ニット・セーターの縮み対策、洗濯ネットだけに頼っていませんか!?

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LION お洗濯マイスター

大貫 和泉おおぬき いずみ

ニット・セーターの縮み対策、洗濯ネットだけに頼っていませんか!?

20~30代女性の多くが、ニットの洗濯に失敗している!

寒い季節はもちろん、春や秋はコットン素材のものも出回り、幅広いシーズンで活躍するニット。家で洗ったら縮んでしまった!という経験はありませんか?
ライオンが、20~30代の女性を対象に「家で洗ったら、失敗した経験のある衣類」を調査したところ、以下のような結果※1になりました。

位 セーターなどのニット
2位 ブラジャー
位 ダウンジャケット 

  • ※1 20~30代女性 2017年WEB調査

セーターなどのニットは、ほかを大きく引き離しての1位でした。さらに、「ニットのお洗濯でどう失敗したか」を聞いたところ、「縮み」と回答した方が91%と突出していました。

20代はニットを「洗濯ネット」に入れて「標準コース」で洗う人が多数派

実際にみなさんは、どのようにニットを洗っているのでしょうか。
調査の結果、20代は洗濯機の「標準コース」で洗っている人が最も多く、半数近くに上りました。30代でも、標準コースで洗う人の数は3割を超えました※2

<冬物のニットのお洗濯方法>

  • ※2 2017年 ライオン調べ

20代女性の多くは「ニットを洗濯ネットに入れさえすれば、型くずれは抑えられる」と思っているのかもしれませんね。

洗濯ネットに入れるだけでは、ニットの縮みは抑えられない!

果たして、洗濯ネットを使用すればニットの縮みは抑えられるのでしょうか?
答えは「NO」。洗濯ネットを使用するだけではニットの縮みや型くずれは防げません。

こちらをご覧ください。
下の写真は、洗濯ネットを使用し、ウールと綿のニットを洗濯機の「標準コース」と「おしゃれ着コース」で洗ったときの縮み具合を比較したものです。

ウール100%ニット

ニットを標準コースで洗濯した場合(左)とおしゃれ着コースで洗濯した場合(右)

袖口の部分

肩の部分

綿95%、カシミヤ5%ニット

  • 実験条件:洗濯ネットにウール・綿のニット(セーター)を畳んで入れ、おしゃれ着用洗剤(アクロン)を使用し、縦型洗濯機を用いて、洗濯機のコースを「標準コース」もしくは「おしゃれ着コース」で洗濯。
    ※標準コースでお洗濯すると、すべてのニットが縮んでしまうわけではありません

注目したいのは、洗濯ネットに入れても、標準コースで洗濯するとニットが縮んだ、という点です。ウールのニットをみると、標準コースでお洗濯したものは、着丈だけではなく、袖口まで縮んだり、肩の部分も型くずれしていました。また実験により、ニットの縮みは、機械力が大きいほど、そして洗濯時間が長くなるほど、縮みやすくなることがわかりました。

洗濯機でニットの縮みを防ぐコツ

ニットの縮みを抑えるためには、「おしゃれ着コース」を使用したり手洗いするなど、やさしく洗って、縮みを防ぎましょう。

おしゃれ着コースは、「手洗い」「ドライ対応」「おうちクリーニングコース」など、各洗濯機によってコース名が異なります。手洗いマークのついた衣類を洗濯機で洗う場合は、事前に洗濯機で洗えるかどうか、洗濯機メーカーの情報を確認しましょう。

また、洗浄力を落とさず、洗濯時間を短くするためには、すすぎの回数を少なくすることがおすすめです。

洗濯機ですすぎの回数を1回に設定して洗濯した場合、すすぎを2回するより縮みのリスクが軽減できます。すすぎ回数を変えてニットを洗濯したときの縮み具合を比較した実験では、ニットの胸幅で約1.5㎝もの差が見られたものもありました。

すすぎ回数を1回にする時には、おしゃれ着用洗剤のパッケージの裏面を確認し、「すすぎ1回でOK」のマークがある洗剤を使用しましょう。

ニットの縮みを防ぐ、失敗しないお洗濯のポイント

ニットを洗濯機でお洗濯する時、以下の2つのポイントを守って洗うと、縮みだけでなく、しわ、毛玉などの型くずれを抑えることができます。

ニットの縮みを防ぐコツ

1. 洗濯ネットにたたんで入れ、「おしゃれ着コース」で、「おしゃれ着用洗剤」を使って洗う

おしゃれ着用洗剤は、型くずれや色あせ、毛玉の防止効果のある成分が含まれているものや、縮みリスクをより軽減できる「すすぎ1回でOK」のマークのあるおしゃれ着用洗剤がおすすめです。

(「すすぎ1回でOK」の洗剤を使用する場合、洗濯機で「おしゃれ着コース」のすすぎ回数を変更できるなら、「すすぎ1回」に設定しましょう。)

2. 形を整えて、陰干し

手でニットの形を整えた後、平らな場所に平干しするか、竿に袖をたらさずにかけるなど水分を含んだニットの重みで型くずれするのを防ぎましょう。 


教えて マイスター

ニットを洗うとき、「おしゃれ着用洗剤」を使ったほうがいいのはなぜ?

おしゃれ着用洗剤は浸透力が違います

一般的な衣料用洗剤を使って、「おしゃれ着コース」でウールニットをお洗濯した際、いざ洗濯機から取り出したら、生地の一部が濡れずに洗濯が終了していたことはありませんか。そんなときは、洗剤液がニット全体に浸透せず、きちんと洗えていない可能性があります。

このようなことがなぜ起こるのかというと、ウールに水をはじく性質があるからです。
「おしゃれ着コース」は弱い力(機械力)で洗うため、ウールのニットが水に濡れにくくなります。そのため、洗濯機の中でニットが沈まず、水面に浮いたまま洗濯が終わってしまうことがあります。

一方、「おしゃれ着用洗剤」は、配合成分の働きにより、ウールのニットでも早く水が浸透する効果があります。

たとえば「一般衣料用洗剤」と「おしゃれ着用洗剤」、それぞれの洗剤液(洗濯機洗濯の濃度)の上にウールの毛糸でリボンを作ったものを置き、リボンが下に沈むまでの時間をはかってみると、「おしゃれ着用洗剤」の洗剤液の方が「一般衣類用洗剤」よりもはやく毛糸が沈みます。

毛糸を洗剤液の上に置く→毛糸が沈むまでの時間をはかる

このように、「おしゃれ着用洗剤」を使用すると、ウールに洗剤液が浸透しやすくなります。ですから、弱い水流でもしっかり浸透し、縮みを抑えながらニットの汚れをしっかり落としてくれます。

おしゃれ着用洗剤は酵素が入っていません

一般衣料用洗剤には、汚れを落としやすくするため、酵素が入っているものもあります。ウールやシルクなどの素材は主にタンパク質でできた繊維なので、プロテアーゼ(タンパク質分解酵素)の入っている洗剤を使用すると、生地にダメージを与える原因になります。

ウールニットを洗うときは、「おしゃれ着用洗剤」の使用をおすすめします。

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