「花粉症」とは?~様々なアレルギー症状と、発症メカニズム~
花粉が鼻や目やのどに入ると、からだは異物として認識し、花粉を排除しようとします。そのため、くしゃみで吹き飛ばしたり、鼻水や涙で外に出そうとしたり、のどがかゆくなったりといった症状が出るのです。花粉症の症状が出始める頃に治療を始めると粘膜の炎症をくい止め、重症化を防ぐことができるので、早めに受診しましょう。
「花粉症」ってどんな病気?
「花粉症」とは、からだの免疫機能が花粉に過剰に反応して引き起こされるアレルギー症状です。症状のあらわれ方は主に、くしゃみ、鼻水・鼻づまり、目やのどのかゆみなどで、症状は風邪に似ていますが「熱が出ない」という特徴があります。今回は、花粉症の具体的な症状と、その対処法をご紹介します。
花粉症の「症状」
目や鼻などに、いろいろな「症状」が見られます。
部位 | 症状 |
---|---|
目 | かゆみや充血、目やに、涙目、まぶたの腫れなどの症状が起こります。 |
鼻 | くしゃみ、鼻水、鼻づまりの症状が起こります。 |
のど | のどの奥がかゆくなります。鼻が詰まって口で呼吸しているうちに、のどが乾燥して痛くなることもあります。 |
耳 | 耳の中がかゆくなることがあります。 |
皮膚 | 肌が荒れたり、かゆくなることがあります。 |
器官 | 痰が出たり、かゆくなったり、咳が出ることがあります。 |
全身 | 症状がひどい場合には、だるくなったり、頭痛、不眠、消化不良、食欲不振を引き起こすこともあります。 |
症状を引き起こす「仕組み」
花粉が鼻や目やのどに入ると、からだはこれを異物として認識し、からだを守るために花粉をできる限り排除しようとします。そのために、くしゃみで吹き飛ばしたり、鼻水や涙を分泌して外へ出そうとしたり、のどがかゆくなったりといった症状が出てくるのです。これが花粉症の症状を引き起こす「仕組み」です。
花粉症の「メカニズム」
花粉症は、次のような「メカニズム」で発症します。
1. 付着
花粉が目や鼻の粘膜に付着します。
2. アレルゲンが流れ出る
花粉の表面や涙などの体液により、花粉が割れて中から花粉症を引き起こすアレルゲンが流れ出ます。
3. アレルギー反応が出る
アレルギー反応を引き起こします。
花粉症の症状が出たら早めの「受診」を!
花粉症の症状が出たらそのままにせず、早めに「受診」するようにしましょう。
1.花粉症の診断
鼻の症状がひどい場合は「耳鼻咽喉科」、目の症状がひどい場合は「眼科」で受診しましょう。そのほか、内科、小児科、アレルギー科などでも診療は受けられます。
2.早めの治療が肝心
花粉症の症状が出始めた頃は、まだ目や鼻の粘膜の炎症も進んでいません。そのため、この時期に治療を始めることで粘膜の炎症をくい止め、花粉症の重症化を防ぐことができます。「鼻のムズムズ」「目のかゆみ」「のどのイガイガ」といった症状が出始め、「花粉症かな?」と思ったら、早めに医師の診察を受けるようにしましょう。
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花粉症の原因は「スギ」ばかりではない?
花粉症の原因は「スギ」以外にもある
日本の花粉症の80%が、2〜4月頃に起こる「スギ花粉症」です。しかし、花粉症を引き起こすのはスギばかりではありません。
ほかにも、ハンノキ(1〜3月)、ヒノキ(3〜4月)、カモガヤ(5〜6月)、ヨモギ(8〜10月)、ブタクサ(8〜11月)などが、花粉症の原因になるものとして知られています。
この記事を作成・監修した
マイスター
ヘルスケアマイスター
芳賀 理佳
はが りか
くらしを彩る製品の香りの研究・開発、および身体洗浄剤・制汗剤の開発に約25年携わってきました。
快適な毎日が過ごせるよう、からだの健康・美容に役立つ情報をご紹介していきます。
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