「入れ歯安定剤」の使い方〜粉末・クリーム・クッション等タイプ別に解説〜
入れ歯が安定すれば、よく噛めて食べ物も挟まりにくくなり、楽しく食事ができるようになります。新しい入れ歯がなじまない方には違和感が少ない「粉末タイプ」、入れ歯がゆるんだり、小さな食べ物が挟まって痛い方には粘着性の高い「クリームタイプ」、入れ歯ががたついたり、外れやすい方には「クッションタイプ」がおすすめです。
入れ歯(義歯)安定剤で毎日を快適に!
入れ歯をお使いの皆さん、食事の際に「食べ物が入れ歯と歯茎の間に挟まって痛い」「入れ歯が外れやすい」などの困りごとはありませんか?入れ歯はその人の口に合うように作られていますが、毎日使っていると、少しずつズレや隙間ができる場合があります。そうした時は、入れ歯安定剤を使ってみてはいかがでしょうか。入れ歯が安定すればよく噛めるだけではなく、入れ歯と歯茎の間に食べ物が挟まりにくくなり、楽しく食事ができるようになります。また、人前で入れ歯が外れるという心配も少なくなります。そこで、快適な毎日のために、入れ歯安定剤の選び方と使用の際の注意点をご紹介します。
入れ歯のお悩み別!入れ歯安定剤の「選び方」
入れ歯安定剤には主に、「唾液と混ざることでのり状になるタイプ」と、入れ歯と歯茎の隙間を埋めて入れ歯を歯茎に密着させる「クッションタイプ」があります。「唾液と混ざることでのり状になるタイプ」には「粉末タイプ」「クリームタイプ」などの形状があり、入れ歯の状態や材質によって選ぶ目安が異なります。
新しい入れ歯がなじまないという方には、薄く付いて違和感が少なく使用できる「粉末タイプ」が適しています。入れ歯と歯茎の隙間が広がり、入れ歯がゆるむ、小さな食べ物が挟まって痛いという悩みを抱えている方は、「粉末タイプ」に比べて粘着性の高い「クリームタイプ」が適しています。さらに、隙間が大きくなり、入れ歯が、がたついたり、歯茎に当たって痛い、外れやすいという方は、「クッションタイプ」が適しています。
入れ歯安定剤の中には、部分入れ歯や金属製の入れ歯には使えない製品もあります。購入する時は、入れ歯安定剤がご自分の入れ歯に使えるかどうかを確認して下さい。
入れ歯安定剤の「使い方」
入れ歯安定剤の「注意点」
「使い方」や「入れ歯に残った安定剤の洗浄方法」は、製品の種類によって異なります。入れ歯安定剤は管理医療機器です。使用前に、製品の説明文書をよく読んで適切に使うことが大切です。
・入れ歯が直接触れるところに荒れ、痛み、傷、はれ等の症状のある方はご使用できません。
・「クッションタイプ」を中心にアルコールを含む製品もあるため、アルコールに弱い方や過敏症の方は注意が必要です。
・歯茎がやせる等によって合わなくなった入れ歯を入れ歯安定剤で安定させるのは一時的な使用にとどめ、長く使い続けることは避けてください。不具合を感じたら早めに歯科医院で診てもらいましょう。
TEACH ME, MEISTER!
教えてマイスター!
どんな人が入れ歯安定剤を使っているの?
「隙間に食べ物が入らないようにするため」に入れ歯安定剤を使う人が多数
入れ歯安定剤の使用目的は人によって異なりますが、ライオンの調査によると、「隙間に食べ物が入らないようにするため」という理由で使用している方が多いことがわかります。イチゴの種、ゴマ、おせんべい、ナッツ類などは入れ歯と歯茎の間に挟まりやすいですが、入れ歯安定剤を使用することで、これらの食品も食べやすくなります。
この記事を作成・監修した
マイスター
オーラルケアマイスター
平野 正徳
ひらの まさのり
オーラルケア関連の基礎研究ならびに開発研究に20年以上携わってきました。 これまで得た知識と経験を活かして、歯とお口の健康に関する情報をお伝えします。
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