目の健康に良い食べ物と「目の充血」を防ぐ日常生活の対処法とは?
目の充血を防ぐには、目を清潔に保つこと、目の健康に良い「食事」を摂ること、「健康的」な生活を心がけることが大切。もし充血してしまった場合は、加湿器などで目の乾燥を防ぐ、冷たいタオルで目のまわりを冷やす、コンタクトレンズの過剰使用を控える、目の充血に効果のある市販の目薬をさすなどの対処法を試してみて。
日常の心がけで防ぐ「目の充血」
「目の充血」は、何らかの原因で白目部分の表面の血管が拡張して、赤く見える症状です。目の充血は、目をこすったり、異物が目に入ったりなどの「外的刺激」や「疲れ目」、「ドライアイ(目の乾き)」によっても起こります。
そんな「目の充血」を防ぐには、外的刺激から目を清潔に保つこと、バランスの良い食事をとること、規則正しい生活を送ることなど、日常生活でのちょっとした注意が大切です。
目を清潔に保つ
目の充血を防ぐには、日頃から目を清潔に保つことが大切です。また、多くの時間を過ごす「部屋」を清潔に保つことも、充血予防につながります。
1.目に入った異物は目薬などで洗い流す
目についた花粉やほこり、細菌などが、目の充血の原因となります。目がゴロゴロするなどの違和感を感じた時には、目薬などで異物を洗い流しましょう。
2. 手を清潔にする
汚れた手で目をこすると、ウイルスや細菌に感染しやすくなります。外出先から帰ったら、すぐに石けんや薬用のハンドソープで手を洗うよう、習慣づけましょう。
また、日頃から目を清潔に保つためにも、汚れた手やハンカチで目をこすらないように注意してください。
3.こまめに室内の掃除をする
室内を掃除機でこまめに掃除して、アレルギーの原因となるハウスダストやダニ、カビ、ペットの毛、フケなどを取り除きましょう。さらに、室内にバイ菌を増やさないために、日中は通気や換気を行うようにしましょう。室内の温度と湿度に注意し、目にやさしい快適な室内環境をつくることが、目の充血の予防につながります。
目の健康に良い「食事」を摂る
目の健康を考えた栄養バランスの良い「食事」を心がけ、目にやさしい生活習慣を実行することで予防効果も高まります。また、目の充血を防ぐためには、タバコ、アルコールなど、粘膜に刺激を与えるようなものはなるべく控えるようにしましょう。
目の健康維持に大切な「ビタミンA」「ビタミンB群」「ビタミンC」「ビタミンE」といったビタミン群や、ミネラル類を豊富に含む魚介類や野菜などの、以下のような食品も積極的に食事に取り入れましょう。目の健康に良い色素として近年注目されている「アントシアニン」「アスタキサンチン」なども毎日に意識して取り入れていきましょう。
「健康的」な生活を心がける
体の健康は目の健康にもつながります。目に負担をかけすぎない「健康的」な生活を心がけましょう。
1.目の使いすぎに注意
目の使いすぎは禁物です。長時間テレビを観たり、パソコンを使ったりするのは、目にかなりの負担をかけるため、定期的に目を休ませるようにしてください。
2.疲労やストレスをためない
強い疲労やストレスは、目の充血の原因になることもあります。疲れを感じたら、無理をしないで積極的に休むようにしてください。また、スポーツ、音楽、ショッピングなど自分にあった気分転換法を身につけて、上手にストレスを解消しましょう。
3.規則正しい生活と十分な睡眠
生活が不規則になると抵抗力が落ち、ウイルスや細菌などに感染しやすくなります。早寝早起きの規則正しい生活が大切です。また、睡眠不足は目の大敵です。日頃から、十分な睡眠を心がけましょう。
目の充血の「対処法」
目が充血する時は、以下の「対処法」を試してみましょう。
1.目の乾燥を防ぐ
冷暖房の効いた部屋では空気が乾燥し、目が乾きやすくなります。ドライアイ(目の乾き)が原因で目が充血する場合、加湿器などを使って乾燥を防ぎ、目を守りましょう。
2.冷たいタオルで目を冷やす
冷たい濡れタオルなどで目のまわりを冷やすことで、目の血管が収縮し、充血がやわらぎます。疲れ目や眼精疲労など、目を酷使することによって起こる目の充血に効果があります。
3.コンタクトレンズの過剰使用を避ける
コンタクトレンズを長い時間付けっぱなしにしておくと、角膜や結膜に負担をかけ、このことが原因で目の充血を引き起こすこともあります。コンタクトレンズの過剰使用は控えましょう。
4.市販の目薬をさす
目薬を購入する際には、血管収縮成分や抗アレルギー成分、抗ヒスタミン成分、抗炎症成分、抗菌成分、目への栄養成分など「目の充血」に効果がある成分を配合した目薬を選びましょう。
「目薬」の成分と働き
充血対策になる市販の「目薬」には、様々な種類があります。血管を収縮させる成分や炎症をおさえる成分、殺菌作用のある成分など、「目の充血」に効果がある成分が配合されています。目薬の成分をしっかりと理解し、自分に合ったものを使用しましょう。
1.血管収縮成分
塩酸テトラヒドロゾリン、ナファゾリン塩酸塩などがあります。結膜の末梢血管を収縮させ、目の充血を取り除きます。
2.抗アレルギー成分
クロモグリク酸ナトリウムなどがあります。肥満細胞からヒスタミンなどの化学物質の放出を抑え、目の充血や目のかゆみに効果的に働きます。
3.抗ヒスタミン成分
クロルフェニラミンマレイン酸塩、ジフェンヒドラミン塩酸塩などがあります。炎症の原因となるヒスタミンの働きをおさえ、目の充血、目のかゆみに効果的に働きます。
4.抗炎症成分
リゾチーム塩酸塩、イプシロン-アミノカプロン酸、アラントイン、グリチルリチン酸二カリウムなどがあります。抗炎症作用により、目の炎症をしずめ、目の充血、目のかゆみに効果的に働きます。
5.抗菌成分
スルファメトキサゾールなどがあります。結膜炎やものもらい(麦粒腫)などの原因菌に対して抗菌作用があります。
6.目の栄養成分
アミノエチルスルホン酸(タウリン)、L-アスパラギン酸カリウムなどがあります。アミノ酸成分が目の新陳代謝を促進し、目の疲れなどによる目の充血をやわらげます。
長期間たっても改善されない時は「病院」へ
「目の充血」の原因は様々なので、それぞれの原因と症状に合った目薬を使用することが大切です。長期間たっても症状が改善されない場合や、何度も再発を繰り返すような場合は、自己判断せずに「病院」で医師の診察を受けましょう。
この記事を作成・監修した
マイスター
ヘルスケアマイスター
芳賀 理佳
はが りか
くらしを彩る製品の香りの研究・開発、および身体洗浄剤・制汗剤の開発に約25年携わってきました。
快適な毎日が過ごせるよう、からだの健康・美容に役立つ情報をご紹介していきます。
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