お風呂のカビがスッキリ!カビ取り剤を使った効果的なカビ掃除&予防の実践編
頑固なカビの掃除には塩素系カビ取り剤がおすすめ。カビ取り剤の効果的な使い方のコツを紹介します。さらに、キレイになったら実践したいカビ予防対策も紹介しています。カビ掃除&カビ予防対策でキレイなお風呂を手に入れましょう。
黒カビとピンク汚れの特徴と発生する原因
黒カビ
黒カビは適度に暖かく、水分と栄養のあるところが大好き。そんな条件がそろう浴室は、黒カビにとって住み心地が良い場所です!黒カビの原因菌は浴室のあちこちに潜んでいて、「温度・水分・栄養」の3つの条件がそろうと、活発に増え始めます。
浴室の中でも特に、床や低い位置の壁などは、汚れがつきやすく水分が乾燥しにくいため、黒カビが生えやすい要注意ゾーンです。
ピンク汚れ
ピンク汚れの主な原因は「ロドトルラ」という名前の「酵母」の一種です。
ピンク汚れも「温度・水分・栄養(汚れ)」の3つの条件がそろうと増殖しやすいのですが、栄養(汚れ)が少ないところでも増殖しやすく、しかも増殖スピードが速いので、「キレイに掃除しているはずなのに、すぐに出てくる汚れ」と感じている方も多いと思います。
掃除の方法 <黒カビ編>
浴室用洗剤でお掃除しても取り除けない、浴室の黒カビには、「塩素系カビ取り剤」が効果的です。
でも、ツンとするニオイが気になって敬遠しているうちに、黒カビがどんどん広がってしまうことはありませんか?また、ついたくさん吹きかけて、使いすぎてしまうことはありませんか?
カビ取り剤が苦手と感じる人や、うまく使いこなせていない人もいるかもしれません。ここでは、そんな人にこそ知ってほしい、効率の良いカビ取り掃除の方法をご紹介します。
基本の「カビ取り掃除の方法」
「塩素系カビ取り剤」は、カビ取りの効果が高い半面、取り扱いには注意が必要です。
以下、基本の流れを確認してから、お掃除に取りかかりましょう。
1.安全に使うための準備をする
窓を開けたり、換気扇をつけたりするなど、必ず換気の良い状態にし、目の保護のために「眼鏡・水中メガネ・ゴーグル等」を着用。さらに「掃除用手袋」「マスク」をつけます。
洋服にカビ取り剤がつくと脱色したり、変色したりすることがあるので、エプロンなどの着用もおすすめします。
2.黒カビを狙ってカビ取り剤をスプレーする
カビ取り剤は、黒カビ汚れから10~15cm離して直接スプレーします。
弱い力でスプレーすると、手元に液がたれやすくなるので、レバーをしっかり引いてスプレーするようにしましょう。
3.数分放置したあと、流水ですすぐ
数分放置したら、シャワーをかけてカビ取り剤をすすぎます。
放置する時間は製品によって異なるので、表示をよく読んで確認してください。
勢いよくシャワーをかけると、はね返ったすすぎ液が身体や洋服にかかる危険があるので、シャワーの流水が壁をつたうように、静かにすすぎましょう。
効率の良い「カビ取り掃除のポイント」
カビ取り剤を使うのが苦手な人こそ、効果的に使うためのポイントを知っておきましょう。
皮脂や石けんカスなどの汚れをあらかじめ落としておく
黒カビの上に皮脂汚れや石けんカスなどがついたままの状態だと、カビ取り剤が密着しにくく、効果が十分に発揮されないので、あらかじめ浴室用洗剤を使って落としておきます。
黒っぽい汚れでも、黒カビではなく、浴室用洗剤で落とせる汚れの場合もあります。浴室用洗剤でも落ちなかったところや、普段黒カビが生えやすい場所を中心に、カビ取り剤を使いましょう。
カビ取りをしたい場所が乾いている状態で使う
壁や床などが濡れていると、カビ取り剤が薄まったり、密着しにくくなったりして効果が弱まってしまいます。濡れている時は、水分をふき取ってからカビ取り剤をかけましょう。
壁などの垂直面には「横方向」にスプレー
カビ取り剤を壁にスプレーすると自然にたれてくるので、壁の横方向にスプレーすると、たれてくるカビ取り剤で広い面積を覆うことができます。
タイルの壁なら、横の目地にスプレーすると目地の溝に液が留まりやすくなり、効果的にお掃除ができます。
余裕のない時は「防カビくん煙剤」で黒カビが広がるのをストップ
カビ取り掃除は、「大掃除の時に」「普段は余裕がない」という家庭もあるかもしれません。そんな場合でも、放置している間に黒カビはどんどん広がってしまうので、いったん浴室用の「防カビくん煙剤」で黒カビが広がるのをストップするのがおすすめです。浴室全体に潜む黒カビの原因菌を除菌することができるので、これ以上黒カビが広がるのを防ぐことができます。あとで時間と心に余裕がある時に、塩素系カビ取り剤でカビの黒い色を落とすようにしましょう。
ゴムパッキンなどの「ガンコなカビ取りの方法」
黒カビは放っておくとどんどん成長し、ゴムパッキンやタイルの目地の奥まで入り込んでしまいます。そうなると、カビは頑固に、落としにくくなってしまうので、できるだけ早めの対策を心がけましょう。
「ティッシュペーパー」を使ってカビ取り剤を湿布
ゴムパッキンなどの落ちにくい黒カビや、カビ取り剤がたれやすい垂直面などに、しっかり効かせたい時は、ティッシュペーパーなどを使ってカビ取り剤を湿布しましょう。湿布したい場所を水で少しだけ濡らし、ティッシュを貼り、その上からカビ取り剤をスプレーします。
ティッシュを何枚も分厚く使うと、カビ取り剤がティッシュだけにしみ込んで、肝心の黒カビには届かない可能性もあるので、ティッシュは1~2枚程度で十分です。長時間おくと材質を傷める場合があるので、製品の表示に書いてある時間を守ってください。
ラップで湿布をする方も多いと思いますが、ラップの場合、カビ取り剤を追加でスプレーすることができません。また、ラップの上から押さえるとカビ取り剤がはみ出てしまうので、ティッシュのほうがおすすめです。
ブラシなどでこすらない
カビ取り剤をかけたあとは、ブラシや古歯ブラシなどで「ゴシゴシこすらないこと」が鉄則。ゴムパッキンやタイルの目地にミクロな傷がつくと、その隙間から黒カビが奥に入り込んで、どんどん落ちにくくなってしまいます。
1回で落とせなかったら、数回に分けて
カビ取り剤をかけたら、長時間放置せず、数分おいて水でよく洗い流します※。1回で落とせなかったら、数回に分けて行いましょう。
また、カビ取り剤で落とせない黒い汚れは、黒カビではなく、ススなどの汚れで黒くなっている場合もあります。浴室用洗剤や浴室用のクリームクレンザーを使って掃除してみると、落とせる場合もあるので試してください。
- ※放置時間は製品によって異なるので、表示をよく読んで確認してください。
「天井に生えた黒カビ」の落とし方
天井に生えた黒カビを落とす場合、天井に向けてカビ取り剤を直接スプレーすると、カビ取り剤がたれてきて危険です。うっかりやりがちなので、絶対にやらないように気をつけてください。
また、塩素系カビ取り剤を使う前の準備として、窓を開けたり換気扇をつけたりするなど、必ず換気の良い状態にし、身体を保護するために「掃除用手袋」「マスク」「眼鏡」を着用します。天井の材質が塩素系カビ取り剤を使えるかどうかも、事前に確認しましょう。
「柄つきの道具」にカビ取り剤をかけて天井をふく
天井をふくには、柄つきの掃除道具が便利です。写真は、浴槽掃除用の柄つきスポンジの例です。スポンジのままだと、カビ取り剤がたれてきやすいので、スポンジ部分にタオルなどの布を巻くと良いでしょう。
カビ取り剤を、巻いた布がしっとりする程度にスプレーし、天井をふきます。ふいたあとは、カビ取り剤に記載されている時間、放置します。
2回以上水ぶきする
巻きつけていた布を外し、よくすすいだあと、再び柄つき道具に巻きつけて、天井を水ぶきします。水ぶきは2回以上しましょう。
シャワーの水を天井にかけるのは、カビ取り剤を含んだ水が天井からたれてくるので危険です。
掃除の方法 <ピンク汚れ編>
ピンク汚れは、黒カビのように糸状の菌糸を網目状に伸ばして奥まで入り込んでいるわけではないので、スポンジに浴室用洗剤をつけて、こすり洗いをして落とします。
ピンク汚れをスポンジでこすることに抵抗がある方は、塩素系カビ取り剤を活用しましょう。ピンク汚れを狙ってカビ取り剤をスプレーし、数分置いたあと、水で流します。(放置時間は製品によって異なるので、必ず表示を確認してください)
塩素系カビ取り剤を使う時の「注意点」
ほかのものと混ぜない
塩素系カビ取り剤を使う時は、ほかの洗剤と一緒に使ったり、混ざったりしないよう、必ず単独で使いましょう。酸性タイプの製品や食酢・アルコールなどと混ざると、有害なガスが発生して危険なため、混ぜたり、一緒に使ったりしないでください。
塩素系と酸性タイプの洗浄剤の容器には「まぜるな危険」の表示がされています。
必ず換気をする
窓や扉をあけ、換気扇をまわすなど、必ず換気をしましょう。2か所以上開放し、換気の効率を上げるのがおすすめです。
からだを保護するために、「掃除用手袋」「マスク」「眼鏡」を着用
洗浄剤が直接皮膚に触れないよう「掃除用手袋」で保護しましょう。また、塩素系洗浄剤はニオイもきついので、「マスク」をつけましょう。
もう1つ忘れてはならないのが、目を保護するための「眼鏡」です。できればより目を広く覆える水中メガネやゴーグルを着用するのがおすすめです。普段眼鏡を使っていない方は、花粉用のゴーグルや水中メガネ、サングラスなど目を覆うものを代わりに使用しましょう。
目より高いところには、直接スプレーしない
高いところにスプレーすると、たれ落ちたり、はね返ってきたりして危険です。布などにカビ取り剤をスプレーして、軽くたたくようにしてつけます。
終わったら手を洗い、目や顔も洗う
気づかないうちにカビ取り剤が身体にかかっているかもしれません。掃除が終了したら、必ず手を洗い、そのあと、顔、目も洗ってください。
予防の方法 <黒カビ編>
せっかくカビ取り掃除をしてキレイな浴室になったら、これからは黒カビが生えない状態をキープしたいですよね。
黒カビを防ぐには、黒カビが目に見えて生えてくる前に、「カビが増殖する3条件である温度・水分・栄養を取り除くこと」と「カビの原因菌を除菌すること」が重要な対策になります。
浴室の「温度」を下げ、「水分」を取り除く
温度のコントロールはむずかしいですが、入浴後はできるだけ温度が下がるようにしたいですね。また、水分を取り除くには、「湿気」を追い出すだけでなく、「水滴」が残らないようにすることがとても大切です。そのために実践したいコツをご紹介します。
●浴槽のフタをする
フタを開けたままだと、次から次へと湯気が出てきて、浴室内の温度や湿度がなかなか下がりません。お風呂から上がったら浴槽にはフタをするようにしましょう。
●入浴後は十分に換気する
換気扇を回す、窓を開けるなどして、こもった熱気や湿気を追い出しましょう。
その際、新しい空気が入ってこないと換気ができないので、必ず通気口を確保してください。ドアの周辺にある通気口にゴミが溜まっていると換気の効率が悪くなってしまうので、竹串や小さめのブラシなどを使って汚れをこまめに取り除くことが大事です。
通気のため、ドアを少しだけ開ける(5cm程度でOK)のも効果的です。窓がある場合は、窓は両サイドから開けて空気の流れをつくるようにしましょう。
●スクイージーなどで壁や床の水滴を取り除く
ちょっとひと手間ですが、スクイージーは水滴を取り除きやすいので、窓掃除用に持っている人は使ってみてください。
黒カビの「栄養」を取り除く
黒カビの「栄養」になるのは、からだから出た皮脂や垢などの汚れ。泡と一緒に飛び散って壁や床に付着しています。立ったままシャワーを浴びる家族がいる場合は、2mくらいの高さまで壁に汚れがついていることも。
汚れがつきやすい場所を知って、効率的に黒カビの「栄養」を取り除きましょう。
●入浴後に浴室全体にお湯のシャワーをかける
壁や床、小物など浴室全体にお湯のシャワーを十分にかけ、飛び散った汚れをしっかり流します。
その際、冷たい水のシャワーをかけるのはNG!浴室内に水滴が残りやすくなってしまい、逆に黒カビが生えやすい環境を作ってしまう場合があるのです。十分換気をすれば温度も下がるので、お風呂上がりの水のシャワーは控えましょう。
●週に1回は壁や床の汚れを落とす
浴槽だけでなく、壁や床の汚れも、浴室用洗剤を使ってしっかり落としましょう。
「防カビくん煙剤」でカビの原因菌を除菌して黒カビの発生を予防!
実は、浴室のあちこちに目に見えない「カビの原因菌」が潜んでいます。これが成長すると目に見える「黒カビ」になってしまうのです。つまり、「目に見えない原因菌」のうちに除菌できれば、黒カビの発生防止につながるのです。
でも、「カビの原因菌」は目に見えず、どこにあるのかわからないので対処がむずかしいですね。浴室用の「防カビくん煙剤」を使うと、除菌成分を含んだ煙が浴室の隅々まで行き渡り、見えないカビの原因菌を除菌することができます。
「防カビくん煙剤」の使い方
①換気扇を止め、窓がある場合は窓を閉める。小物類は置いたままでOK。
②付属のプラスチック容器の点線まで水を入れ、浴室中央付近の床において缶をセットする。しばらくすると煙が出ます。
③90分以上経過したら、30分以上換気する。すすぐ必要はなく、すぐに入浴できます。
2か月に1回の使用で、黒カビ知らずの浴室をキープできる※ので、とても楽ですね。
- ※防カビ効果は浴室の環境によって異なります。
※1 ここから先は外部サイトへ移動します。価格やサービス内容については、各サイトに記載されている内容をよくお読みになり、ご自身の責任でご利用ください。
※2 通販限定販売品は、「取扱店舗を探す」ではご案内しておりませんのでご了承ください。
予防の方法 <ピンク汚れ編>
ピンク汚れが増殖する原因も、「温度・水分・栄養(汚れ)」。この3条件がそろわないようにする、日頃のちょっとした心がけをご紹介します。
浴室の「水分」と「汚れ」を取り除く
●小物類やシャンプー類は、できるだけ風通しが良くなるように置く
●浴槽のフタをして、湯気があがらないようにする
●お風呂上がりに浴室全体を「お湯」のシャワーで流す
●壁や床の水滴を除去する
●浴室を換気する
●壁や床は浴室用洗剤を使って掃除し、垢や皮脂などの汚れを落とす
ピンク汚れは、「キレイに掃除しているはずなのに、すぐに出てくる」特徴があるので、日頃のひと工夫だけではなかなか予防しきれない…という場合は、「ピンク汚れを予防できる機能」を持つ浴室用洗剤を活用するのがおすすめです。
浴室用洗剤『ルックプラス バスタブクレンジング 銀イオンプラス』を例に、やり方をご紹介します。
『ルックプラス バスタブクレンジング 銀イオンプラス』を用いたピンク汚れの予防方法
①床や排水口周辺などのピンク汚れが出やすい所にシューッとスプレーします。
(スプレーする場所が濡れていても使えます)
②1分間放置したあと、水ですすぎ流せばOK。こする必要はありません。
③1週間に1回以上を目安に定期的にスプレーします。
- ※既に発生しているピンク汚れは除去してからお使いください
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カビ取り掃除&予防法:まとめ
ここまで、効率の良いカビ取り掃除と予防法について紹介をしてきました。簡単におさらいを以下にまとめました。
●カビ取り掃除には塩素系カビ取り剤が効果的だが、使う時は、換気の良い状態にし、身体を保護するために掃除用手袋・マスク・眼鏡を着用する。
●ゴムパッキンなどのガンコな黒カビには、ティッシュペーパーでカビ取り剤を湿布する。落ちなくてもゴシゴシこすらず、カビ取り剤をスプレーしてすすぐ、を何回か繰り返す。
●天井の黒カビを落とす時は、柄付きスポンジを活用すると便利。
●黒カビ予防のため、黒カビが増殖する要因となる「温度・水分・栄養」を取り除けるように、浴槽にフタをする、十分に換気する、お風呂上りに壁や床をお湯のシャワーですすぐなどの工夫が大切。
●目に見えないカビの原因菌のうちに、浴室用の「防カビくん煙剤」で除菌すると、黒カビ予防に効果的。
●ピンク汚れの予防には、「ピンク汚れを予防できる機能」を持つ浴室用洗剤を活用するのがおすすめ。
カビ取り掃除が苦手な方こそ、コツを知って効率的におこないましょう。
この記事を作成・監修した
マイスター
リビングケアマイスター
吉井 和美
よしい かずみ
掃除用洗剤の製品開発を約15年、技術者向けの情報発信を約5年経験してきました。
これまでの知識を活かし、掃除に前向きに取り組めるようなコツやノウハウをわかりやすくお伝えしていきます。
下記のコメントを削除します。
よろしいですか?
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