社会人になって生理痛がひどくなった!?生理痛を和らげるセルフケア
「入社前より生理痛が重くなった」と感じている社会人女性が多くいます。生活環境が大きく変わったことの影響が、生理痛の悪化にあらわれていると感じているようです。「鎮痛薬の服用」「からだを温める」などの生理痛を和らげる方法をご紹介します。自分に合った対策を見つけておきたいですね。
社会人女性の約半数が「入社前より生理痛が重くなった」と感じていた!
入社1〜3年目の生理痛があると答えた女性400人を対象にしたアンケート調査の結果によると、45%の女性が入社前より生理痛が「かなり重くなった」「やや重くなった」と答えています。
約半数の女性が、学生の頃よりも生理痛が悪化したと感じていることになります。
さらに、年次別の調査結果では、社会人1年目よりも2年目、さらに3年目と、年次が上がるほど生理痛が重くなったと感じている女性が多くなっています。
生理痛の悪化にはストレスも影響!?
入社前より生理痛が重くなったと答えた人に、「生理痛が重くなった原因」を聞いたところ、「ストレス」と答えた人が約7割。それ以外でも、「忙しくなった(44%)」「不規則な生活(41%)」「仕事のプレッシャー(40%)」などの答えが並び、学生から社会人になって生活環境が大きく変わったことの影響が生理痛の悪化にあらわれていると感じている人が多いようです。
生理の時に困ること
生理の時に感じる困りごとを聞いてみると、多くの人が訴える「腹痛」「腰痛」「頭痛」以外にも、様々なことがあがってきました。
たとえば、「仕事に集中できない(53%)」「仕事中に眠気を感じる(48%)」。しっかり仕事に取り組みたいと考える女性ほど、いつもと違う体調をいっそうつらく感じるかもしれませんね。また、「イライラしてまわりとのコミュニケーションに支障が出る(37%)」との意見も。
生理中は、からだの痛みだけでなく、精神面にも変化が見られることがあります。
まずは自分の症状に気づくことが大事
集中力の低下、強い眠気、イライラだけでなく、人によっては、食欲が旺盛になったり、からだのむくみが出たりすることもあります。生理にともなう症状には個人差が大きいので、自分はどんな症状が出やすいかを把握しておくと、対策も立てやすくなります。
生理前の3〜10日の間にこれらの症状が強くあらわれるような場合には、PMS(月経前症候群)を疑ってみましょう。毎月の症状がひどくてつらい時は、病院で相談してみるのも良いでしょう。
みんなはどうしてる?生理痛を和らげる方法
入社前より重くなったと感じている人が多い、生理痛。みなさん、どんな対処をしているのでしょう?
アンケート調査の結果では、「市販の薬(痛み止めなど)を飲む」との答えが最多でした。
ほかには、「温かいものを飲む・食べる」「睡眠時間をしっかりとる」という対処法も多くの人が実践しているようです。
また、様々な対処法のうち、「市販の薬(痛み止めなど)を飲む」「睡眠時間をしっかりとる」と答えた人は、入社年次が上がるほど増えていました。痛みをおさえつつ、睡眠によって心身の疲れやストレスを取り除いているようです。社会人経験を積むにしたがって、先輩女性たちは自分なりの対処法を身につけていくのですね。
ここからは、4つの対処法をご紹介します。
対策1 鎮痛薬を飲む
腹痛や頭痛などの痛みがある時は、「鎮痛薬」を服用するのも対処法の1つです。
痛みを我慢していると、体の中で痛みの原因物質が増え過ぎてしまい、そうなってから鎮痛薬を服用した場合、効果が出るまでに時間がかかることもあります。「痛みを感じたら早めに」鎮痛薬を服用することが大切です。
でも、「薬への耐性」や「薬の副作用」を心配して、我慢してしまう人も少なくないようです。鎮痛薬の服用についてご紹介している記事がありますので、ご覧ください。
対策2 からだを温める
夏にはオフィスの冷房で、冬は外気の冷たさで、女性のからだは一年中冷えがちです。日中、からだを冷やしてしまったら、家に帰ってからゆっくりぬるめのお風呂につかることをおすすめします。
生理の時には湯船につかりづらいと敬遠する人もいますが、湯船の中は水圧があり、生理中でも血液が流れ出したり、子宮内にお湯が入ったりすることはありません。安心してリラックスタイムを過ごしてくださいね。
お腹と腰を冷やさないようにカイロを使ったり、温かい食べ物・飲み物を摂取することもおすすめです。
対策3 軽いストレッチをする
生理の時は安静にしていなければいけないと考えてしまいがちですが、軽い運動も血行を良くするのでおすすめです。ストレッチなどでからだを動かすといいですね。ただし、運動するのがつらいほどの痛みがある時は、無理は禁物です。
また、手軽にできるセルフマッサージやツボ押しを取り入れている人もいるようです。
対策4 生理痛を和らげてくれる栄養素を摂る
生理時の痛みを和らげてくれる栄養素には、「マグネシウム」「ビタミンB6」「エイコサペンタエン酸(EPA)」「ドコサヘキサエン酸(DHA)」などがあります。以下にそれぞれの働きをご紹介します。
アルコールやカフェイン飲料は、ミネラルやビタミンの吸収を阻害するので控えめにしましょう。
「マグネシウム」
「マグネシウム」には、子宮の収縮を緩める作用があります。また、生理中はマグネシウム不足により、様々な不快症状が増大するとの報告もあります。
マグネシウムを多く含む食材は、アーモンド、乾燥ひじき、大豆などです。また、魚介や乳製品、肉の加工食品などに含まれる「リン」を多く摂取すると、マグネシウムの吸収が妨げられます。
「ビタミンB6」
「ビタミンB6」は、マグネシウムと同様に、子宮の収縮を緩める効果があります。また、卵胞ホルモンの代謝に作用し、生理痛など不快な症状を緩和してくれます。マグロ、サンマ、鮭、さばなど魚類に多く含まれますが、腸内細菌によって体内合成ができるビタミンなので、普通の食事を摂っていれば不足することはありません。
「エイコサペンタエン酸(EPA)」「ドコサヘキサエン酸(DHA)」
青魚に多く含まれる必須脂肪酸の「エイコサペンタエン酸(EPA)」「ドコサヘキサエン酸(DHA)」は血行を良くする作用があり、また、生理痛の要因である「プロスタグランジン」の合成に必要な酵素の働きをおさえる働きがあるという報告もあります。
このほかにも、リラックスして心身ともに緩めることもポイントです。好きな音楽を聴いたり、気になっていた本を読んだり…のんびり過ごしてみるのもいいですね。
からだや環境は人それぞれなので、自分に合った対策を見つけて、つらさを少しでも和らげられるといいですね。
- ※1 実査機関:マーティングアプリケーションズ、「生理痛(生理のときに起きる腹痛や腰痛、頭痛)がある」と答えた入社1~3年目の女性400名、2015年6月
- ※2 実査機関:マーティングアプリケーションズ、入社前よりも生理痛が「重くなった」と回答した女性182名、2015年6月
この記事を作成・監修した
マイスター
ヘルスケアマイスター
芳賀 理佳
はが りか
くらしを彩る製品の香りの研究・開発、および身体洗浄剤・制汗剤の開発に約25年携わってきました。
快適な毎日が過ごせるよう、からだの健康・美容に役立つ情報をご紹介していきます。
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