生姜(しょうが)の冷蔵・冷凍保存の方法〜乾燥を防いで長持ちさせるコツ〜

生姜(しょうが)の冷蔵・冷凍保存の方法〜乾燥を防いで長持ちさせるコツ〜

生姜は、冷蔵庫の野菜室に入れると腐ってカビが生えたり、逆に干からびてしまったり...。保存がむずかしいと思っていませんか?いろいろな方法で試した結果、2週間たっても鮮度を保てたのは、野菜室で「ペーパーで包む+ジッパー付き保存バッグ」でした。家庭では「湿度」と「温度」が安定する、この方法がおすすめ!

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生姜(しょうが)の保存は「乾燥を防ぐ」がカギ!

生姜には、独特の爽やかな香りとピリッとした辛さがあって、魚や肉などの臭みを取ったり、薬味としてつかって風味をプラスしたり、料理をワンランクアップさせてくれますよね。
でも、使いきれずに放置してしまうと、乾燥して干からびたり、腐ってカビが生えたり…保存に困っている方も多いのではないでしょうか。

生姜は、
●湿度は、低いのがとても苦手
●温度は、高すぎても低すぎてもダメ
と、ゴツゴツした見かけに反して、デリケートな性質です。
涼しい時期なら室内の風通しのよい冷暗所でも保存できますが、乾燥を防ぐように湿度を保たなければならないので、気温が高いとすぐに腐ったりカビが生えたりしてしまいます。

「冷蔵保存」なら野菜室で「ペーパーで包む+ジッパー付き保存バッグ」がおすすめ

冷蔵庫の野菜室は、生姜に対して少し温度が低すぎるのですが、一般の家庭内で湿度と温度の安定している環境として、生姜の保存に向いています。その野菜室を使って長持ちする保存方法を探ってみました。

いろいろな方法で2週間試した中で保存状態がよかったのは、生姜を乾いた厚手のクッキングペーパーで包み、ジッパー付き保存バッグに入れて密閉し、野菜室で保存したものでした。

2週間後、中のクッキングペーパーは、生姜のまわりの水気を吸収してしっとり濡れていました。
表面は乾いていますが、重量変化もほとんどなく、全体がかたくしっかりとしていて、内部は2週間後でもみずみずしく、おいしさをキープできました!

 <保存前> 

<2週間後>

冷蔵保存

切り口など傷んでいたら切り落とし、まわりの水気をふき取る。乾いた厚手のクッキングペーパーで包んでからジッパー付き保存バッグに入れ、密封して、野菜室で保存する。

●保存期間の目安 冷蔵で2週間
元の生姜の鮮度がよければ、1か月くらい保存しても使えます

ほかの保存方法では、2週間後は以下のような結果でした。

「乾いたクッキングペーパーで包むだけ」で、野菜室保存

ペーパーに包んだだけで保存バッグに入れないと、1週間後くらいから乾燥して固くなり、2週間後では外側はカラカラに乾いていて、かなり厚く皮をむかないと使えない状態に。重さも最初の約8割にまで減っていました。

 <保存前>   

<2週間後>

「買ってきた袋に戻し、袋の口をあけたまま」で、野菜室で保存

袋に接していた部分以外はカラカラに乾いて、すりおろししづらい状態。こちらも、重さは最初の約8割にまで減っていました。

 <保存前> 

<2週間後>


 

袋に接していなかった反対側

「ラップに包んで」野菜室で保存

重量はキープされ、全体的に見た目はきれいでしたが、切り口の部分は乾いたり、変色しはじめたりしていました。数日ならば、この方法でもOK。

<保存前>

<2週間後>

「水に浸して」野菜室で保存

水分をたっぷり含んで重さは保存前より5%アップ。見た目は新鮮な様子ですが、切ってみると、切り口や皮に近い部分は水っぽく、香りも若干少ない感じでした。数日ならば、この方法でもOK。

 <保存前> 

<2週間後>

ちなみに、その他にも常温保存(室温22℃前後)してみましたが、1週間で干からびたり、表面にうっすらとカビが生えたりして、使えない状態になりました。

「薄切り」や「すりおろし」で冷凍保存してもOK!

生姜を長く保存する場合は、使いやすいように皮をむいて薄切りにしたり、すりおろしたりして、冷凍保存します。

冷凍保存

「薄切りにして」

皮をむいて薄切りにする。
凍ってかたまりになると必要な分を取り出しにくくなるので、水気をふき取り、薄く平らにしてジッパー付き保存バッグに入れて冷凍保存。

●保存期間の目安 冷凍で1か月
●おすすめの利用法 凍ったまま煮物や炒め物に

「すりおろして」

皮をむいてから、すりおろす。凍ったあとに必要量を取り出しやすいように、
A:ジッパー付き保存バッグに平らに入れて冷凍
B:ラップで包んで細長くしてから、ジッパー付き保存バッグに入れて冷凍
C:小さめの製氷皿を使って小分けにしてから、ジッパー付き保存バッグに入れて冷凍

●保存期間の目安 冷凍で1か月
●おすすめの利用法 凍ったまま煮物や炒め物に使ったり、紅茶などドリンクに入れても 

「はちみつ漬け」を作って生姜を使い切る

生姜をはちみつに漬けておくだけで、生姜の成分がはちみつに溶け出し、料理やドリンクに使いやすいシロップになります。生姜の辛み成分は血行促進、はちみつの糖分は疲労回復に役立つといわれていますから、体にもいい組み合わせですね。

甘みと辛みが絶妙!生姜のはちみつ漬け

<材料>
生姜 適量(2かけ程度)
はちみつ 適量(生姜がはちみつから出ないようにたっぷり入れる)

<作り方>
(1)生姜はキレイに洗って皮をむき、薄切りにする。好みで細切りやみじん切り、すりおろしにしてもOK。
(2)煮沸消毒をした空き瓶に(1)を入れ、はちみつを加える。冷蔵庫に入れて保存する。

●保存期間の目安 冷蔵で3か月程度
●おすすめの利用法 そのまま炭酸水で割ってジンジャエール、お湯で割って飲み物として。紅茶、特にロイヤルミルクティーやココアとも相性は◎。ヨーグルトやパンケーキに添えて。豚の生姜焼き、鶏の照り焼きなどの調味料として。

この記事を作成・監修した
マイスター

杉本 美穂

リビングケアマイスター

杉本 美穂

すぎもと みほ

家事関連の製品企画、マーケティングを約20年、生活者向け講習会などを約10年経験してきました。
毎日大変な料理や食事の後片付けなどを手早くラクにできるように、わかりやすくお伝えしていきます。

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