「デンタルフロス」の使用を習慣にするために
歯垢をきちんと落とすには、デンタルフロスの使用が不可欠。でも、「面倒で続かない」という声も少なくありません。デンタルフロスを習慣にするために有効なのが、使うタイミングを決めること。よく目につくところに出しておけば、うっかり忘れも防げます。いろいろな種類を試し、お気に入りを見つけるのもポイントです。
デンタルフロス使用の習慣に関する調査を行いました
皆さんはデンタルフロスを使っていますか?
お口の中の健康を保つために大切なのは、「歯垢を残さず落とすこと」。
しかし、歯と歯の間にはハブラシの毛先が届きにくいので、歯をすみずみまでキレイにするにはデンタルフロスが不可欠です。
とはいうものの、使ったほうがいいとわかってはいるけれど、実際にやるとなると面倒で、“いつの間にかやめてしまった”という人も多いのではないでしょうか。
デンタルフロスの使用が習慣にできないのはなぜなのか──ライオンでは、そのヒントを探るために、デンタルフロスの使用を「習慣にできている」と自己申告した人150名と「習慣にできていない」と自己申告した人150名を対象にアンケート調査※1を行いました。その内容をご紹介します。
- ※1 ライオン調べ、n=300 20~60代男女 2018年
習慣にできないのは「面倒くさいから」だけではなかった
まずデンタルフロスを使用したきっかけについて聞きました。その結果、習慣にできている人、できていない人、どちらもおよそ50%の人は「歯科医院ですすめられた」のがきっかけでした。以下、友人・知人にすすめられた、店頭で見たと続きますが、習慣にできている人とできていない人の間に大きな違いはありませんでした。
きっかけに大きな違いがないとすれば、習慣にできる、できない、の分かれ道は何でしょうか。
デンタルフロスの使用を習慣にできていない人に、その理由を聞いたところ、67%の人が「面倒くさいから」と答えました。しかし、習慣にできている人でも53%の人は「デンタルフロスを使用するのは面倒くさい」と思っていました。習慣にできないのは、単に「面倒くさいから」という理由だけではないようです。
どうしたらデンタルフロスの使用を習慣にできる? フロス先輩たちに聞く
ご存知のように、みがき残した歯垢をそのままにしておくと、むし歯や歯周病などのトラブルが起こる可能性があります。たとえ、少し面倒と感じても、デンタルフロスを使うことを日々の習慣として、現在とそして将来にわたるお口の健康につなげていきたいものです。
そこで、デンタルフロスの使用を習慣にできている人、できていない人に、普段行っていることや工夫について聞いてみました。そのなかで、大きく違ったのがデンタルフロスを使用するタイミングでした。
デンタルフロスの使用を習慣にできている人の73%は「いつも決まったタイミングで使用することが多い」と答えているのに対して、習慣にできていない人の82%は「気が付いたときに都度使用することが多い」と答えています。
では、習慣にできている人たちが行っている工夫についてフリーアンサーを紹介します。
フリーアンサーでも「決まったタイミングで使用する」ことにつながるコメントが多く見られました。
毎日やっていることとセットで行う
「歯みがきと一緒に行う」「いつも寝る前に行う」など、日常の生活習慣とセットでデンタルフロスを使っているという工夫が見られました。「毎日やっていること」とセットで行うなど、使うタイミングを決めると忘れないで済むのではないでしょうか。
よく目につくところに出しておく
デンタルフロスの使用を習慣にできていない人の中には「普段目につかないところに置いてあるので、つい忘れてしまう」という声がありましたが、習慣にできている人は「ハブラシとセットで置いておく」、「浴室やリビングにも置いておく」など、いつも目に見える場所に置いておき、デンタルフロスを使用することを忘れないための工夫が見られました。また、すぐに使えるように容器から出しておくという工夫も見られました。確かに容器から出して置いておけば、すぐに使えて便利ですよね。
いつも持ち歩く
いつもデンタルフロスを持ち歩いているというコメントもありました。化粧ポーチなどに入れておけば、お化粧直しのついでにデンタルフロス使えますね。
夫婦で声を掛け合う
デンタルフロスをし忘れないように、夫婦で声を掛け合うというコメントもありました。微笑ましいですね。
次に、用具の選び方にも違いがあったので紹介します。
自分が使いやすいデンタルフロスを見つけている
習慣にできている人は習慣にできていない人と比較して、いろいろなデンタルフロスを試し、自分が使いやすいお気に入りのデンタルフロスを見つけて購入していました。デンタルフロスの使用を習慣にできていない人の中には「上手に使えない」という声がありましたが、自分が使いやすい商品を見つけることができたら、デンタルフロスを習慣にするハードルも下がるのではないでしょうか。
習慣にするための工夫をぜひ取り入れて
いかがでしたか。
デンタルフロスの使用を習慣にできている人は、「日常の生活習慣とセットで行う」「いつも目にするところにデンタルフロスを置いておく」などの工夫を見ることが出来ました。
また、デンタルフロスを習慣にできた人はできていない人と比較して、いろいろなデンタルフロスを試し、「自分が使いやすいお気に入りのデンタルフロスを見つけて購入している」人が多い傾向にありました。
「歯と歯の間の歯垢はきれいに取れていると思う」という質問に対し、習慣にできている人の61%はあてはまると回答したのに対し、習慣にできていない人の回答は25%でしたが、自分が使いやすい商品を見つけることができたら、実感が得られることで、デンタルフロスを使うモチベーションが高まることにつながるのかもしれません。
デンタルフロスにはいろいろな種類があり、選ぶ楽しさもあります。ぜひいろいろ試して自分にぴったりのお気に入りを見つけて、毎日のケアに取り入れてくださいね。
TEACH ME, MEISTER!
教えてマイスター!
デンタルフロスにはどんな種類があるの?
大きく分けて「ホルダータイプ」と「ロールタイプ」の2つです
デンタルフロスの売り場に行くと、さまざまな形や種類のものが売られています。
種類は大きく分けて、「ホルダータイプ」と「ロールタイプ」の2つです。
「ホルダータイプ」は持ちやすいよう糸(フロス)がホルダーに取り付けてあるのが特徴です。ホルダータイプには、主に前歯に使いやすい「F字型」と、主に奥歯に使いやすい「Y字型」があります。
「ロールタイプ」は必要な長さの糸(フロス)を切り取り、指に巻きつけて使用します。指先を使うので、より細かな動きや力を調整しながらケアできます。ロールタイプの糸(フロス)には、糸の太さや形状の違い、ワックスや香りの有無、加えて歯と歯の間に入りやすいようスリムで摩擦力の小さい糸(フロス)や清掃力を高めるため唾液に触れると膨らんで歯と歯の間に密着する糸(フロス)など、機能性を付与した糸(フロス)を用いた製品など種類が豊富です。
このようにいろいろな種類があるデンタルフロス。まずは試してみて、持ちやすい、使いやすい、これなら続けられそう、という「自分のためのデンタルフロス」を探してみませんか?
最後に、デンタルフロスについてわかりやすくまとめた動画がありますのでご覧ください。
<自分に合ったデンタルフロスを見つけよう>
- <調査概要> ・実施期間:2018年2月 ・調査方法: 国内在住の 20 ~60 代男女を対象に、 事前アンケートで「デンタルフロスを使用していて、かつデンタルフロスが習慣にできていると思う」と回答した150名、及び「デンタルフロスを使用しているが、デンタルフロスを習慣にできているとは思わない」と回答した150名について、デンタルフロスの使用に関するアンケート調査を実施。前者を「習慣にできている人」、後者を「習慣にできていない人」とした。 ・調査パネラーのデンタルフロス使用頻度:習慣にできている人では「週に2~3回以上使う」が80.6%、習慣にできていない人では「週に1~2回以下」が78.3%
この記事を作成・監修した
マイスター
オーラルケアマイスター
平野 正徳
ひらの まさのり
オーラルケア関連の基礎研究ならびに開発研究に20年以上携わってきました。 これまで得た知識と経験を活かして、歯とお口の健康に関する情報をお伝えします。
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