新型コロナウイルスから身を守る!症状や対策、家庭内で注意することは?

新型コロナウイルスから身を守る!症状や対策、家庭内で注意することは?

「新型コロナウイルス」による感染症が世界的に流行しています。感染拡大防止のためには、三密を避け、手洗い、咳エチケットなどの基本的な感染症対策を行うことが大切です。もちろん気をつけるのは家庭でも同じ。外でも家庭内でも、「うつらない」「うつさない」ように1人1人ができることをしっかりやっていきましょう。

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    ※この記事は2022年4月21日現在の情報です。

「新型コロナウイルス」とは

「新型コロナウイルス」の感染が広がっています。
「コロナウイルス」は、人に感染するものが7種類あることがわかっています。その中の1つが今回の新型コロナウイルスです。他の4種類は一般的な風邪の原因になり、多くは軽症です。残り2種類は重症化する傾向があるサーズ(SARS・重症急性呼吸器症候群)とマーズ(MERS・中東呼吸器症候群)です。
コロナウイルスは表面に突起が見られます。その形態が王冠の「crown(クラウン)」に似ていることから、ギリシャ語で王冠を意味する「corona(コロナ)」と名づけられたそうです。

WHOは、2019年に発生した新型コロナウイルス(SARS-CoV2)による感染症の正式名称を「COVID-19」と定めました。

【症状】初期症状は発熱、咳、倦怠感が多く見られる

症状は?

新型コロナウイルスに感染した国内の症例では、発熱や呼吸器症状が1週間前後持続することが多く、強いだるさ(倦怠感)を訴える人が多いようです。一部には、重篤な肺炎症状を呈し、季節性インフルエンザよりも入院期間が長くなる事例が報告されています。一方で、無症状や軽症な人もいます。

【感染経路】一般的には「飛沫感染」「エアロゾル感染」「接触感染」で感染

新型コロナウイルスの感染経路は、一般的には「飛沫感染」「エアロゾル感染」「接触感染」によるものとされています。
「飛沫感染」とは、感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つばなど)と一緒にウイルスが放出され、他の人がそのウイルスを口や鼻などから吸い込んで感染することです。閉鎖した空間で、近距離で多くの人と会話するなどの環境では、咳やくしゃみなどの症状がなくても感染を拡大させるリスクがあるとされています。「エアロゾル感染」は、ウイルスを含むエアロゾル(飛沫よりさらに小さな水分を含んだ状態の粒子)を吸入するなどして感染することです。換気が不十分な場所や混雑した室内に長時間いることで、感染する可能性があると言われています。
また、感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りのものに触れてウイルスがつき、他の人がそれを触るとウイルスが手に付着します。その手で口や鼻、目などを触ることにより、粘膜からウイルスに感染することを「接触感染」といいます。

「感染したかも」と思ったら?

発熱等の風邪症状が見られる時は、まず、かかりつけ医等の身近な医療機関に直接電話相談してから、医療機関を受診してください。診察をした医師によって、感染が疑われると判断された場合には、新型コロナウイルス感染症の検査を受けることができます。相談する医療機関に迷う場合には、「受診・相談センター」に電話相談しましょう。

診療・検査までの流れ

診療・検査までの流れ

少なくとも以下のいずれかの症状がある方は、すぐに相談してください。

・ 息苦しさ(呼吸困難)、強いだるさ(倦怠感)、高熱等の強い症状のいずれかがある場合
・ 重症化しやすい方(高齢者や糖尿病、心不全、呼吸器疾患などの基礎疾患がある方、透析を受けている方、免疫抑制剤や抗がん剤などを使用している方)で、発熱や咳などの比較的軽い風邪の症状がある場合
・ 上記以外の方で、発熱や咳など比較的軽い風邪の症状が続く場合
 (症状が4日以上続く場合は必ず相談してください。解熱剤などを飲み続けなければならない方も同様です)

症状には個人差がありますので、強い症状と思う場合にはすぐに相談するようにしてください。
また、体調不良時には、外出や会食を控えましょう。解熱剤を飲んで熱が下がっても、感染を広げる可能性があります。感染拡大の防止につながる大切な行動です。

【予防法】手洗いなどの感染症対策を!

予防には風邪やインフルエンザと同様に、石けんやハンドソープを使った手洗い手指消毒用アルコールによる消毒やマスクの着用、咳エチケットなどの感染症対策や、「3つの密」(密閉空間,密集場所,密接場面)を避けること等が重要です。

また、家やオフィスの換気を十分にする十分な睡眠などで自己の健康管理をしっかりすることも大切です。

家族に感染が疑われる場合、家庭での注意点は?

感染しているご本人は外出を避けてください。家族や同居している方も、熱を測るなど健康観察をして、不要不急の外出を避けることが必要です。特に、咳や発熱などの症状がある時には、職場や学校などには行かないようにしましょう。
家族に新型コロナウイルスの感染が疑われる場合、同居しているご家族は、以下の8点に注意してください。

1.部屋を分けましょう
2.感染が疑われる家族のお世話はできるだけ限られた方で

3.マスクをつけましょう

マスクをつけましょう

4.こまめに石鹸で手を洗いましょう。アルコール消毒をしましょう。洗っていない手で目や鼻、口などを触らないようにしてください。

こまめに石鹸で手を洗いましょう。

5.換気をしましょう

6.手で触れる共有部分を消毒しましょう

手で触れる共有部分を消毒しましょう

7.汚れたリネン、衣服を洗濯しましょう

8.ゴミは密閉して捨てましょう

ゴミは密閉して捨てましょう

手洗いのポイントをご紹介します!

外出後や調理の前後、食前などに手洗いをしっかり行いましょう。また、咳やくしゃみを手で受け止めた時や使用後のマスクを触った時などの手にも要注意! 感染を広げないためにも、しっかり手を洗いましょう。また、洗っていない手で、目や鼻、口などに触らないようにしてください。

大切なのは、「洗い残しのない」手洗いをすることです。手のひらや手の甲だけでなく、ものに触れる機会が多い指先や、見落としがちな指の間、手のしわ、手首もしっかり洗いましょう。

POINT

手洗いの基本をマスター

1. 流水で汚れを落とす

1. 流水で汚れを落とす

まず手洗いの前に、洗い残しの原因となる指輪や時計などを外しておきましょう。
流水で手についた汚れをざっと落としたあと、石けんやハンドソープを手に取り、手のひらでよく泡立てます。

泡立てることがまだ上手にできない小さなお子さんには、泡で出てくるハンドソープがおすすめです。

2. 手のひらと甲、指の間を洗う

2. 手のひらと甲、指の間を洗う

手のひら、手の甲をしっかりこすり、指の間は手を組むようにして洗います。
親指は、反対の手で持って、ねじるようにして洗いましょう。

3. 指先と爪の間を洗う

3. 指先と爪の間を洗う

指先、爪の間は手のひらの上で指先をこするように洗います。爪ブラシを使うとより効果的です。

4. 最後に手首を洗う

4. 最後に手首を洗う

手首を反対の手でねじるようにして洗ったら、最後に流水で石けんと汚れを十分に洗い流します。
洗い終わったら、乾いた清潔なタオルでふきましょう。

咳エチケットを身につけよう!

感染症を他者に感染させないためには、咳やくしゃみをする際、マスクやティッシュ、肘の内側などで、口や鼻をカバーする咳エチケットを行いましょう。

POINT

咳エチケットのポイント

1 ティッシュペーパーなどで口と鼻をカバー

咳・くしゃみをする時は他の人から顔をそむけ、ティッシュペーパーなどで口と鼻を覆い、鼻水や唾液などのしぶきが飛び散らないようにします。使用したティッシュペーパーには病原体が付着している可能性があるので、すぐにゴミ箱に捨てましょう。手にも鼻水や唾液がついているのですぐに洗いましょう。

ティッシュペーパーなどで口と鼻をカバー

2 マスクをする

咳・くしゃみはとっさに出るのでティッシュが間に合わない時もあります。できるだけマスクをして、しぶきが飛び散らないようにしておくとよいでしょう。マスクは鼻と口を覆うようにつけます。隙間があるとそこから、病原体が飛び散るので、顔にぴったり密着させます。

感染していない人がマスクをするよりも、感染した人がマスクをする方が、感染を抑える効果がより高いと言われています。

マスクをする

3 とっさの時は「肘ブロック」

マスクをしていない時にとっさに咳・くしゃみが出そうになった時は、手ではなく、袖や上着の内側で覆い、しぶきが飛び散るのを防ぎます。これを「肘ブロック」と言います。もし手で覆ってしまった場合は、付着した病原体が他に広がらないようにすぐに手を洗いましょう。

とっさの時は「肘ブロック」

4 手を洗う

感染症の拡大を防ぐためには、手洗いがとても大切です。咳やくしゃみをしたあとにもしっかりと手を洗いましょう。

手を洗う

新型コロナウイルス感染症に関する相談窓口

新型コロナウイルス感染症に関する相談窓⼝は下記をご参照ください。

新型コロナウイルス感染症に関する相談窓⼝

新型コロナウイルスのワクチンを接種しても、マスクを着用するなどの基本的な感染対策は当分の間は必要だと言われています。今後も厚生労働省のホームページやニュースなどで最新情報をチェックし、感染を防ぎましょう。

この記事を作成・監修した
マイスター

藤井 日和

衛生マイスター

藤井 日和

ふじい ひより

衛生・健康分野やお洗濯分野の製品開発や生活情報の開発に約25年携わってきました。
これらの経験を活かし、日々のくらしで感じる衛生への不安を解消する情報をお伝えしていきます。

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