お母さんのお手伝いで笑顔が溢れる!子どもは食器洗いが大好き!?
小学生の子どもがいるお母さん6人に、自宅でお子さんが食器洗いをする様子をビデオ撮影してもらい、上手に食器洗いをしてもらうアイデアについて話し合いました。すると、「子どもたちは意外に食器洗いが好き」だと判明。終わった後には達成感と満足感も得られた様子。お母さんは子供たちの成長に驚いていました。
「食器洗い」が自分だけの孤独な作業になっていませんか?
家族との楽しい夕食後、お母さんには面倒な「食器洗い」が待っています。お腹いっぱいになり、家族はテレビの前で満足げ。そんな背中を見ていると「私だけ1人キッチンで後片付け…。明日の用意もあるし忙しい!面倒だな…」なんて思ってしまいますよね。そんな時、子どもがお手伝いをしてくれたら少しはラクになるかも?思い切って子どもと一緒に食器洗いに挑戦してみませんか?
お母さんと一緒に考える「子どもに食器洗いを手伝ってもらうには」
小学校3〜6年生のお子さんを持つ6名のお母さんと、「子どもに食器洗いを手伝ってもらうには」というテーマで、ディスカッションをしました。まず、自宅でお子さんが食器洗いをする様子をビデオ撮影してもらい、上手に食器洗いをしてもらうためのいろいろなアイデアについて話し合いました。
子どもたちは意外にも食器洗いが好き!?
初めて食器洗いをするお子さんもいて、お母さんたちは不安でいっぱいだったようです。お母さん自身も面倒に感じる食器洗いを「いつ手伝ってもらおうか」と、子どもに頼むタイミングにも苦慮したそうです。ところが、実際に子どもたちに食器洗いをしてもらうと、とても楽しそうで、お母さんたちの想像に反して、食器洗いを満喫していました。食器洗いを頼まれたときのお子さんたちの反応をお母さんに聞いてみました。
「やるやる、やりたい」と即返事。雑談も交え、鼻歌を歌いながら、お皿洗いを楽しんでいました♪
「OK~」とうれしそうに始めたら、弟もやりたいと寄ってきました。
ニコニコしながら楽しそうに洗っていました。
泡と水を使えるので、水遊びの感覚に近いのかもしれませんね。
洗い方も独創的でした。「コップの中に水と洗剤の泡を入れ、そこに箸やスプーンを立ててつかみ、上下に揺すって洗って完了!」としているお子さんもいました。
また、「垂れた泡をスプーンですくって、またスポンジに戻し泡を有効活用していた」というお子さんも。「食器洗い」という行動の中で、自分で考えながらいろいろと工夫している姿を見ることができました。
食器洗いをしたあとは「達成感と満足感」でいっぱい!
食器洗いをしたあと、子どもに感想を聞いてみました。すると、「キレイに仕上がっていく達成感」「親の助けになった、役に立ったという満足感」そして、「ほめられることのうれしさ」に溢れていました。
「お母さんから食器洗い頼まれたのは初めてだったし、いつもやらない手伝いだったから楽しかった!おれ、結構食器洗い好きだわ。」
「洗い終わった時、キュッといい音がして気持ち良かった。」
「食器がどんどんキレイになって、それが並んでいくのを見てうれしくなった。」
「洗っている時に、洗剤がフルーツのいいニオイだったのがうれしかった。」
お母さんもびっくり!ほめてあげたい「わが子の成長」
お母さんたちからも、驚きと喜びの声があがりました。思ったより上手にできていて、お子さんの成長に改めて気付かされたよう。自然と「ほめてあげたい」「えらい!見直した!」という気持ちがうまれたそうです。
「思ったよりずっと手際良く、スムーズに洗ってくれました。水を出しっぱなしにせずに、洗う時には止めるということにも自分で気付き、実行してくれていたのがうれしかったです。」
「初めて食器洗いをしたにも関わらず、食器をていねいに扱い、裏面の汚れにまで気を遣っていました。すすぎの際も泡が取れているか念入りに確認しているので、自分が思っているよりしっかり成長しているのだとうれしく思いました。ほめてあげたいと思いました。」
「何度も手を回して裏側もキレイに洗い、すすぎも泡が残っていないかきちんと確認する姿を見て、感心しました。随分しっかりしてきたな、細かくていねいでえらいなと感じました。」
「1つすすぐたびに水を止めていて、自分の作業のしやすさよりも、水を大切にすることに気を配っていたことがうれしかったです。」
「いつ頼んでもイヤな顔をせずに洗ってくれて、『食器洗いは好きだからまたするよ』と言ってくれた私への思いやりの気持ちがうれしかったです。」
「最初から最後まで自分の力で洗い、私を喜ばそうと頑張っている姿にうれしく思いました。さらに、食器を水につけておいたら汚れ落ちが良いということがわかり、今までは食べたあとに置きっぱなしだった食器を、キッチンまで運び水につける習慣ができました。日常生活にも良い影響が見られてとてもうれしいです。」
TEACH ME, MEISTER!
教えてマイスター!
〜番外編〜 食器洗いで親子間に感謝の気持ちと笑顔が生まれる
今回のディスカッションで私自身がもっとも感動したのは、「『食器洗い』を話題にして、こんなにも笑顔が溢れる」ということでした。これまで『食器洗い』の話題の時には、「いやだな」と会話中にも自然と眉間にしわが寄りがち。今回のお母さんたちの笑顔は、まさに、食器洗いに挑戦してくれた子どもたちの「笑顔」と「成長」がもたらしたものでした。お母さんたちには、自分で工夫し、頑張っている子どもの姿が頼もしげに見えたようです。そして、子どもたちも「お母さんに、こんなに喜んでもらえるんだ!」と、気付いたようです。
1人のお母さんから、後日談が寄せられました。
「ある日、帰宅したら、娘が自分のお弁当箱を洗って待っていました。私が驚いていたら『時間があったからやってみたの。この間やったからできると思って。』と照れくさそうに言っていました。出かける前、『今日はお仕事だから鍵を持って行ってね。』という私のひと言に対し、帰宅後に私が少しでもラクになるように気遣ってくれたのだと思い、感動で涙が出そうになりました。隅まで洗えているか、などということはどうでもよく、ただただ母を思いやる心を持ってくれた娘の成長をうれしく思った出来事でした。食器洗いを通じて、親子の良い時間を持つことができました。」
リビングケアマイスター
杉本 美穂
すぎもと みほ
家事関連の製品企画、マーケティングを約20年、生活者向け講習会などを約10年経験してきました。
毎日大変な料理や食事の後片付けなどを手早くラクにできるように、わかりやすくお伝えしていきます。
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