災害時自宅避難に役立つ!調理テクとストックしたいお役立ち食材
もしも大規模な地震や台風などの災害により、自宅の電気、ガス、水道の供給がストップし、調理ができない状況になったら?自宅で避難生活をしなくてはならない場合など、いざという時に家族の食事に困らないよう、災害時に備えておくと便利な食品や、ライフラインが止まっているときの調理の工夫をご紹介します。
日頃から「買い置き」をして、備えておきたい食品
電気の供給がストップし、冷蔵庫が使えなくなると、肉や魚、野菜の鮮度を保つことはむずかしくなります。
そんな時、「家に食べるものがない!」と慌てないためには、普段から常温保存できる「買い置き」の食品をストックしておくのがおすすめです。
「非常食」として売られている缶詰のパン、おかゆやカレーなどのレトルト食品は、ある程度は必要。ただ、災害は予測できないだけに、非常食に多くの投資をするのはためらってしまう方も多いと思います。
そこで、おすすめしたいのは、日持ちのする野菜、乾物、缶詰などを、特売の時などに買って、普段の食事にも活用すること。買い置きの食品を日頃から「使って補充する」ということを繰り返し、災害時に備えるのが「ローリングストック(回転備蓄)」と言われる方法です。
普段から作っているメニューなら、災害時にも慌てずに調理することができますし、食べ慣れた味であれば、家族も安心するでしょう。
備えておきたい「保存に便利」な食品リスト
以下に、スーパーで手軽に手に入るもので、普段の食事でも使いやすい食品をピックアップしました。飲料水+これらの食品と、基本調味料を欠かさないようにしておけば、災害時にもバランスのとれた食事を作ることができます。
飲料水(調理用の水を含む) | 主食になる食品 | 主菜になる食品 |
□2ℓ入りのペットボトルの水
|
□無洗米(水で洗わなくてよい) | □ツナ缶 |
□個包装の切りもち | □サバ缶(水煮またはみそ煮など) | |
□乾麺(早ゆでパスタ・3分ゆでなど) | □あさり水煮缶 | |
□粉類(ホットケーキミックスなど) | □コンビーフ缶 | |
□コーンフレーク | ||
副菜になる食品 | そのほか、うまみ・栄養アップになる乾物 | |
□根菜(じゃがいも・さつまいも・にんじん・玉ねぎ) | □高野豆腐 | |
□豆缶やドライパックの豆(大豆、ひよこ豆など) | □麩 | |
□トマト缶 | □昆布・とろろ昆布 | |
□コーン缶 | □切り干し大根 | |
□かつお節 | ||
□乾燥カットわかめ | ||
□のり | ||
□桜えび |
ライフラインの復旧状況別の調理方法
電気、ガス、水道のライフラインが断絶してしまっても、家にある飲料水と食品で、簡単な調理をし、食事をすることはできます。
復旧状況により、自宅待機時にどのような調理ができるのか、簡単にできる方法をご紹介します。
電気・ガス・水道が止まった時は、「混ぜるだけ!食品保存バッグ調理」
電気、ガスの供給が止まった時には、家電製品やガスコンロを使うことができません。
また、水道水が使えない状況では、調理に使う水は貴重な飲料水となりますから、できるだけ少量ですませたいもの。食器や調理器具の洗い物を減らす工夫も大切です。
「食品保存バッグ」は、あえ物などの時にボウルの代わりに使えて、少ない水分を全体に行き渡らせることができます。調理中、直接手で食品に触れないので、衛生的に作れることもメリット。バッグからそのまま食べるようにすれば、食器を使わないので、洗い物を減らすこともできます。
加熱調理いらず!食品保存バッグで「あえ物調理」
冷蔵庫の中にある早めに使い切りたい常備野菜や調味料で、簡単なあえ物を。きゅうり、にんじん、大根などの野菜をピーラーで薄切りにして食品保存バッグに入れ、塩少々を加えてもんでしんなりさせ、ポン酢しょうゆなどで味つけすれば、「野菜の浅漬け」に。
野菜と一緒にツナ缶やコーン缶を入れ、マヨネーズであえればおいしい「サラダ」に。ピーラーを使えば、まな板や包丁も汚さずにすみます。
乾物を使って食品保存バッグで「あえ物調理」
生の野菜がないときは、切干し大根などの乾物を使います。食品保存バッグを使って切り干し大根を水で戻してから、水気を切り、ツナ缶などを汁ごと入れ、好みのドレッシングやマヨネーズなどで混ぜ合わせます。
湯と食材を入れて、スープジャーで「保温調理」
カセットコンロなどでお湯を準備できるならば、「スープジャー」は少ない湯で保温調理ができるアイテムです。
サラダスパゲティなど早ゆでのパスタとカップスープの素とお湯でスープパスタを作る、冷やご飯とフリーズドライのスープの素、お湯を入れて雑炊にする、切りもちとスープの素、お湯を入れて雑煮を作る、などが、簡単にできます。
電気が復旧した時は、「レンジ加熱調理」
電気が復旧したら、電子レンジやオーブントースター、炊飯器、ホットプレートなどの家電製品が使えるようになります。
おすすめなのは、電子レンジ調理専用の調理バッグを使った「レンジ加熱調理」です。調理バッグに専用レシピ通りの食材と調味料を入れ、レンジで加熱するだけで、短時間でおいしく作ることができます。調理器具の洗い物が出ないので、節水にもなります。
少量の水でパスタが作れます
湯を沸かしてパスタをゆでる必要はありません。調理バッグ1つで、1回の加熱で本格パスタが作れます。
常備のツナ缶と野菜でおかずが作れます
調理バッグに家にある野菜とツナ缶を入れ、電子レンジで加熱して、栄養満点のメニューが作れます。
災害時こそ、「いつもと同じ食事」をおいしく食べることが、家族の元気の源になります。
いざという時慌てないように、普段から買い置きの食品を使い、限られた条件で調理することにもトライしてみましょう。災害時にも役立つレパートリーを増やすことは、心強い「食の備え」になるはずです。
リビングケアマイスター
杉本 美穂
すぎもと みほ
家事関連の製品企画、マーケティングを約20年、生活者向け講習会などを約10年経験してきました。
毎日大変な料理や食事の後片付けなどを手早くラクにできるように、わかりやすくお伝えしていきます。
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