シャワー入浴が浴室カビの範囲を広げる原因に!?

シャワー入浴が浴室カビの範囲を広げる原因に!?

からだや髪を洗ったりシャワーで流したりする時、皮脂や垢などのからだから出た汚れが飛び散って壁などに付着します。立って洗うと、2mくらいの高さにまで汚れが付くことも!調査の結果、立って洗う派は若い人ほど多い傾向も判明。汚れはカビの栄養分になるので、シャワーの後は、床や壁もすすぎ流すように心がけましょう。

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「入浴」にもスタイルがある

男性がトイレで用を足す時「立つ」か「座る」かの姿勢によって汚れ方が違うと話題になっていますが、これは、トイレに限ったことではありません。お風呂でも人によってからだを洗う姿勢が違い、汚れる範囲も異なります。

家族がどんな浴室の使い方をしているか、のぞいたことも聞いたこともないので、知らない方も多いのではないでしょうか。そこで、皆さんがどんな入浴をしているのか男女約1300人に調査※1してみました。

  • ※1 ライオン調べ、n=1375、2014年8月

立って洗うと「汚れリスク」の範囲は2倍!?

からだや髪を洗う時、シャワーでからだを流す時、泡や水しぶきと一緒にからだから出た皮脂汚れや垢などが飛び散っています。座って洗っている時には、床から約1mの高さの範囲に泡や水しぶきが飛び散るので、汚れは壁の下の方に集中してつきます。
ところが、立って洗うと、汚れが付く範囲は一気に倍増!
背の高い男性が、立って勢いよく髪を洗うと壁には2m位の高さまで、時には天井にまで、汚れが飛び散ることもあります。

家族がどのようなスタイルで入浴しているかによって、汚れる範囲が異なるので、しっかり掃除をしておかなければならない場所も違ってきます。浴室の壁を掃除する時は、身長よりも少し高い位置まで浴室用洗剤を使って洗うようにしましょう。

多数派は「座って洗う」で約7割

「普段立ってからだを洗うか、座って洗うか」をたずねたところ、「座って洗う派」の方が多く、約7割という結果でした。トイレの場合は、性別によって用を足すスタイルが違います。しかし、入浴の場合は「立って洗う」か「座って洗う」かには、男女の差は見られませんでした。

<からだを洗う姿勢(全体、男女別)>

※n=1325(全体)、n=666(男性)、n=659(女性)

若い人は立って洗っている人が多い!

入浴スタイルで大きな違いがあったのは、男女ではなく「年齢」による違いでした。驚いたことに、10〜20代では約4割が、からだを洗う時は「立って洗う派」で、60代と比べてその割合は約2倍も多い結果になりました。下のグラフでもわかるように、年齢が上がるにつれて「座って洗う派」が多くなっています。

<からだを洗う姿勢(年代別)>

※n=1324(全体)、n=219(10代)、n=223(20代)、n=222(30代)、n=220(40代)、n=221(50代)、n=220(60代)

「立って洗う派」の主な理由は、「最初からその習慣だから」(56%)、「立っている方が洗いやすいから」(39%)でしたが、中には、「イスやマットがないから」「座るのが嫌いだから」「急いでいるから」という意見も多く見られました。
一方、「座って洗う派」も同様に「最初からその習慣だから」(65%)、「座っている方が洗いやすいから」(33%)でしたが、他には「立っているのは疲れるから」「泡やシャワーのしぶきがまわりに飛び散るのがいやだから」という意見が見られました。

10代は冬でもシャワーだけですませてしまう場合も!

1週間のうち、どのくらいシャワーだけですませてしまうかを調べたところ、ここでも年代による差が見られました。「立って洗う派」代表の10代と「座って洗う派」代表の60代を比べてみました。

10代は、夏場では42.5%、冬場でも22.4%が週7回以上、シャワーだけで入浴を済ませています。1週間の半分以上をシャワーだけで済ます人を「シャワー派」とすると、10代では夏場は約7割、冬場でも4割が「シャワー派」でした。一方60代の場合、夏場のシャワー派は約半数となりますが、3人に1人はシャワーだけでは済ませず浴槽を使って入浴しており、冬場は8割近くが「浴槽入浴派」です。

<1週間のうちシャワーだけの入浴回数>

※n=219(10代)、n=220(60代)

「立って洗う」「座って洗う」の入浴スタイルの違いは、「シャワーのみで済ます」「浴槽につかる」の入浴スタイルの差も影響しているのではないでしょうか。

シャワーを止めるタイミングで「カビの増殖」の度合いが変わる!?

あなたは普段、入浴中にシャワーを使う時、どのタイミングでシャワーを止めていますか?自分自身のからだや髪がキレイになったら、あるいは自分が使ったタオルなどをキレイにすすいだあと、すぐに止めていませんか?
「シャワーを止めるタイミング」について調べてみたところ、「自分自身がキレイになったらすぐ止めてしまう」という人が約4割、「自分自身だけではなく床や壁など周囲までキレイに流してから止める」という人が約4割という結果でした。
入浴後の浴室は、からだから出た皮脂汚れやタンパク汚れが、泡やシャワーのしぶきに混ざって、周囲に残ってしまっている可能性が高いです。まわりを流さずに、自分がキレイになったらすぐにシャワーを止めてしまうと、カビの栄養分になってしまう汚れを洗い流すことができないので、要注意です。

<シャワーを止めるタイミング(全体)>

※n=1325

実際に「シャワーを止めるタイミング」は、普段「泡やシャワーのしぶきなどの飛び散り」が気になるかどうかで、異なっているようです。「泡やシャワーのしぶきなどの飛び散り」がとても気になる人の、約半数がシャワーで床だけでなく壁や周囲までしっかり流してから止めていました。

<飛び散りが「気になる人」と「気にならない人」のシャワーを止めるタイミングの違い>

※n=2331(飛び散りがとても気になる)、n=152(飛び散りを気にしたことがない)

シャワーを止める前のちょっとした気遣いで、カビが好む栄養源を減らすことができます。浴室を使った時は、出る前に壁や床をキレイに流すようにこころがけましょう。

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この記事を作成・監修した
マイスター

吉井 和美

リビングケアマイスター

吉井 和美

よしい かずみ

掃除用洗剤の製品開発を約15年、技術者向けの情報発信を約5年経験してきました。
これまでの知識を活かし、掃除に前向きに取り組めるようなコツやノウハウをわかりやすくお伝えしていきます。

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