キャベツを冷蔵・冷凍保存でおいしく食べるベストな方法は?
一度で食べきれないキャベツを冷凍したいと思ったことはありませんか?生のまま冷凍すると味や食感が変わってしまうので、おいしく食べる冷凍方法やおすすめの使い方をご紹介します。また、冷蔵保存の場合は、変色しやすい切り口が空気に触れないように密封するのがコツ。いろいろ試してみてわかった、ベストな保存方法をお伝えします。
キャベツが使い切れない!ベストな保存方法は?
キャベツは、常備している家庭も多い、定番の野菜です。丸ごと1個や半分で買って、一度では使い切れないことも多いのではないでしょうか。
キャベツを、最後までおいしく食べるには?どうやって保存する?冷蔵がいいの?冷凍もできるの?今回は、そんな皆さんの疑問にこたえるため、キャベツのいろいろな保存方法、調理方法を試してみました。その結果を交えながら、キャベツのベストな保存方法についてお伝えします。
キャベツの冷蔵方法の基本とNG
キャベツのシャキシャキした食感を楽しみながらおいしく食べるには、野菜室での冷蔵保存がおすすめ。冷蔵保存する際は、「断面を多くしない」「空気に触れないように密封する」「切ったものは早めに使う」がポイントです。
<冷蔵保存>
「丸ごと」
芯が水分を吸いやすいので、芯の部分に包丁や芯取りの道具を入れてくり抜き、その部分に水でぬらしたクッキングペーパーを詰めて、大きなジッパー付き保存バッグに入れて野菜室で保存する。
切ると断面が空気に触れ、酸化して黒くなるので、使う時には切らずに必要な分だけ葉をはがしてもOK!
●保存期間の目安 冷蔵で2週間
「大きくカットして」
切ったキャベツは切り口から乾燥しやすいので、ぬらしたクッキングペーパーで切り口を包み、空気に触れて変色しないようにジッパー付き保存バッグに入れて密封し、野菜室で保存する。
●保存期間の目安 冷蔵で2週間
「ひと口大に切って」
ひと口大に切っておけば、さまざまな料理にすぐ使えて便利。
洗って食べやすい大きさに切り、ジッパー付き保存バッグに入れ、密封して野菜室で保存する。
切り口から変色しやすいので、切ったら早めに使う。
●保存期間の目安 冷蔵で1週間
●おすすめの利用法 サラダ、あえ物、炒め物、汁物、漬け物などに
「せん切り」して保存すると、黒くなり、水分もなくなるのでNG!
せん切りにしたキャベツは、断面から黒っぽくなってしまいます。
これは、キャベツに含まれる成分・ポリフェノールが酸化して変色したもの。カビではないので食べても問題はありませんが、見た目も悪いのでおすすめしません。それに水分も失われて、カラカラになってしまうこともあります。
冷凍保存するならひと手間加えておいしく食べる
キャベツをさらに長く保存したい場合には、冷凍することもできます。たくさん買って食べきれない時は、冷凍するのも一つの方法です。
ただし、いろいろな切り方、調理方法を試してみたところ、冷凍保存の仕方によっては味や食感が変わってしまうことがわかりました。
「こんな冷凍方法はNG!」
生のまま冷凍すると味が変わるのでNG!
キャベツを生のまま冷凍すると、冷凍している間にもキャベツに含まれる酵素が働き、酸味や苦みを感じさせるように変化します。そのため、でき上がった料理が古漬けのようなすっぱい味になってしまうことも。
冷凍するとシャキシャキした食感が失われるので炒め物にはNG!
冷凍すると中の水分が膨張して組織を壊すので、シャキシャキ感がなくなり、ぐにゃっとした食感になってしまいます。シャキシャキ感を味わう炒め物などには向きません。
<冷凍保存>
「さっと加熱してから冷凍」
冷凍する前に、さっと加熱すると、味を変化させる酵素の働きを抑えられます。
ひと口大に切った(または8つ切りにした)キャベツ(200g)を、水でぬらした厚手のクッキングペーパー2枚で包み、電子レンジ(600W)で5分ほど加熱する。または、沸騰した湯で1分30秒ゆでる。
ジッパー付き保存バッグに入れ、密封して冷凍保存する。
●保存期間の目安 冷凍で1カ月
●おすすめの利用法
<凍ったまま汁物に入れる>
ひと口大で冷凍したキャベツは、凍ったままみそ汁、スープなどに入れてOK。8つ切りにしたキャベツは、数分常温において解凍すれば包丁で切れる。
<解凍してあえ物にする>
解凍してから水気をとり、塩昆布あえ、ごまあえ、甘酢あえなどに。
「粗みじん切りにして具材の一部として使うなら、生のまま冷凍でもOK」
細かく切ったものを具材の一部として使うのなら、味や食感の変化を感じることなく便利に使えます。
生のまま粗みじんに切りにし、ジッパー付き保存バッグに入れ、密封して冷凍保存。
●保存期間の目安 冷凍で1カ月
●おすすめの利用法
<餃子の具材に>
冷凍によって組織が壊れ、解凍後はしんなりしているので、水気をギュッとしぼりやすく、ラク!
<お好み焼きの具材に>
凍った状態のまま生地に混ぜることができるので、とっても便利です。
いろいろ試した結果、キャベツは適した冷蔵・冷凍方法を選べば、最後までおいしく食べられることを実感しました。
「大きいキャベツは食べきれないかも」と買い控えていた方や、買ったものの保存に困っていた方は、ぜひ参考にしてくださいね。
この記事を作成・監修した
マイスター
リビングケアマイスター
杉本 美穂
すぎもと みほ
家事関連の製品企画、マーケティングを約20年、生活者向け講習会などを約10年経験してきました。
毎日大変な料理や食事の後片付けなどを手早くラクにできるように、わかりやすくお伝えしていきます。
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