「ハミガキ」には何が入っているの?
いつも何気なく使っている「ハミガキ」は、どのような「成分」でつくられているのでしょうか?効果・効能を発揮する薬用成分のほかにも、口の中の汚れを洗浄したり、使用感や香味を良くしたりする、様々な働きを持つ成分が使われています。どのような成分が、どのような働きをするのか、詳しく見ていきましょう。
様々な「成分」を含むハミガキ
いつも何気なく使っている「ハミガキ」は、どのような「成分」でつくられているのでしょうか?
効果・効能を発揮する薬用成分のほかにも、口の中の汚れを洗浄したり、使用感や香味を良くしたりする、様々な働きを持つ成分が使われています。
どのような成分が、どのような働きをするのか、詳しく見ていきましょう。
3つに分類される成分の「働き」
ハミガキに配合される成分は、「薬用成分」「基本成分1」「基本成分2」と大きく3つに分けられます。そして、それぞれの成分が、ハミガキの特徴を決める重要な「働き」を担っています。
1. 薬用成分
疾患予防やタバコのヤニ除去などの有効性を発揮し、ハミガキの効果・効能を決める成分です。「フッ化ナトリウム」「イソプロピルメチルフェノール」「トラネキサム酸」「デキストラナーゼ」などがこれにあたります。
2. 基本成分1
汚れを落とすというハミガキの基本機能に加え、磨き心地や味、泡立ちなど、主に嗜好性に影響を与える成分で、次のようなものがあります。
清掃剤
歯に沈着した歯垢やステインなどの汚れを落とす成分。歯を傷つけずに清掃作用を発揮するために、適度な硬度と形状であることが必要です。
発泡剤
歯を磨く時にハミガキを口の中で分散させるとともに、適度な泡立ちを与えて、ハミガキの基本機能である口の中や歯表面の清掃効果を高めます。
香味剤、清涼剤
歯磨きをしている時の香りと味や清涼感、歯磨き後の爽快感を付与する目的で配合。配合される量は少量でも、後味も含めてハミガキの嗜好性に直接影響します。
3. 基本成分2
ハミガキの外観を整えたり、製剤を安定化して保ったりする成分で、下記のほか「保存剤」や「着色剤」などもこれに分類されます。
湿潤剤
ハミガキの乾燥や、冬場や温度の低い場所に保管された場合の凍結を防ぐために配合。適度な湿り気を与えることによって、使用感を良くする目的もあります。
粘結剤
ハミガキの固体成分と液体成分が分離するのを防ぐ目的で配合されます。ハミガキの安定性を保つ成分として重要なだけでなく、適度な粘性を与えることで、口の中での分散性、発泡性といった使用感や、歯ブラシにのせた時に垂れないといった使用性にも大きく影響します。
- ※歯磨剤の科学<第六版>(日本歯磨工業会)
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「ハミガキの種類」って?
ハミガキは「粉状」から「ペースト状」へ
皆さんが普段使用するのは、ペースト状の練ハミガキが多いと思いますが、ハミガキは粉状や液状など多くの種類があります。
発売当初のハミガキはすべて粉状でしたが、今ではほとんどのハミガキが使用性の高いペースト状になっています。
「外観」や「使用感」の違いで選ぶ
液状や泡状のハミガキは、分散性に優れ、口の中ですばやく広がるという特徴があります。
「外観」や「使用感」の違いで、ハミガキを選んでみるのもおすすめです。
オーラルケアマイスター
平野 正徳
ひらの まさのり
オーラルケア関連の基礎研究ならびに開発研究に20年以上携わってきました。 これまで得た知識と経験を活かして、歯とお口の健康に関する情報をお伝えします。
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