部屋干しニオイ対策!菌をおさえる3つのポイントとお洗濯方法
部屋干しをするとニオイが気になることはありませんか。その原因は洗濯で落としきれなかった「汚れ」と「菌」。ニオイを防ぐポイントは、「洗濯前は洗濯物を通気性のよいカゴに保管する」「除菌・抗菌効果のある洗剤で洗濯する」「菌が増殖しないように早く乾かす」の3つ。早く乾かすには部屋の中央に干すこと、除湿器など家電を使うことが効果的です。
「部屋干し」人口は増加している!
女性の社会進出や、単身者の増加に夜洗濯の増加、そして梅雨や夏のゲリラ豪雨、花粉やPM2.5などの影響もあり、1年を通してお部屋の中に洗濯物を干す人が増えています。
実は、部屋干しにはメリットがたくさんあります。
<部屋干し・6つのメリット>
1.天候に左右されずに干すことができる。
2.屋外の汚れ(排気ガス、黄砂、花粉、PM2.5など)がつきにくい
3.紫外線による衣類の日焼けや色あせを心配する必要がない
4.干す時や取り込む時の時間帯を気にせずにすむ(自分のタイミングで洗濯ができる)
5.盗難防止など、防犯の点で優れている
6.お部屋の中に洗剤や柔軟剤のいい香りがする
このようにたくさんのメリットがある部屋干しですが、その一方で、部屋干しをする多くの人がマイナスに感じていることがあります。それは、「部屋干し特有のニオイ」です。
「部屋干し」のニオイの原因は「汚れ」と「菌」
「部屋干し特有のニオイ」には、実は「汚れ」と「菌」が関係しています。
洗濯物がきちんと乾かず湿った状態が続いた衣類からはイヤなニオイが発生します。それは、洗濯の時に落としきれなかったわずかな「汚れ」が化学的に変化したり、「菌」による作用を受けたりするのが原因です。ですから、菌の作用を抑えることで、いわゆる“部屋干し臭”の発生を抑えることが可能なのです。
「部屋干し」のニオイを抑える3つのお洗濯のポイント
部屋干しのイヤなニオイを抑えるために効果的なお洗濯のポイントをご紹介しましょう。
① 洗濯槽の中に菌を持ち込まない
菌対策は「洗濯前の衣類の保管」からスタート!
洗濯前の衣類の菌が増殖しないように、「洗濯物の保管場所」にも気を付けると良いでしょう。着用した衣類には、実は数多くの菌が付着しています。それを湿ったまま放置することで、菌が増殖します。
そこで、着用後の衣類は通気性の良いカゴに入れ、バスタオルは吊るしておきます。洗濯カゴに入れる前に、衣類・布用の除菌・消臭スプレーをしておくと、一層効果的です。
また、洗濯槽はフタを閉めておくと湿度が高くなり、菌が増殖しやすいため、「洗濯槽」への菌の侵入を防ぐことも大切です。定期的に洗濯槽クリーナーを使って清潔にすることをおすすめします。
②洗濯槽や洗濯物に菌を残さない
除菌・抗菌を意識したお洗濯を!
部屋干しには、適した洗剤類の選び方があります。まず、「除菌・抗菌効果」のある洗剤を選ぶことが第一。それに加えて、「柔軟剤」と「液体酸素系漂白剤」を併用するとさらなる効果が期待できます。
洗う時のポイントは、「詰め込み洗いはしないこと」、そして「洗濯物をためず、こまめに洗うこと」です。部屋干しの際には、汚れをしっかり落とすことを意識することが大切です。残り湯を使った場合でも、すすぎはきれいな水道水で行うと良いでしょう。
ニオイがする場合や、洗ってもニオイが残っている場合には、「つけおき洗い」も効果的です。
③干しているときに菌を増やさない
菌を増やさない=「早く乾かす」ためのコツを実践!
さらに、洗濯物を干している時に菌が増殖しないようにするためには、できるだけ早く乾かすことが大事です。以下の「干し方」を実践すると、効果よく早く乾かすことができます。
●洗濯物に「風の通り道」をつくる
洗濯物を風の通り道に置いたり、洗濯物のあいだにこぶし大の間隔を開けることで風の通り道ができ、早く乾くことにつながります。
カーテンレールなど、お部屋の端ではなく、お部屋の中央や鴨居などに干すと良いでしょう。
●家電を効果的に使う
部屋干しする時は、「扇風機」「衣類乾燥除湿器」「浴室乾燥機」など家電を使用すると早く乾かすことができます。
<扇風機>
洗濯物の横に扇風機を置き、風を当てます。風によって洗濯物のまわりの湿った空気が乾燥した空気に置き換わるので、乾燥時間が短縮できます。
<衣類乾燥除湿器>
部屋干しには除湿機がとても効果的に使えます。お部屋の湿気を取るだけでなく、実は除湿機の設置場所によって、洗濯物の乾燥時間が短縮できるのです。
<浴室乾燥機>
浴室乾燥機で洗濯物を乾かす時は、「浴室の水分を除いて窓と扉を閉めること」「温風の当たる場所に厚手の衣類を干すこと」などを実践すると早く乾きます。
●「角ハンガー」をうまく使いこなす
ご自宅にある角ハンガーを使って、洗濯物を「アーチ干し」します。すると、他の干し方と比べて乾燥時間が短くなるという興味深いデータがあります。
●「アイテム別」に上手に干す
洗濯物を干すときには、アイテムごとに干し方を工夫することもポイントです。洗濯物の種類によって乾きやすさに差があるので、形や生地の厚みに合わせた干し方をすると、短時間で乾かすことができます。
いかがでしたか?洗濯物を外に干せない時も、部屋干し特有のイヤなニオイでがっかりしないよう、適切な対策で衣類がさわやかに仕上がるお洗濯を実践したいですね。
TEACH ME, MEISTER!
教えてマイスター!
生乾きのニオイに効果的な「つけおき洗い」ってどうやるの?
すでに生乾きのイヤなニオイが感じられて、いつも通り洗ってもニオイがとれないような衣類には、「つけおき洗い」を試してみましょう。液体酸素系漂白剤を一緒に使うとより効果的です。
洗濯機に「つけおきコース」がある場合
全自動洗濯機に「つけおきコース」がある場合は、コースを選んで洗います。
「洗面器」を使う場合
「洗面器」を使う場合は、以下の方法で「つけおき洗い」しましょう。
1. 洗剤液をつくる
40℃くらいのお湯に、酵素入り洗剤を濃い目に溶かした洗剤液をつくります。目安は衣類が浸る程度の量のお湯に、通常使用する1回分の量の洗剤を溶かします。
2. つけおきする
洗剤液につけおきします。時間は30分~2時間程度です。
3. いつもどおりに洗濯する
つけおきした衣類を洗剤液ごと洗濯機に入れ、水を足してほかの洗濯物を入れて洗濯します。
この記事を作成・監修した
マイスター
お洗濯マイスター
大貫 和泉
おおぬき いずみ
洗濯用洗剤などの製品開発・調査に約20年携わってきました。
母親としての経験と研究活動を融合し、日々のお洗濯に役立つ情報をわかりやすくお伝えしていきます。
下記のコメントを削除します。
よろしいですか?
コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容