歯医者さんに「初期むし歯」と言われたら!「初期むし歯」を毎日のケアで健康な歯に
「初期むし歯」とは、穴の空いたむし歯になる一歩手前の状態ですが、適切なケアでもとの健康な状態に戻る可能性があります。それには「フッ素を口の中に残す」「歯垢を残さず落とす」「菌の増殖を抑える」の3つのポイントをおさえた毎日のケアを、きちんと継続することが大切です。
「初期むし歯」とは、穴の空いたむし歯になる一歩手前の状態ですが、適切なケアでもとの健康な状態に戻る可能性があります。それには「フッ素を口の中に残す」「歯垢を残さず落とす」「菌の増殖を抑える」の3つのポイントをおさえた毎日のケアを、きちんと継続することが大切です。
思春期は将来の歯の健康を左右する大切な時期ですが、生活リズムが乱れがち。友人との飲食、夜更かしでの間食などでむし歯や歯周病のリスクが高まることも。またホルモンの不調などで歯ぐきに炎症が起きやすい時期。「歯磨きの基本」を見直し、タフトブラシやデンタルフロスなどのアイテムも活用しながら、オーラルケアを行いましょう!
6歳頃に生えてくる「第一大臼歯」は、永久歯の中で最もむし歯になりやすい歯。原因は、生えてきていることに気付きにくい、奥に生えるのでみがきにくい、かみ合わせの溝が複雑で深いなど。みがき残しをなくすためには、ハブラシを第一大臼歯のある奥まで入れ、斜めにあてましょう。「タフトブラシ」でみがくのも効果的。
就寝中は唾液が減少するので「むし歯のリスク」が高まります。しかし、「フッ素」が唾液で流されにくく、口の中に残りやすくなるので、再石灰化を促進させるためには良い条件です。むし歯になりやすいと感じている方、特に初期むし歯がある方は、普段の歯みがき習慣に就寝前の「フッ素ケア」をプラスしてみませんか?
ロールタイプのデンタルフロスを使ったことはありますか?初めは少し扱いにくくても、慣れてしまえば簡単です!ハブラシが届きにくい歯と歯の間に挿入し、歯に巻き付けるように沿わせて使用するのが効果的。力まかせに挿入しないこと、別の歯と歯の間を掃除する時は、その都度ずらしてキレイな部分を使うのがポイントです。
むし歯や歯周病、口臭の原因となる歯垢は、ハブラシだけでは落としきれません。F字型のデンタルフロスは、初めてでも使いやすくておすすめ。歯と歯の間にデンタルフロスを当てたら、ゆっくり横に動かしながら隙間に入れ、上下に動かして歯垢を落とします。フロスについた汚れはその都度とって、次の歯を清掃しましょう。
歯と歯の間はハブラシの毛先が届きにくく、よくみがいたつもりでも歯垢が残りがち。デンタルフロスの使用者はライオンの調査では約2割ですが、実は毎日の歯みがきの必需品です。Y字型デンタルフロスは、奥歯にも使いやすいのが特徴。歯と歯ぐきの間にスッと入るところまで入れ、上下に動かし隣り合った歯の両面をみがきます。
「予防歯科」とは、むし歯などにかかってからの「治療」ではなく、「かかる前」の「予防」を大切にする考え方です。歯科医院などでの定期的な健診などを通じて「プロケア(プロフェッショナルケア)」を受けることと、歯科専門家の指導に基づいて自分自身で行う「セルフケア」の両方で積極的に健康な歯を守ることが大切です。
「むし歯」というと、子どもの歯にばかり注意が向きがちですが、露出した歯の根の部分にできる根面むし歯や、治療で詰めたものの周囲にできる二次むし歯など、「大人ならではのむし歯」があります。「最近、歯ぐきが下がってきた」「以前に治した歯のケアがおろそかになっている」と思う方は「大人のむし歯」にも注意が必要です。
穴の開いたむし歯になる一歩手前の「初期むし歯」であれば、元の健康な状態に戻すことが可能です。フッ素にはその修復を助ける働きがあるので、フッ素入りハミガキの使用がおすすめです。フッ素の効果を十分に発揮させるため、大人の場合、1回の使用量は約1~2cmが目安です。すすぎは少量の水で1回程度が良いでしょう。