服の色落ち・色あせ・色移りの原因とは?お洗濯のコツと洗剤による対策も

服の色落ち・色あせ・色移りの原因とは?お洗濯のコツと洗剤による対策も

洗濯を繰り返すと、衣類は色落ち、色あせしてしまうものとあきらめていませんか?上手な洗剤選びやちょっとしたお洗濯の工夫をすることで、色落ちや色あせ、ワイシャツのエリの黄ばみやタオルの黒ズミなどの「色変化」をおさえることは可能です。原因と対策を知って賢いお洗濯をすることで、大切な衣類をもっと長持ちさせましょう。

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色落ち・黄ばみ・黒ズミ・色あせなどの「色変化」には様々な原因がある

着用や洗濯を繰り返すうちに、「デニムが色落ちしてしまった!」「水着が色あせた!」なんて経験はありませんか?お気に入りだったのに…と思うと、残念ですよね。

ライオンの調査でも、お洗濯の失敗経験としては、「色変化」が多いようです。

<デニム製衣類のお洗濯での失敗経験>

デニムのお洗濯での失敗経験

  • ライオン調べ、洗濯を1週間に1回以上実施している20~60代、433名、2022年

ただ、ひと言に「色変化」といっても、その変化には様々な種類があり、原因が異なります。例えば、漂白剤で脱色したり、干す時に日光に当たって退色したり、洗濯中の擦れによって色落ちすることもあります。広い意味では、洗濯中の擦れにより毛羽立つことで、白っぽく見えることも色変化といえます。
ここでは、色あせ、退色、脱色、色落ち、黄ばみ、色移りなどと呼ばれる洗濯関連で生じる「色変化」には、どのようなものがあり、どうして起こるのか、これらを防ぐための対策や、回復の方法についてお伝えします。

「色落ち・白化」の原因と対策

擦れ(摩擦)による色落ち・白化…「デニムの色が薄くなった」

<どうして起こるの?>

色落ち・白化の主な原因としてあげられるのが、衣類(繊維)の擦れです。洗濯機で衣類を洗う時、衣類同士や洗濯槽などと擦れることがあります。もちろん、着用中にも同様に摩擦が起こります。この時、衣類(繊維)表面が削られ、染色されていない部分が露出するため、色が変わることがあるのです。デニム製品のように、擦れによる色落ちを楽しむ衣類もあります。また、擦れにより衣類表面が毛羽立つことで、光の反射度合いが変化し、色が変わったように見える場合(白化)もあります。

<どうすれば防げる?>

☑ 色変化を防ぐ洗剤を使う

☑ 柔軟剤を使う

☑ 裏返して洗濯ネットに入れ、弱水流コースで洗濯する

洗濯中の衣類に柔軟性やすべり性を与えると、擦れによる色変化をおさえることができます。ライオンの一般衣料用洗剤(NANOX one)には衣類同士の摩擦を防止する成分が配合されていて、毛羽立ちを抑制します。また、おしゃれ着用洗剤(アクロン)には、繊維をコーティングする成分が配合されており、洗濯中にできる毛羽立ちも防ぎます。
柔軟剤にも類似の効果があります。柔軟剤成分が繊維に付着すると、繊維同士のすべりが良くなり、衣類同士がからみにくくなります。これにより、擦れによる影響をおさえることができます。また、洗濯ネットに入れると、衣類同士の擦れ防止にもつながります。

擦れによる色変化をおさえる、ライオンの新製品「NANOX one スタンダード」はこちら

※1 ここから先は外部サイトへ移動します。価格やサービス内容については、各サイトに記載されている内容をよくお読みになり、ご自身の責任でご利用ください。

※2 通販限定販売品は、「取扱店舗を探す」ではご案内しておりませんのでご了承ください。

「黄ばみ・黒ズミ」の原因と対策

衣類の黄ばみ…「ワイシャツのエリが黄色くなった」

<どうして起こるの?>

衣類の黄ばみの主な原因は、衣類に残った汚れが繊維の隙間に入り込んで蓄積すること。例えば白いワイシャツをキレイに洗って保管したはずなのに、翌シーズンに出してみたら、黄ばんでいたということはありませんか?普段のお洗濯では落としきれないごくわずかな汚れが、繊維の微細な隙間に入り込んで蓄積され、汚れが時間の経過とともに変質し、黄色くなる場合があるのです。

ワイシャツのエリの黄ばみ

汚れが変質して黄色くなったワイシャツのエリ

<どうすれば防げる?>

☑ 皮脂汚れに効果が高く、黄ばみ抑制機能のある洗剤を使う

☑ 汚れた部分に「前処理」する

☑ 洗濯機で洗う時は「詰め込み洗い」しない

☑ 汚れがひどくなった時は洗剤と液体酸素系漂白剤を使用して、「つけおき洗い」する

脇の下やエリ・袖など、気になる部分には、シミ用の部分洗い剤や衣料用液体洗剤を直接塗り、「前処理」してからお洗濯するのがポイント。洗剤を直接塗布した場合、洗濯機に入れる洗剤は、塗布した分を差し引いた量を入れてください。そして、洗濯物は洗濯機の容量の7割程度におさえ、しっかりと機械力(洗濯機の水流により生み出される攪拌力)をかけられるようにして洗いましょう。
ライオンの液体洗剤(NANOX one)は皮脂汚れに効果が高く、黄ばみの原因の1つと考えられる、再汚染を防止する効果もあります。再汚染とは、洗濯中に一度落とした汚れが再び他の衣類についてしまう現象のことで、「汚れ戻り」ともいわれます。NANOX oneは、洗剤に配合した特殊ポリマーによって汚れ戻りを抑制し、衣類の黄ばみを防ぎます。また、汚れがひどくなった時は、洗剤と液体酸素系漂白剤での「つけおき洗い」も効果的です。

  • 漂白剤を使用する時は、必ず洗濯表示を確認し、使用できるかどうかを確認してください。

衣類の黒ズミ…「洗濯しているのにタオルが黒っぽい」

<どうして起こるの?>

衣類の黒ズミの主な原因は、繊維の奥に蓄積する皮脂汚れです。毎日きちんと洗濯していても、いつの間にかタオルやバスタオル、Tシャツ、肌着などがくすんだり黒ずんだりしてしまうことがあるのは、繊維の奥に目に見えないほどの皮脂汚れが残ってしまっているから。こうした汚れにホコリなどがつくことが、黒ズミの原因です。また、洗濯中に一度落とした汚れが、ほかの衣類などに付着する、再汚染も黒ズミの原因になります。

黒ずんだタオル

新品(左)と比べ、黒ずんできたタオル(右)

<どうすれば防げる?>

洗濯機で洗う時は「詰め込み洗い」しない

☑ 皮脂汚れに効果が高く、再汚染防止機能を持つ液体洗剤を使う

洗剤と液体酸素系漂白剤を使用して「つけおき洗い」する

詰め込み洗いをすると、洗濯中の衣類の動きが悪くなって洗浄力が低下してしまいます。洗濯物は洗濯機の容量の7割程度におさえましょう。
ライオンの液体洗剤(NANOX one)は、黒ズミの原因となる皮脂汚れに効果が高く、再汚染を防止する効果もあります。また、洗剤と液体酸素系漂白剤での「つけおき洗い」も効果的です。

  • 漂白剤を使用する時は、必ず洗濯表示を確認し、使用できるかどうかを確認してください。

黄ばみ・黒ズミの原因となる汚れに効果が高い、ライオンの新製品「NANOX one PRO」はこちら

※1 ここから先は外部サイトへ移動します。価格やサービス内容については、各サイトに記載されている内容をよくお読みになり、ご自身の責任でご利用ください。

※2 通販限定販売品は、「取扱店舗を探す」ではご案内しておりませんのでご了承ください。

「色あせ・退色」の原因と対策

水道水の塩素成分による色あせ(退色)…「濃いTシャツが白っぽくなった」

<どうして起こるの?>

水道水による色あせ(退色)の主な原因は、水道水に消毒を目的として含まれている塩素成分が、服の染料と化学反応を起こしてしまうこと。濃い色の服が、洗濯を繰り返すうちに、全体的に色相が変化したり、淡くなるのが代表例です(ただし、色あせの原因が全て塩素成分ということではありません)。

色あせしたTシャツ

新品衣類(左)と高濃度の塩素成分溶液につけおきして強制的に色あせさせた衣類(右)

プールで使用した水着が色あせしやすいのも、塩素成分によるもの。衣類も頻繁に洗うほど、水道水の塩素成分との化学反応が起きやすくなるため、色あせしやすくなります。

<どうすれば防げる?>

☑ 色変化を防ぐおしゃれ着用洗剤を使う

☑ すすぎ回数をなるべく少なくする(すすぎ回数が少なくて済む洗剤を使用する) 

ライオンのおしゃれ着用洗剤(アクロン、アクロンスマートケア)には、洗濯の水に含まれる塩素成分を捕捉して、染料との化学反応をおさえる成分が含まれており、色あせしにくくなります。また、すすぎ回数を減らすと、塩素成分の影響を小さくできるため、色あせ防止に有効です。
なお、塩素成分による色あせは、服の染料自体が変質しているため、洗濯やクリーニングで回復させることはできません。

日光による色あせ(退色)…「日に当たった部分だけ色あせた」

<どうして起こるの?>

日光による色あせ(退色)の主な原因は、紫外線によって衣類の染料が影響を受けて色変化すること。天日干しをすると、日光が直接当たりやすい部分(例えばハンガーにかけて干す場合には、肩の部分など)や、衣類の表面が色あせしてきます。エリの裏や衣類の内側など、日光が当たりにくい部分と比較するとわかりやすいでしょう。
直射日光だけではなく、照り返しの光や窓越しの光、蛍光灯にも紫外線が含まれており、部屋干しする時にも気をつける必要があります。

日に当たって色あせした衣類

紫外線により色あせした衣類

<どうすれば防げる?>

☑ 干す前に、洗濯表示を確認する

☑ 裏返して「陰干し」する

☑ 衣類にカバーをかけて蛍光灯を遮断する

まずは、洗濯表示の乾燥記号を確認しましょう。日陰で干すと表示されている場合には、陰干しをしてください。また、洗濯表示に表示されていない場合でも、気になる場合は、陰干しすると良いでしょう。更に裏返して干すことをおすすめします。また、乾いたらすぐに取り込みましょう。室内でも、長時間干したままにしておくと、変色してしまうことがあります。
取り込んだら早めにタンスやクローゼットにしまい、ハンガーラックに収納している場合は、蛍光灯の光が直接当たらないところに置いておくと安心です。

「脱色」の原因と対策

衣料用漂白剤による脱色…「シミを落としたら服の色も抜けた!」

<どうして起こるの?>

衣料用漂白剤による脱色の主な原因は、漂白剤(特に塩素系漂白剤)が衣類染料にも作用してしまうこと。衣料用漂白剤には、化学反応によって汚れやシミの色素を分解して白くする作用があります。洗剤と漂白剤を合わせて使うことで、衣類をより清潔に洗い上げることができます。
ところが、漂白剤を使用できない衣類に塗って洗濯するなど、使用方法が適切でないと、漂白剤(特に塩素系漂白剤)が汚れやシミの色素だけでなく、衣類の染料にも作用して、色変化(脱色)を引き起こすことがあります。「部分的に色が抜けて白くなった」「全体的に色が変わってしまった」などの変化が代表例です。

塩素系漂白剤で脱色した衣類

塩素系漂白剤が局所的に作用し、黒色が茶色に変化した衣類

<どうすれば防げる?>

☑ 漂白剤の使用前に、洗濯表示を確認する

☑ つけおき洗いは2時間以内にする

漂白剤を使用する時は、必ず洗濯表示を確認し、漂白剤が使用できるかどうかを確認しましょう。その上で、製品の表示に従って、適量を使用して洗濯します。つけおき洗いする場合には、最大でも2時間までとしてください。

洗剤の前処理による脱色…「洗剤を塗っておいたら色落ちした」

<どうして起こるの?>

エリや袖口など、衣類の汚れが気になる部分に、洗濯前に「衣料用液体洗剤」や「部分洗い剤」を直接塗布するのが「前処理」です。前処理しておくことで、洗濯時に汚れが落ちやすくなるというメリットがあり、手軽に実施できるテクニックです。
ただ、前処理を行う時、衣類の品質次第では、長時間放置すると、シミになったり、変色したりすることもあります。洗剤をつけたまま、長時間放置しないように気をつけましょう。

洗剤の前処理

洗剤で前処理している様子

<どうすれば防げる?>

☑ 目立たない部分で事前に試す

先に目立たない部分に塗り、変色や色落ちする場合には使用しないでください。または、液体洗剤を別の白い布につけ、衣類の縫い目などの目立たない部分をたたいて、布に色が移らないか調べる方法も良いでしょう。

「色移り」の原因と対策

ほかの衣類、染色部分からの色移り…「染料が移動して、ほかの服についた!」

<どうして起こるの?>

色移りの主な原因は、洗濯時に衣類の染料などが移動して、ほかの部分に付着すること。専門用語では「色泣き」や「汚染」と呼ばれることがありますが、「色移り」「移染」などの言葉が一般的でイメージしやすいと思います。

水や洗剤には「汚れを落とす力」と同時に、「染料を落とす力」もあります。そのため、衣類の品質が充分でない場合や洗剤の使用方法が適切でない場合に、色移りが生じます。また、購入した時は問題なくても、着用・保管条件次第では劣化し、着用中に雨や汗などの水分により色移りすることもあります。
洗濯した時の水に色がついていた場合は、一緒に洗濯したほかの衣類に色が移る可能性があります。洗濯槽に洗濯後の衣類を長時間放置すると、色移りが起こることもあるので要注意です。

色移りした衣類

赤い衣類と一緒に洗濯したことで、部分的にピンク色に変化した白い衣類

<どうすれば防げる?>

☑ 濃い色の衣類は、最初の数回は単独で洗う

☑ 目立たない部分に洗剤をつけ、色が落ちないか確認する

☑ 脱水後はすぐに干す

濃い色の衣類は、念のため、購入後の最初の数回は単独で洗うことをおすすめします。

色落ちが不安な時は、洗濯前に、簡単な色移りのテストをするのがおすすめです。やり方は「白い布、綿棒などに洗剤と水をつけて、裾などの部分をギュッとおさえつける」だけ。1分ぐらいおさえて、うっすらとでも色が移ったら、ほかの衣類と洗うことは避けましょう。また、洗濯で脱水が終わったあとは、放置せずすぐに干しましょう。

「そのほかの色変化」の原因と対策

入浴剤と柔軟剤による変色…「残り湯を使ったら服に色がついた」

<どうして起こるの?>

入浴剤には、有効成分のほかに色素などが配合されています。残り湯で洗濯する時に、すすぎ工程にも残り湯を使用し、さらに柔軟剤も使用した場合や、つけおき洗いをした場合などに、衣類に着色することがあります。これは、柔軟剤に含まれる界面活性剤と入浴剤の色素が反応してできた化合物が、衣類に吸着したことが原因です。

<どうすれば防げる?>

☑ 残り湯は「洗い工程」のみにし、すすぎは水道水を使う

こうしたトラブルを防ぐため、残り湯の使用は「洗い工程」のみにし、すすぎ工程には水道水を使いましょう。衣類に着色してしまった場合は、もう一度洗剤で、なるべく早く洗濯すれば洗い落とせることもあります。それでも落ちない場合は、漂白剤を使ってお洗濯をしましょう。

  • 入浴剤を入れたお湯を洗濯に使えるかどうかは、入浴剤の製品表示や洗濯機の取扱説明書を見て確認してください。
  • 漂白剤を使用する時は、必ず洗濯表示を確認し、使用できるかどうかを確認してください。
  • 出典:日本浴用剤工業会(https://www.jbia.org/safety6.html)

蛍光剤のムラづきによる色変化…「白シャツの白さにムラがある」

<どうして起こるの?>

蛍光剤のムラづきによる色変化の主な原因は、衣類の詰め込み洗いや洗剤の溶けにくさがげられます。衣料用洗剤には、蛍光増白剤(以下、蛍光剤)が含まれているものがあります。白い衣類の多くは、黄ばみを防ぎ、仕上がりをより白くするために、製造段階から蛍光剤が使われています。ただし、着用時や外干し時の日光で分解されたり、洗濯を繰り返すうちにだんだん落ちてしまいます。これを洗濯のたびに補い、元の白さに戻すために、蛍光剤が使用されます(蛍光剤は、染料の一種と捉えることができます)。
ところが、洗濯した時に蛍光剤のつき方にムラがあると、付着したところと付着していないところで色が違って見えてしまう場合があります。

<どうすれば防げる?>

洗濯機で洗う時は「詰め込み洗い」しない

☑ 水に溶けやすい液体洗剤がおすすめ

洗濯時の「詰め込み洗い」をしないように、衣類は洗濯機の容量の7割程度におさえてください。また、冬場に粉洗剤を使用すると、低い水温によって洗剤が溶けにくくなり、蛍光剤がムラづきするリスクが高まる場合もあります。そのため、冬場は水に溶けやすい液体洗剤を使用するのがおすすめです。なお、洗剤に蛍光剤が配合されているかどうかは製品表示で確認できます。気になる方は、表示を見て蛍光剤が配合されていない洗剤を選ぶと良いでしょう。

蛍光剤による淡色衣類の色変化…「生成りや淡色の衣類が白っぽく見える」

<どうして起こるの?>

淡色衣類の色変化の主な原因は、蛍光剤が含まれている洗剤の使用によるもの。衣料用洗剤に配合されている、蛍光増白剤(以下、蛍光剤)は、見た目に白く見せる効果があり、染料の一種と捉えることができます。市販の白い衣類の多くは、仕上がりをより白くするために、製造段階から蛍光剤が使われています。ただし、着用や洗濯を繰り返すうちにだんだん落ちてしまいます。これを洗濯のたびに補い、元の白さに戻すために、蛍光剤が使用されます。

ところが、蛍光剤を使っていない淡い色合いの衣類に使用すると、衣類の白さが増すことによって、かえって色が変わったように見えてしまうことがあります。例えば、生成り(きなり)や淡色の綿、麻などの天然繊維素材の衣類です

新品衣類(左)と蛍光剤入りの洗剤で洗濯し白っぽく見える衣類(右)

新品衣類(左)と蛍光剤入りの洗剤で洗濯し白っぽく見える衣類(右)

<どうすれば防げる?>

蛍光剤が含まれていない洗剤を使用する

生成りや淡色の天然繊維素材のお洗濯には、蛍光剤が配合されていない洗剤の使用をおすすめします。洗剤のパッケージに記載がありますので、裏面を確認しましょう。製品のパッケージに「無けい光」もしくは「蛍光剤無配合」などの記載があるものは、蛍光剤が使われていないことを示しています。

色変化してしまった衣類を回復する方法

服が色変化していると気づいた時には、いくつか回復手段があります。ただし、染料自体が落ちている、または化学反応などにより変質した場合には、基本的には元に戻すことはできません。まずは、色変化させないように洗濯時や干す時に注意することが大切です。

回復方法1 もう一度、洗濯する

「白い生地にほかの部分の染料が移った」「ほかの衣類の色が移ってしまった」といった場合などには、洗濯をし直すことで回復する場合があります。通常通り、洗剤を使って洗濯をしてみましょう。

汚れの蓄積が原因の黒ズミや黄ばみは、こちらを参考に、もう一度洗濯してください。

回復方法2 専門店に相談する

家庭洗濯ではどうしても回復できない場合、クリーニング店などの専門店に相談することをおすすめします。「染め直し」や「染色補正(色修正)」というサービスを実施している場合があり、特殊な方法で回復できる可能性もあります。

ただし、「染め直し」は、色ムラや色落ちのある服を全体的に染め直して修復する加工なので、元の色より濃い色で染めることがあります。新品とまったく同じ色に染めるわけではないのでご注意ください。

<黒染めの事例>

株式会社京都紋付では、100年以上続く伝統技術を活かして「黒染め加工」を行っています。飽きてしまったり、少し汚れや色あせが気になって着る機会の減っていた服を、まったく異なった雰囲気を持つ、新たな服としてよみがえらせることができるかもしれません。

㈱京都紋付の黒染め加工の事例(左:加工前、右:加工後)

伝統技術を活かした㈱京都紋付の黒染め加工

専門店に回復作業や原因調査をお願いする時のポイント

色が変わってしまった服について、専門店に回復作業や原因調査を相談する時に、事前に調べておいた方がいいポイントをいくつかご紹介します。服の情報を整理して伝えることで、迅速な解決につながるかもしれません。下記の項目の中でも、特に「着用・保管条件」は重要な情報となる可能性があります。

POINT

●変色の状況…部分的か全体的か、均一か不均一か、表裏の片面か両面か
●損傷の程度…傷、毛羽立ち、強度低下の有無
●着用・保管条件…着用条件(頻度・天候・時間など)、洗濯条件(使用した製品・使用方法など)、保管条件(温度・湿度など)など
●加工内容…撥水、コーティングの有無
●洗濯表示の内容・生地の素材

衣類の変色、復元

TEACH ME, MEISTER!
教えてマイスター!

衣料品メーカーは、色変化についてどのようなテストをしているの?

「染色堅ろう度試験」を実施しています

市販の衣類は、多くの場合、着用条件や洗濯条件によってどの程度色変化するかについて、企画段階で調べ、品質保証されています。そのための試験が「染色堅ろう度試験」であり、生地メーカー、アパレルメーカーなどが、自社もしくは外部機関に委託して試験を実施しています。

「堅ろう」は丈夫さを意味することから、「染色堅ろう度」は生地の「色の変わりにくさ」を表します。染色堅ろう度を評価するために、JIS規格、ISO規格で試験方法が規定されています。具体的には、特定条件で処理したあとの生地を、基準物と比較して決定します。

試験条件は多様で、例えばJIS規格では、「洗濯」に対する染色堅ろう度(JIS L 0844)、「ドライクリーニング」に対する染色堅ろう度(JIS L 0860)、「日光」に対する染色堅ろう度(JIS L 0841)、「」に対する染色堅ろう度(JIS L 0848)、「摩擦」に対する染色堅ろう度(JIS L 0849)などがあります。

この記事を作成・監修した
マイスター

片木 徹也

お洗濯マイスター

片木 徹也

かたぎ てつや

洗濯用洗剤などの製品開発に約15年携わってきました。
日々のお洗濯を楽しく、快適に行っていただけるよう、技術に基づいたノウハウをわかりやすくお伝えしていきます。

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