白菜を上手に冷蔵・冷凍保存する方法と、おいしく使いきれるお手軽レシピ
白菜が1個、半分、1/4個、1/6個あったら、どう保存しますか?野菜室で場所をとるなら、「塩もみしてかさを減らす」テクで、コンパクトに保存できます。細切りやそぎ切りにしてジッパー付き保存バッグに入れ、冷凍しても便利です。簡単に「下ごしらえ」しておくとパパッと料理に使えるし、無駄にせず食べきれますよ。
白菜が野菜室で場所をとる!賢い保存方法は?
寒くなるほどに甘みが増しておいしくなる「白菜」。
でも、一度「鍋料理」をしただけでは残ってしまうということも……。冷蔵庫で場所をとり、放置しているうちに干からびてしまうのはもったいない!
大きさによっていろいろと保存方法を変えてみませんか。最後まで、おいしく食べることができます。
<目次>
【保存】
◇「丸ごと」なら、新聞紙でくるんで常温保存
◇「半分or 1/4カット」なら、ペーパー+バッグで冷蔵保存
◇「1/6カット」なら、干して冷蔵保存
◇「コンパクト」に保存するなら、塩もみして冷蔵保存
◇「中途半端な量」なら、とりあえず保存バッグに入れて冷凍保存
【切り方】
◇「そぎ切り」は早く火が通る
◇「細切り」はシャキっと食感に
【白菜でパパッとレシピ】
◇中華風なら「辣白菜(ラーパーツァイ)」
◇洋風なら「白菜のコールスロー」
◇和風なら「白菜とサーモンの甘酢和え」
◇早うま!「白菜のとろとろ中華スープ」
冷蔵庫に入らない「丸ごと」の白菜は、冷暗所で「立てて」保存
丸ごと1個の白菜は新聞紙で包み、冷暗所で立てておきましょう。外側から葉をはがして使った場合も同じ、外葉は捨てずにかぶせてから新聞紙で包むのがおすすめ。
冬場なら、暖房のない部屋やベランダの日陰など涼しいところで保存できます。新聞紙が湿ったら、乾いたものに交換しましょう。
<常温保存>
「丸ごと」
●保存期間の目安 涼しいところで3〜4週間
「半分または1/4カット」は、ペーパーとバッグで冷蔵
包丁で半分やくし形に切った白菜は、切り口をぬらしたクッキングペーパーで包み、さらにジッパー付き保存バッグに入れて冷蔵庫の野菜室へ。切り口の乾燥を防ぐことで、鮮度を保つことができます。
<冷蔵保存>
「半分または1/4カット」
●保存期間の目安 冷蔵で1週間
「1/6カット」は、干し野菜もおすすめ
六つ切り・八つ切りにした白菜なら、干してみてはいかがですか。白菜を干すと、甘みとシャキシャキの歯ごたえが増し、炒め物に最適。水っぽくならないので、味もしっかりと付き、おいしさに繋がります。
そのあとに冷蔵庫で保存するときは、ジッパー付き保存バッグに入れて。
<干してから冷蔵保存>
「1/6カット」
●干し方 日光のあたる風通しがよいところで、数時間~2日間干す。全体がしんなりしたら完成
●保存期間の目安 冷蔵で1週間
コンパクトに保存するなら「塩もみ」がおすすめ
冷蔵庫で場所をとる白菜を、コンパクトにして保存したいという方には、塩もみしてから冷蔵するという方法があります。
「塩もみ白菜」の作り方
食べやすい大きさに切った白菜250gに5gの塩(白菜の重量の2%)をまぶし、20分ほどおいて水気をよくしぼります。ボールを使わなくても、保存バッグで塩もみできます。
保存バッグに各々250gの白菜を入れて、片方だけ塩もみをして比べてみました。もともとの白菜に含まれている水分量によって差がありますが、塩もみすると、こんなにかさが減ります!
バッグから出してみると、かさの違いは歴然!
<冷蔵保存>
「塩もみ白菜」
●保存期間の目安 冷蔵で4~5日
「中途半端な量」「食べきれない量」なら、とりあえず冷凍保存
鍋料理のあとなどに、白菜の葉が2~3枚中途半端に残ってしまうことや、逆に、多すぎてすぐには食べ切れないことなどありますよね。
そんなときは、料理しやすい形に切り、ジッパー付き保存バッグに入れ、とりあえず冷凍しておきましょう。切って冷凍しておけば、日持ちがしますし、スープや鍋料理には凍ったままポン!と入れるだけ。解凍して水気をしぼれば、ササッと和え物なども作れます。
大きめに切ったもの、細切りにしたものなど、塩もみにしたものなど、いろいろなものを用意しておくと便利です。
<冷凍保存>
「使いやすい形に切って」
使いやすい形に切り、ジッパー付き保存バッグに入れて冷凍保存。
●保存の目安 冷凍で1か月
●おすすめの利用法
大きめカットのもの:凍ったままスープ、鍋物、炒め物に
細切りのもの:解凍して水気を切って、和え物、サラダに
「塩もみして」
細切り塩もみ白菜も、冷凍保存が可能です。
●保存の目安 冷凍で1か月
●おすすめの利用法 解凍し、水気をきってあえ物に/細かく刻んで餃子の具に
厚みのある軸は「そぎ切り」にすると、早く火が通る
軸の部分はざく切りにするよりも、包丁を斜めに入れて「そぎ切り」にすると、炒めたり、煮たりしたときに早く火を通すことができます。
軸は食べやすいように3~4㎝の長さのそぎ切りにし、葉はざく切りにしましょう。
繊維に沿った「細切り」にすると、シャキッとした食感に
軸の部分を繊維に沿って「細切り」にすると、シャキッとした食感となり、あえ物やサラダなどの副菜を作ることができます。
軸は3~4㎝の長さに切り、繊維に沿って5~6㎜幅の細切りにします。葉は横に同じくらいの細切りにしましょう。
細切りの白菜で、パパッと作れる副菜3品をご紹介!
ここでご紹介する副菜3品は、塩もみ白菜でも、冷凍白菜でも作れます。
調味料をちょっと変えるだけで、和洋中のメニューに早変わり!
中華風なら「辣白菜(ラーパーツァイ)」
「ラーパーツァイ」と呼ばれる、シャキシャキの中華風甘酢あえ。
ごま油のコクと赤唐辛子の辛みがきいていて、箸が止まりません。
<材料>(2~3人分)
細切り塩もみ白菜 200g(生の白菜で250g 上記の塩もみ白菜の作り方を参照)
しょうが 1㎝(皮付きで約80g)
ごま油 大さじ1 1/2
赤唐辛子の小口切り 1/2~1本分(種を取り除くこと)
A
酢、砂糖 各大さじ3
<作り方>
(1)塩もみ白菜は水気をきり、しょうがは皮をむいてせん切りにし、混ぜ合わせる。
(2)Aをよく混ぜ合わせる。
(3)フライパンにごま油、赤唐辛子を入れて火にかけ、弱めの中火で赤唐辛子を焦がさないように炒め、油に香りと辛みを移す。ごま油から煙が出始めたらAを加えてひと煮立ちさせる。
(4)(1)に熱々の(3)をかけ、あえる。少しおいて味をなじませる。
※冷凍細切り白菜の場合は、Aに小さじ1/4くらいの塩を加えて同様に作る。
洋風付け合せ「白菜のコールスロー withツナ」
ハンバーグやシチューなど、洋風おかずの副菜にぴったり!
<材料>(2~3人分)
細切り塩もみ白菜 200g(生の白菜で250g 上記の塩もみ白菜の作り方を参照)
ツナ缶 1缶
A
酢 大さじ1
砂糖 小さじ1/2
塩 1つまみ
こしょう 少々
サラダ油 大さじ1 1/2
<作り方>
(1)ツナ缶は油をよくきる。厚手のクッキングペーパーをたたんで封を開けたツナ缶の上にのせておくだけで、上手に油きりができる。
(2)Aを混ぜ合わせところに、サラダ油を少しずつ加えて白っぽくなるまでよく混ぜる。
(3)水気をしぼった塩もみ白菜とツナを混ぜ合わせる。
(4)(3)の白菜とツナに、(2)を加えてよくあえる。
※細切り冷凍白菜の場合は、Aの塩を小さじ1/3にして同様に作る。
和風の箸休め「白菜とサーモンの甘酢あえ」
ゆずの香りがさわやかで、彩りもきれいな和の1品です。
シャキシャキした白菜とトロッとしたサーモンの絶妙な食感が楽しめます。
<材料>(2~3人分)
細切り塩もみ白菜 200g(生の白菜で250g 上記の塩もみ白菜の作り方を参照)
サーモン(刺身用) 100g
酒、塩 各少々
ゆずの皮(またはレモンの皮) 少々
A
酢 大さじ3
砂糖 大さじ1
オリーブ油 大さじ1
<作り方>
(1)細切り塩もみ白菜の水気をきる。サーモンは1㎝幅の棒状に切り、酒、塩をふる。ゆずの皮は裏の白い部分を取り除き、せん切りにする。
(2)Aを混ぜ合わせたところに、オリーブ油を加えてさらによく混ぜる。
(3)ボウルに(1)を入れて混ぜ、(2)を加えてあえる。
※細切り冷凍白菜の場合は、Aに小さじ1/6の塩を入れて同様に作る。
そぎ切りの冷凍白菜で、パパッと作れるスープをご紹介!
そぎ切りの冷凍白菜は、スープなら解凍せずに、凍ったまま鍋に入れられます。
早うま!「白菜のとろとろ中華スープ」
ひき肉やしめじを材料にして、包丁で切る手間を省きました。
軸の歯ごたえと葉のとろとろ感が楽しめる、ほっとあたたまるスープです。
<材料>(3人分)
そぎ切り冷凍白菜 200g
豚ひき肉 80g
しめじ 1/3房(約40g)
しょうが 1㎝分(約8g)
水 3カップ
A
鶏ガラスープのもと 大さじ1
酒 大さじ1
しょうゆ 小さじ1
塩、こしょう 少々
片栗粉 小さじ1
<作り方>
(1)しめじは石づきを取り、小房に分ける。しょうがは皮をむいてせん切りにする。
(2)鍋に水とひき肉を入れて、肉をバラバラにほぐす。1を加えて中火にかけ、煮立ったらアクを取る。
(3)冷凍白菜を加え、再び煮立ったら、Aを加え、塩、こしょうで味をととのえる。片栗粉を倍量の水で溶いて加え、とろみをつける。
いかがでしたか?
今まで白菜を「なんとなく」保存していた方は、保存方法を工夫すると長持ちするうえ、レパートリーも増やせますよ。ぜひ、試してみてください。
この記事を作成・監修した
マイスター
リビングケアマイスター
杉本 美穂
すぎもと みほ
家事関連の製品企画、マーケティングを約20年、生活者向け講習会などを約10年経験してきました。
毎日大変な料理や食事の後片付けなどを手早くラクにできるように、わかりやすくお伝えしていきます。
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よろしいですか?
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