入れ歯(義歯)を外したあとの口腔ケアと歯磨きの方法!総入れ歯の場合は?
「総入れ歯を外したあと」は、頬の筋肉を使って右、左と強く口をすすぎ、「やわらかめの歯ブラシ」などでやさしくブラッシングを。「部分入れ歯」の場合は、残っている歯の健康を第一に、「入れ歯の金具がかかっていた歯」や「まわりの歯茎」「孤立した歯」をていねいに磨いて。入れ歯と口の中をよく観察することも大切。
忘れがちな「入れ歯(義歯)を外したあと」の歯と口のケア
自分の入れ歯をきちんと掃除をしている人でも、つい忘れがちなのが「入れ歯を外したあと」の歯と口のケア。毎日使う入れ歯と同様、自分の歯と口のケアも大切です。入れ歯を外したあとの歯や、口のケアを怠ると、残っている歯がむし歯や歯周病になってしまったり、口内炎が出来やすくなってしまいます。
そこで今回は、「入れ歯を外したあとの歯と口のケアのポイント」を紹介します。
「総入れ歯」の場合でも、お口の中のお手入れは大切
「総入れ歯」を使用していると、いわゆる「歯ごたえ」という食物への感触が低下してしまうため、口の中に食べかすが残りやすくなります。時には驚くほど大きな食べ物の塊が残っていても、本人は気付かないこともあるようです※1 。口の中を清潔にするためにも、入れ歯そのものの清掃はもちろん、お口の中のお手入れはも大切です。
- ※1 口腔ケアQ&A 施設口腔保険協会/日本口腔疾患研究所監修 中央法規出版 2006年
「総入れ歯を外したあと」の歯と口のケアのポイント
頬の筋肉を強く動かしながら口をすすぐ
総入れ歯の方のお口のケアの第一は、「口すすぎ」です。ただし、2〜3回クチュクチュと軽くすすぐだけでは不十分。頬の筋肉を使って、右、左と強く動かすのがおすすめです。
入れ歯で覆われている上あごの粘膜や歯茎などをブラッシングする
普段、入れ歯で覆われている上あご(口蓋部分)や歯茎、頬の内側の粘膜は、細菌などが繁殖しやすい場所です。口をすすぐことに加え、「やわらかめの歯ブラシ」や「粘膜ケア用ブラシ」などで、やさしくブラッシングすることが大切。歯茎はマッサージするように清掃し、舌苔(ぜったい)が付いている場合は舌も掃除しましょう。
入れ歯安定剤を使用している方は、口の中に残ってしまった入れ歯安定剤もキレイに取り除いてください。
<やさしくブラッシングする部分>
「部分入れ歯」の場合は残っている歯の健康を第一に考える
「部分入れ歯」は、残っている歯の健康を保つことを第一に考えて、お手入れしましょう。残っている歯がむし歯や歯周病になると、噛む機能を果たせなくなったり、ついには歯を失うことにもなってしまいます。部分入れ歯を使用している人は、孤立している歯や、部分入れ歯のところに汚れがたまりやすかったりするので、歯磨きも注意や工夫が必要です。
以下のポイントに注意して、むし歯予防や歯周病予防効果のあるハミガキで歯を磨きましょう。
「部分入れ歯をはずしたあと」の歯と口のケアのポイント
「入れ歯の金具(クラスプ)がかかっていた部分」はていねいに磨く
「入れ歯の金具がかかっていた歯」や「まわりの歯茎」は、特に汚れがたまりやすく、むし歯や歯周病になりやすい部分です。ヘッドの小さな歯ブラシや、タフトブラシ※2 などを使って、ていねいに磨きましょう。
「孤立した歯」は毛先がきちんと当たるように工夫する
「孤立した歯」は、歯のすべての面に歯ブラシの毛先がきちんと当たるよう、角度を工夫しながらていねいに磨きますしょう。また、ヘッドの大きなやわらかめの歯ブラシや、粘膜ケア用ブラシなどで包み込むように清掃するのも良いでしょう。
<孤立した歯の磨き方の工夫>
- ※2 タフトブラシ:毛束がひとつでできた部分用歯ブラシ
普段から入れ歯と口の中を「よく観察する」ことが大切
部分入れ歯や総入れ歯に限らず、普段から入れ歯と口の中をよく観察することは、とても大切です。
外した入れ歯の内側に食べかすが多く付着している時は、入れ歯が合っていないことが考えられます。また、口の中の粘膜が赤くなっていないか、腫れていないか、出血していないか、さらには口内炎ができていないかよく観察し、気になる症状があれば早めに歯科医院で診てもらいましょう。
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この記事を作成・監修した
マイスター
オーラルケアマイスター
平野 正徳
ひらの まさのり
オーラルケア関連の基礎研究ならびに開発研究に20年以上携わってきました。 これまで得た知識と経験を活かして、歯とお口の健康に関する情報をお伝えします。
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