系漂白剤の場合、粉末を取り除いた後、水ぶきをしてください。
Q.塩素系と酸素系など、異なるタイプの漂白剤を混ぜても大丈夫?
異なるタイプの漂白剤が混じると、本来の漂白効果が発揮されません。異なるタイプを同時に使用することは避けてください。塩素系漂白剤と酸素系漂白剤が混ざった場合、また、酸素系漂白剤同士でも、液体タイプと粉末タイプが混ざった場合も酸素が発生します。吸っても特に危険はありませんが、混ざった液を容器に入れて密閉すると、容器が膨らんで破裂することがあるので注意が必要です。
Q.塩素系漂白剤の表示にある「まぜるな危険」とは?
「塩素系の漂白剤や洗浄剤」と「酸性タイプの洗浄剤」が混ざると、有害な塩素ガスが発生するので注意してください、という意味です。
「塩素系」とは、次亜塩素酸ナトリウムを主成分としている製品で、塩素系漂白剤が代表例です。「酸性タイプの洗浄剤」は、トイレ用の洗剤などが代表例です。いずれも製品の表示で確認できます。
Q.台所用(キッチン用)漂白剤と衣料用漂白剤の違いは?
どちらも次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする、塩素系の漂白剤です。しかし、それ以外に配合されている成分が異なる場合があるので、用途に合わせてきちんと使い分けて使用してください。
2.使用方法
Q.洗濯表示の漂白記号の意味と、それぞれ使える漂白剤が知りたい
Q.漂白剤に含まれる漂白成分は何?
塩素系漂白剤の漂白成分は、次亜塩素酸ナトリウムなどです。漂白力が強く、繊維製品に使用されている染料まで脱色してしまう可能性があるため、色柄物には使用できません。白い無地の衣類やタオルなどにだけ、使用できます。酸素系漂白剤の漂白成分は、過酸化水素や過炭酸ナトリウムなどです。繊維製品に使用されている染料は脱色しないため、白物にはもちろん色柄物にも使用することができます。
Q.酸素系漂白剤は単独で使えますか?洗剤との併用が必要なのでしょうか?
粉末タイプを「つけおき」で使用する場合は、単独で使えます。「つけおき」以外で使う場合は、酸素系漂白剤のみで洗っても充分な効果は発揮されません。必ず、洗剤と一緒に使ってください。
液体タイプは、部分汚れを漂白する場合に汚れに塗布する場合は、単独で使えます。それ以外、例えば衣類全体を漂白する場合や除菌したい場合は、必ず洗剤と併用してください。
Q.衣料用洗剤一緒に使用しても大丈夫?
塩素系と酸素系の漂白剤は、洗剤と一緒に使用することができます。ただし、用途(例えばガンコな汚れの漂白・ウイルス対策を目的としたつけおき洗いなど)によっては、単独で使用しなければならない場合があります。製品の表示や使用方法をよく確認してください。
Q.すすぎ1回の高濃度液体洗剤と一緒に使えますか?
「ブライトSTRONG」などの漂白剤は、「トップ スーパーNANOX 」や「トップスーパーNANOXニオイ専用」などの、すすぎ1回を特徴とした衣料用洗剤と一緒に使用できます。すすぎ回数は、衣料用洗剤に表示されている回数に合わせると良いでしょう。なお、漂白剤と洗剤の使用量は、記載の使用量目安に従ってください。
Q.柔軟剤と一緒に使用しても大丈夫?
漂白剤は「洗い」の工程で、柔軟剤は最後の「すすぎ」の工程で使用すれば問題ありません。柔軟剤は、洗濯前に洗濯機の投入口に入れておくことで、自動的に最後のすすぎ時に投入されます。
Q.漂白を使用する時に生地を傷めないようにするポイントは?
洗濯表示を確認し、漂白剤使用可能な衣類のみに使用すること、漂白剤の使用方法やつけおき時間を守ることがポイントです。生地を傷めないように、漂白剤を直接塗布する場合は生地が傷まないよう時間をおかず、すぐに洗剤と一緒に洗濯してください。汚れがひどい場合は、洗剤や漂白剤の量を増やしたりつけおき時間を延長したりせず、数回に分けて漂白しましょう。
Q.おしゃれ着や色・柄物に使用できますか?
最初に必ず、洗濯表示を確認し漂白剤が使用可能な繊維製品かどうかを確認してください。酸素性漂白剤であれば、色・柄物にも使用できます。さらに、液体タイプの酸素系漂白剤は毛や絹にも使用できます。毎日のお洗濯から漂白剤を使い、おしゃれ着の場合は色合いをキープしましょう。なお、素材を傷めたり、変色する可能性があるため、つけおき洗いはできません。
Q.赤ちゃんの衣料(肌着、布おむつなど)にも使えますか?
洗濯表示を確認し、漂白剤が使用可能な製品であれば使えます。使用量を守って、きちんとすすげば漂白成分が残ることはありません。赤ちゃんの衣類は、清潔に保ってあげましょう。
Q.どの洗濯機でも使用できますか?
縦型洗濯機、ドラム式洗濯機、二層式洗濯機など、あらゆる洗濯機で使えます。使用量は、製品の「使用量の目安」に従ってください。
Q.漂白剤は、洗濯機のどこに入れれば良いですか?
洗濯機の投入口に入れます。漂白剤の投入口は、粉末洗剤の投入口と同じ洗濯機もあります。
Q.熱湯で使用してはいけない理由は?
漂白成分の分解が促進され、充分な漂白効果が得られない場合があります。
Q.つけおき時に使う容器の注意点は?
酸素系漂白剤を使用してつけおき洗いをする場合、ステンレス以外の金属製の容器を使用すると金属が触媒となって、生地を傷めたりする場合があります。できるだけプラスチックなど樹脂製の容器で、つけおきを行ってください。
Q.つけおき用の液を作りおきしておくことはできますか?
漂白剤を薄めた液や、粉末酸素系漂白剤を溶かした液は、漂白成分が分解されるなどして、徐々に効果がなくなるため、作りおきはできません。使うごとに、目的に応じた濃さの溶液を作ってください。粉末酸素系漂白剤は、溶かすと発泡するため、密封すると容器が破裂することがあります。溶かした液を密封しないように十分ご注意ください。
Q.白いTシャツに他の衣類の色がうつってしまった場合、漂白剤で回復させることができますか?
漂白剤は、シミ、黄ばみ、黒ずみなどの「汚れの色素」を漂白することを目的にしています。そのため「他の衣類からの色移り」を漂白するためには使用しないでください。
Q.血液汚れの適切な落とし方は?
水か 40 ℃以下のぬるま湯で予洗いし、その後に漂白剤を使ってつけおき洗いをしましょう。最後に洗濯機で洗います。予洗いの時は、40 ℃を超えたお湯で洗うと血液中のたんぱく質が固まり、落としづらくなります。また血液汚れに、水洗いせず直接漂白剤を塗布すると、血液が変質して落としづらくなります。
Q.残り湯洗濯でも漂白剤は使用できますか?
漂白剤には消臭・除菌効果もあるので、お風呂の残り湯で洗濯をしている方にもおすすめです。
3.使用期限・保管方法・廃棄方法
Q. 漂白剤は開封後、どのくらいで使い切れば良いの?
衣料用漂白剤の漂白成分は、放置していると徐々に分解されてしまいます。特に温度が高い場所、直射日光が当たる場所に保管していると分解が促進され、効果が低下しやすくなるので注意が必要です。高温や直射日光を避けて保管し、開封後は早めに使い切りましょう。
Q.漂白剤の保管方法は?
保管する際は、高温多湿、温度変化のある場所、直射日光の当たる場所は避けることをおすすめします。
Q. 詰め替え時の注意点は?
詰め替えする時は、容器の中身を必ず使い切ってから、新しいものを入れてください。詰め替え前に、水などで容器を洗浄しないでください。異なる製品を詰め替えたり、異なる2種類以上の製品を混ぜることは決してしないでください。
Q.漂白剤の容器包装の廃棄方法は?
まず、お住まいの各自治体のホームページなどを確認し、自治体が定める廃棄方法に従ってください。
プラスチック製の容器は水ですすぎ、資源ごみとして捨てます。水ですすいだあとは、容器の水を極力きってから捨てることをおすすめします。
4.その他
Q. 蛍光増白剤、香料、酵素は入っていますか?
蛍光増白剤は含まれていませんが、香料と酵素は含まれている場合があります。製品の表示やウェブサイトでの情報を確認してください。
Q.還元漂白剤とはどんなものですか?
塩素系漂白剤や酸素系漂白剤などの「酸化漂白剤」とは異なるものです。酸化漂白剤と比較して、漂白効果が低く、酸化で劣化したものの回復(例えば、鉄分による黄ばみ、塩素系漂白剤による繊維の黄変などの回復)に使用されます。白物専用で(毛、絹を含むほとんどの繊維で使用可)、色、柄物の繊維製品には使用不可です。成分はハイドロサルファイト、シュウ酸、二酸化チオ尿素などが一般的です。
Q. 水中の鉄分で洗濯物が黄ばんだ時や、鉄サビ汚れがとれない時の漂白方法は?
水中に含まれる鉄分が原因となる、衣類全体の黄ばみや鉄サビ汚れには、還元漂白剤を使用することをおすすめします。鉄分は酸化すると黄褐色に着色しますが、還元漂白剤はそれを元に戻す働きがあります。ただし白物衣料にしか使用できませんのでご注意ください。
Q. 漂白剤のライオンでの製品ラインナップは?
液体タイプの酸素系漂白剤として「ブライトSTRONG漂白&抗菌ジェル」があります。一方、粉末タイプの酸素系漂白剤、塩素系漂白剤、還元漂白剤の製品は、当社では取り扱いがありませんので、他社製品をお買い求めください。
Q. 製品の表示にある「殺菌」「除菌」「抗菌」などの意味は?
詳しくは日本石鹸洗剤工業会のウェブサイトを参照してください。
この記事を作成・監修した
マイスター
お洗濯マイスター
片木 徹也
かたぎ てつや
洗濯用洗剤などの製品開発に約15年携わってきました。
日々のお洗濯を楽しく、快適に行っていただけるよう、技術に基づいたノウハウをわかりやすくお伝えしていきます。
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