デリケートエリアの気になるかゆみ。原因と対処法、使いやすい市販薬

デリケートエリアの気になるかゆみ。原因と対処法、使いやすい市販薬

デリケートエリアにトラブルがある女性の割合は50%を超え、かゆみに悩む人が多くいます。でも、なかなか人に相談しにくい悩みですよね。かゆみを防ぐには通気性を良くして、生理用品をこまめに替えるなど清潔を保つことが大切。使いやすい市販の皮膚薬もご紹介します。

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デリケートエリアのトラブルは、顔などの肌トラブルと違って人に相談したり話題にしたりしにくいもの。でも、繊細で大切な部位だからこそ、正しいケア方法を知って適切に対処したいですね。
そこで、女性のデリケートエリアのトラブルに関する実態レポートや、かゆみを感じた時の対処法、使いやすい市販薬をご紹介します。

デリケートエリアにトラブルがある人は半数以上

デリケートエリアにトラブルを感じている人はどの程度いるのか、気になりませんか?
ライオンの調査では、実に半数以上の女性がかゆみやニオイなど、デリケートエリアに何かしらトラブルを抱えているという結果に。話題にはしないけれど、多くの人がひそかに悩んでいるようです。

<デリケートエリアにトラブルはありますか?>

デリケートエリアにトラブルはありますか?

  • ライオン調べ、20~40代女性 10,231人、2020年

なかでも最も多いトラブルは「かゆみ」。約44%と半数近い人が回答しました。続いて「ニオイ」「ムレ」「かぶれ」があがりました。

<デリケートエリアにどんなトラブルがありますか?>

<デリケートエリアにどんなトラブルがありますか?>

  • ライオン調べ、20~40代女性 10,231人、2020年

デリケートエリアのトラブルで最も多い「かゆみ」を感じるのは、どんな場面なのでしょう?
アンケートでは、生理の時55.5%)とナプキンやおりものシートを使っている時54.0%)という声が多くあがりました。皆さんは心当たりがありますか?
ほかにも、おりものが多い時、疲れている時など、様々な声があがっています。

<デリケートエリアにかゆみを感じるのはどんな時?>

<デリケートエリアにかゆみを感じるのはどんな時?>

  • ライオン調べ、20~40代女性 デリケートエリアかゆみ有訴者 4,510名、2020年

デリケートエリアのかゆみの原因は?

なぜ、デリケートエリアはかゆみなどのトラブルが起こりやすいのでしょうか?
デリケートエリアは、おりものや経血が付着することが多く、尿道口や肛門に近いこともあり、かぶれや感染などが起こりやすい部位です。また、いつも下着などに覆われているため、通気性が良いとは言えずムレやすい状態です。さらに、ナプキンや下着などによってこすれることも要因になります。
つまり、デリケートエリアはムレやこすれなどから皮膚刺激を感じやすい環境にあるため、かゆみやかぶれなどが起こりやすいのです。

デリケートエリアのかゆみを予防するには?

デリケートエリアのかゆみを予防するには、通気性を良くして清潔にすることが基本です。

1.生理用品をこまめに取り替える

長時間ナプキンをつけることによってムレた状態が続き、ナプキンに吸収されずに残った経血や汗が皮膚を刺激してかゆみにつながります。また、細菌が増えやすい環境でもあるので、ナプキンはこまめに取り替えてデリケートエリアを清潔に保ちましょう。

生理用品をこまめに取り替える

また、今は様々な素材のナプキンが販売されています。オーガニックコットンを使用した使い捨てナプキン、麻やネル素材で作られた布ナプキンなど、自分の肌に合った素材のナプキンを探してみるのも良いですね。
おりものシートを使用する場合も、こまめに取り替えると安心です。

2.通気性の良いショーツでムレを防ぐ

コットンなど自分の肌に合った、通気性の良い素材のショーツを身につけましょう。
また、締め付けが少なく、からだに合ったサイズのものを選ぶこともポイントです。縫い目のないショーツも、皮膚への刺激を抑えられておすすめです。

通気性の良いショーツでムレを防ぐ コットン 縫い目のないショーツ

おりものや汗などでショーツが汚れた場合は、こまめに取り替えるよう心がけると良いでしょう。

3.からだに密着する衣類は着用を控える

ピッタリしたパンツきついガードル密着性の高いストッキングなどは、ムレにつながる可能性があるので、かゆみが気になる時は着用を控えることをおすすめします。

4.適切な洗い方で清潔を保つ

入浴時にボディタオルやスポンジなどでゴシゴシ洗うのはNG指の腹ややわらかいタオルなどで、やさしく洗います。入浴後は、乾いたやわらかいタオルでポンポンと皮膚をおさえるようにして、水分を十分ふき取りましょう。

また、特に生理中は温水洗浄便座を使って経血をやさしく洗い流し、なるべく清潔な状態を保つと良いでしょう。

デリケートエリアの皮膚薬はどう選ぶ?

かゆみがひどい場合は婦人科を受診することをおすすめしますが、セルフケアで対応できる症状なら市販の皮膚薬を使ってみてはいかがでしょうか。
かゆみを止める成分の他に、かゆみの原因となる炎症を鎮める成分が配合されているものもあります。また、デリケートエリアは、身体の中でもステロイドの吸収率が高い部位です。非ステロイドタイプのものもありますので、気になる方は皮膚薬を選ぶ時に確認してみてください。
べたつかず肌にやさしくなじむようなクリームタイプや、汗や汚れなどのかゆみの原因をふき取りながら、同時に有効成分を塗ることができるシートタイプなどが使いやすいでしょう。

「外出時のかゆみを和らげたいけれど、対処法がわからない」という声が多く聞かれますが、シートタイプの市販薬なら外出先でも使いやすくておすすめですよ。

べたつかず肌にやさしくなじむようなクリームタイプ 汗や汚れなどのかゆみの原因をふき取りながら、同時に有効成分を塗ることができるシートタイプ



デリケートエリアのかゆみは本当に不快なもので、QOL(生活の質)に影響を与えたり、生理の憂うつさが増す原因になったりします。正しい方法できちんと対処して、快適な毎日を過ごせるといいですね。

この記事を作成・監修した
マイスター

芳賀 理佳

ヘルスケアマイスター

芳賀 理佳

はが りか

くらしを彩る製品の香りの研究・開発、および身体洗浄剤・制汗剤の開発に約25年携わってきました。
快適な毎日が過ごせるよう、からだの健康・美容に役立つ情報をご紹介していきます。

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