汗臭い原因とニオイ対策!便利なアイテムや食べ物など、毎日できる体臭ケア
春になると新しい出会いが増え、自分のニオイが気になる場面も多くなりますよね。汗のニオイには原因があり、制汗デオドラント剤の活用や、食べ物・運動などの生活習慣を見直すことで対策ができます。初対面でも恥ずかしくないように、しっかり体臭ケアをしませんか。
女性の「ニオイ不安ピーク」は高校生と新社会人
ライオンの調査によると、女性が汗のニオイを気にする「ニオイ不安ピーク」は、2回あることがわかりました。今までを振り返って、自分で「汗のニオイ対策をしないといけない」と思っていた時期として多くあげられたのは、1回目は高校1~3年生の間の「思春期」、2回目は「社会人1~2年目」でした。
- ※ライオン調べ、制汗剤or汗ふきシートを使っている20代(学生除く)~50代女性400名、2021年
思春期にはからだや意識の変化、新社会人期には環境の変化により、エチケット意識が高まることが推測されます。
ニオイが気になるシーンは、人との距離が近い時!
20代有職女性にどんな時に自分のニオイが気になるかを聞いてみると、気になる異性や恋人、同僚、上司など「人との距離が近い時」と答えた人が多数。社会人になって新しい出会いがあり、人との距離が近いシーンが増えるとともに、ニオイ不安も増していることがわかります。
- ※ライオン調べ、制汗剤or汗ふきシートを使っている20代有職女性71名、各シーンで「非常に気になる」「かなり気になる」「やや気になる」を集計、2021年
汗のニオイの「原因」
汗を分泌する「汗腺」には、「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2種類があります。エクリン腺は生まれた時から全身にあり、一方、アポクリン腺は、思春期になると脇や外陰部などの特定の部位で発達します。
「エクリン腺」からの汗は、主に体温調節を目的とした汗で、99%が水分です。通常「汗をかいた」と感じる時は、エクリン腺から出る汗のことを指しています。
一方、「アポクリン腺」は強い緊張や興奮などにより汗を分泌しますが、水分のほかに微量のたんぱく質や脂質、アンモニアなどを含んでおり、ニオイを発生しやすいという特徴を持っています。いわゆる「ワキガ」はこのアポクリン腺の汗が主な原因です。
ただし、どちらの汗も、汗そのものにはニオイがほとんどありません。汗が細菌によって分解された時に生じる「分解臭」や、汗に含まれる成分が変化することによって生じる「酸化臭」が原因で臭うのです。
人の皮膚には、「皮膚常在菌」という複数の細菌が存在し、皮膚が皮脂や垢で汚れていたり、温度が高く湿っていたりすると増殖します。特に、汗をかくと皮膚が湿るため、細菌が増殖しやすくなります。増殖した細菌により、汗の成分や皮膚表面の皮脂や垢が分解されることで「分解臭」が発生し、また、皮脂が汗の成分に含まれる鉄イオンによって酸化されることで、ツンとする「酸化臭」も発生します。これらが、汗のニオイの原因となるのです。
ほとんどが水分であるエクリン腺からの汗も、大量にかいたまま長時間放っておくとニオイが発生するので、ニオイが気になる人は、汗をかいたら放置せず、こまめにふき取り、常に清潔にしておくことをおすすめします。
ニオイの「対策」
汗のニオイの発生をおさえるためにはまず、からだを清潔に保ち、皮膚の細菌を増やさないことが重要です。生活習慣もニオイの原因になることがあるので注意しましょう。ここでは、汗のニオイをおさえるための具体的な日常ケアをご紹介します。
1.市販の「制汗デオドラント剤」を上手に使う
汗そのものにはニオイがほとんどありませんが、汗のニオイの根源は、やはり「汗」です。汗をかく前(朝やおでかけ前など)に、制汗デオドラント剤でしっかりケアしましょう。直塗りで肌にしっかり密着するロールオンやスティックがおすすめです。気になる部位に広くまんべんなく塗るのがコツです。
すでに汗をかいている時は、まずは汗ふきシートで汗をふき取り、肌を清潔な状態にしましょう。そのあとロールオンなどの制汗デオドラント剤を使用すると、しっかり塗ることができてニオイもカバーできます。ベタつきもなく気持ちよく脇汗ケアができますよ。
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2.入浴時に「デオドラントボディソープ」を使う
いつものボディソープを、体臭や汗のニオイをケアできる「デオドラントボディソープ」に変えるのも、気軽にできるニオイ対策です。最近は保湿成分が配合されたデオドラントボディソープもありますので、試してみてはいかがでしょうか。
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3.「通気性」の良い衣類や「速乾性」の機能性インナーを着用する
汗の蒸発が悪いとムレて細菌が増殖しやすくなり、ニオイが発生しやすくなります。からだに密着したり、締め付ける衣類は汗をかきやすいので暑い時にはNG。適度にゆとりがあって「通気性」の良い衣類がおすすめです。「吸水性」や「速乾性」が良い機能性素材のインナーを着けるのも良いでしょう。
4.消臭効果のある洗剤や酸素系漂白剤、柔軟剤を使う
体臭・汗のニオイ対策で見落としがちなのが「衣類のケア」です。汚れやニオイは、時間が経つと落ちにくくなりますので、洗濯物はためこまず、できるだけこまめにお洗濯しましょう。お洗濯の時に、消臭効果のある洗剤や酸素系漂白剤、柔軟剤を使うと、汗のニオイをすっきり落とすことができます。
また、コートなど家庭では洗濯できない衣類は、「布製品用除菌・消臭スプレー」を使用してケアするといいでしょう。
5.良い汗をかけるよう「汗腺トレーニング」をする
現代人は、運動不足や冷暖房設備の普及などにより、汗をかく機会が減っています。汗をかく機会が減ると、汗腺の機能が低下して、「うまく汗をかけなくなる」という悪循環に陥ります。具体的には、汗腺には発汗前の汗からミネラル分をろ過してからだに再吸収させるという働きがあり、この機能が低下すると、ミネラル分の多いベトベトした「悪い汗」をかくようになるのです。適度な運動や半身浴でしっかり汗をかいて、「汗腺のトレーニング」を行うようにしましょう。
なお、汗っかきだから「水分を摂らない」のはNGです。水がすべて汗となるわけではなく、余分な水分は尿として排泄されます。また、汗は体温調節のために出るものなので、いくら「水分」を控えても体温調節中枢が「汗を出せ」と指令すれば出ます。
暑い時に水分を控えると、脱水症状を起こすこともあり大変危険です。汗っかきの方でも、水分はきちんと摂るようにしましょう。
6.食べ物でからだの内側からケア!「日本食」は「体臭予防食」
ニオイ対策には、体の内側からのケアも大切です。ニオイをおさえるのに効果的な食品として知られるのが、酸化を防ぐビタミンE・ビタミンC・カテキン・ポリフェノールなどを含む「抗酸化食品」、体内で乳酸の発生をおさえる梅干しや海藻類などの「アルカリ食品」、腸内でタンパク質やアンモニアなどのニオイ物質の発生をおさえる食物繊維やオリゴ糖などを含む「腸内環境を整える食品」です。これらはいずれも、日本食でよく使われる食材。伝統的な和食は、体臭予防食ともいえそうです。
7.「気にし過ぎ」も禁物!
ニオイを気にし過ぎて精神的な緊張が高まり、また冷や汗をかいて…という悪循環に陥る場合もあるので、「ちゃんと対策したから大丈夫!」と開き直ることも大切です。また、ストレスをためないためにも、睡眠や休息はしっかりとりましょう。
汗のニオイ対策をすると、ポジティブ思考になれる!?
20代有職女性に、ニオイ対策をすることで感じる気持ちを聞いてみると、「気分がさっぱりする」ほか、「人の視線や人との距離が気にならなくなる」「笑顔で接することができる」などの回答が上位に。汗のニオイ対策をすることが、ポジティブな人間関係を築くための手助けになりそうです。
また、ニオイ対策は、「身だしなみに気を遣っていると思える」など、社会人としての自分に自信を持つことにもつながりそうですね。
- ライオン調べ、制汗剤or汗ふきシートを使っている20代有職女性71名、2021年
汗のニオイ対策は、日頃の身だしなみや、食事、運動習慣などを見直すきっかけにもなりますね。ニオイケアをしっかりして、快適な日々を過ごしましょう!
この記事を作成・監修した
マイスター
衛生マイスター
浅野 ほたか
あさの ほたか
界面活性剤の基礎研究14年、身体洗浄・消毒(手、身体、毛髪)や台所用洗剤、調理分野の製品開発17年と、およそ30年間研究に携わってきました。
これまでの経験を活かし、生活における様々なシーンでの衛生に関わる情報をわかりやすく発信していきます。
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