かばんの種類や持ち方でこんなに違う!?つらい肩の痛みの原因・緩和策は?
肩こりや肩の痛みの原因は、長時間同じ姿勢を続けることで肩の筋肉が血管を圧迫して血流を悪化させ、疲労物質が蓄積することにあります。肩こりを悪化させないためには、「首~肩の筋力をつける」「正しい姿勢で立ってデスクワーク」「かばんの持ち方を変える」などの工夫を!内服薬で痛みを緩和するのもおすすめです。
つらい肩の痛みは女性の一大関心事
ライオンが行った調査では、20~50代女性の「約65%」がつらい肩こりや痛みに悩まされているという結果になりました。また、男女双方に「健康や美容について気になっていること」を尋ねた調査では、20~50代女性の4割以上が「肩こり」をあげていて、同年代の男性が2~3割なのと比べても非常に多くなっています。
肩こりや肩の痛みの原因は、長時間同じ姿勢を続けることで肩の筋肉が血管を圧迫して血流を悪化させ、疲労物質を蓄積することにあります。起こった肩こりや痛みが筋肉に影響し、さらに悪化して肩こり痛を引き起こすという悪循環も慢性化の一因です。
女性は首や肩の筋肉が男性より少なく、さらにバストの重みがあり、冷え性で血行の悪い方も多いですから、当然肩こりに悩む人も男性より多いというわけなのです。
起きてからでは遅い?肩こりを悪化させないためにしたいこと
肩の痛みの原因のひとつである肩こり。普段の生活の中でできる、肩こりを悪化させないための工夫をご紹介します。
首~肩周辺の筋肉をつける
僧帽筋(そうぼうきん)、肩甲挙筋(けんこうきょきん)、菱形筋(りょうけいきん)など首や肩周辺の筋肉は、肩関節にぶらさがっている腕の重さで大きな負担がかかり、痛みも起きやすいとされます。
そこで、これらの筋肉を鍛えれば、負担を支える力がつき、肩こりも軽減されるというわけです。ただし、むやみな筋トレは首や肩を余計に傷めることも。まずは固くなった筋肉のストレッチから始めて、徐々に筋肉をつけるようにしましょう。
正しい姿勢で立ってデスクワーク
頭が前に傾いた姿勢は肩こりのもと。まっすぐ立ち、頭の重みが骨格支持組織や筋肉にバランス良くかかっている「正しい姿勢」をキープして、立ったままデスクワークを行うと、肩こりが防げることがわかっています。正しい姿勢であれば、肩関節も正しい位置にあり、首から肩の筋肉に腕の重みの負担がかかりません。立ってデスクワークができる環境の方はぜひ試してみてください。
かばんの持ち方を変えてみる
肩掛けや斜めがけのかばん、ついいつも同じ方の肩で支えていませんか?それも、肩こりの原因かもしれません。これについては「かばんの種類による肩こりへの影響」について実験したデータがありますので、もっと詳しく見てみましょう。
かばんの持ち方で筋肉への影響はどう変わる?
この実験では、かばんを持って30分歩き、肩こりの指標である「肩の筋肉のかたさ」の変化を測定しました。
かばんの種類は「リュック」「斜めがけかばん」「手提げかばん」の3種類で、「斜めがけかばん」はかける向きを左右変えるパターンと変えないパターンを測定しました。
<測定方法>
測定は、まずクッションの中でマッサージボールが動くタイプのマッサージ器を肩に15分間あて、マッサージを行ったあと、かばんを持って普段どおり歩いてもらいました。肩の筋肉のかたさの測定は、歩く前、15分間歩いた後、30分歩いた後に筋硬度計で行いました。
<測定結果>
以下の測定結果は3名の平均で、筋硬度の値が大きいほど筋肉が硬いことを示しています。また、グラフの値はマッサージ直後の歩行前の硬さを100としたときの相対値です。
今回の検討では歩行30分で「手提げかばん」「斜めがけかばん(左右かけ替え無し)」「リュック」の順に肩の筋肉は硬くなっていました。一方で「斜めがけかばん」のかける向きを左右何度かかけ替えた場合は硬くなっていませんでした。
「リュック」と比べて「手提げかばん」や「斜めがけかばん(左右かけ替え無し)」の場合、筋肉が硬くなる理由として、かばんの重みが片方の肩や腕にかかることで、両肩に重みが分散されるリュックよりも筋肉の負担が大きくなってしまったことが考えられます。
斜めがけかばんや手提げかばんを持つときは、ときどき持ち手やかばんをかける向きなどを変える等のの工夫が必要です。
日常化する前に、肩の痛みを緩和しよう
内服薬が使えるって本当?
「肩こりしにくい体」を作るのは、一朝一夕ではなかなか難しいもの。ただ、肩の痛みがさらなる痛みを呼んで、肩を動かすのもつらい……なんて悪循環だけは避けたいですよね。そこで、まずは生活習慣やトレーニングでは間に合わない「今の肩の痛み」にアプローチするのもひとつの方法です。
普段、肩の痛みには貼り薬や塗り薬を使う方も多いかと思いますが、外出先などで「痛みを抑えたい!」というときには内服薬もおすすめ。実は内服する鎮痛薬は頭痛や生理痛だけでなく、肩の痛みも軽減してくれます。
痛みを鎮めて日常生活が楽になったところで、徐々に肩こりしにくい体を目指してみるのも案外近道かもしれません。
TEACH ME, MEISTER!
教えてマイスター!
〜今すぐできる!普段から意識したいことって?〜
姿勢美人を目指そう
カバンを持つときには左右のバランスに加え、良い姿勢を保つことも大切です。首が前に出てしまうと、首から肩にかけての筋肉に負担がかかるので、どのタイプのカバンを持つときでも、あごを引いて良い姿勢を保つように意識すると良いでしょう。
鎮痛剤で痛みと上手に付き合おう
一旦、肩に痛みが出てしまうと、よい姿勢を保つことすら難しくなりますよね。そんなときには鎮痛薬を上手に使うのもひとつの方法です。場所やシーンを選ばずに服用できるので便利ですよ。ただし、鎮痛薬は痛みの原因を治療するのではなく、症状を抑える薬です。用法・用量を守って服用し、症状が改善されないときには医師の診察をうけるようにしてください。
この記事を作成・監修した
マイスター
ヘルスケアマイスター
芳賀 理佳
はが りか
くらしを彩る製品の香りの研究・開発、および身体洗浄剤・制汗剤の開発に約25年携わってきました。
快適な毎日が過ごせるよう、からだの健康・美容に役立つ情報をご紹介していきます。
下記のコメントを削除します。
よろしいですか?
コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容コメント内容