子どものお手本になる「食事の後片付け」

子どものお手本になる「食事の後片付け」

お子さんと一緒に食事の後片付けをしてみませんか?普段、無意識にしている食器洗いを見直して、「なぜ、そうするのか」をきちんと教えると、お子さんの上達も早いですよ。「油汚れはまず、前処理」「汚れは残さずていねいに」「すすぎは手早く、確実に」など、実際の親子での食器洗いの様子から、ポイントを楽しくおさらいしていきます。

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ポイントがわかる!「食器洗い」をリアルレポート♪

おいしいごはんを食べて満足したら、腕まくりをして、後片付けも完璧に!でも、パパやママがひとりで頑張るだけでなく、たまには子どもと一緒に、楽しくおしゃべりしながらお皿を洗ってみませんか。

今回は、パパと娘さん(小学6年生)のペアが、実際に食器洗いにトライしている様子をレポートします。食器洗いを効率よくするには、「汚れを広げない」「洗いやすすぎの適切な順番を決める」ことが重要ですが、「なぜそうするのか」「そのために何をするか」を知っておくことが大切です。

パパは子どものお手本になれるかな?マイスターがチェックしますよ!

1.お皿を下げる時は「重ねない」のが鉄則

<基本ポイント>
・自分で使ったものは、自分でキッチンまで片付ける
・汚れたお皿を重ねずに運ぶ

お皿は重ねないで運ぼうね。一度に持てなかったら、無理しないで2回に分ければいいんだよ。

そうね。お皿の裏側にもベタベタがついてしまうもんね。

マイスターCheck!

さすが、娘さん、普段からお手伝いしているんですね。お皿を重ねると、上にのせたお皿に汚れがついてしまい、洗う手間が倍増してしまいますね。汚れは広げないことが大切。

2.洗う前の前処理で「汚れを少なく、落としやすく」する

<基本ポイント>
・スポンジで洗い始める前に、ベタベタの油汚れはふき取る
・こびりついて落としにくい汚れは「つけおき」して、落としやすくする

油汚れっていきなり流しちゃダメなんだよね?ママはいつもふいているよ。

じゃ、一緒にふこう。ごはん茶碗は、残った米粒が硬くなっちゃったな。水につけよう。

なるほど~!私はいつもお茶碗を運んで終わりだけど、ママが水につけてくれていたのかも。

マイスターCheck!

ナイス連携プレー!自分でやってみると、気付くことがたくさんありますね。「油汚れはふき取る」「こびりついた汚れは水と洗剤でふやかす」などの前処理をして、軽い力で落とせるようにするのがコツですよ。

3.洗剤は「ワンプッシュ&もみ込んで」

<基本ポイント>
・洗剤はつけすぎない
・軽くスポンジを濡らし、洗剤をワンプッシュ、そして数回もみ込む

洗剤で洗うのはパパがするから、すすぎを担当してくれる?

うん、わかった!私が水道の方に立つね。腕まくりしておこう。

泡が多すぎるとすすぎに時間がかかるから、洗剤の使いすぎに要注意だね。ワンプッシュして、スポンジをもむと、全体に行き渡るんだ。

マイスターCheck!

5回くらいもみ込んでスポンジ全体に行き渡らせると、広い範囲で洗えて効率的です。また、余計な泡をつけすぎると、洗剤も、すすぎの水も無駄になってしまいますよ。パパのやり方、正解です!

4.汚れを「隅々までていねいに」落とす

<基本ポイント>
・油汚れの軽いものから洗う
・食器を落とさないように気を付けて、食器の表と裏をしっかり洗う
・スプーンやコップ、調理器具は、持つ部分もていねいに洗う

まずは、コップから洗おうか。油汚れは最後にしよう。

そうだね、そのほうが、スポンジが汚れないよね。パパ、ちゃんと考えてるね!

マイスターCheck!

そうそう、順調です♪先に油汚れを洗うと、スポンジを通してほかの食器に汚れが移ってしまうこともあります。余計に洗剤を使わなくてすむように、軽い汚れ→油汚れの順に洗いましょう。

食器の裏側を洗っていないよって、ママに注意されたことがあるから(笑)。今日はちゃんと洗おう。

パパ、スプーンの持つところも、洗うのを忘れないでね。

マイスターCheck!

汚れの膜が残っている食器は不衛生なだけでなく、くすんで見えたり、水切れが悪いので水滴の跡がついたりと、キレイに仕上がりません。

5.すすぎは「すばやく、確実に」

<基本ポイント>
・大きなボウルやおけで水を受けて、その中に次にすすぐ食器を浸しておく
・汚れが落ちたことを目、耳、手で確認する
・水切りカゴの中で食器の置き場所に迷わないように、すすぐ順番を考える

すすぎの時、まず、おけに水をためて、泡のついた食器を入れてから始めるといいよ。パパはちゃんと洗えているかな?ベタつき、ヌルつきがないか、すすぎながら確認してね。

わかった!任せてね。こうすると、たくさんついた泡も水の中で取れるから、早くキレイになるね。

マイスターCheck!

流水ですすぐ時には、おけなども使いながら、効率よくすばやくすすぐことが節水につながります。すすぎながら、目で見て、音と手の感触で、汚れや洗剤が残っていないかをしっかり確認しましょう。

6.水切りカゴに入れる作業は「3Dパズル」

<基本ポイント>
・水が切れやすいように、立てたり、伏せたりして置く
・形、大きさが似たようなものはそろえて置く
・風が通りやすいように、隙間をあけて置く

・水が切れやすいように、立てたり、伏せたりして置く ・形、大きさが似たようなものはそろえて置く ・風が通りやすいように、隙間をあけて置く

あれ、お皿が全部入らないなぁ。上にのせちゃおうか?

斜めに傾けて立てないと、水が切れないよ。マグカップの位置を変えてみようか。同じ種類のものを集めると、スッキリ入るよ!

マイスターCheck!

限られたスペースに、水がよく切れ、早く乾くように食器を置くには、すすぐ順番も重要。迷った時は、焦らず、水をいったん止めてもいいですね。まさに3Dパズルです。

7.最後に「清潔なキッチン」かどうか、点検を!

<基本ポイント>
・生ゴミはそのままにせず、密閉して捨てる
・シンクも洗剤でキレイに洗い、周囲に飛び散った水滴をふき取る

終わったぁ~!全部片付いたね♪

最後までキレイにしないとね。生ゴミを捨てて、シンクをスポンジで洗って、調理台もふいておこう。これで完璧でしょ!

マイスターCheck!

食器洗いだけでは、「食事の後片付け」は終わっていないんです。キッチンに生ゴミや水滴が残っていると、菌、ニオイ、水垢などの発生原因になります。清潔なキッチンにして終了することが大事ですね。

パパがお手本になりながら、娘さんもしっかりサポートしていましたね。食器洗いは、洗っているうちに、目に見えてキレイになっていくので達成感があり、子どもは好きになることも多いようです。お子さんの年齢に合わせて、安全に気を付けながら、お手伝いの達成感が持てるように、分担の仕方を変えてみてくださいね。

この記事を作成・監修した
マイスター

杉本 美穂

リビングケアマイスター

杉本 美穂

すぎもと みほ

家事関連の製品企画、マーケティングを約20年、生活者向け講習会などを約10年経験してきました。
毎日大変な料理や食事の後片付けなどを手早くラクにできるように、わかりやすくお伝えしていきます。

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