換気扇・レンジフードについた油汚れの簡単お掃除方法!動画&写真で解説
換気扇やレンジフードにこびりついた「油汚れ」、なんとかキレイにしたいものですよね。フィルターやファンなど、換気扇の部品を「どう外すの?」「どう洗うの?」と、わからない人も大丈夫!洗剤と道具を上手に使い、効率的に落とすお掃除方法を紹介します。
換気扇の「油汚れ」の原因と特徴って?
炒め物や揚げ物などで飛び散った油のほか、フライパンや鍋から発生する油成分が混ざった煙「油煙(ゆえん)」などが、換気扇の表面や内部に付着すると油汚れとなります。
はじめは、ふき取れば落ちる程度のサラサラした状態ですが、時間が経つにつれ変性して、徐々にベタベタ汚れへと変化してしまいます。さらに放置すると、カチカチに固まり、落とすのも大変な状態になります。
また、換気扇で換気をするときには、ホコリも含まれてしまうので、油とホコリが混ざった「層」のような分厚い汚れとなり、より落としづらい状態に。ファンに汚れがつくと換気能力も低下してしまいます。
お掃除頻度は、数か月に1回くらいが目安
換気扇の掃除というと、なかなか気が重くてつい汚れをためがち…という方も多いのでは。調理の頻度によっても換気扇の汚れ具合は異なるので、掃除頻度は一概には決められませんが、時間が経つと変性して落としにくくなるので、汚れが軽いうちに、数か月に1回くらいを目安に掃除するとよいでしょう。
例えば、3月(春休み)、5月(ゴールデンウィーク)、8月(夏休み)、12月(冬休み)など、長期休みのタイミングと決めておくと、忘れずにお掃除できますね。
換気扇&レンジフード掃除の前に用意するもの
「部品の取り外しなどが大変そう……」と、換気扇掃除を難しいものと考えがちですが、事前にきちんと準備して、手順を追って行えば心配ありません。まずは効率的に換気扇掃除ができる道具を用意しましょう。
【用意する掃除道具】
・掃除用手袋
・レンジ用洗剤※
・スポンジ
・古布(不要になったTシャツや肌着を10cm角くらいに切り、使い捨て雑巾にすると便利)
・掃除用のミニブラシ
・割り箸(先端が平らになっているものが便利)
・新聞紙
・ティッシュペーパー
- ※変性した油汚れを落とすには、レンジ用の専用洗剤が効果的です。レンジ用の専用洗剤は、油汚れをふやかして分解する「アルカリ剤」や、油汚れを浮かせて落としやすくする「溶剤」が含まれている場合が多いので、変性した油汚れをすばやくラクに落とすことができます。
※1 ここから先は外部サイトへ移動します。価格やサービス内容については、各サイトに記載されている内容をよくお読みになり、ご自身の責任でご利用ください。
※2 通販限定販売品は、「取扱店舗を探す」ではご案内しておりませんのでご了承ください。
換気扇&レンジフードの掃除を始める前の準備
必要な掃除道具を用意したら、掃除を始める前の準備をしましょう。
- ※換気扇にはさまざまなタイプがあるので、始める前に取扱説明書などで掃除方法をご確認ください。
1.換気扇の電源を切る(OFFにする)
2.窓を開けるなど換気の良い状態にする
3.傷や汚れがつかないよう、シンクや調理台などに新聞紙を敷く
4.金属の部品で手を傷つけないように、掃除用手袋をはめる
5.「換気扇」の部品を外す
「換気扇」や「レンジフード」の掃除のとき、面倒に感じてしまうのが換気扇を外す作業。そこで、以下にタイプ別の換気扇の外し方をご説明します。
換気扇のタイプ別・部品の取り外し方
あなたのおうちの「換気扇」はどちらのタイプ?
一般家庭のキッチンで使用される換気扇は、主に以下の2つのタイプです。
●「シロッコファン」 →取り外し方はこちら
●「プロペラファン」 →取り外し方はこちら
シロッコファンの場合
「シロッコファン」の取り外し手順
シロッコファンのタイプは、整流板があるもの・ないもの、ファンがワンタッチ式のもの、ネジで固定されているものなど、様々です。タイプによって外し方が異なるので、取扱説明書などでご確認ください。
ここでは、「整流板があるタイプ」と「整流板がないタイプ」の一例を紹介します。
●整流板があるタイプの場合
1.整流板・フィルターを外す
整流板の左右のストッパーを押しながら、少し上に押し上げて、手前にゆっくりおろし、整流板を外します。
フィルターが付いているタイプであれば、少しずらして取り外します。留め具が付いている場合は、留め具を外してから取り外しましょう。
2.ベルマウスを外す
ベルマウスとは、ファンの開口部に取り付けられている、輪っか状の部品です。タイプによっては付いていないものもあります。
まず、ファンが止まっていることを確認してください。
ネジが付いている場合は外し、ツメがついている場合はベルマウスをスライドさせて、ベルマウスを取り外します。
3.シロッコファンを取り出す
ネジで固定されている場合は、シロッコファンがまわらないように手で押さえながら、ファンを固定している中央のネジを「ゆるむ」の方向へまわして外し、ファンを取り出します。
ワンタッチ式の場合は、取り外しボタンを押しながら、ファンを取り出します。
- ※タイプによって外し方が異なるので、取扱説明書で確認してください。
取り付ける時は、外した時と逆の操作を行います。
●整流板がないタイプの場合
1.フィルターを外す
フィルターを少しずらして取り外します。留め具がついている場合は、留め具を外してから取り外します。
2.ベルマウスを外す
ベルマウスとは、ファンの開口部に取り付けられている、輪っか状の部品です。
まず、ファンが止まっていることを確認してください。取り付けネジをゆるめ、ベルマウスを取り外します。
3.シロッコファンを取り出す
シロッコファンがまわらないように手で押さえながら、ファンを固定している中央のネジを「ゆるむ」の方向へまわして外し、ファンを取り出します。
取り付ける時は、外した時と逆の操作を行います。
<動画>シロッコファンの外し方
実際に取り外す様子を、下記の動画でご覧ください。やり方がわかれば、女性でも簡単に外せますよ。
ここでは、「整流板があってファンがワンタッチで外せるタイプ」と「整流板がなくファンがネジで固定されているタイプ」の2つの例を紹介しています。
<シロッコファンの取り外し方>
- ※タイプによって外し方が異なるので、取扱説明書などでご確認ください。
プロペラファンの場合
「プロペラファン」は、壁に直接取り付けて、扇風機のような回転する羽根によって空気を屋外に排気します。
〈プロペラファンの主な部位の名称〉
プロペラファンの取り外し手順
ここでは、一例を紹介します。タイプによって外し方が異なるので、取扱説明書などでご確認ください。
1.中央のネジ(スピンナー)を外す
プロペラファンが止まっていることを確認し、プロペラファンがまわらないように手で押さえながら、中央の固定ネジ(スピンナー)を「ゆるむ」の方向へまわして外します。
2. プロペラファンを引き抜く
プロペラファンを手前に引き抜きます。引き抜く時、ファンを変形させないように注意しましょう。
3. 前面カバーを外す
カバーの中央下部を手前に引き、少し上に持ち上げて外します。
取り付ける時は、外した時と逆の操作を行います。
取り外した部品は「レンジ用洗剤」でお掃除!
整流板、フィルター、ファンなど換気扇の「取り外した部品」は、以下の手順でお掃除をしましょう。
1. 洗剤をスプレーする
整流板、フィルター、ファンなどの汚れた部品をシンクに並べ、全体にまんべんなくレンジ用洗剤をスプレーして2~3分おきます。
2. 汚れをふき取る
汚れが浮いてきたら、古布などでふき取ります。落ち切れていない汚れをスポンジや掃除用ミニブラシでこすります。
3. 水洗いして乾かす
汚れが落ちたら、最後に水洗いをしてよく乾かします。
汚れが落ちない場合には「洗剤をスプレーする→汚れをふき取る→水洗い」の作業を繰り返し行います。
しつこい汚れを落とすワザ
1.分厚くついた油汚れは、割り箸でこそげ落とす
外したファンに油汚れとホコリがべったりと分厚くついている場合は、洗剤をかける前に、先端が平たくなっている割り箸などで、汚れをこそげ落として汚れの層を薄くしておきます。先端が平たくなっていると、「ヘラ」のように使えて便利です。割り箸が折れないよう、力加減に気を付けましょう。
<汚れをこそげ落とす方法>
2.ティッシュペーパーを使った「洗剤湿布」が効果的!
汚れがこびりついた場所や布でふき取りにくい場所は、ティッシュペーパーなどを使って洗剤を湿布すると効果的です。
シロッコファンの場合は、割り箸を使って、羽根の間にティッシュペーパーをはさみ込みます。浮き上がらないように、奥までしっかりはさみ込みましょう。
<湿布の準備>
ティッシュペーパーの上から、洗剤をまんべんなくスプレーして、2〜3分おきます。
<洗剤で湿布する方法>
「レンジフード」など、取り外せない部分のお掃除は?
高い位置にあるレンジフードなどに、洗剤を直接スプレーするのはNG。目に入るおそれがあり危険です。
布に洗剤をスプレーしてから、汚れた部分をふき取りましょう。汚れをふいたら、水で濡らしてしぼった雑巾で水ぶきして完了です。
換気扇掃除で注意すること
塗装のはがれに注意
熱・汚れ・時間経過による劣化の影響で、塗装がはがれることがあります。レンジ用洗剤を使う時は、「目立たないところで試す」「長時間放置しない」ようにしましょう。
機器の材質に注意
換気扇には様々な材質が使われています。メーカーによって推奨する掃除方法は異なるので、機器の取扱説明書に従ってください。
「換気扇」「レンジフード」のお掃除は、年末まで溜め込まず、さっそく実践してみてください。
ピカピカの「換気扇」「レンジフード」が、キッチンの空気をキレイにしてくれますよ。
TEACH ME, MEISTER!
教えてマイスター!
「レンジ用洗剤」が油汚れをよく落とす理由は?
時間が経過した油汚れは「台所用洗剤」では落ちにくい
ベタベタ汚れや固くなった油汚れは、台所用洗剤ではなかなか落とせません。台所用洗剤の主要洗浄成分である界面活性剤には、油汚れを包み込んではがし取る働きがあるのですが、時間が経ってベタベタするようになった油汚れを落とすには力不足です。
「アルカリ剤」や「溶剤」が油を落とす
一方、「レンジ用洗剤」には、界面活性剤のほかに、固くなった油汚れをふやかして分解する「アルカリ剤」や、溶かして落とす「溶剤」が配合されているのでよく落ちるのです。
この記事を作成・監修した
マイスター
リビングケアマイスター
吉井 和美
よしい かずみ
掃除用洗剤の製品開発を約15年、技術者向けの情報発信を約5年経験してきました。
これまでの知識を活かし、掃除に前向きに取り組めるようなコツやノウハウをわかりやすくお伝えしていきます。
下記のコメントを削除します。
よろしいですか?
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