子どもに初めて「食器洗い」をお手伝いしてもらう時のポイント

子どもに初めて「食器洗い」をお手伝いしてもらう時のポイント

子どもは一度にたくさんのことは覚えられないもの。最初は「汚れの少ないものから洗う」「表と裏の両方を洗う」などの食器洗いの基本を、理由とともに教えてあげましょう。また、自信と達成感がもてるように、「まずは食器運び」「次は自分のお皿を洗う」とステップをふんで挑戦させてあげましょう。ポイントを具体的に紹介します。

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「食器洗い」は奥が深い!

皆さんが毎日、当たり前のようにしている「食器洗い」。単純作業のように思えますが、決してそんなことはありません。食器を運ぶ、汚れを取る、洗う、すすぐ、拭く、乾かす、しまうなど、工程は様々。また、洗い物の中心となる食器や調理用具は材質、形、大きさ、重さも様々です。献立が異なれば、油汚れやご飯粒、焦げつきなど、汚れの種類も違います。使う食器と汚れの組み合わせは、毎回異なり、洗う手順も少しずつ変わるはずです。
すすいだあとに食器を置く水切りカゴの使い方も、実はむずかしいのです。食器をどのようにしたら、よりたくさん、しかも乾きやすく、安全に置けるのか。3Dパズルのようなこの作業を瞬時に行っているのです。

子どもがしがちな食器洗いの時の行動

子どもたちの食器洗いを観察すると、ついつい横から手も口も出したくなるような、こんな行動があります。

洗いの時

  • 洗剤をスポンジにつける時、マヨネーズをかけるように何往復も…。泡がモコモコで、汚れが見えない!
  • スポンジのやわらかい面をつかみ、かたい面で食器を洗う。
  • 手が滑って、お皿を落としてしまう。
  • 落とさないようにと、お皿を持つ手に力が入るが、洗う方の手には力が入らない。
  • つかんだお箸の束はまわりだけ、お皿は片面だけしか洗えていない。
  • 洗っているところしか見ていないので、ガラスの器を水道の蛇口にぶつけそう。
  • せっかく洗った物を、洗っていない物と一緒にしてしまう。
  • 1枚ずつ洗ってはすすぐという洗い方。そのたびにスポンジを置くので時間がかかる。

すすぎの時

  • 手で持っているところをすすぎ忘れ、泡が残っている。
  • すすぎ終わった食器の水を切るために振り、落としそうだったり、蛇口にぶつかりそう。
  • 無造作に水切りカゴに積み上げて入るため、落ちそうになっている。
  • 水切りカゴの中で食器を上向きに置くので、水が切れない。

初めての食器洗いは基本から

一度にたくさんのことは覚えられないので、最初は基本を教えてあげましょう。

<ボクもワタシも上手に楽しくできる、食器洗いの基本5か条>

1.食器を洗うときは、汚れの少ないものから洗う

油汚れがたくさんついている食器を先に洗うと、スポンジ側にベタッとついてしまい、ほかの食器に移ってしまいがちです。汚れが少ないものから洗いましょう。

スクレーパーで汚れを落とす

カレーやミートソースなど、油汚れがたくさんついている場合は、あらかじめ汚れをふき取ってから、洗いましょう。

2.スポンジのやわらかい面を使って洗う

※手肌のデリケートなお子さんの場合、炊事用手袋をおすすめします。

スポンジのかたい方の面には、がんこな焦げ付き汚れを落とすために、研磨粒子が練りこまれているものもあります。特に、プラスチックの容器や食器などはやわらかく、傷がつきやすいので、スポンジの使う面を間違わないように注意しましょう。

3.食器はしっかり持って表も裏もていねいに

洗剤や油汚れがついた食器はヌルヌルしてすべりやすいので、落とさないようにしっかり持ちましょう。表だけではなく、裏やでこぼこがあるところもしっかり洗いましょう。

4.洗い上がりはキュッ! 目と手と耳で確認しよう

汚れを残さず落とせているかどうかは、まずは見た目で判断、そしてすすいだときベタつき・ヌルつきがなくなっているか、指の感触と音で確認しましょう。

5.水がしっかり切れるように、向きを考えて置こう

水切りカゴに食器を上向きに入れて置くと、水がたまってしまい、食器がなかなか乾きません。水がすばやく切れるように、食器は斜めに傾けて、隙間をあけて置きましょう。

お母さんたちへのアドバイス

初めて子どもにお手伝いしてもらう時は、お母さんだって不安いっぱいですよね。そんな時に役立つ、子どもに食器洗いを教える時のポイントをご紹介します。

POINT

子どもに食器洗いを教える時のポイント 

1.子どもに食器洗いの手順・工夫・理由をきちんと教えてあげましょう

  • 食器を洗う時は汚れの少ないものから洗うことを、理由も含めてきちんと教える
  • 食器をあらかじめ水につけておくと、頑固な汚れも落としやすくなることを教える
  • 二度洗いをさせたくないので、隅や凹凸があるところなど、特に汚れが落としにくい場所を教える

2.食器洗いを始める前の準備を教えて場を整えてあげましょう

  • 洗う場所を作るために、まずシンク内を整理する
  • 洗いやすくするために、洗った食器を置く場所を用意する
  • 袖口や服が濡れないように配慮する
  • 手肌のデリケートなお子さんには、炊事用手袋を

3.自信と達成感が持てるようにステップをふんで挑戦させてあげましょう

4.子どもにあった食器洗いアイテムを選んであげましょう

  • 子どもの手でも持ちやすい大きさ、やわらかさのスポンジを選ぶ
  • かわいい形のスポンジで、楽しく洗えるようにする

  • 洗いやすいように、高さを調節するための踏み台を準備する
  • 食器が滑らないように、ヌルツキの少ない洗剤を選ぶ

5.ほめてあげたいことや感謝の気持ちは言葉にして伝えましょう

役に立っていることが確認できると、自分から「またやってみよう!」という気持ちになります。感謝の気持ちは言葉にしてきちんと伝えるようにしましょう。

この記事を作成・監修した
マイスター

杉本 美穂

リビングケアマイスター

杉本 美穂

すぎもと みほ

家事関連の製品企画、マーケティングを約20年、生活者向け講習会などを約10年経験してきました。
毎日大変な料理や食事の後片付けなどを手早くラクにできるように、わかりやすくお伝えしていきます。

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