「マスクなし生活」が実は不安...!やっておきたいお口と肌のケア方法

「マスクなし生活」が実は不安...!やっておきたいお口と肌のケア方法

外出時のマスク着用はわずらわしい反面、口臭や肌トラブルを隠すこともできるので、「マスク着用のルールが緩和されてもマスクを外したくない」という人も少なくないようです。この記事では、そんな気になるトラブルのケア方法をご紹介します。

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  • この記事は2023年5月19日現在の情報です。

マスク着用のルールが緩和されてもマスクを外したくない人は約4割

新型コロナウイルス感染症の流行によって、マスクを着用する生活が当たり前となって約3年。長いマスク生活では「ずっとマスクをつけているのは息苦しい」「耳のゴムがくいこんで痛い」「マスクをしていると、相手の表情がわかりづらい」「マスクによる肌荒れが気になる」などの不快さや不便さを訴える声が聞かれました。

ただ、その一方で、マスクをつけることによるメリットを感じている人もいるようです。2023年2月に行ったライオンの調査※1では、「マスクの着用が緩和された時に、マスクを外したくない」と回答をした人が約4割もいることがわかりました。2023年3月13日以降、マスク着用の考え方が見直されたものの、まだ「マスクを外したくない」と感じている人もいるようです。

マスクの着用が緩和された時に、マスクを外したいか

マスクの着用が緩和された時、マスクを外したいか

  • 1 20~50代男女1,009名、2023年2月

「マスクの着用が緩和された時に、マスクを外したくない」と思う理由として、下記のような声が寄せられました。

「気になる悩み」があるからマスクを外したくない人も…

そこで、マスクを外したくない理由について改めて調査※2を行い順位付けしてみると、もっとも多い「感染を予防するため」以外にも、理由があることが見えてきました。

マスクの着用が緩和された時に、マスクを外したくない理由

マスクを外したくない理由

  • 2 ライオン調べ、20~50代男女400名、20~30代女性80名、2023年2月、上位15項目を記載

ノーメイク」「口臭」「口元」「シミ・シワ」「肌荒れ」など、隠しておきたい、気になる悩みがあることから、マスクを外すことに抵抗を感じている人もいるようです。特に2030代の女性では、こうした傾向が強く見られました。

ただ、マスクを外すことに抵抗を感じている人も、気になる悩みが予防できればきっと自信を持ってマスクを外せるはず。今のうちに口臭や肌トラブルなどをしっかりケアして、マスクをつけていても、外しても、自分らしい笑顔で過ごせたらすてきですね。ぜひこの記事を参考にケアしてみてください。

「マスクなし生活」に向けて!気になるお口と肌のケア方法

舌みがきでさわやかな息をキープ!

マスクを着用し続ける生活は、実はお口の環境にも影響しています。

たとえば、マスクによる息苦しさから、鼻ではなく口で息をする「口呼吸」が増えているという声も聞きます。口呼吸を長時間すると口の中が乾燥してしまいます。また、ストレスの増加や人との会話の機会が減ったことも同様で、口の中を洗い流してくれる唾液が減ってしまう可能性が生じます。唾液の減少や口の中の乾燥が生じると、舌苔がつきやすくなり、口臭の発生にもつながります。

なお、舌苔とは、舌の表面につく白っぽいコケのようなものです。細菌や食べかすなど付着したもので、口臭の原因の1つといわれています。

さわやかな息をキープするためには、毎日のオーラルケアが大切です。歯みがきはもちろんのこと、1日1回の舌みがきで、適切に舌苔を除去しましょう。

歯の着色汚れを除去するには?

清潔感のある白い歯を保つには、毎日の食生活などでつく「着色汚れ(ステイン)」を除去することが大事です。歯みがきの際には、ブラシを歯面にきちんと当て、やさしい力でブラッシングして、歯の表面のステインを落としましょう。清掃剤や、着色汚れの除去を助ける成分などが配合されたハミガキを使うと効果的です。

<トピックス 明るく白い歯で顔の印象も明るく?!>

<トピックス 明るく白い歯で顔の印象も明るく?!>

A:元画像(加工なし)

<トピックス 明るく白い歯で顔の印象も明るく?!>

B:元画像の歯の色だけを明るく白く加工した画像

20〜50代の女性に上の2枚の写真を見せたところ、約8割の人が「Bの方が、顔が明るく見える」と回答しました※3。実は、2枚の写真で違うのは、歯の色だけ。Bの写真はAの写真の歯を明るく白い歯に画像処理したものです。

  • 3 ライオン調べ、20~50代女性440名、2020年

マスク着用時はニキビ・吹き出物に注意!

鏡を見て肌荒れを気にする女性

長時間のマスク着用で、顔の皮膚はさまざまな試練に立ち向かっています。皮膚がこすれる刺激やムレ、汗、さらにマスクの着脱による急激な温度・湿度変化などが、肌のバリア機能の低下や乾燥、菌の増殖を引き起こし、ニキビや吹き出物の原因になります。

「ニキビ・吹き出物を隠すために、マスクをつけ続ける」と、さらにニキビ・吹き出物ができてしまい、悪循環に陥ります。清潔なマスクを着用する、肌を保湿してバリア機能を整える、マスク内も紫外線対策をしっかり行うなど日々のケアで予防しましょう。

ニキビ・吹き出物ができてしまったら、早めのケアが大切です。悪化すると毛穴の中に膿がたまり、皮膚は大きなダメージを受けます。こうなるとニキビ自体は治っても、「あと」が残りやすくなります。

ニキビのケアは、初期段階でニキビの症状をおさえる効果のある市販薬を使うのも1つの方法です。ただし、ニキビが化膿している場合は、あとを残さないためにも早めに専門医を受診してください。

マスクによる肌の乾燥対策のカギは?

マスクは感染症対策として重要なアイテムですが、マスクによるこすれやマスクの着脱による急激な温度・湿度変化により、肌は乾燥しやすい状態になりがちです。
毎日マスクを着けることで、「肌の状態が悪くなった」と感じている女性は9割もいました(下記グラフ左)。また、顔の乾燥について聞いてみると、7割以上が「乾燥がひどくなった」と答えています(下記グラフ右)※4

<マスク着用による肌の状態変化>  

<マスク着用による肌の状態変化>  

<コロナ禍で、顔の肌の乾燥状態はどう変化した?>

<コロナ禍で、顔の肌の乾燥状態はどう変化した?>

  • 4 ライオン調べ、20~50代女性1,000名、2021年

マスクを外しての生活に備え、ていねいな保湿をして、肌の乾燥対策をしておきましょう。

マスクをつけることが当たり前になりすぎて、「マスクをしていない自分」を他人に見せることを想像すると、なんだか気恥ずかしく感じられるという人も多いかもしれません。気になるトラブルを、上手にケアしていきましょう。

  • この記事は2023年5月19日現在の情報です。

この記事を作成・監修した
マイスター

太田 博崇

衛生マイスター

太田 博崇

おおた ひろたか

お口の中の細菌を中心に、感染症予防の研究などに携わり、その間、国立研究所や歯科大学との共同研究などもしてきました。
これらの経験を活かし、衛生的かつ健康的な生活を送るのに役立つ情報をお届けしていきます。

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