つらい「肌のかゆみ」に!かゆみをおさえる対処法と部位で使いやすい市販薬

つらい「肌のかゆみ」に!かゆみをおさえる対処法と部位で使いやすい市販薬

「肌のかゆみ」の症状の出方には個人差があり、季節によっても変わります。かゆいとかいてしまいがちですが、悪循環を起こすリスクが!そこで、季節別のかゆみ事情やかゆみをおさえる対処法、かゆい部位に合わせて考えた市販の皮膚薬の選び方を紹介します。

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かゆくなる部位には差があった!季節によって異なる肌のかゆみ事情

肌のかゆみを感じる人は、年間を通して多くいます。20~60代の女性と2030代の男性を対象とした調査では、特に「」(37%)、「背中・腰」(29%)、「頭・頭皮」(28%)といった部位にかゆみを感じる人が多くいました。

  • [調査概要]
    調査委託先 :マクロミル
    調査対象者 :20歳~69歳男女、直近1年以内かゆみ有訴者、かゆみ発生頻度が月に1回以上(粘膜・水虫・虫さされは除く)、直近1年以内アトピー性皮膚炎あり(ただし3ヶ月に1回以上通院で治療中の方のみ)は除外した2,321人(20歳~69歳女性:1908人、20~39歳男性:413人)
    調査実施期間:2021年10月21日~10月25日

また、肌のかゆみを感じる部位は、季節によって異なっていることもわかりました。

<夏にかゆくなる部位>

(使用データ:首から胸元(デコルテ部分)…30% 胸・胸下・胸まわり…28% 脇…21% 肩・腕(内   側)…20% 肩・腕(外側)…16%)

<冬にかゆくなる部位>

  (使用データ:脚…35% 手・指先…30% お腹・脇腹…28% 肩・腕(外側)…26% 背中・腰…   25%肩・腕(内側)…18% お尻 …15%)

夏は、「首から胸元(デコルテ部分)」「胸・胸下・胸まわり」「」にかゆみを感じる人が多くいました。
対して冬は、特に「」や「手・指先」がかゆくなる人が目立ちます。

「肌(角層)のバリア機能の低下」もかゆみにつながる

そもそも、肌はなぜかゆくなるのでしょうか。
実は「肌(角層)のバリア機能の低下」も、かゆみにつながっています。肌のバリア機能が低下すると、外部の刺激物質が入り込みやすくなったり、衣服による摩擦などの刺激を受けやすくなったりして、かゆみが起こるのです。

肌のバリア機能を低下させる原因には様々なものがあります。

調査でかゆみの原因が何かを聞くと、夏にかゆみを感じる部位の原因は「汗」という回答が多く、首から胸元(デコルテ)は41%、胸・胸下・胸まわりは39%、脇は49%の人が「汗」を原因としてあげました。
一方、冬にかゆみを感じる脚のかゆみの原因は「乾燥した空気」(52%)や「季節・気候・気温」(35%)という回答、手・指先は「乾燥した空気」(41%),「水を使う仕事」(37%)という回答結果でした。 

このように、夏と冬ではかゆく感じる部位も、原因も、それぞれ異なるという結果でした。
これらの原因から、暑い時期は汗ケア、寒い時期は保湿ケアをすることをおすすめします。

秋・冬は保湿ケア 春・夏は 汗ケア

秋・冬は保湿ケア 春・夏は 汗ケア

かゆくても肌をかくのはNG。悪循環を起こすリスクが!

調査では、「かゆみが出ると、ついかいてしまう」という人が約9割もいました。
かゆいとついポリポリかいてしまいがちですが、肌をかくと皮膚の角層がさらに荒れ、肌のバリア機能がますます低下して悪循環を起こします。その結果、しつこいかゆみの原因になったり、皮膚の炎症の悪化を招くこともあったりするので、注意が必要です。

肌をかいて炎症が起きる

肌のかゆみを和らげる手軽な対処法

ここでは、肌のかゆみを和らげ、悪化させないための手軽な対処法をご紹介します。

かゆくなったら「冷やす」

肌をタオルで冷やす

「肌がかゆくてしかたがない!」「我慢できずにかいてしまいそう」。そんな時は冷やすのがおすすめです。冷たいおしぼりや、清潔なタオルでくるんだ保冷剤などをかゆい部分に当てます。ただし、冷やし過ぎは皮膚への刺激につながりますのでご注意ください。

生活習慣を見直す

肌のかゆみを和らげるためには、毎日の習慣を見直すことも有効です。

・肌の乾燥を防ぐ
・紫外線を防ぐ
・入浴習慣を見直す
・質の良い睡眠をとる
・バランスのとれた食事をする
・皮膚への刺激が少ない衣類を選ぶ
・汗をかいたらそのままにしない

日常生活の中で簡単に取り組めることですので、ぜひ実践してみてください。

市販の皮膚薬で対処

かゆみがひどい場合は皮膚科を受診することをおすすめしますが、セルフケアで対応できる症状なら、かきこわさないように市販の皮膚薬を使ってみてはいかがでしょうか。
しかし、「皮膚薬は種類が多過ぎて、どれを選んで良いかわからない」という人もいるのではないでしょうか。そんな時は「かゆい部位」も考慮して皮膚薬を選んでみませんか?軟膏、クリーム、ローションなど、部位ごとに塗りやすい剤形も違います。

「部位に合わせて考えた」皮膚薬

ここから、頭、顔まわり・デコルテなど部位ごとに起こりやすい肌トラブルと、皮膚薬の選び方をご説明します。また、かゆい部位ごとに適した処方で設計された、皮膚薬シリーズ「メソッド」をご紹介します。

頭などのかゆみ

起こりやすい皮膚トラブル

汗や乾燥、またヘアケア剤などにより、かゆみや湿疹が起こりやすい部位です。頭皮の状態がいつもと違って、フケが多くなったりかゆみが続いたりするようなら、早めに対処することが大切です。

皮膚薬の選び方

頭皮には毛穴がたくさんあり、毛穴の皮脂腺から出る脂でべたつきやすく、雑菌が繁殖しやすい部位です。そのため、殺菌成分が含まれた薬もあります。また、毛髪があるので、軟膏やクリームより液だれしにくいローションタイプが頭皮に塗りやすく、目立ちにくいです。

頭皮などの市販薬と選び方

顔まわり・デコルテのかゆみ

起こりやすい皮膚トラブル

赤み、かゆみ、ブツブツ、湿疹など、「顔に赤みが出る」「顔に湿疹や発疹が出る」などのトラブルがあります。
特に顔の皮膚は薄いといわれているため、対処を間違えたり放っておくとあと・・が残ったりする可能性も。なるべく早く対処することが肝心です。

皮膚薬の選び方

露出することが多い分、外部の刺激を受けやすい部位です。人目につくため、症状が気になる場合には、荒れた肌を修復する成分が配合された薬もあります。

顔まわり・デコルテの市販薬と選び方

デリケートエリアのかゆみ

起こりやすい皮膚トラブル

生理用品でかぶれたり、蒸れてムズムズかゆみが出やすい部位です。

皮膚薬の選び方

デリケートエリアは雑菌が繁殖しやすく、かゆみや炎症の原因となることもあります。そのため、菌の繁殖を防ぐ殺菌成分配合の薬もおすすめです。
また、身体の中でもステロイドの吸収率が高い部位です。非ステロイドタイプの製品もありますので、気になる方は薬を選ぶ時に確認すると良いでしょう。

デリケートエリアの市販薬と選び方

そのほかにも「メソッド」には、つらいかゆみや皮膚炎に効く「プレミアムシリーズ」があります。

荒れた手指や首元などの市販薬と選び方

荒れた手指や首元などの市販薬

※この医薬品は、薬剤師、登録販売者に相談のうえ、「使用上の注意」をよく読んでお使い下さい。

  

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気になるかゆみを軽減できると、家事も仕事もスムーズに取り組めます。適切な薬とケアで、快適な毎日を送れると良いですね。

この記事を作成・監修した
マイスター

芳賀 理佳

ヘルスケアマイスター

芳賀 理佳

はが りか

くらしを彩る製品の香りの研究・開発、および身体洗浄剤・制汗剤の開発に約25年携わってきました。
快適な毎日が過ごせるよう、からだの健康・美容に役立つ情報をご紹介していきます。

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