毎日使うお風呂をキレイに!場所別・お風呂掃除のポイント

毎日使うお風呂をキレイに!場所別・お風呂掃除のポイント

浴槽・壁・床・排水口・鏡・蛇口・洗面器・イスなど、浴室内の場所別に、「汚れの正体」と「お掃除のポイント」を徹底解説します。毎日からだを洗う浴室は、垢や皮脂などの汚れが、あちこちに付着しているんです。お掃除をしないでいると、カビの温床にも!効率よくキレイにして、もっと快適なお風呂タイムにしましょう!

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キレイなお風呂を手に入れる!

一日の疲れをとる癒しのお風呂タイム。お風呂がキレイだともっと快適になるとは分かっていても、ちょっと油断すると、黒ずんだり、ヌルヌルしたり…。「キレイなお風呂」を手に入れるために、今回は浴室内の場所ごと分けて、掃除やお手入れのコツを紹介します。

<目次>
浴槽


排水口
鏡/蛇口
洗面器/イス
見逃しがちな場所

浴槽

毎日のように使う浴槽。直接からだが触れるので特にキレイにしておきたいところですね。お掃除のポイントを紹介します。

汚れの正体

浴槽で汚れが多くつくのは、水面付近に帯状に広がる「残り湯ライン」や「底」で、人のからだから出た垢や皮脂が付着して、ザラザラ・ヌルヌル汚れになってしまいます。

お掃除のポイント

・湯を抜いてすぐ洗うのがベスト
湯を抜いてすぐ、汚れがゆるんでいるうちに洗いましょう。洗濯に残り湯を使う場合は、そのすぐ後に浴槽を洗うようにしましょう。もし、湯を抜いてから時間がたって汚れが乾いてしまったら、一度シャワーで濡らしてから洗うと汚れが落としやすくなります。

・浴室用洗剤をスプレーするときは腕を横にスライド

あまり汚れていないように見えても、シャワーの水流だけでは汚れが落とし切れないので、湯を抜くたびに浴室用洗剤を使って洗いましょう。
浴槽全体に洗剤がかかるように、洗剤をスプレーするときは、レバーを引きながら腕を横にスライドしながらかけるのがコツです。1回のプッシュで、広い範囲にムラなく洗剤がかけられ、60秒後に流すだけの洗剤もあるので、賢く活用すると良いですよ。

・ガンコな黒ずみにはクリームクレンザーを使う
強化プラスチック(FRP)や人工大理石などでできた浴槽の場合、落としにくい黒ずみ汚れができてしまうことがあります。これは、ススや土などが浴槽の表面のミクロな隙間に入り込んだもの。濡らしたスポンジに粒子の細かいクリームクレンザーをつけ、やさしく擦りましょう。クレンザーを使いすぎると浴槽が傷ついて光沢が弱くなることがあるため、常用はせず、使う時は目立たない所で様子を見ながら力を加減してください。

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お風呂の「浴槽」のお掃除、もっとラクに簡単に!

盲点になりがちなのが壁です。一見キレイそうでも実は汚れがついていて、カビ増殖の原因になってしまうのです。

汚れの正体

からだから出た皮脂や垢などの汚れは、泡といっしょに飛び散って壁や床に付着しています。カビはこういった汚れを栄養にしているので、放っておくとカビを増殖させる原因にもなります。

お掃除のポイント

・お風呂上りに壁全体にお湯のシャワーをかける

壁に飛び散った泡はそのままにせず、その都度お湯のシャワーで流しましょう。立ってシャワーをあびると、2mくらいの高さまで泡が飛び散ることもあります。視野を広げて、高い所も忘れずシャワーですすぎましょう。

・1週間に1度は浴室用洗剤を使って擦り洗いをする
お湯のシャワーをかけるだけでは汚れは落とし切れないので、1週間に1回は浴室用洗剤を壁に吹き付け、柔らかいスポンジで擦り洗いしましょう。洗ったあとはシャワーですすぎ流します。

こちらの記事もご覧ください。
シャワー入浴が浴室カビの範囲を広げる原因に!?
「シャワー派」必見!浴室のカビを防ぐ方法

こびりつき汚れやヌルヌル汚れなど、いろいろな汚れがつきやすい床。汚れがつきにくくなる日々の工夫と、ついてしまった汚れを落とす方法を紹介します。

汚れの正体

床の汚れは「こびりつき汚れ」と「ヌルヌル汚れ」が代表的です。
「こびりつき汚れ」は、主に石けんカスにススや土などが混じった汚れ。おもしろいことに、床の色によって汚れの見え方が変わり、アイボリーなど色の薄い床の場合は「黒ずんだ汚れ」に見えますが、グレーや黒などの濃い色の床の場合は「白っぽい汚れ」として見える場合が多いようです。
「ヌルヌル汚れ」は、シャワーラックや排水口の周辺など、水はけの悪い場所にピンク色や茶色の汚れとしてつくことがあります。これはカビとは種類が異なる「酵母」と「細菌」による汚れで、増殖スピードが速く、栄養や湿度などの条件がそろうと、2~3日で生えてくるやっかいものです。

お掃除のポイント

・お風呂上りに床全体にお湯のシャワーをかける
イスや洗面器などが置いてある所は、汚れが溜まりがちなので、意識してシャワーで流すようにしましょう。

・水はけが悪い場所をつくらない
水滴が残っていると、ヌルヌル汚れが発生しやすくなります。水はけが悪くならないように、シャンプーなどの小物は床に直接置くのではなく、水切れの良いラックなどに置くようにしましょう。

・1週間に1度は浴室用洗剤を使って擦り洗いをする

汚れがたまると水はけが悪くなってしまうので、1週間に1回は浴室用洗剤と柔らかいスポンジで擦り洗いしましょう。凹凸のある床はブラシで擦ります。

・ヌルヌル汚れは浴室用洗剤とスポンジで落とす
ヌルヌル汚れは浴室用洗剤をつけてスポンジでこすると落とすことができます。専用のスポンジを用意しておくとよいでしょう。どうしてもスポンジで触りたくない場合は、塩素系のカビ取り剤を使うと触らずすっきり落とすことができます。

・ガンコな黒ずみにはクリームクレンザーを使う
粒子が細かいタイプのクリームクレンザーを使って、浴室用のブラシでやさしく擦るといいでしょう。クレンザーを使いすぎると素材が傷ついて光沢が弱くなることがあるため、常用はせず、使う時は目立たない所で様子を見ながら力を加減してください。

排水口

汚れがひどくなってしまうと、触るのも見るのもイヤという人も多いのでは。そうならないためのお掃除のコツを紹介します。

汚れの正体

排水口には、シャンプーやボディソープなどの泡や、洗い流された皮脂や垢、髪の毛など、様々なものが集まって溜まっています。湿ったまま放置されると菌が増殖し、その菌が汚れを栄養源にして、ニオイやヌルヌル汚れを発生させます。

お掃除のポイント

・ゴミは毎回取り除く

排水口の網についたゴミは、入浴後、毎回取り除きましょう。ティッシュペーパーや小さめのポリ袋を使ってつまみ取れば、そのまま包んで捨てられるので手も汚れず簡単です。ヌルヌルして集めにくい髪の毛は、小さめのブラシでかき集めるとすばやくできて便利です。

・1週間に1度は浴室用洗剤を使って擦り洗いをする
ゴミを毎日取り除いても、どうしても汚れてきてしまいます。洗剤をかけてブラシやスポンジで擦りましょう。

・ニオイやつまりが気になったら、専用の洗浄剤を使う

排水口のニオイやつまりが気になったら、排水パイプ用の洗浄剤を排水口に直接かけて、しばらく置いてから水で流します。放置時間は製品によって異なるため、必ず表示を読んでから使いましょう。

こちらの記事もご覧ください。
浴室などの「排水口周辺」のヌメリやニオイを断ち切る

鏡/蛇口

鏡や蛇口がピカッと輝いていると、浴室の印象はアップしますよね。一度ついてしまった汚れはガンコなので、日々のお手入れが大切です。

汚れの正体

曇ったようにまだらに白っぽくなってしまう汚れの原因は「水」そのもので、水垢と呼ばれています。水滴が乾く時に、水の中に含まれるカルシウムやマグネシウム、ケイ素などのミネラル分が固まり、何回も繰り返されるうちに素材と強固に結合し、とても頑固な汚れになってしまいます。

お掃除のポイント

・水滴を残さない

汚れの原因が水なので、水滴を残さないようにすることが大切です。お風呂上がりにはスクイージーやタオルで鏡の水滴をふき取るといいでしょう。

・1週間に1度は浴室用洗剤を使って擦り洗いをする
汚れがついたまま放置していると水切れが悪くなり、水滴が残りやすくなります。1週間に1度は浴室用洗剤と柔らかいスポンジで洗いましょう。

・ガンコな水垢にはクリームクレンザーを使う

スポンジに粒子の細かいクリームクレンザーをつけ、円を描くようにやさしく擦ります。クレンザーは傷がつく原因になることもあるので常用はせず、柔らかいスポンジを使うようにしてください。使う時は目立たない所で様子を見ながら力を加減してください。
※くもり防止などの特殊加工が施されている鏡の場合は、取扱説明書の注意に従ってください。

こちらの記事もご覧ください。
「浴室の鏡」をくもらせない!日頃の簡単お手入れ方法

洗面器/イス

洗面器やイスにいつの間にか汚れがついて、なんとなくくすんだ色になっていませんか。あきらめて買い換える前に洗ってみましょう。

汚れの正体

洗面器やイスには、床と同じように石けんカスにススや土などが混じった汚れが多くついています。足回りは湿っている時間が長くなるので、カビやヌルヌル汚れがついてしまいがちです。

お掃除のポイント

・お風呂上りにお湯のシャワーをかける
泡がついたままだとそのまま固着して汚れてしまうので、お風呂上がりにお湯のシャワーをかけて泡などを洗い流しましょう。

・クリームクレンザーを使う

粒子の細かいクリームクレンザーをスポンジにつけ、やさしく擦ります。汚れが落ちにくい時は、ラップを丸めてスポンジの代わりに使うと、クレンザーの粒子が汚れに直接届いて、効率良く汚れを落とすことができます。クレンザーは傷がつく原因になることもあるので、常用は避けましょう。使う時は目立たない所で様子を見ながら力を加減してください。

・カビやヌルヌル汚れが気になったら、塩素系のカビ取り剤を使う
洗面器やイスを裏返して、汚れている所に塩素系のカビ取り剤をかけ、数分おいたあと流水でよくすすぎます。

見逃しがちな場所

以下に紹介するのは、ついつい掃除し忘れてしまう代表的な場所です。こまめにチェックすることから始め、少しずつ習慣化していきましょう。

カウンターの下

洗い場近くにあるカウンターの下側は目が届きにくい場所の代表格です。「お風呂に浸かりながらふと見たら、カビやヌルヌル汚れがたくさんついていてびっくり!」した方もいるのではないでしょうか。汚れをひどくさせないように、お風呂上りにお湯のシャワーで洗い流す習慣をつけましょう。カビやヌルヌル汚れがひどい場合は、塩素系のカビ取り剤を使いましょう。

ドア周辺の通気口

ドア周辺には、換気のために空気を取り入れる通気口があります。ここがホコリなどでふさがってしまうと、換気扇が十分に効かなくなることもあります。小さめのブラシなどで擦り落としましょう。
通気口のついている場所や構造は、浴室のタイプによって異なるので、取扱説明書をご確認ください。

ドアのレール

ドアのレールにホコリなどの汚れがたまると、ドアの動きが悪くなってしまうことも。小さめのブラシで汚れをかき出しましょう。

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浴室の黒カビを生やさない、効果的な対策ってあるの?

目に見えないカビの原因菌のうちに「成長させない」か「除菌する」ことが重要!

カビの原因菌は浴室のあちこちに潜んでいて、生息するのに適した「温度・水分・栄養」の条件がそろうと、一気に成長して「黒カビ」として目に見えるようになります。黒カビを生やさないために以下のポイントを押さえましょう。

・カビの好む条件(温度・水分・栄養)を取り除く
温度と湿度(水分)を下げるために、換気扇をまわし、使わない時は浴槽のふたを閉めておくことを心がけましょう。カビの栄養になる汚れを残さないためには、お湯のシャワーで壁や床の汚れを流す、週に1回は浴室用洗剤を使って壁や床の掃除をするようにしましょう。

・目に見えないカビの原因菌を除菌する
見えないカビの原因菌を除菌できれば、そもそも成長することがないので、黒カビの発生を防ぐことにつながります。浴室用の防カビくん煙剤を使うと、除菌成分を含んだ煙が隅々まで行き渡って、浴室まるごと煙で除菌できます。

黒いカビになってしまったら…

塩素系のカビ取り剤をスプレーして数分おいてから、シャワーなどでよくすすぎます。落ちないからといってハブラシなどで擦ってしまうと、素材にミクロな傷がついてしまい、カビが奥深くまで入り込みやすくなってしまいます。落ちない場合は、「スプレーして洗い流す」を何回か繰り返しましょう。

この記事を作成・監修した
マイスター

吉井 和美

リビングケアマイスター

吉井 和美

よしい かずみ

掃除用洗剤の製品開発を約15年、技術者向けの情報発信を約5年経験してきました。
これまでの知識を活かし、掃除に前向きに取り組めるようなコツやノウハウをわかりやすくお伝えしていきます。

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