
つらい「肌のかゆみ」に!かゆみを抑える対処法と部位で使いやすいおすすめ市販薬
「肌のかゆみ」の症状の出方には個人差があり、季節によっても変わります。かゆいとかいてしまいがちですが、肌をかくと悪循環を起こすリスクが!そこで、肌のかゆみを和らげる対処法と、「かゆい部位」に使いやすい市販の皮膚薬の選び方をご紹介します。
空気が乾燥する季節、「肌のかゆみ」に悩んでいませんか?
肌のかゆみに悩んでいても、症状の出方は人それぞれですよね。ある人は背中、ある人は手や指先など、人によって「かゆい部位」が異なりますし、季節によっても変わるようです。また、「市販の皮膚薬は種類が多過ぎて、どれを選んで良いかわからない」という声も多く聞かれます。
そこで今回は、「季節別」のかゆみ事情や、かゆい部位に使いやすい「市販の皮膚薬の選び方」をご紹介します。
かゆくなる部位に差があった!季節別・肌のかゆみ事情
肌のかゆみが起こる部位は、実は季節によって異なることがあるとご存知ですか。
ライオンが、20~50代の女性を対象に、「秋・冬にかゆくなる部位」と「春・夏にかゆくなる部位」を調査※1したところ、季節によって違いの見られる部位がありました。
- 1:ライオン調べ、20~50代で、1年以内にからだにかゆみを経験したことがある女性(かゆみのレベルが市販薬で対応できるレベルor何もしていないレベル)、200名、2020年
秋・冬は、「すね」や「手・指先」がかゆくなる人が目立ちます。
対して春・夏は、「顔(目・目の周囲以外)」「頭(頭皮)」「胸・胸下・胸周り」「目の周り」「首から胸元」にかゆみを感じる人が多くいます。
「背中」「腕」など、年間を通してかゆみを感じる人が多い部位もあることがわかりました。
「肌(角層)のバリア機能の低下」もかゆみにつながる
そもそも、肌はなぜかゆくなるのでしょうか。
実は「肌(角層)のバリア機能の低下」も、かゆみにつながっています。肌のバリア機能が低下すると、外部の刺激物質が入り込みやすくなったり、衣服による摩擦などの刺激を受けやすくなったりして、かゆみが起こるのです。
肌のバリア機能を低下させる原因には様々なものがあります。
調査結果からは、かゆみの原因に関して、季節によって差が大きいものがありました。
秋・冬は「乾燥」という回答が多く(65.7%)、続いて「水・水仕事」、「服・マフラー(による肌への摩擦刺激)」という回答が特徴的な原因でした。
一方、春・夏は「汗」と回答した人が半数を越えます(53.7%)。ほかにも「花粉」、「肌の蒸れ」、「紫外線」、「ダニ・虫」などが秋・冬と比較して差が大きいものでした。
かゆくても肌をかくのはNG。悪循環を起こすリスクが!
肌がかゆくなった時の対処法も、季節によって違いがありました。
乾燥する秋・冬は、「ボディクリーム・乳液・オイルを塗る」「加湿する」など、保湿ケアをする人が多く、汗をかきやすい春・夏は、「制汗シートでふく」「ウェットティッシュでふく」など、汗ケアで対処する人が多く見られました。肌のかゆみの原因が違えば、対処法もおのずと変わってきますね。
でも、季節を問わず特に多かった回答は、「かく」「市販のかゆみ止めを塗る」でした。いずれも半数近い人が行っています。
かゆいとついポリポリかいてしまいがちですが、肌をかくと皮膚の角層がさらに荒れ、肌のバリア機能がますます低下して悪循環を起こします。その結果、しつこいかゆみの原因になったり、皮膚の炎症の悪化を招くこともあったりするので、注意が必要です。
肌のかゆみを和らげる手軽な対処法
ここでは、肌のかゆみを和らげ、悪化させないための手軽な対処法をご紹介します。
かゆくなったら「冷やす」
「肌がかゆくてしかたがない!」「我慢できずにかいてしまいそう」。そんな時は冷やすのがおすすめです。冷たいおしぼりや、清潔なタオルでくるんだ保冷剤などをかゆい部分に当てます。ただし、冷やし過ぎは皮膚への刺激につながりますのでご注意ください。
生活習慣を見直す
肌のかゆみを和らげるためには、毎日の習慣を見直すことも有効です。
・肌の乾燥を防ぐ
・紫外線を防ぐ
・入浴習慣を見直す
・質の良い睡眠をとる
・バランスのとれた食事をする
・皮膚への刺激が少ない衣類を選ぶ
・汗をかいたらそのままにしない
日常生活の中で簡単に取り組めることですので、ぜひ実践してみてください。
市販の皮膚薬で対処
かゆみがひどい場合は皮膚科を受診することをおすすめしますが、セルフケアで対応できる症状なら、かきこわさないように市販の皮膚薬を使ってみてはいかかでしょうか。
しかし、調査結果からは、「市販の皮膚薬は種類が多過ぎて、どれを選んで良いかわからない」という声も多く見られました。
- ライオン調べ、20~50代で、1年以内にからだにかゆみを経験したことがある女性(かゆみのレベルが市販薬で対応できるレベルor何もしていないレベル)、200名、2020年
そんな時は「かゆい部位」も考慮して皮膚薬を選んでみませんか? 軟膏、クリーム、ローションなど、部位ごとに塗りやすい剤形も違います。
「部位で使いやすい」皮膚薬
ここから、頭、顔まわり・デコルテなど部位ごとに起こりやすい肌トラブルと、皮膚薬の選び方をご説明します。また、かゆい部位ごとに適した処方で設計された皮膚薬シリーズ「メソッド」をご紹介します。
頭などのかゆみ
起こりやすい皮膚トラブル
汗や乾燥、またヘアケア剤などにより、かゆみや湿疹が起こりやすい部位です。頭皮の状態がいつもと違って、フケが多くなったりかゆみが続いたりするようなら、早めに対処することが大切です。
皮膚薬の選び方
頭皮には毛穴がたくさんあり、毛穴の皮脂腺から出る脂でべたつきやすく、雑菌が繁殖しやすい部位です。そのため、殺菌成分が含まれた薬もあります。また、毛髪があるので、軟膏やクリームより液だれしにくいローションタイプが頭皮に塗りやすく、目立ちにくいです。
顔まわり・デコルテのかゆみ
起こりやすい皮膚トラブル
赤み、かゆみ、ブツブツ、湿疹など、「顔に赤みが出る」「顔に湿疹や発疹が出る」などのトラブルがあります。
特に顔の皮膚は薄いといわれているため、対処を間違えたり放っておくと
皮膚薬の選び方
露出することが多い分、外部の刺激を受けやすい部位です。人目につくため症状が気になる場合には、荒れ肌を修復する成分が配合された薬もあります。
手・指のかゆみ
起こりやすい皮膚トラブル
手のひらには皮脂腺がないので、冬は乾燥しやすく、かゆみや炎症がひどくなりがちです。特に水仕事が多い人に起こりやすいトラブルです。また、赤みや小さなブツブツができたりもします。
皮膚薬の選び方
水仕事をする時は、水に流れにくく、患部にもしみない軟膏タイプがおすすめです。べたつかないクリームタイプなら、パソコン作業をする時などに塗っても気になりません。
汗をかく部位のかゆみ
起こりやすい皮膚トラブル
赤み、ブツブツ、ヒリヒリ感などのかぶれやかゆみが多く起こりやすいです。
皮膚薬の選び方
汗により雑菌が繁殖してかゆみの原因になることもあるので、このような部位には殺菌成分配合の薬もおすすめです。首や脇などは、ローションタイプや伸びの良い乳液タイプが塗り広げやすく、使いやすいですよ。
「メソッド」についての詳細はこちら
気になるかゆみを軽減できると、家事も仕事もスムーズに取り組めます。適切な薬とケアで、快適な毎日を送れると良いですね。
この記事を作成・監修した
マイスター

ヘルスケアマイスター
芳賀 理佳
はが りか
くらしを彩る製品の香りの研究・開発、および身体洗浄剤・制汗剤の開発に約25年携わってきました。
快適な毎日が過ごせるよう、からだの健康・美容に役立つ情報をご紹介していきます。
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