もう増やさない!お風呂場のカビ対策・決定版

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LION リビングケアマイスター

吉井 和美よしい かずみ

お掃除
もう増やさない!お風呂場のカビ対策・決定版

涼しい季節も油断大敵!カビは1年を通して活動中

「カビの正体」とは?

カビは微生物の一種で“真菌”という仲間に分類されます。カビと聞くと悪いイメージばかりを思いつきがちですが、人間にとって役に立つものもたくさんあります。醤油や味噌は麹というカビの一種の働きによるものですし、ペニシリンのようにカビが元になった医薬品も多く開発されています。実はキノコも真菌の仲間です。

カビのライフサイクル

カビはどうやって増えていくのでしょうか?

カビは、ごく小さな種のような「胞子」から始まります。カビの胞子の大きさは、約5μm(マイクロメートル)。μmは1mm(ミリメートル)の1,000分の1ですから、とても小さく、もちろん目には見えません。

<カビのライフサイクル>

カビの胞子は、発芽すると糸状の「菌糸」を伸ばして枝分かれしていき、やがて十分に成長すると、その先端などからまた新たに胞子をつくってばらまくようになります。

カビが増殖する3条件は「温度・水分・栄養」

カビは適度に暖かく、水分と栄養のある所が大好きで、「温度・水分・栄養」の3条件がそろうと、活発に増え始めます。

実は、ひとくちに「カビは湿度の高い環境を好む」といっても、種類によって生育に適する湿度は少しずつ異なります。例えば、浴室では黒いカビが、押し入れでは青っぽいカビが生えることがよくありますが、それぞれの場所の湿度が異なるために、生育するカビの種類が違うのです。

家の中に生えるカビの種類

住環境にはいろいろな種類のカビが生育しています。主なカビをイラストにまとめました。カビの名前は、学術的な分類上の名前と俗名(和名)とがあります。俗名は、見た目の色や状態(何に似ているか)などに由来しています。

<家の中に生える主なカビの種類>

    ※カビと同じ真菌の仲間ですが、酵母に分類されます。浴室によく生える「ピンクヌメリ」の原因のひとつ。

浴室の黒カビの「目に見えない原因菌」

家の中でもっともカビが気になる場所といえば、浴室。ここからは、浴室のカビについて、ご説明します。

皆さんは、ある日、浴室で小さな黒いカビを見つけた時こそが、「カビが発生した瞬間」だと思っていませんか。でも実は、黒いカビを見つけたときには、もうカビは、黒い糸状の菌糸を網目状に伸ばしている状態です。下の図のように、カビは黒く目に見える前から潜んでいて、段階を経ながら成長していきます。カビの対策で重要なのは、このサイクルをスタートさせないこと。つまり、目には見えない原因菌のうちに対処することがポイントなのです。

浴室の黒カビの年間活動カレンダー

カビは梅雨だけのもの、と思っている方も多いのではないでしょうか。たしかに冬の寒い時期などはカビも生えにくい印象がありますが、実態は少し違います。実は、黒カビは一年を通して浴室に生息し続けているのです。

<浴室の黒カビのバイオリズム>

浴室の黒カビも “夏バテ” する ?!

春、気温が25℃に近づくにつれ、カビは潜伏期間から増殖シーズンに突入し、湿度が高くなる梅雨はカビがもっとも気になる季節ですね。

しかし、梅雨が過ぎて夏になると、カビは、増殖が抑えられ “夏バテ”の状態になります。実際に、梅雨、夏、秋を想定したそれぞれの温度でカビを培養してみると、夏を想定した条件(33℃)では、カビの増殖が抑えられています。

<各季節を想定した温度条件での黒カビの培養実験結果>

    ※1年を通して首都圏の6軒の家庭で測定した浴室内の平均気温(夏のみ最高気温の平均)(2007年ライオン調べ)。
    梅雨:25℃、夏:33℃、秋:27℃、冬:16℃

秋になると黒カビは再び活発化!

そして秋になると浴室の黒カビは再び増殖して「秋カビ」シーズンに。実は9月と6月はほとんど同じ平均気温・湿度(気象庁データ、東京、1981~2010年の平均値より)になっており、9月も梅雨時の6月と同様にカビが生えやすい環境といえるのです。下の写真は、夏を想定した気温(33℃)で培養した”夏バテ状態“のカビを、秋の気温(27℃)の条件に変化させた実験の結果ですが、温度の変化に伴ってカビの増殖が活発になりました。

ライオンの調査では、秋は、カビ対策をしている人が梅雨時の3分の1程度と少なく、カビへの意識が低くなっている季節です。秋も油断は禁物と言えそうですね。

<夏気温から秋気温に変化したときの黒カビの培養実験結果>

冬でも黒カビは浴室にいる!

冬はカビを見かけることも少なく油断しがちですが、先の図からもわかるように、冬でも浴室にはカビが潜んでいます。冬のカビは気付きにくい状態のものが多いようですが、それはなぜなのでしょうか?

実際に、梅雨時(25℃)と冬(16℃)の温度条件でカビを培養してみると、カビの広がり方やボリュームに大差はありませんが、はっきり差が出たのは「色」。冬のカビは梅雨時のカビよりも薄い色をしています。そのため気付きにくいのです。

<梅雨と冬を想定した温度条件での黒カビの培養実験結果>

詳しくはこちらの記事をご覧ください。
浴室のカビを効果的に防ぐ「カビカレンダー」
冬でも「浴室」にカビは潜んでいる!?

このように、カビがまったく生息していない時期はなく、まさに浴室のカビは「年中無休」!カビ対策は一年を通して必要といえます。

カビ対策の基本

ここまでカビについての知識を深めてきました。簡単におさらいすると

●カビは適度に暖かく、水分と栄養のある所が大好き!この3条件がそろうと活発に生え始める
●浴室のカビが生えるそもそもの原因が、目に見えない「カビの原因菌」。この「原因菌」が成長して黒カビになる。

つまり、カビを防ぐには、「温度・水分・栄養といったカビが生える条件を取り除くこと」と「カビの原因菌を除菌すること」がポイントになります。

カビ対策①入浴後の「ちょこっとケア」

お風呂上がりにひと工夫して「カビが生える条件」を取り除くことで、浴室をカビが生えにくい状態にすることができます。

浴室の「温度」と「水分」を取り除くには

浴室の外の気温の影響も受けるので温度のコントロールはむずかしいですが、入浴後はできるだけ温度が下がるようにしたいですね。また、水分を取り除くには、「湿気」を追い出すだけでなく、「水滴」が残らないようにすることがとても大切なポイントです。

浴槽のフタをする。湯気によって温度や湿度が上がるのを防ぐ
お湯のシャワーを浴室全体にかけ、乾きやすくする。水のシャワーをかけるのはNG!浴室内に水滴が残りやすくなってしまいます。
入浴後は十分に換気する。換気扇を回したり窓を開けるなどして、こもった熱気や湿気を追い出す。
・ちょっとひと手間。スクイージーなどで壁や床についている水滴を取り除く。

カビの「栄養」を取り除くには

カビの「栄養」になるのは、からだから出た皮脂や垢などの汚れ。泡と一緒に飛び散って壁や床に付着しています。立ったままシャワーを浴びる家族がいる場合は、2mくらいの高さまで壁に汚れがついていることも。汚れがつきやすい場所を知って、効率的にカビの「栄養」を取り除きましょう。

・1日の最後には、壁や床、小物など浴室全体にお湯のシャワーを十分にかけ、飛び散った汚れをしっかり流す。
週に1回は、壁や床の汚れを浴室用洗剤を使ってしっかり落とす。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。
日々のちょっとした工夫でカビを防ぐ!浴室のカビ対策

カビ対策②カビの原因菌は防カビくん煙剤で除菌!

浴室のあちこちに潜んでいる目に見えない「カビの原因菌」は、成長すると黒カビになります。「目に見えない原因菌」のうちに除菌できれば、黒カビの発生防止につながります。

でも、「カビの原因菌」は目に見えず、どこにいるのかわからないので対処が難しいですよね。浴室用の防カビくん煙剤を使うと、除菌成分を含んだ煙が浴室の隅々まで行き渡り、胞子をばらまいている見えないカビの原因菌を除菌して、カビが生えにくい状態にすることができます。

生えてしまった黒カビの対処法

生えてしまったしつこい浴室のカビには、「塩素系カビ取り剤」が効果的です。「塩素系カビ取り剤」が苦手な方も多いと思いますが、だからこそ、より効率的に落とす方法を知っておきましょう。

「カビ取り剤」をより効果的に使う「カビ掃除のコツ」

・皮脂や石けんカスなどの汚れを、あらかじめ落としておく
・カビ取り剤は、カビ取りをしたい場所が乾いている状態で使う
・カビ取り剤は、カビに薄くつけば十分
・壁などの垂直面には、「横方向」にスプレー
・目より高いところには、直接スプレーしない
・カビ取り剤をかけたら、こすらない
・しっかり効かせたいところには、カビ取り剤をスプレーした上からティッシュペーパーなどを使って湿布
・1回で落とせなかったら、数回に分けて使う

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