部屋干しで洗濯物を早く乾かすコツ〜ポイントは干す場所と、扇風機の活用〜
部屋干しのニオイのもとは、洗濯で落としきれなかった汚れと菌。菌を増やさないためには、空気の動きのある場所に干し、早く乾かすことが大切です。部屋と部屋の間の鴨居に干したり、室内用物干しを部屋の中央に置くと乾きやすくなります。中央に干せない場合は、扇風機やエアコンの風をあてて空気を循環させると効果的!
いつもどこに干している?部屋干しには早く乾く場所がある!
外出時や天候が良くない日など、お部屋の中に洗濯物を干すこともあるでしょう。ただ、部屋干しは乾きにくかったりニオイがしたり、なんだか苦手という人も多いのではないでしょうか。
ニオイのもとは、洗濯して落としきれなかった汚れと、菌が原因です。その菌を増やさないためには、できる限り早く乾かすこと。そこで普段の部屋干しを振り返ってみましょう。みなさんは、室内に洗濯物を干す時、どこに干していますか? もしかしたら、みなさんがいつも干している場所よりも、もっと早く乾く場所があるかもしれません。
ポイントは「空気の動き」がある場所!
お部屋の“中央”が乾きやすい
部屋干しの際、カーテンレールなどに干している人も多いでしょう。でも、実は窓や壁のそばは「空気の動き」が悪いため、干す場所としては不向きです。しかも、カーテンの汚れがついたり、洗濯物の水分がカーテンに移るなどの不具合も生じます。
ポイントは、お部屋の中で空気が動く場所。部屋と部屋の間の鴨居(かもい)や、室内用の物干しなどを、部屋の中央に置くなどして、空気の動きがある乾きやすい場所に干しましょう。
実際にどれくらい空気の動きに違いがあるのか、シミュレーションを行ってみました。下の動画は、リビングの吸気口から風が入り、台所の排気口から出て、2時間で室内のすべての空気が換気される条件で行った結果ですが、部屋の中央に干した洗濯物の表面付近の空気のほうが、明らかに早く動いている様子が確認できました。
- <解析協力:(株)ソフトウェアクレイドル> STREAM®使用、線形低レイノルズ型乱流モデルを使用した定常解析
お部屋の中央に置けない場合は、扇風機を活用する
洗濯物を「乾きやすくする」には、洗濯物のまわりの「空間」をできるだけ広くとり、「湿った空気」を「乾いた空気」と交換することが重要です。
お部屋のスペース上、どうしても窓際のカーテンレールにしか干せない場合には、扇風機やエアコンの風をあてて、空気を循環させる工夫をしてみてください。
さらに早く乾かすための「ひと工夫」
さらに洗濯物を早く乾かすための「ひと工夫」をご紹介します。これまでに紹介したテクニックと組み合わせ、なるべく早く洗濯物を乾かし、部屋干しのニオイを防ぎましょう。
1. 乾いた洗濯物は取り外して空間を増やす
洗濯物が乾いた順から取り外していくと、そこに空間が生まれ、まだ乾いていないものが乾きやすくなります。
2. 干している途中で洗濯物の上下を入れ替える
洗濯物は上の方が乾きやすいので、途中で上下を入れ替えてあげると、乾燥時間が短くなります。
TEACH ME, MEISTER!
教えてマイスター!
「扇風機」を使うとどれくらい早く乾くの?
扇風機で乾燥時間は「短縮」できる
脱水直後の洗濯物(綿のタオル)が乾くまでの時間を測定したところ、温度20℃、湿度60%の室内で干した場合は、乾くまでに約4時間半かかるのに対し、扇風機の風をあてると2時間半ほどで乾き、乾燥時間が約45%「短縮」できることがわかりました。
扇風機の強さは「弱」でも十分!
これは、扇風機の風によって洗濯物のまわりの湿った空気が乾燥した空気に置き換わるので、乾燥時間が短縮できるのです。ちなみに、空気が交換できれば効果が出るので、扇風機の風の強さは「弱」で十分です。
この記事を作成・監修した
マイスター
お洗濯マイスター
片木 徹也
かたぎ てつや
洗濯用洗剤などの製品開発に約15年携わってきました。
日々のお洗濯を楽しく、快適に行っていただけるよう、技術に基づいたノウハウをわかりやすくお伝えしていきます。
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