入浴をシャワーだけで済ませている人は必見!浴室の汚れ予防&掃除方法
入浴を「シャワーだけ」で済ませていても、浴室の壁や床は汚れるもの。特に、立ってシャワーを浴びると、意外と広い範囲に汚れが飛び散ります。飛び散った汚れを栄養源にして成長する「黒カビ」や「ピンク汚れ」を予防するには、お風呂上がりに浴室全体をシャワーで流すことが大切。洗剤を活用した、簡単な予防方法も紹介します。
立ってシャワーを浴びると汚れが広い範囲に飛び散る
夏の入浴は、湯ぶねにつからず、シャワーだけで済ませている人も多いと思います。ライオンの調査では、「シャワー派」は、冬は29%なのに対し、夏は63%と2倍以上でした※。
- ※ライオン調べ、1,325人(10~60代の各年代それぞれ約220人ずつ)、週3回以上シャワーだけで済ませる人を「シャワー派」とした、2014年
入浴がシャワーだけならば、「浴槽を洗わなくていいのでラク」と思っていませんか?でも、浴槽の汚れは減っても、壁や床の汚れは変わらず発生します。
特に「シャワー派」は、「湯ぶね派」と比べて、立ったまま、からだや髪を洗ってシャワーをかける場合が多いので、泡やシャワーのしぶきがより広い範囲に飛び散りやすく、場合によっては天井近くまで飛び散ることもあります。飛び散った汚れは、黒カビやピンク汚れの栄養源になるので、立ってシャワーを浴びると、より広い範囲で、黒カビやピンク汚れが発生しやすくなります。
シャワーだけで済ますことの多い「シャワー派」のあなたに、黒カビやピンク汚れの予防&掃除方法をご紹介します。
お風呂上がりには、壁や床にシャワーをかける
シャワーでの入浴が終わったら、壁や床を流さずに、そのまま浴室を出てしまっていませんか?それでは泡が飛び散ったままになってしまいます。
浴室を出る前には、壁や床にお湯のシャワーをかけて、飛び散った泡をしっかり流しましょう。
週に1回は浴室用洗剤を使って、壁や床をこすり洗いする
壁や床についた泡をシャワーで流すだけでは、垢や皮脂などのガンコな汚れは落とし切れません。1週間に1回は、浴室用洗剤を使って掃除をしましょう。
壁は、浴室用洗剤をスプレーし※やわらかいスポンジでこすります。凹凸がある床は、浴室用洗剤をかけて浴室用ブラシを使って、やさしくこすって洗います。
- ※目より高い所へは直接スプレーせず、洗剤をスポンジや布につけて洗ってください。
「防カビくん煙剤」でカビの原因菌を除菌して黒カビの発生を予防
浴室のあちこちには、目に見えない「カビの原因菌」が潜んでいて、これが成長すると目に見える「黒カビ」になってしまいます。つまり、原因菌のうちに除菌できれば、黒カビの発生防止につながるのです。
2か月に1回、定期的に浴室用の「防カビくん煙剤」を使って、カビの原因菌を除菌するのがおすすめ。除菌成分を含んだ煙が浴室全体に広がるので、天井などの高いところも除菌できます。
浴室用洗剤を賢く選んで「ピンク汚れ」を予防
浴室用洗剤には、「ピンク汚れが予防できる」タイプのものがあります。「ルックプラス バスタブクレンジング銀イオンプラス」なら、ピンク汚れが発生しやすい床や排水口付近にスプレーして、60秒置いてから流すだけなので簡単です。1週間に1回以上使うと効果的です。
ピンク汚れが予防できると、床や排水口付近のこすり洗いの頻度が減りそうですね。
- 床や排水口周辺などのピンク汚れが出やすい所にスプレー
発生してしまった黒カビやピンク汚れの掃除方法
黒カビを見つけたら、塩素系カビ取り剤で除去しましょう。放っておくと広がるだけでなく、タイルの目地やゴムパッキンなどの奥深くに糸状の菌糸を伸ばし、取れなくなってしまいます。
ピンク汚れは、黒カビのように菌糸を伸ばしているわけではないので、スポンジでこすれば落とせます。スポンジに浴室用洗剤をつけて、こすり洗いしましょう。使ったあとのスポンジはよくすすいでください。
「ヌメヌメして気持ち悪いから、ピンク汚れをこすりたくない」という人は、塩素系カビ取り剤を使うことをおすすめします。
塩素系カビ取り剤を使う時の注意
塩素系カビ取り剤を使う際は、換気扇をつけたり窓を開けたりして換気の良い状態にして、身体の保護のために、メガネ・マスク・手袋を着用してください。
また、酸性タイプのものと混ざると有害なガスが発生して危険なので、必ず単独で使ってください。
TEACH ME, MEISTER!
教えてマイスター!
壁や床に飛び散った汚れが、どうして黒カビの原因になるの?
黒カビは「からだから出た汚れ」が大好き
黒カビは、適度に暖かく、水分と栄養のある所が大好きで、「温度・水分・栄養」の3条件がそろうと活発に増え始めます。
どのようなものが「栄養源」となるのか実験を行ったところ、浴室の汚れになりがちな、皮脂、垢、石けん、シャンプー成分のうち、特に、「からだから出た汚れ」である皮脂と垢が、黒カビの栄養源になることがわかりました。
- ※実験方法:ガラスシャーレに、皮脂、垢、石けん、シャンプー成分の各成分を付け、その上にクロカビの胞子液を滴下して25℃で培養した時の胞子や菌糸の様子を観察した。
浴室の壁や床には、お風呂上がりにお湯のシャワーをかけて流すこと、そして週に1回は浴室用洗剤を使ったお掃除をして、カビに栄養を与えないようにし、キレイなお風呂場をキープしてくださいね。
この記事を作成・監修した
マイスター
リビングケアマイスター
吉井 和美
よしい かずみ
掃除用洗剤の製品開発を約15年、技術者向けの情報発信を約5年経験してきました。
これまでの知識を活かし、掃除に前向きに取り組めるようなコツやノウハウをわかりやすくお伝えしていきます。
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