除湿機の上手な使い方!部屋干しのコツは置き方にあった

除湿機の上手な使い方!部屋干しのコツは置き方にあった

部屋干しするなら試したい、「除湿機」を使った効果的な乾燥テクをご紹介!除湿機を使う時のポイントは「部屋の扉を閉める」「洗濯物の量により除湿機を置く位置と干し方を変える」「洗濯物を干す間隔を一定にする」の3つ。乾燥スピードがアップして生乾きのニオイを防げます。

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除湿機をうまく使えば部屋干しの効率が一気に上がる!

雨の日や梅雨どきなど、一年を通じて、どうしても洗濯物を部屋干ししなくてはならない時がありますよね。そんなとき、「扇風機」の風を当てるという方も多いでしょう。でも、「短時間で乾く」と評判の、強いミカタがほかにもあります。それが「衣類乾燥除湿機」です!

ポイントは「5時間以内」!においにくい部屋干し方法とは

部屋干し特有の生乾きのニオイは誰だってイヤですよね。あのイヤなニオイは、洗濯をしても落としきれずに残っている汚れをエサに菌が増殖することで発生します。一般的に菌は高温多湿を好み、洗濯物が濡れていて乾くまでの時間が長いほど菌が増え、生乾きのニオイが発生しやすくなります。

よって、ニオイを抑えるコツは「乾燥時間を短縮する」こと!部屋干しでも5時間以内」に洗濯物を乾かすことができれば、生乾きのニオイは発生しにくいというデータがあります1

  • ※1出典:松永聡:日常生活における洗濯衣料の部屋干し臭とその抑制,におい・かおり環境学会誌,36巻2号,(2005)

洗濯物を早く乾かす「除湿機の使い方」3つのポイント

そこで利用したいのが「衣類乾燥除湿機」。実は除湿機を使う際にも、お部屋に何気なしに置くより早く乾く方法があるのです。ここで使い方のポイントをご紹介しましょう。

POINT

①洗濯物を干す部屋のドアや扉は閉める

除湿機は、取り込んだ空気を冷やして結露させ除湿するタイプ(コンプレッサー方式)や乾燥剤(ゼオライト)を利用して除湿するタイプ(デシカント方式)、二つが組み合わさったタイプのもの(ハイブリッド方式)があります。どのタイプも効率よく除湿するためには、洗濯物を干す部屋のドアや扉を閉めることが鉄則です。

POINT

②洗濯物の量に合わせて、除湿機の置き方や洗濯物の干し方を変える

<洗濯物が少ない場合>

除湿機は近づけ、風は「下」からあてるのがベスト!

洗濯物が少ない場合、除湿機は、風が当たるようになるべく洗濯物に近づけて置きます。ただし40cmは離すようご注意ください。

洗濯物は上の方から乾いていき、重力の影響で水分が衣類の下の方にたまるため、下の方がより乾きにくい特性があります。つまり、早く乾かすにはなるべく洗濯物の下の部分に風を当てるのがポイントです。

さらに、除湿機を置く位置は、なるべく洗濯物の下に置いた方が乾きやすくなります。置き方によって乾燥までの時間が短縮できるほか、電気代の節約にもつながります。

今回、パナソニック:ハイブリッド方式、F-YHMX120の衣類乾燥除湿機を使って、除湿機の置き場所によって、乾き方にどのような違いがあるのかについて実験を行いました。(衣類乾燥・ターボ設定)

まず、7畳の部屋に、雨天時を想定した環境を作ります(温度25℃、湿度80%RH)。その環境下で、洗濯したフェイスタオル8枚に対して除湿機を横から当てた場合と、下から当てた場合で比較してみたところ、後者のほうが30分も乾燥時間が短縮できることがわかりました。

どちらの条件も5時間以内に乾きますが、風の当て方で乾燥時間に違いが出ました。ちなみに、除湿機を使わないと、乾燥するまでに7時間以上もかかります。

<除湿機の置く位置と洗濯物の乾燥時間>

また、除湿機を使用したことで、もともと80%RHの湿度があった部屋が、30%RH以下まで低下し、カラッとして過ごしやすい居住空間になることも示唆されました。

  • ※設備環境、使用状況によって乾燥時間が異なります。
動画でチェック!洗濯物が乾いていく様子
  • 解析協力:(株)ソフトウエアクレイドル STREAM®使用、線形低レイノルズ型乱流モデルを使用した非定常解析

<洗濯物が多い場合>

除湿機の風は「横」からあて、「アーチ干し」にするのがベスト!

洗濯物が多い場合、除湿機を置く位置は「洗濯物の横」にします。風が洗濯物全体に行き渡るように「横から風を当てる」のが早く乾くポイントです。除湿器は、送風モードを風がワイドにあたる設定すると良いでしょう。

さらに、洗濯物は両端に長い衣類、内側に短い衣類を干す「アーチ干し」がおすすめです。内側に長い衣類を干すと、風が両側に行き渡らないことがあるためです。

洗濯物は両端に長い衣類、内側に短い衣類を干す「アーチ干し」がおすすめ

バスタオルと衣類を一緒に乾かしたい時は、バスタオルは衣類の下に、両端をずらして干します。除湿器は、風が上下、ワイドに当たるように送風モードを設定します。

バスタオルは衣類の下に、両端をずらして干します

POINT

③一定の間隔をあけて干す

洗濯物の間隔を一工夫することも、乾燥スピードアップにつながります。洗濯物同士の間隔は、「こぶし1こ分」は空け、風の通り道をつくるようにします。空気を上手に交換することで洗濯物が乾きやすくなります。

衣類をカラッとすばやく乾燥させてくれる衣類乾燥除湿機は、夜干した衣類を朝までに乾かしてくれるので、夜干し派にもおすすめです。また、お部屋の除湿もしてくれるので、カビを生えにくくするメリットもあります。さらに冬は雪や結露対策にもなる優れもの。生活スタイルに合わせて上手に活用したいですね。

TEACH ME, MEISTER!
教えてマイスター!

〜衣類乾燥除湿機は、快適生活のミカタ!〜

部屋干ししなければならないのは、雨の日だけではありません。たとえば、

・夜洗濯して、翌朝着用したい!
・春は花粉や黄砂などで、日中でも洗濯物を干したくない!
・夏〜秋にかけて、台風がやってくる季節は、天気が読めない!

けれども、以下のような理由で、やはり部屋干しに抵抗がある人も多いのではないでしょうか。

・雨の日は湿度が高いので、お部屋がカビの温床にもなりそうで怖い。
・暖房でお部屋を暖めている冬は、部屋干しすると窓の結露が増えてしまう。

そんなときは、除湿機の出番です。除湿機を使えば、これまでニオイや乾き方が気になって部屋干しをためらっていた人も、効果的で快適に部屋干しできることを実感いただけると思います。まさに、除湿機は、快適なお部屋づくりのミカタです。

取材協力:パナソニック株式会社

この記事を作成・監修した
マイスター

大貫 和泉

お洗濯マイスター

大貫 和泉

おおぬき いずみ

洗濯用洗剤などの製品開発・調査に約20年携わってきました。
母親としての経験と研究活動を融合し、日々のお洗濯に役立つ情報をわかりやすくお伝えしていきます。

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